ARROWS Zの今更遅いレビューです。
・購入の経緯
ムシャクシャして買った。かなり反省している。
真面目にコストは結構かかってますけど、転出転入の代金が9K程度。本体代金は一括2万程度で、たくさんのゴミと引き換えに45Kの商品券、それと10Kあまりの家電量販店ポイント。
実は生まれて始めての富士通機種。これだけ買ってるのに割と今まで縁がなかったものですね。
じゃあ、最もな理由は、WXGA解像度で全部入りのスマホが欲しかったというだけです。
auでこんなの出るなんて今後真面目にないかもしれないぜ的なものです。衝動買いに理由はつけにくいんだよw
ちなみに、GALAXY SII WiMAXが出る予定があったにもかかわらず買った本当の理由は、単に在庫があったからというだけです。都心に出るとこういうことが結構あるからヤなんだよ。
発表された時はEVO WiMAXの後釜としてEVO回線に沈める予定でしたが、その後バッテリ容量がEVOと変わらないことや、その頃すでにOptimus 2XがCM7でサクサクだったこともあり、急に携帯端末として使うことにシフト。Optimusはその後NitroHDに変わったけど、結局メイン回線はそのままXPERIA acroでも良かった感はあるんだよね。
まあ、結局EVO3Dも買ってEVOの回線に入れてしまったわけだし、当初の計画からはだいぶ外れてしまっているものの、持っているという感じですね。
その後、メイン番号をガラケー(X-RAY/CA007)に戻すために、サブ番号へ移動。
計画どおりEVO WiMAXの回線に収まったのですが、そこで1回目の修理に出ることに。(2012/7/5追記)
さらに修理完了して戻ってきたんですけどね(2012/7/23追記)
・スペック
Ti OMAP4430 1.2GHzデュアルコアに1GBメインメモリ。本体保存領域は4GBあります。
おサイフケータイ、ワンセグ、生活防水、13メガピクセルカメラ、WXGA液晶、WHS対応と、あらゆる意味でau初とも言える全部入り端末です。(ちなみに、過去にも書いたけど、auは全部入りを極端に作らないことを、僕はそこを何度も糾弾していました。購入にあたっては全部入りが出た以上のけじめということで買っています。)
何より140gを切っての全部入り。IS03やIS04を買った人が涙目になるレベルのスペックということで、IS03に次ぐ盛り上がりを見せた端末です。
ちなみに、おそらく僕の持っている個体は、当たりの中の更に当たりで、一般的な動作にほぼ不具合がないという状態のものです。友人の個体がはずれで、何度も修理に行っています。ものすごく欲しがってただけに、申し訳ない気持ちがします。
→残念。ついに修理の魔の手がw(7/5追記)
→さらに戻ってきて普通の使い勝手に戻る(7/23追記)
・体感速度
いや、個人的にはTegra2ぐらいかなと思ってます。可もなく不可もなく。
遅さは感じないですけど、こちとらデュアルコアCPUに慣れ過ぎていることもあって、すでに快適がどういうものなのかよくわからないのは確かですね。
じゃあ、お世辞にもTi OMAP4430搭載機としては遅い部類に入るのではないかではないかと書いておけば批判を食らうかな。僕の中では感じないですけど、LG Nitro HDのほうが、やっぱり何をやるにも速いと思います。
ちなみにauとして他の機種と比べた場合、デフォルトではDIGNOより体感が遅いと思われます。まあ、慣れればそんなに大差ないし、何よりもXperia acroのほうが、異様にサクサク動く。
→その後、ファームV69R59H時点で、NX!comfortUIなら結構サクサク。Xperia acro並にはなりましたと。ほぼ当初の予定ぐらいの性能ぐらいにはなったのかと。(7/23更新)
・液晶の表示、動画再生機能など
4.3インチWXGA液晶。
写りが特別良いとは思えないですけど、そもそもWXGA解像度でほぼ初の国内モデルなので、これは責めるわけにはいけないです。これとNitro HDはこれからの基準となるわけですから、個人的には好意を持って迎えたいところです。
気づいたんですが、WXGAってことは、横が1行増えるということですよね。(これも指摘されて気づいた)
動画に関しては、ほぼ大抵のサイズは楽々再生出来るようになっています。(MX動画プレイヤー、RockPlayer併用)
