まずは勝手に参考にさせていただきましたReaMEIZU様のサイトの勝手リンクを貼っておきます。

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アングルが悪くて勘弁して欲しいです。

さて、今回は性懲りもなく中華製ハイエンドスマホ「Meizu Pro 5」の通常版である(3GB/32GB)モデルをレビューします。

まずはパッケージ
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開けると
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裏面
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だいたいなんで買ったしw

まず結論から言うと、XPERIA Z3の代わりです。

Z3ありきでZ4を買ったわけだけど、LeTV MAX以降SBMのSIMはこっちに専念させているため、さらにZ3の出番はなくなってしまいました。
Z5が出た状態でも、特にパワー不足も感じないし、なにせパープルは海外限定色ということもあり、気にいってるのもこのblogではご存知の通りではあります。

俺ルールというものがしばしばこのblogで語られることがあります。
基本的に知ってる限り知り合いの持ってるガジェットを買わない、使わないと言うものです。

...ぶっちゃけSO-01Gから1年使ってたんだけど、周りにZ3のユーザーが多すぎるということがやっぱり俺ルールに抵触してしまうと。
あと、外的要因もそうなんだけど、1年も同じスマホを使ってるって俺っぽくないというキャラ作りも重要ですよね。


という、完全に脳内で操作された理由により、まだいい値段がつくうちにZ3を売り、そのお金といくらかを足してハイエンドモデル買おうぜ、という「俺がむやみやたらにハイエンドスマホを掴んで泣きを見たい件」企画の名のもとで、購入しました。


もう一つの理由としては、基本Snapdragon系がいいんだけど、S810の最高モデルであるLeTV MAXを買った以上、次はそれを超えるExynos7420搭載モデルが欲しいでしょ、と言うもの。
とはいえ、GALAXY S6ではひねりがない。欲しいのはやはりS6 Edge+かGALAXY Note5というわけだけど、これは通常8万を超えるだけあって、なかなか厳しい。そんな中、同等のスペックを持つMeizu Pro 5の存在は割と異質。ましてLeTV MAXで割と味をしめた感もあり、今回も中華ハイエンドを買ってみようかというわけです。

まあ、本来ならハイエンド中のハイエンドである4GBメモリ/64GBストレージが欲しかったというのもあるんですけど、これが中国国内でも限定出荷となっており、最近になってようやく全カラーが出揃いつつあるというとんでもな状況です。OPPO Martなど台湾や香港のショップはおろかtaobaoでもほぼ在庫が見られない中、ローエンドであれば比較的簡単に手に入るようになっており、OPPO Martで在庫ありとなったので、買ってしまったという話です。

価格は499ドル、ここに送料が29.99ドル、それと関税代が7000円ぐらい。多分7万以上かかっていますね。
キャリア問わないならGALAXY S6 Edgeが普通に5万ぐらいで落札出来て、USドルを払ってゴニョゴニョすることでSIMフリー化できますから、それを考えると、う~ん。どうだっただろうかなあ。

現状、世界で一番ベンチスコアが出るスマホとは本当か?

まずスペック。
Exynos 7420 2.1GHz+1.5GHzオクタコア
メモリ 3GB LPDDR4
32GBストレージ
5.7インチFHD AMOLED液晶
無線LAN 11acデュアルバンド対応、Bluetooth4.1
SONY製IMX230カメラモジュール搭載2100万画素アウトカメラ
ESS ES9018K2M DAC+TI OPA1612 オペアンプ搭載
指紋認証センサー
microUSB type-Cコネクタ
nanoSIM+nanoSIM/microSD兼用スロット(GSM+LTE/3Gのみ同時待ち受け可能)
3050mhA内蔵バッテリー
156.7 × 78 × 7.5 mm 168g
FD-LTE B1/3/7、TD-LTE B38/39/40/41
VoLTE(後日アップデート対応。しかし日本で使えるかは分からない。)
Flyme OS 4.5.4(現在5.5.11.24に自動アップデート済み)

オーディオの装備おかしいだろwww
ちょっとしたハイレゾプレイヤーが逃げ出す性能なのだが、果たしてこれはなんなのだろうかとw

中国で売られているスマホとしては特上と呼べるレベルですね。

中国のハイエンドモデルは軒並みSnapdragon810を採用するメーカーしかない中、Meizuが面白いのが、SamsungのExynosを採用しつづけていることです。
最近でこそMediaTekの採用も目立ってきていますが、Helio X10がハイエンド用途にもギリギリ耐えるレベルになってきてるので、当然の流れとも言えます。

ベンチスコア
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基本的にはGALAXY S6系とほぼ変わらないか、こっちがFHDな分3Dグラフィックで有利な感じですね。(GALAXYは解像度がWQHDなので)
あとQuadrant Standardはもういいかな感がある。


実際の使い勝手はどうよ?

