う~ん、完全に悪循環。
Z3買う→ハイレゾ音源もらう→ハイレゾ対応イヤホン買う→ハイレゾ対応ヘッドホン買う→ハイレゾ対応ウォークマン買う。
このまま行くと、次はハイレゾ対応DACとかになりかねないなマジで。


正直舐めてた音楽再生専用機の音質の良さ

スマホじゃないけど、NW-F886の簡単なスペック。
Ti OMAP Ti4430 1GHz
メインメモリ 1GB
内蔵ストレージ 32GB(増設不可)
4インチ液晶(解像度854x480)
無線LAN (多分11b/g/n対応)
Bluetooth3.0

個人的にはApt-Xに対応してなかったのは残念。(いやプロファイルさえアップデートで追加してくれればそれでいいんだがw)
いやそれ以前として、ハイレゾ音源をもっといい音で聞きたいとかいう訳の分からない理由で買ってるんで、Apt-Xでの使用は基本的に考慮してないです。

今回使用したイヤホン/ヘッドホンは以下
SONY XBA-H3
SONY MDR-1RBTMK2+オヤイデ電気HPC-MSL(BTではハイレゾの出力が出来ないため)
ELECOM EHP-CH2000

SONY MDR-NWNC33(思えばZL2用にこれを買ったあたりから泥沼化してきた)

なお、ハイレゾ音源の再生は出来るのですが、付属同等品であるMDR-NWNC33ではハイレゾの音域まで出力が出ないほか、イヤホン/ヘッドホンにも個々の限界があり、そこはどうしようもない部分として考えています。

で、肝心の音なんですが、
S-MASTER HXが優秀すぎて、XPERIA Z3ではもうちょっと音楽聴く気にならないなあレベルなぐらい違うと感じます。(※あくまで個人の見解です)
DSEE-HXの補正を持ってしても、その辺はどうにもならない差ではあります。伊達に音楽プレイヤーじゃないという話ですね。
当然ながら内蔵デジタルアンプなので、MP3でもスマホで聞くよりいい音が出ます。ここまではMDR-NWNC33でも全く問題ないレベル。

基本エフェクトはなし、DSEE-HXもオフ、クリアステレオのみONにした状態でここから先は書いていきます。

ハイレゾ音源での話。

すごく伝わりにくい感じの説明をすると、画像に出てる「Preserved Roses(96kHz/24bit)」の場合、出だしに空気を吸い込むような音が入っているんですが、AAC(iTunesで購入)だと「グゥィーーーーン」で、ハイレゾだと「キュィーーーーン」な感じになるんですよね。(※あくまで個人の見解です)
もっと簡単な感じで説明すると「ドン」という音が「ドゥン」になる感じ。(※あくまで個人の見解です)


んじゃま、追加で数曲買ってみようかということで、いずれもMDどころかカセット式ウォークマンから聞いている曲を3曲ほど。それとGレコの主題歌2曲。
L'Arc~en~Ciel / the Fourth Avenue Cafe(True版)(96kHz/24bit)
TM NETWORK / Beyond the Time(Expanded Version) (96kHz/24bit)
LORAN & MASH / THANATOS ~IF I CAN'T BE YOURS~(192kHz/24bit)
GARNiDELiA / BLAZING(96kHz/24bit)
ハセガワダイスケ / Gの閃光(96kHz/24bit)

前3曲はおっさんホイホイな曲です。
Gの閃光は当初配信サイトのみ購入可能だったこともあり、かなり前からハイレゾ音源は持ってた感じ。BLAZINGはハイレゾ音源がアルバム発売後ということで、ちょうどイヤホン/ヘッドホン探しのあたりからの課題曲です。

BLAZINGはサビの部分の音の数がMP3に比べるとはっきりとするかなといった程度で、音量を上げていかない限りは、聴き比べがかなり難しいです。「Preserved Roses」で書いている通り音それぞれがキレイになってるとは思うんですけど、全体的に電子音がベースなせいか、聴き比べが難しい。
Gの閃光に至っては、そもそもつい最近にGレコのサントラが出て、そこで初めてCD音源化されているので、こういうものなんだろうな止まりです。
Beyond the Timeだとその辺がようやくわかってきて、意外にも低音域に存在感があって、上から下までまんべんなく音を出そうとしてるんだなあと。

the Fourth Avenue Cafeはスカパラが参加している、ラルクでは珍しい管楽器やピアノが目立つ曲です。楽器それぞれの音のキレイさもさることながら、HYDEのボーカルの強弱の付け方が案外激しい曲(特にAメロBメロの部分は必聴)なんだなと19年目にして実感。

