あるさんのレビューblog

買ったものをレビューするページです。 読み物blogは「日常のblog」よりどうぞ。

カテゴリ: あの頃のハイエンドスマホレビュー

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ARROWS Zの今更遅いレビューです。

・購入の経緯
ムシャクシャして買った。かなり反省している。
真面目にコストは結構かかってますけど、転出転入の代金が9K程度。本体代金は一括2万程度で、たくさんのゴミと引き換えに45Kの商品券、それと10Kあまりの家電量販店ポイント。
実は生まれて始めての富士通機種。これだけ買ってるのに割と今まで縁がなかったものですね。
じゃあ、最もな理由は、WXGA解像度で全部入りのスマホが欲しかったというだけです。
auでこんなの出るなんて今後真面目にないかもしれないぜ的なものです。衝動買いに理由はつけにくいんだよw

ちなみに、GALAXY SII WiMAXが出る予定があったにもかかわらず買った本当の理由は、単に在庫があったからというだけです。都心に出るとこういうことが結構あるからヤなんだよ。
発表された時はEVO WiMAXの後釜としてEVO回線に沈める予定でしたが、その後バッテリ容量がEVOと変わらないことや、その頃すでにOptimus 2XがCM7でサクサクだったこともあり、急に携帯端末として使うことにシフト。Optimusはその後NitroHDに変わったけど、結局メイン回線はそのままXPERIA acroでも良かった感はあるんだよね。
まあ、結局EVO3Dも買ってEVOの回線に入れてしまったわけだし、当初の計画からはだいぶ外れてしまっているものの、持っているという感じですね。

その後、メイン番号をガラケー(X-RAY/CA007)に戻すために、サブ番号へ移動。
計画どおりEVO WiMAXの回線に収まったのですが、そこで1回目の修理に出ることに。(2012/7/5追記)
さらに修理完了して戻ってきたんですけどね(2012/7/23追記)

・スペック
Ti OMAP4430 1.2GHzデュアルコアに1GBメインメモリ。本体保存領域は4GBあります。
おサイフケータイ、ワンセグ、生活防水、13メガピクセルカメラ、WXGA液晶、WHS対応と、あらゆる意味でau初とも言える全部入り端末です。(ちなみに、過去にも書いたけど、auは全部入りを極端に作らないことを、僕はそこを何度も糾弾していました。購入にあたっては全部入りが出た以上のけじめということで買っています。)
何より140gを切っての全部入り。IS03やIS04を買った人が涙目になるレベルのスペックということで、IS03に次ぐ盛り上がりを見せた端末です。

ちなみに、おそらく僕の持っている個体は、当たりの中の更に当たりで、一般的な動作にほぼ不具合がないという状態のものです。友人の個体がはずれで、何度も修理に行っています。ものすごく欲しがってただけに、申し訳ない気持ちがします。
→残念。ついに修理の魔の手がw(7/5追記)
→さらに戻ってきて普通の使い勝手に戻る(7/23追記)

・体感速度
いや、個人的にはTegra2ぐらいかなと思ってます。可もなく不可もなく。
遅さは感じないですけど、こちとらデュアルコアCPUに慣れ過ぎていることもあって、すでに快適がどういうものなのかよくわからないのは確かですね。
じゃあ、お世辞にもTi OMAP4430搭載機としては遅い部類に入るのではないかではないかと書いておけば批判を食らうかな。僕の中では感じないですけど、LG Nitro HDのほうが、やっぱり何をやるにも速いと思います。
ちなみにauとして他の機種と比べた場合、デフォルトではDIGNOより体感が遅いと思われます。まあ、慣れればそんなに大差ないし、何よりもXperia acroのほうが、異様にサクサク動く。

→その後、ファームV69R59H時点で、NX!comfortUIなら結構サクサク。Xperia acro並にはなりましたと。ほぼ当初の予定ぐらいの性能ぐらいにはなったのかと。(7/23更新)