簡単な筐体の説明。

前面下にmTouch2.1という、指紋認証兼ホームボタン(スライドで戻るボタン)。
右側にボタンなどは集中していて、音量ボタンの下に電源ボタン。左側にピン押し込み型のSIM/microSDスロットがあります。
下にはマイク、USB type-C、スピーカー(モノラル)。
背面にはでっかいカメラとフラッシュユニットがついています。
筐体そのものはメタルボディ。灰色・金色の場合は塗装されていると思われます。

まず、問題として2.5Dガラスという側面に向かって緩やかカーブしているガラスが画面に付いているので、保護ガラスがしっかりつかない、というか多分フィルムがつけられないような感じです。とりあえず保護フィルムでどうなるかといった感じで取り寄せをしています。
こんな感じ。(壁紙は気にしないで欲しいです)

側面が丸い分、確かに持ちやすいんだけど、なんか思ったより華奢な感じが否めないです。重量を考えても決して軽くないし、バランスも悪く無い。だけど華奢に感じる。持った時にこう、なんか線が細い感じがどうしてもしてしまう。筐体サイズの問題だと思うんだけど、明確な理由がよくわからない。

動作は特に問題なし。標準のランチャーがiOS系なので、今回はSmart Launcher Pro3をインストールして使っています。
アプリをすべて閉じる的なものが見つからないんだけど、これはマルチタスク部分で1つずつ消していくしかないのかなと。まあ、そんなに気にならないのでどうでもいいといえばそれまでなんですけどね。
サクサク、というかもう完全に麻痺してるので、明らかに遅いという感じでない限りは感じないですね。メモリ不足もなく、結構無意味にいろいろ起動してそのまま放置しちゃう感じですね。

ゲーム
やる範囲のゲームを調べて見る限りですが、
デレステはエフェクトONの3D標準でガンガン動作します。が、タイミング補正を起動ごとに行うと、22~35と非常にばらつきがあり、はっきりとしない感じです。あとSE音の音ズレがS810系より大きいです。(これは単純に後述するDACやオペアンプ実装による音声出力の弊害かと)単純な目押し系でのプレイでなら全く問題ないです。とはいえ、延々と事務所配置で遊びつつ、石を割って10曲ぐらい連続で遊んでも熱くならないというのは驚異的。S810系では2D軽量とかでイベントを延々こなしてた感じだったので、その点ではこちらに分がある感じです。

魔法科高校の劣等生LZ、いやこれは正直Live2Dの最適化とかの問題なんだろうけど、必殺技系のエフェクトは普通に処理落ちしないのに、任務終了時の3Dキャラが4人並ぶときにフレーム落ちすることが多いです。プレイに支障はないので大丈夫です。

あとは、そうだないつものクレタクとFF3ですけど、これも処理落ちはありません。

で、おなじみ夢幻の話ですけど、
今回はSIMに関しての制限が非常に厳しい。何故かは知らないけど、おそらくVoLTE絡みな気がするんよね。
使えたもの
  • ドコモ音声SIM(SPモード/mopera)
  • ドコモデータSIM(SPモード)
  • mineo ドコモSIM(SNS付き)
  • mineo au VoLTE SIM(SMS付き)

使えないもの
  • iijmio ドコモデータSIM(SNS付き)
  • DMM ドコモデータSIM(SNS付き)
  • ソフトバンク4G用音声SIM(非VoLTE)
  • mineo au sim(非VoLTE)

今後auやソフトバンクがVoLTE用SIMを提供するか、俺がiPhoneでも契約しないかぎりはテストができないので、どうしたもんかなあというのがあります。周りに誰かいたっけかiPhoneユーザー。
LG G Flex2でもあったんだけど、あの時はまだドコモのデータSIMで使ってたのとiijmioのSIMを貸してたんでテストしてなかったんだけど、ドコモ系MVNOでもまんべんなくOKという定説が崩れてきている気がする。なぜmineo-dがOKでiijmio(DMM)がダメなのかがよくわからないです。全く根拠はないけど、プロバイダーによりIMEIなどの制限があるのかもしれない。
この辺がヒントなんだと思うんだけど、今のところIMSの設定まで細かく指示しているプロバイダーは存在しないので、わからないところが多すぎるんだよね。
mineoのau VoLTE用SIMが解禁された時にもう一回追加テストをしようかなと思ったりします。
mineoのMVNO VoLTE用SIMは使えませんでした。残念。

mineoのMVNO VoLTE用SIMはこういう状態だけど使えるみたいですw
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カードないのに4Gが繋がってる謎www
こうなると、mineoだと繋がるのか、VoLTEのSIMだと繋がるのかがよくわからないね。

なお、現状は端末そのものがVoLTE対応していないということもあって、通話は3Gになります。今後のアップデートでVoLTE対応になった場合どうなるのかは非常に興味深いところではあります。

SDカードスロットもどうもSDXCに対応してない気がする。
公証では128GBのXCまで対応していると書いてあるんですが、3枚ほどSDXCカードを試した限りでは(Sandisk、東芝EXCERIA、Verbatimの64GB)、すべて読み取りすらできず、32GBのSDHCなら問題なく読み取りできていることを考えると、おそらくはSDHCまでの対応、もしくは相性のいいカードじゃない限りは読み取れない感じです。FlymeOSのアップデートでなんとかなるものなのかわからないですが、4.5.4.1でSDカード互換の修正が入っているので、引き続き修正されることを期待したいです。
残念ながらFlymeOS5.5.11.24でもSDXC問題は解決せず。原因が本当に分からないですね。

