今回は、なんかWiMAX2+モニターをやっていたら急に欲しくなったW01をレビューしてみようかと思います。
いや、それ以前にルーターってどうレビューするんだろ?
気に入ったから買う、という珍しい購入理由
なんで欲しくなったか。そんなのはすごく簡単で、1週間使って気に入ったからです。
モニターの恩恵を受けるという意味ではキャリアから回線込みで買うのがいいんでしょうけど、発売直後からmineoの接続設定にこの機種が書いてあったので、普通にそういうものなんだろうなと思って買いました。
アマゾンで12Kぐらいの白ROMです。まあ、多少なりとも12Kを払うのには抵抗があったんだけど、性能の良さと薄さと、あと翌日お届けという究極の魔力にやられてしまった感じですね。ヤフオクだと大体10Kぐらいです。
mineo/UQ mobileで使える現時点で最強のルーター
このルーターのいいところは、
「WiMAX2+とau LTEが使える」ルーターというところです。
前モデル、更に前のモデルであるHWD14/15は「WiMAXとWiMAX2+とau LTEが使える」ルーターだったのですが、WiMAXとWiMAX2+/LTEは切り替え式という非常に面倒くさい仕様だったのです。
脱線しますが、WiMAXは割とエリアの面ではそこそこで、絶対ユーザー数が少ないので、持ち運び出来るルーターとしては非常に重宝したとは思います。
無線方式がLTEと違うのでモデムチップを2個搭載しなければならず、(多分TD-LTEとFD-LTEでも昔はチップを別々に搭載してたんじゃないかと思う)バッテリー持ちの面でやや不安。だけどファーウェイはそこをバッテリー容量でカバーするという荒業。結果、ルーターとしては重い部類の140g。GL09PのようにUSB給電なんか出来ると非常に面白かったのですが、そこまでバッテリー容量は持っていない(3000mAh)ということで、ごくふつうのモバイルルーターになってしまったのですね。
ちなみにWX01やNAD11のように「WiMAXとWiMAX2+が使える」ルーターもあるのですが、あっちはバッテリー持ちも優秀で、かつ軽量なのがメリットです。
で、話を戻すと、WX01はきちんとUQ WiMAXで契約するとWiMAXが使えますが、mineoなんかで使うとなるとWiMAX2+でしか使えないのですね。
AXGPで懲りた話ではありますが、TD-LTEでは室内や移動中などでは通信方式的に不利であり、やはり補助的にau LTEは欲しいよねと。
auのMVNO系はLTEもWiMAX2+も使えるので、W01の「WiMAX2+とau LTEが使える」という特性を100%活かせます。あと、無駄にWiMAXが付いてないので、その分軽く薄くなったと。将来的にWiMAX2+のCA対応で下り220Mbpsまで速度が拡張される。そして無線LANも433Mbpsながら11acに対応しているので、回線速度とスマホやタブレット間の通信速度のボトルネックにもなりにくいだろうという、ルーター単体としては現時点での最強スペックなわけです。
あわよくばB1やB28にも対応してると良かったんだけど、どちらにしろ75Mbpsまでしか対応してないらしいので、auのエリアの上でB18に対応出来ていればほぼ室内でも問題なく使えるだろうということじゃないかな。
ルーターで設定が完結するという凄さ
褒めることが他になさすぎて、これぐらいしか書けない。
L-02Fあたりから3インチぐらいのタッチパネルを搭載しているせいか、APNをルーター単体で設定可能な機種が結構出てきています。例に漏れずW01も可能です。
PocketWiFiが出た頃は、基本PCからのセットアップ(とは言えSIM挿せばつかえるようにはなってたけど)が必要でした。割とめんどくさいけど、あの頃って基本はPC接続で利用するということもあって、別にどうでもいい感じだったんですけど、最初の1ステップのマニュアルを読むという行為がめんどくさくてしょうがない。
なので、APNの設定やAPのパスワード確認なんかが本体で完結できるのは地味に嬉しいです。
あと、タッチパネルの感度が大幅によくなり、スマホ並にグリグリ動くようになったのは大きいですね。GL10Pは感度が悪いせいでPC接続して設定をしたりしてた側面もあり、起動してタッチパネル使えない時あるんだぜ。地味にそういうものですともイーモバショップで言われたし、とても同じメーカーが作ったルーターとは思えないです。
どうでもいいことだけど、PCで入るルーターの設定画面ってなんであんなに表示バグみたいなのが多いんだろう。日本語化面倒くさいからなのかな。
MR03LEとどっちがいいのか?
mineoには、MR03LEというau版のAterm MR03LNが存在します。
こっちはLTEに特化したモデルで、最大速度150Mbpsに対応したB1,B11,B18の3バンド、Bluetooth通信も可能です。11acにも対応してますし、電池パックも脱着式という今どき珍しい仕様です。
こう書いていると地味に良さみたいなものが伝わってくるかと思いますが、定価24Kで、mineoの回線を新たに契約するという必要があります。
mineoの既存ユーザーにとって、このルーターを入手するにはヤフオクや中古ショップで延々と入荷を待つという方法しかないわけです。
対して、バンバンCBを付けられ(大体24ヶ月縛りはあるけど)バラマキされているW01は、上にもあるようにアマゾンで12Kそこそこで買えるのが大きなメリットです。じゃんぱらなんかでもたまに見ますので、入手性はそこまで悪くないです。
ニッチな使い方を想定するには良いルーター
というわけで、まったくもってこれを買う必要性に迫られてないのが問題だったけど、地味にGL10Pとエリア補完出来る感じで、速度はともかく、やっぱりauのLTEはエリア自慢出来るなと思います。
WiMAX2+エリアもどんどん広がっていますし、ユーザーが都市部に集中していることもあり、地方では最大110Mbpsエリアで60Mbpsぐらい速度が出ることもあります。まあ、一応夢は広がるなというレベルではあります。
将来的にどうなるかは知りませんが、現状mineoでもWiMAX2+の恩恵を受けられるので、mineoのSIMを余らせているとか、WiMAX2+のエリアテストに使うとか、寒い日には通信できるカイロとして使うとか、高い買い物にはならないはずです。
書いてて思ったんだけど、UQ WiMAXの場合、ハイスピードエリアプラスを使うために+1005円(税込)を払う必要があるんで、データ容量が2GBで収まるならmineoかUQ mobileの2GBコースでいいんじゃないかと思います。悪くない。
個人的には、ガジェット好きなら1台ぐらい持ってて、いざという時のバックアップ回線にするには余りあると思います。面白半分でいかがでしょうか。
おしまい