THANATOSは旧劇場版のスタッフロールのシーンが印象的過ぎて、なんかおしゃれな洋楽かかってるなという初見の印象があったんだけど、この曲はなんかハイレゾで聞くと、時間経過とともに変なイヤラシさというか、いかがわしさというか、なんかこっそりAV見てるような感覚に陥ります。ボーカルが艶っぽくなってて、そこにアダルトな鷺巣サウンドをよくかき混ぜてて、雰囲気がとにかくエロい。(表現が間違ってるかもしれないけど、ピンとくる表現がこういう感じしかない)
少なくともおしゃれなソウル・ジャズな感じから、曲の終わりにはパワフルなソウルへと感覚が変わっていると感じます。(まあ、歌詞が情熱的すぎるからってのもあるだろうけどね)

最後に、この泥沼化の一翼を担ったであろう、ドコモがくれた「山崎まさよし / One more time,one more Chance(LIVE SEED FOLKS Special in 葛飾)(192kHz/24bit)」、アコースティック・ギターの音があまりに研ぎ澄まされていて、なんか触ったら切れるんじゃないかというぐらいの気持ち悪さもあります。ありきたりな表現でいうと、ボーカルの息遣いとかの違いまで聞き分けられで、当時ライブ会場でもここまでキレイな音で聞こえてないんだろうなという感じ。ライブ音源はハイレゾ化すると生々しさがすごいです。

1音あたりの情報量が圧倒的に違う分、全体的に音は確実に一つひとつはっきり聞こえるので、キレイになったというのは対応ヘッドホンとプレーヤーさえあればわかると思います。電子音よりはピアノだったり管楽器だったりのほうが分かりやすいので、クラシック、ビッグバンド・ジャズなんかのライブだと相当良く聞こえるのではないかと思います。

問題は2つ、まず容量の問題で、BLAZINGで137MB、One more time,One more Chanceは277MB、THANATOSに関しては332MBと、あっという間に1GBぐらい消費してしまいます。現状で対応プレイヤーの多くは64GB、ないしは128GB程度となり、ハイレゾ音源だけで揃えていくと昔のようなお気に入り曲だけでプレイヤーを構成するような状況になるかもしれません。
もう一点、プラシーボ効果によるもので聞こえがいいんじゃないかという問題ですが、これは残念ながら上記の通り、さんざん書いてもテキストではお伝えすることが出来ないと思います。
とはいえ、ある程度(このある程度というのがどれ位かなのは難しいけど)のヘッドホンであれば、音の凝縮感というか、違いはわかると思うんですね。

DSEE-HXに関して

DSEE-HXに関してですが、XPERIAに搭載されているより世代は古いかもしれないですが、高音部の補正機能としては十分です。128kbpsなんかのMP3データを大量に持っている人には嬉しい機能です。一方で320kbpsのMP3やFLACファイルなどの可変レートに対しては補正することによって、なんとなくノイズ感がでる気がします。ハイレゾ音源とかも印象が変わってしまうので、ちょっと考え物です。
XPERIA版はそこまで酷くないし、本当に焼き肉に塩コショウぐらいの味付けだと思ってるんだけど、ウォークマン版は焼き肉に薄味の塩ダレを付けた感じ。これはデジタルアンプの実装によるものも少しはあるかもしれないですね。

手軽な音楽に重装備は必要か?

というわけで、最初は完全に舐めプだったんですが、本格的に後継モデルを出してくれないものかなと思い始めたりしてます。
確かにZ3シリーズでも十分だし、正直なところウォークマンアプリでなければisaiFLやGALAXY S5でも同じく192kHz/24bitまでの出力が可能なので、ハイレゾ音源を持っていればプレーヤー側の準備は十分整っている感じです。

あとは対応出力機器ということになるんだけど、ワイヤレスの場合は現行ウォークマンに搭載されてるLDACじゃないとハイレゾである意味はないという話です。
ワイヤードの場合は、結構色々なメーカーから出ているし、何しろイヤホンはヘッドホンの好みはその日その時期とか、個人のバイタルとか、主に聞く曲のジャンルなどによっても変わってきてしまうので、これは自分の好きなのを買えばいいんじゃねという話です。

ガチでいい音というなら、密閉型のいいヘッドホン、そうなると俺の場合はMDR-1RBTMK2になるわけで、そこにケーブルをさして聞くのがベストかなとは思う。
ただ、Apt-X対応となると、やっぱりZ3とペアリングしたほうがノイズを拾いにくいという利点が大きいので、結局はXBA-H3+NW-F886に落ち着いてしまうんだろうなと思います。

結局はLDACに対応したFシリーズ出すだけでいいんだけどね。




おしまい