FlymeOSは基本的にiOS的なものですが、LeTVのスマホに載ってるEUIよりは独自性もなく、MIUIなんかに近い感じです。そのまま使うことも可能だと思うんですが、やっぱり3日ぐらいしてSmart Lhauncherにしてしまいました。


オーディオプレイヤーの機能。
DACを内蔵しており、ソフトウェアのエフェクトなどにより、一応DSEE-HX的なオーディオ拡張機能があります。
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ちなみにハイレゾに関してはソフトウェアエフェクトはかけられないですが、内蔵のオーディオプレイヤーで問題なく聞けます。

音は...うーん、そうだな比較対象がZ4だとすると、プレイヤー特性そのものが違う感じです。ZX100を持っていなければ、おそらくはこれを使ってるだろうなと思います。なんというかスマホとしては音にメリハリがあり、これで十分過ぎると思います。やっぱりオペアンプ特性として高音がキレイですね。


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余談、今の壁紙で充電器つけると電池食ってるwww


あと、細かいところは書きませんけど、root権限を取得した上でmoreLocale2で日本語を選択できます。日本語ロケールがないからと言っても、メーカー側が、特に難しいことなくrootの取得が出来る方法を用意してるというのは大きいですね。


mTouchボタンの指紋認証ですが、これはちょっとしたコツがいるかもしれません。
基本、触れるだけでも問題ないはずなのですが、たまにスライドするのではなく押しこむような読ませ方をしないと読んでくれないときがあります。
ボタンを2回押すような感覚で行けるのかな?
総じて、最近の指紋認証センサーの良さと、それをホームボタンに統合することの都合の良さ、そこにオリジナリティを盛り込むというのは、なかなか出来ることではないですね。


ガラスマ機能が必要なければ日本で販売出来るハイエンドモデルだが...

国内ハイエンドを駆逐できるだけの性能があり、値段もそこそこ安価。例えば日本国内で69,800円ぐらいで売っても、そこそこ引き合いがあるとは思います。

見た目もそれっぽくiPhoneにしてありますが、ハイエンドAndroidとしては申し分なく、個人的には無理して買ってもいいレベルには達しているとは思うんだけど、やはり高度な模造品に近いかなあと思ってしまいますね。

中国勢で言えばZTEやHuaweiが日本ではメジャーですが、今後本気でXiaomiやMeizuが日本市場に入ってきたら、その時に太刀打ちする日本メーカーはあるのか?という話ですよね。
少なくともスペック戦争では、S810を制御出来る術をなくしてS808やミドルエンドに主戦場を移してきた日本メーカー以上に戦力はありますが、ことブランドが好きな日本人ですから、SONYあたりの牙城は崩せない感じではあります。
結局、それっぽいものなんだけど、中身がウルトラハイエンドという機種をどこまで昇華させていけるかが今後の中国勢メーカーの課題であり、LeTVやMeizu、ZTEなどがこぞって応えて来たから、LeTV MAXやMeizu Pro 5、ZTE Nubia 9など、高級感の出たモデルがガンガンリリースされているわけです。
でも本物になるまで、ブランド力を養うという意味では、日本市場ではHuaweiには及ばずといったところ。Huaweiみたく完全なオリジナルに昇華出来ると、日本市場でも戦えるんでしょうけどね。

mTouchの操作に慣れてしまうと普通のAndroid操作にやや違和感を感じるようになってしまいますが、その辺がこのMeizu Pro 5の、というかMeizuというメーカーの真骨頂とも言えるでしょう。
(総括を書いている時点でZ5 Premiumを買っていることは置いておいて)これはこれでクセになる操作感で、また違ったAndroidを体験できるかなという気がします。
なんで、FlymeOSなどのメニュー/ガジェット統合型GUIで問題ない方にはオススメ出来る1台ではあります。

ただ、毎回書くように入手難易度が高いこと(と言ってもOPPO Martで買えるからそうでもないけど)、日本語化に慣れてないと非常にめんどくさいことなど、ある程度のレベルは要求されます。
苦労して手に入れても、ハイエンド白ROMが簡単に入手出来る日本で選択肢に敢えてするとしたら、誰も使ってないから使いたいとか、そういう理由ぐらいしかないんですよね。

とりあえず、このblogの中では値段相応、非常に出来の良い1台ということでまとめておきます。
日常範囲で入手できるなら、僕は買ってもいいと思う1台です。上で無理して買ってもいいとは書きましたけど、リスクを負ってまで買おうと思うなら、悪いがGALAXY Note5でも買ったほうがよほどいいと思います。
リスクを承知の上で、その環境が楽しめるならどうぞという感じ。これを最初のAndroidで使いたいですとか言うならやめておけと全力で阻止しますね。

LeTV Maxもそうですけど、本当に出来が良い。このクオリティなら日本メーカーに絶対太刀打ち出来る。そんな怖さと、対抗手段をもっと日本メーカーは持っていいと思いました。




おしまい