・液晶の表示、動画再生機能など
4.3インチWXGA液晶。
写りが特別良いとは思えないですけど、そもそもWXGA解像度でほぼ初の国内モデルなので、これは責めるわけにはいけないです。これとNitro HDはこれからの基準となるわけですから、個人的には好意を持って迎えたいところです。
気づいたんですが、WXGAってことは、横が1行増えるということですよね。(これも指摘されて気づいた)
動画に関しては、ほぼ大抵のサイズは楽々再生出来るようになっています。(MX動画プレイヤー、RockPlayer併用)
コーデックにもよるんですが、FHD解像度の動画がそこそこ動くあたりや、YoutubeのHDも再生出来ているものもあるので、動画プレイヤーとしても非常に優秀じゃないかと思います。SDカードはある程度高速なものが必要でしょうが。

・タッチパネルの感度、操作性
サクサクタッチパネルらしいが何をサクサクというのか解らない。どうしても気になっているのが、ADW Lhancherで使っている時に、下のドック部分でうまいこと認識できない謎はあります。どうにもこうにも親指では認識しないで、人差し指でクリックするとようやく反応するとか、そんなのがしょっちゅうです。これは1/19のアップデートでずいぶん改善された模様ではありますが、治っていないしね。そのため、iOSのようなUIは個人的に使いたくないと思っているけど、多少は考慮しなきゃいけないと思います。
あと、充電中に著しくタッチパネルの精度が落ち、指に対する追随性が全くなくなるという状況にも陥ります。スクロールしっぱなしだったり、アイコンクリックしても反応しなかったりね。
充電中に熱暴走して操作不能に陥るというのは、PCでもあることだと思いますが、インターフェース部分が暴走するというのは、ハード的な故障でもない限り聞いたことはありません。

念の為、サクサクタッチパネルは売りの一つだったはず。
追随性が高いのに、反応が鈍い(決して追随性が悪いわけではないんです)のは、オイオイと思う。
大した問題ではないけど、ズームがスムーズに動く反面、縮小してしまうのも、僕の操作の問題だとは思うけど、同じ方いるでしょうか。 僕の手の問題だったみたい。他の端末でもたまに起こります。

・オリジナルUIの使い勝手
NX! comfortUIは結構カスタマイズされているせいか、かなり頑張ってるレベルです。そりゃあ軽量UIには負けますけど、メーカーのUIとしては、相当いいものを作ったと思います。
富士通東芝の機種はWXGAとWVGAの2種類あり、両方の解像度に合わせるとなると下に合わせるのは当然なのですが、せっかくの解像度を生かし切れないあたりに問題があります。どうしてもアイコンが巨大になってしまうのが、見栄え良くないんですよね。
メーカーとしては4x4+ドックが標準として作るのが汎用性を考えるとベストなんでしょうけど、今後さらに高解像度液晶の登場、さらにタブレットが、統合されてUIも柔軟性が問われる時代になるだけに、せめて2種類ぐらいは用意してもいいんじゃないかと思います。
(一番上の列に間が開いているのは、もしかして4.0以降にGoogle検索がつくことを見越して作ってあるのかどうかということなんだけど、そもそもこのUIで4.0以降まで行くのかって話だよね。7/23追記)
なお、auのUIは論外なほどもっさり、純正ランチャーもなぜかNX! comfortUIより快適に使えないので、紹介は省略します。シャープ機種とかで確認してください。

・筐体の特徴(ボタンやスピーカーなど)
リーチ棒。これに尽きます。主要ボタンはほぼ左に集約。上より電源、ボリュームボタンです。
そのため片手でボタン操作を含めすべての動作をするためには、左手で操作を行えないと厳しいです。
スピーカーは背面の最近ありがちな場所(右下)にあり、ステレオじゃあない模様。
最近のスマホはステレオスピーカーを放棄している気がするんですが、如何なものかと思いますね。
あと、防水キャップが上部コネクタについていますけど、これを開けて欲しくないならクレードルにケースを着けた状態の幅を持たせるべき。現状ののクレードルはカバーが着いていると充電が出来ない幅なので、そこのところは改良版を出してもバチ当たらないと思いますね。

・電池の持ち
友人が買った個体と比べた場合は圧倒的に長いのですが、連続待ち受けでほぼ50時間弱(液晶輝度20%、無線LAN常時ON、バイブ設定、3GやWIMAX、BTなどをすべて切った状態)。これは厳しいです。もう少し頑張っていいはず。
高解像度液晶による電源消費量が多すぎるのではないかという気持ちと、無線系のON・OFFを細かく詰めればもう少し伸びるかなあと思います。まあ、厳しいよね。
個人的に水気のあるところで使う予定はないので、そういう点では大容量バッテリーは発売されて買おうと思うのですが、国産モデルは数の問題でグローバルモデルより総じて高く、方外な値段を要求される(ちなみに、EVOの時に調べたら、1000個単位で裏蓋いれても500円しなかったと思ったけど)ので、まあ4Kぐらいで裏蓋込みなら考えてもいいかなと思います。
ちなみに、3月のアップデートでこのあたりが少し改善されるんじゃないかという記載。そもそもアップデートに失敗する可能性があるとか、どういう品質管理してるんだau?