コーデックにもよるんですが、FHD解像度の動画がそこそこ動くあたりや、YoutubeのHDも再生出来ているものもあるので、動画プレイヤーとしても非常に優秀じゃないかと思います。SDカードはある程度高速なものが必要でしょうが。
・タッチパネルの感度、操作性
サクサクタッチパネルらしいが何をサクサクというのか解らない。どうしても気になっているのが、ADW Lhancherで使っている時に、下のドック部分でうまいこと認識できない謎はあります。どうにもこうにも親指では認識しないで、人差し指でクリックするとようやく反応するとか、そんなのがしょっちゅうです。これは1/19のアップデートでずいぶん改善された模様ではありますが、治っていないしね。そのため、iOSのようなUIは個人的に使いたくないと思っているけど、多少は考慮しなきゃいけないと思います。
あと、充電中に著しくタッチパネルの精度が落ち、指に対する追随性が全くなくなるという状況にも陥ります。スクロールしっぱなしだったり、アイコンクリックしても反応しなかったりね。
充電中に熱暴走して操作不能に陥るというのは、PCでもあることだと思いますが、インターフェース部分が暴走するというのは、ハード的な故障でもない限り聞いたことはありません。
念の為、サクサクタッチパネルは売りの一つだったはず。
追随性が高いのに、反応が鈍い(決して追随性が悪いわけではないんです)のは、オイオイと思う。
・オリジナルUIの使い勝手
NX! comfortUIは結構カスタマイズされているせいか、かなり頑張ってるレベルです。そりゃあ軽量UIには負けますけど、メーカーのUIとしては、相当いいものを作ったと思います。
富士通東芝の機種はWXGAとWVGAの2種類あり、両方の解像度に合わせるとなると下に合わせるのは当然なのですが、せっかくの解像度を生かし切れないあたりに問題があります。どうしてもアイコンが巨大になってしまうのが、見栄え良くないんですよね。
メーカーとしては4x4+ドックが標準として作るのが汎用性を考えるとベストなんでしょうけど、今後さらに高解像度液晶の登場、さらにタブレットが、統合されてUIも柔軟性が問われる時代になるだけに、せめて2種類ぐらいは用意してもいいんじゃないかと思います。
(一番上の列に間が開いているのは、もしかして4.0以降にGoogle検索がつくことを見越して作ってあるのかどうかということなんだけど、そもそもこのUIで4.0以降まで行くのかって話だよね。7/23追記)
なお、auのUIは論外なほどもっさり、純正ランチャーもなぜかNX! comfortUIより快適に使えないので、紹介は省略します。シャープ機種とかで確認してください。
・筐体の特徴(ボタンやスピーカーなど)
リーチ棒。これに尽きます。主要ボタンはほぼ左に集約。上より電源、ボリュームボタンです。
そのため片手でボタン操作を含めすべての動作をするためには、左手で操作を行えないと厳しいです。
スピーカーは背面の最近ありがちな場所(右下)にあり、ステレオじゃあない模様。
最近のスマホはステレオスピーカーを放棄している気がするんですが、如何なものかと思いますね。
あと、防水キャップが上部コネクタについていますけど、これを開けて欲しくないならクレードルにケースを着けた状態の幅を持たせるべき。現状ののクレードルはカバーが着いていると充電が出来ない幅なので、そこのところは改良版を出してもバチ当たらないと思いますね。
・電池の持ち
友人が買った個体と比べた場合は圧倒的に長いのですが、連続待ち受けでほぼ50時間弱(液晶輝度20%、無線LAN常時ON、バイブ設定、3GやWIMAX、BTなどをすべて切った状態)。これは厳しいです。もう少し頑張っていいはず。
高解像度液晶による電源消費量が多すぎるのではないかという気持ちと、無線系のON・OFFを細かく詰めればもう少し伸びるかなあと思います。まあ、厳しいよね。
個人的に水気のあるところで使う予定はないので、そういう点では大容量バッテリーは発売されて買おうと思うのですが、国産モデルは数の問題でグローバルモデルより総じて高く、方外な値段を要求される(ちなみに、EVOの時に調べたら、1000個単位で裏蓋いれても500円しなかったと思ったけど)ので、まあ4Kぐらいで裏蓋込みなら考えてもいいかなと思います。
ちなみに、3月のアップデートでこのあたりが少し改善されるんじゃないかという記載。そもそもアップデートに失敗する可能性があるとか、どういう品質管理してるんだau?
