ちょい前、確か2月の前半だったと思うんだけど、利用制限▲の303ZTが1620円だったので、買ってきました。
結構ほしいと思いつつ、割にハードオフとかには出てこなかったんでヤフオクかなあと思ってたんですが、良いタイミングで入手することができました。
今回は、そんな303ZTをSIMフリーにした際に起こる問題点と、結局そのあと契約しちゃったBattrey WiFi MF855のお話です。
CA対応で期待できるかなだった...303ZTの限界
まずSIMフリーしても使えるようになる303ZTの周波数帯やLTEバンドを確認
- AXGP(TD-LTE) B41
- LTE B1/B3/B8
- W-CDMA B8(1700MHz)
CAはおそらくB1-B3、B1-B8、B1-B41、B41-B41です。
搭載しているモデムはZTE MF975と同じため、CAの300Mbpsにも対応してると思うんですね。想定の場合、ドコモでは262.5Mbps(B1-B3)では使えるとは思うんです。
が、察しのいい読者の方はもうお分かりだと思います。
このルーター、なぜかイーモバイル準拠で作られてるので、3Gが1700MHzしか対応していないのです。ソフトバンクの3Gには一つとして対応していないという不思議なルーターで、それをラインナップとして持っているのは非常に疑問を持ってしまいます。まあ、ただでさえ巻取り中のイーモバの1800MHz帯はルーター専用にしてもいいし、無駄にプラチナバンドや2100MHzをルーターで帯域を使ってたまるか感があるんでしょうね。
そんなわけで、ドコモ系のSIMを使う場合、いかにして3G→LTEの切り替えを省略して、一発LTEの環境を作るか?という点に絞られるのですが、実際そううまく処理するMVNOはないので、基本ずーっと圏外、のちに電波が安定してくると、LTEに接続するという気まぐれな一面があります。場合によっては延々と圏外となります。
これはデータ契約のmoperaでも一緒なので、ドコモのSIMでは我慢強くないと難しい。
このルーターの挙動が非常に面白く、ワイモバイルのSIMでは即AXGPに優先的に接続され、AXGPがダメな場合はLTE、それでダメなら3Gという、まあどうしたもんかなという感じです。(303ZTの場合、4G=AXGP、LTE=LTE)
現実的にはLTEのエリアのほうが広いので、基本はLTEで固定になると思いますが、AXGPも利用できるので、結局はワイモバイルで使ったほうが使い勝手がいいなという判断になりました。
Battrey WiFi MF855を合理的契約する。
で、問題はワイモバの契約なんだが、プランMで2枚シェアしているんですね。これはNexus6と、元銀SIMで使ってたLeTV MAXで使っているんです。で、中華スマホってのはB41に対応してて、WiMAX2+と違ってAXGPはユルいので、B41でつながってたりとかってのもよくある話です。
今後のことを考えるともう1枚ぐらい契約しておきたいけど、それならと思い「セットでおとくキャンペーン2」で契約できるBattery WiFi MF855をもらってこようという話になりました。
概要としては、契約者対象に1GBのデータ契約とMF855を同時購入すると、MF855は一括0円で、月540円で36ヶ月使わなければいけないというお得なキャンペーンです。
月540円で個々1回線の1GBプランと考えればMVNO並ですが、あくまでお布施をしてくれる人に還元するタイプのものであり、3年縛りという問題はあるものの、この3年以内にワイモバ回線が540円で提供されているとは到底思えないので、まあ得といえば得なキャンペーンです。
そのオマケとしてもらえるのがCar WiFiもしくはBattery WiFi。ただし端末購入サポート的な契約なので、2年以内に解約すると端末代をよこしなさいという話です。
で、調べていくと面白いのが、MF855はSIMフリーで
- AXGP B41
- LTE B1/B3
- 3G 2100/900MHz
と、ソフトバンク準拠なのです。
まあ、とはいえインジケータもランプのみ。LTEかAXGPもパッと見では分からないので、当然2100MHz帯の3G→4Gの昇格ができるドコモの回線が使えるほうがエリアが広いという話です。(ちなみに変な小細工がないのか、ブラウザやアプリ上を見る限りmoperaやDTIのSIMでは即LTEです。)
難点を申し上げるとmicroSIMなのですが、中華スマホではまだ結構microSIMもある上、Xiaomi Redmi Note 3 ProのようにSIM1がmicroSIM、SIM2がTF兼用のnanoSIMというものも多いので、流用も多少は効くし、それより303ZT用に使うという大義名分のもとに契約するので、その辺はまあ問題ないのかなと。
ちなみにZMIというメーカーはXiaomiの関連企業で、まったく同じ形でTD-LTEにのみ対応しているMF815を、中国でプリペイドSIMとセットで販売しています。(ルーター単体で米64ドルぐらい)
LTEモデムはそこまでバンドの範囲が狭くないので、ファームウェアでバンド対応させてしまえば同じ形で売れるという話なのでしょう。まあ対応バンドを見ると全く中国スマホと同じなので、技適だけ通して売ってる気もします。
で、これにドコモのSIMを挿します。
とりあえずこれでなんとなく構想上のSIM配置にはできました。
まあ、でも2台もいらないよね。
デイジーチェーンして303ZTを充電しながらMF855を使うとかまじめに意味ないし。いやそもさんテザリングすれば別にそんなことしなくてもいいしなw
おしまい