アップデートを繰り返す事にダメになっていきました。(2012/7/5追記)
最新ファーム(V69R59H)で大幅改善。今まで待受オンリーで2日ぐらいしか持たなかった電池が1週間ぐらい持つようになったぞ。(7/23追加)

・総評(点数とその理由)
「リーチかけても結局テンパイどまり」
少なくともauにしてはワンセグ、防水、WIMAX、WHS、13Mピクセルカメラ、おさいふケータイなど、ほぼ全部入りの機種を出したことに大きな意義があると思います。
ストレスになる人もいるでしょうけど、これが始めてのスマホなら特に不満は出ない「まあ、こんなもの」で済むレベルではあります。(むしろiPhoneを望まれても困ると思いますが)
ただ、トラブルの多さや個体差が大きいこと、果てには熱暴走など、これを問題ないとして発売した富士通東芝と、auは糾弾されてもいいレベルだと思います。だいたい箱開けて「熱暴走で充電出来なくなるけどそれ仕様だから」って紙が入ってたら、そこで使う気失せるだろ。

僕のはそれこそ当たりに入るぐらいトラブルとは無縁ですけど、友人が買ったものはバッテリー消費が異常で、フライトモードにしても無線LANだけがOFFにならないトンデモな「正常品」だったわけです。

これを売り物として売ってしまうメーカーとキャリアは、別の意味で本当に頭の下がる思いです。
正直スマホヲタにしか使えませんよ。買う時点でギャンブルな商品なんて、福袋よりタチが悪いですよ。
これが売られ続けている、しかも今月生産分が出てきていそうな昨今。もしかすると、型番は変わらないけど、改良版が出てきているのではないかと思えてしまうし、それがアップデートで完全に解消されるかどうかで、この機種の評価が決まると思います。

とりあえず、現状を考えれば60点。ハード90点でソフトが-30点。通常使用に差し支えなければ80点ぐらいの出来かなと思います。まあ、今後のアップデート、Android4.0さえ対応したら、長期使用も問題ないレベルだと思います。


2012/7/5追記
いや、まあね。6/23にぶっ壊れましたよw
前々よりアップデートをかけるたびに、GPS感度がどんどん悪くなったり、Eメールアプリを閉じた状態で、1回目に開くとエラー002が必ず出るし、気づけば電源が勝手に切れてるし(充電器に付いていても切れる謎)。
で、気づけば半年経って、ついにその時が来ましたよ。
充電器に挿したまま電源が落ちてるのは日常茶飯事なんで、そういうものだと思っていたのが間違いでしたね。電源入れたら「ARROWS」ロゴから先に進まない。そのまま何回か繰り返すうちに、とうとう画面が表示されなくなり、充電ランプが光らなくなりましたよ。(ちなみに、購入時に同時に買ったau純正のUSB充電器なので、言い訳は出来ない。)
あれ?これ壊れたんじゃね?と思って、バッテリを外したりして起動を試みたのですが、そもそも起動すらせず。仕方なくauショップに行きましたよ。

7時ぐらいに行ったのですが、たまたま前の整理番号を持っていた人がアロZ、3つ後ろにいた人もアロZ、しかも両方「USB充電器で充電してたら、電源が入らなくなった」という現象。ということで、僕の中では6/25に富士通タイマーが潜んでいたんじゃないかと勝手に思っています。

ちなみに、その時代用機種に出されたのが、なぜかPLY。代用機種ありませんと言われた。おかしいだろスマホの代用がガラケーに務まるわけねえだろと。俺はacroなりEVOなりでなんとか急場凌ぎできますけど、スマホ1台のやつとかマジ店員殴るレベルだと思いますよ。
ってことは、auのスマホ修理率異様に高いんじゃね?と思いますよね。(代替品にIS03とか言われても投げるレベルだけど)

