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まあ、モノそのものは7月の半ばぐらいには来ていたんだけど、そもさん自宅に帰ることが週末だけという生活をしているのと、キーボードカバーが案外高くて即購入ってわけに行かなかったので、ようやくここに来てしっかりと触ってる感じです。

価格は、40,838円(本体)+55.40ドル(キーボード)です。
47,800円ぐらいと考えれば安い買い物ですね。(完全にキレた時に買ったので現実には安くない)

というわけで、世間の皆様が多分今後もお目にかかる機会がないであろう、Cube i9という超大型タブレットのレビューと行きましょう。


もはや中華ではない理由1、充実のスペック

なんというか、ほとんどの中華タブにおいて、いいとこAtom X5ぐらいに8~10インチのタッチパネル、それとメモリ2GBに32GBのストレージというのが定番なのですが、そこんところCube i9は良い意味で馬鹿らしいスペックです。

Core m3-6Y30(0.9~1.5GHz)
4GBメモリ
128GB SSD
12.2インチタッチパネル液晶(WUXGA、IPS?)
無線LAN(b/g/n対応)/bluetooth
USB3.0 x1、USB3.1 x1、microSDカードスロット x1
10000mAhバッテリー搭載
大体1キロぐらい


いやそもさんCore m3なんて使ってる時点でなんかすごくね?って話です。パフォーマンスの面でフルクロック版には劣る
ものの、省電力なのはメリットがあります。日本国内でもまだそんなに搭載機がないですからね。でもリミッターがかけられてて、何故か1.5GHzまでしかTBしないというw
メモリはDDR3Lの4GB、ストレージ128GBというのは、Windows機としては...世の中はまだHDD主流だったんだっけか。そもさん2010年以降は購入即換装でSSDしか使ってないので、なんかHDDのイメージがないんですよね。
多分FSSDBEBCC-128GというM.2 type2242のSSDです。

んで、このタブレット最大の特徴が12.2インチという巨大サイズの液晶です。本家Surface Pro4に近いサイズですが、解像度は流石に真似できなかったせいか、今時めずらしいWUXGA液晶です。ちょっとうれしい。

んで、問題が一つ。過去にVAIO Duo 13でもつまづいたんですけど、無線LAN/BTが内部でUSB2.0接続されているので、速度もそうなんですけど、同時に使っているとネットワーク周りが突然全部使えなくなるとかいう熱暴走的な状況に陥ります。昔だったらめんどくさいから内蔵LAN変えちゃえとか思うんですが、どうせUSB接続じゃあそれをやってもあんまり得しないので、今は外部USB3.0のLANアダプターとかで対処しちゃってます。
この経験のせいで、BTのトラックポイントキーボードの使用を中断して、キーボードカバー買おうという気になって、仕方なしに出費がかさんだという側面もあります。

重さは正確には公称970gなんですって。
信用出来ないのと、キーボードつけると100gぐらい増えると思い、1キロぐらいと書きました。
ぶっちゃけ持ち運びには大して苦になる重さではないです。

あとACアダプターが本気でACアダプター。ファミコンのACアダプターより小型で、12V/2.5Aを絞り出しています。え、ピーク時30Wで動いちゃうって結構すごいね。地味に純正ACにはLEDランプがないので、このあたりが割と気になる点です。ちなみにAliExpressの情報によればCube i7とACは共通らしいけど、12V/3Aのやつもあったりするんだよなあ。気になるといえば気になる。

が、USB3.1 type-Cでも給電が可能で、やってないのでなんとも言えないですが、USB Power Delivery対応のUSBのACアダプタでも代用が可能っぽい。


もはや中華ではない理由2、本家に遠く及ばないが同様のギミック

特徴的なのはタブレット背面にある自立スタンド。いわゆるSurface型なのですが、これがSurfaceほど固定できる角度が多いわけでもなく、おおよそ45度と75度にしか固定できないという若干の問題点があります。
まあ、膝の上とかで使うこともないんだろうとの判断でしょう。でも俺は膝の上で使うけどw

んで、その他に専用ポートにカバーキーボードがつけられます。これも結構凝った作りで、ハナからタブレットを覗き込む角度での使用が前提になっているマグネット配置のため、例えば角度を変えるだけでWindowsのメニューバーが見えなくなってしまったりするわけです。
いやまあ、キーボードに角度が付いてるのも知ってたけど、そこまで液晶ギリギリにつけなくても良かったんじゃないかなあと思ったり。
打ち心地はそこまでひどいわけではなく、これに関しては家電量販店で打った限りのSurface Pro4のカバーキーボードよりいい気がします。無論プラシーボレベルでしょうけどね。

一方、キーボードについてるタッチパッドはやや癖がある感じで、タッチパッド上部から指をスライドするとタスク切換えという有難迷惑な機能があって、ただですら小さいタッチパッドを更に小さく使う感じです。これが画面スクロールの機能と被ってしまうため、上手い具合に使うには相当慣れが必要です。俺は諦めました。

最大のメリットはBT接続でもUSB接続でもなく、今時珍しいPS2接続。BTをOFFにして内蔵ワイヤレスアダプターを無線LANに専念させられるのはいいことです。


最大の難点は発熱か

スペック的には全く問題ないのですが、高負荷時には背面がちょっと触れないレベルまで熱くなります。普通にネットを見るとかそういうのは問題ないんですが、例えばゲームとかやり始めちゃうとかなり熱くなってしまいます。メタルボディでめちゃくちゃ熱くなるってことはないはずなんだけど、バッテリーなんかと合わせてどんどん熱くなるんでしょうね。
最近ではちょっとここまで熱くなるPCはあるんかな。ゲーミングノートとかはあるいはそうなのかもしれないけど、タブレットとして考えると、ちょっと手に持って使えないよね。まあ、12インチなんだから、手に持って使うとかも想定ないのかもしれないですね。


買ってよかった!と思わせるだけのパッケージだけど

とりあえず、カバーキーボードありきで運用するなら、もしくは片方のUSBを使ってコンパクトタイプのキーボード/マウスとかで対応するなら、これは性能的にもありだと思います。十分に買ってよかったかなと思えます。
結構細かいところでアラ探しもできなくはないんだけど、5万もしないPCにあら捜しもなんかアレですよね。中国語は書いてあるけど、外見もハッタリはきくし、使ってて特に問題もないし、中華タブも次の世代に踏み入れてきたなという感じです。

だけど、これだけは言っておくと、こいつは多分俺の中では長生きしない機種な気がしますね。単純な話2in1も随分いろいろな形を使ってきましたが、最後に立ち戻るとクラムシェル型のノートPCが一番使い勝手がいいんですよね。
結局運用がクラムシェル型に落ち着いてしまうと。なんか悪循環というか、なんでしょうねこれはw

やっぱりマニアックなものではあるので、ある程度自分でなんとかできる方じゃないかぎりは、リスクを取ってこれを買うメリットをそこまで見いだせない気がします。単に安いです。ってだけでは済まされない何かがまだあるんじゃないかなとどうも勘繰ってしまうので、それは今後、俺がどこで手放しましたって話になるかという話です。


今後、ノートPCなんかも中国から取り寄せることになるのかなあという軽い不満を考えつつ、とりあえずこれでシメておきます。




おしまい。