アップデートを繰り返す事にダメになっていきました。(2012/7/5追記)
最新ファーム(V69R59H)で大幅改善。今まで待受オンリーで2日ぐらいしか持たなかった電池が1週間ぐらい持つようになったぞ。(7/23追加)
・総評(点数とその理由)
「リーチかけても結局テンパイどまり」
少なくともauにしてはワンセグ、防水、WIMAX、WHS、13Mピクセルカメラ、おさいふケータイなど、ほぼ全部入りの機種を出したことに大きな意義があると思います。
ストレスになる人もいるでしょうけど、これが始めてのスマホなら特に不満は出ない「まあ、こんなもの」で済むレベルではあります。(むしろiPhoneを望まれても困ると思いますが)
ただ、トラブルの多さや個体差が大きいこと、果てには熱暴走など、これを問題ないとして発売した富士通東芝と、auは糾弾されてもいいレベルだと思います。だいたい箱開けて「熱暴走で充電出来なくなるけどそれ仕様だから」って紙が入ってたら、そこで使う気失せるだろ。
僕のはそれこそ当たりに入るぐらいトラブルとは無縁ですけど、友人が買ったものはバッテリー消費が異常で、フライトモードにしても無線LANだけがOFFにならないトンデモな「正常品」だったわけです。
これを売り物として売ってしまうメーカーとキャリアは、別の意味で本当に頭の下がる思いです。
正直スマホヲタにしか使えませんよ。買う時点でギャンブルな商品なんて、福袋よりタチが悪いですよ。
これが売られ続けている、しかも今月生産分が出てきていそうな昨今。もしかすると、型番は変わらないけど、改良版が出てきているのではないかと思えてしまうし、それがアップデートで完全に解消されるかどうかで、この機種の評価が決まると思います。
とりあえず、現状を考えれば60点。ハード90点でソフトが-30点。通常使用に差し支えなければ80点ぐらいの出来かなと思います。まあ、今後のアップデート、Android4.0さえ対応したら、長期使用も問題ないレベルだと思います。
2012/7/5追記
いや、まあね。6/23にぶっ壊れましたよw
前々よりアップデートをかけるたびに、GPS感度がどんどん悪くなったり、Eメールアプリを閉じた状態で、1回目に開くとエラー002が必ず出るし、気づけば電源が勝手に切れてるし(充電器に付いていても切れる謎)。
で、気づけば半年経って、ついにその時が来ましたよ。
充電器に挿したまま電源が落ちてるのは日常茶飯事なんで、そういうものだと思っていたのが間違いでしたね。電源入れたら「ARROWS」ロゴから先に進まない。そのまま何回か繰り返すうちに、とうとう画面が表示されなくなり、充電ランプが光らなくなりましたよ。(ちなみに、購入時に同時に買ったau純正のUSB充電器なので、言い訳は出来ない。)
あれ?これ壊れたんじゃね?と思って、バッテリを外したりして起動を試みたのですが、そもそも起動すらせず。仕方なくauショップに行きましたよ。
7時ぐらいに行ったのですが、たまたま前の整理番号を持っていた人がアロZ、3つ後ろにいた人もアロZ、しかも両方「USB充電器で充電してたら、電源が入らなくなった」という現象。ということで、僕の中では6/25に富士通タイマーが潜んでいたんじゃないかと勝手に思っています。
ちなみに、その時代用機種に出されたのが、なぜかPLY。代用機種ありませんと言われた。おかしいだろスマホの代用がガラケーに務まるわけねえだろと。俺はacroなりEVOなりでなんとか急場凌ぎできますけど、スマホ1台のやつとかマジ店員殴るレベルだと思いますよ。
ってことは、auのスマホ修理率異様に高いんじゃね?と思いますよね。(代替品にIS03とか言われても投げるレベルだけど)
まあ、GPS感度は100歩譲る(ちなみに、GALAXY Noteで22個衛星掴んだ場所で、1つしか掴めず、座標ズレが3000mとか信じられないだろw)としても、充電中の電源が落ちる現象とEメールアプリのエラーはとにかく頻発するので、これは何とかして欲しいところですね。
治るまで修理か、あるいはISW16SHに交換してる方もいらっしゃるということですので、俺は敢えてISW13Fに交換したいですけどね。(ちなみにacroHDの4.0アップデートでもいいとは思う。真剣に使わないから、ネタになるならなんでもいいんだけどね)
さらに7/23更新
戻ってきてからの内容を書いてなかったです。
まず、最新ファームになってから劇的に電池の持ちがよくなり、再起動エラーがほぼなくなりました。現在充電→放電を繰り返しながら313時間連続稼働中です。修理前だとこれは連続50時間を超えるぐらいで再起動もしくは強制電源OFFになる状態だったのですが、それを考えれば十分。
動作も随分軽くなり、最初からこうやって作っておけばいいんだよ的な状況です。正直発売半年でようやく製品レベルになるってのはどうなのかと思います。まあ、auは既存ユーザーに対して悲惨なので、もう諦めてます。いい加減潰れちまえ。
それはともかく、あとは如何ともし難いGPSの掴みづらさ(修理後も一切つかめない)のと、Eメールアプリでなぜか回線取得が出来ないという謎はどうにもとまらない。これ修理に出すべきなのか非常に悩むところ。
ISW13Fが発売されたのですが、現状それほど問題が起きてないということから、もう一度相談してみようか悩むところではあります。