まあ、GPS感度は100歩譲る(ちなみに、GALAXY Noteで22個衛星掴んだ場所で、1つしか掴めず、座標ズレが3000mとか信じられないだろw)としても、充電中の電源が落ちる現象とEメールアプリのエラーはとにかく頻発するので、これは何とかして欲しいところですね。
治るまで修理か、あるいはISW16SHに交換してる方もいらっしゃるということですので、俺は敢えてISW13Fに交換したいですけどね。(ちなみにacroHDの4.0アップデートでもいいとは思う。真剣に使わないから、ネタになるならなんでもいいんだけどね)


さらに7/23更新
戻ってきてからの内容を書いてなかったです。
まず、最新ファームになってから劇的に電池の持ちがよくなり、再起動エラーがほぼなくなりました。現在充電→放電を繰り返しながら313時間連続稼働中です。修理前だとこれは連続50時間を超えるぐらいで再起動もしくは強制電源OFFになる状態だったのですが、それを考えれば十分。
動作も随分軽くなり、最初からこうやって作っておけばいいんだよ的な状況です。正直発売半年でようやく製品レベルになるってのはどうなのかと思います。まあ、auは既存ユーザーに対して悲惨なので、もう諦めてます。いい加減潰れちまえ。
それはともかく、あとは如何ともし難いGPSの掴みづらさ(修理後も一切つかめない)のと、Eメールアプリでなぜか回線取得が出来ないという謎はどうにもとまらない。これ修理に出すべきなのか非常に悩むところ。
ISW13Fが発売されたのですが、現状それほど問題が起きてないということから、もう一度相談してみようか悩むところではあります。

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久々にdocomo。SC-04D GALAXY NEXUSをレビューします。

・購入の経緯
21,000円の時に4.0スマホが欲しくて買いました。
ちなみにこの時点でもそこそこ売れていたのですが、後に機種変10,080円になったのは周知のとおり。何気に絶望するw
とはいえ現状をもってしてハイエンド端末ですし、レビューを書いている現状でこそTegra3やらSnapdragonS4搭載機が出てきていますけど、Ti OMAP4460搭載は一応最新世代ということで納得はしています。

・スペック
前述の通り、TiのOMAP 4460 1.2GHzです。ARROWS Zの兄弟CPUです。
ハイエンドで、内蔵GPUのスペックがいいのがポイントです。(知らなかったんだが、PowerVR系の流れなのね。)
1GBメモリに16GBの保存メモリを搭載。ペンタイルながらWXGAの曲面有機EL液晶を備えたNexus第4世代リファレンスモデルです。
(HT-03A→NEXUS ONE→NEXUS S→GALAXY NEXUSの流れ)
同一ブランドでHTCからSamsungにメーカーが変わるという展開を経ていますので、実質的には2世代目ともとれます。
前モデルNEXUS SがGALAXY Sをベースにしたハイエンドモデルであったのに比べ、今回は専用ハードに近いモデルです。

なお、日本人が好む外部ストレージがないという大きな弱点があり、(そんなに使うことがないと思うにしても)内蔵の保存メモリにすべてを収める必要があるのは要注意です。外付けのカードリーダーとかで対処出来るのかどうかは謎すぎるけどね。

・体感速度
体感速度は本当にサクサク。ARROWS Zも4.0にアップデートした日にはこうなって欲しいレベル。
また、4.0専用ブラウザになっているGoogle Chromeとも併せて、Web閲覧端末では最速レベルだと思います。
Chrome Mobileはメーカーが手を入れられる?こともあって、特色もあり、処理速度にも甲乙付いてしまっていたのですが、リファレンスモデルでこの速度を実装出来たことが素直にほめられる点です。

・液晶の表示、動画再生機能など
有機EL液晶。1280x800(疑似)4.65インチHD液晶。GALAXY NOTEとStreakを除けば、スマホサイズでは最大級の液晶を実装しています。
鮮やかすぎる気がしてしょうがない。あまり綺麗に表示されるのも問題なのかなと思いますが、IPS系統の自然な発色には割と近づいてきている感じはあります。どうもS2ぐらいまであったやや青みがかった感じが薄れているのは高評価ですね。
動画に関しては、HD解像度のmp4(X264)でコマ落ちがないです。FHDはさすがに無理。NitroHDより優秀な感じはしますね。
Need for Speed Shiftをインストールしてやってみましたけど、これもヌルヌル。

・タッチパネルの感度、操作性
Andorid4系になり、3系と同じく基本的にハードウェアキーを必要としないように、基本UIではドック下に左より「戻る」「ホーム」「メニュー」があります。なぜかXperiaと同じ配列です。
この辺までハード・ソフトともリファレンスモデルとしてしっかり作られているため、そんなに心配は入りません。端っこでも全く問題なく反応します。いや、これが商品上普通なはずなんですけどね。いかんせん日本独自モデルではよくあるんで、普通にそう感じてしまうのが切ないところです。

・オリジナルUIの使い勝手
これは4のUIなのでしょうかね。まあ、軽快ですし不自由はしないんですよね。
今まで3系のUIがタブレット専用のものだったこともあり、2系と3系が統合されたイメージといわれますが、個人的には使いやすくなった3系のイメージという印象。使いやすく?というと、まだまだ2系になれてしまっているので、判断しかねる部分ではあります。
これは国産メーカーでもデフォルトで搭載すべきじゃないかなあと思いますけど、特色が出ないですからね。

・筐体の特徴(ボタンやスピーカーなど)
左側にボリュームボタン。右側に電源ボタン。筐体下にmicroUSBとイヤホンジャックが付いてます。スピーカーは背面です。
歴代のGALAXYシリーズとは違う配列です。オペレーションボタンがソフトウェア処理されるため、このあたりのボタンがない分すっきりしてると見るか、それとも使い勝手に物足りなさを感じるか。その辺をどう見るかですね。
新型のGALAXY S3なんかもそうですが、総じて4.5インチ以上のスマホはこのように持ちやすさを考慮した作りになる分、形も結構バリエーションに富むかもしれません。そういう点では、画面サイズの拡大も歓迎すべきではないかと思います。

・電池の持ち
1750mAhと割に大容量です。当然電池の持ちも十分です。
個人的にGALAXYシリーズ(これはリードデバイスだけど)は電池持ちが優秀だと思っています。
これも回線使用(SPモード)でほぼ2日持つことを考えると、初代GALAXY Sにも負けないレベルだと思われます。
性能的には飛躍的な上昇を遂げていることを考えると、これはAndroid4の恩恵が少なからずあるのかなあと思います。

・その他
重量は135g(公称)。だいたい最近のスマホが目指すべき重量。まあ、概ねこのへん許容できます。
実機を手にしている方も多いと思いますが、そのサイズの割に軽く感じてしまうような錯覚を起こします。
湾曲したボディは結構人によるんじゃないかなあと思ったりします。僕の手はサイズが結構大きいのでまず問題ないのですが、女性では厳しいサイズのため、ホールド感を良くするためにこういったボディにしたのかなあと。(まあ、当然見栄え良く見せるためというのもあるでしょうけど)
あと着信ランプの位置。これはどうにかならなかったかなあと。Xperia rayのように工夫してボタンにランプを埋め込む機種があるというのに、露骨に取って付けたような液晶下部へのボタン配置には、かなり気になる点です。

・総評(点数とその理由)
「現世代のスタンダードゆえの受難」
なにせこのレビューでは、基本的に安いモデルは評価を上げるか下げるか半々です。今後書くと思いますが、その最たる例がWillcom D4です。

正直な話、安くなってしまうということは、何かよほどのことがない限り、見積もりを見誤ったということになります。結果ドコモはスマホを投げ売りすることになるのですがね。
この機種は万人受けしないことぐらい、普通のひとなら分かると思うんですよ。1台目としては最大のネックである外部メモリースロットがないから致命的に売れず、だからといってサブ端末にわざわざこれだけハイエンドなスマホを持とうとすることは、僕みたいな頭のイカレタおっさんぐらいじゃないかと。これを本気で売れると踏んでいたドコモのおめでたいことこの上ないですね。

それを抜きにして、スマホとしては可もなく不可もなくなスペックではあるものの、Android4という最大の売りがネックになってしまっている感は否めません。大まじめにメリットはChromeぐらいですよ。言い換えればそれぐらいとんがったところがないのです。
夏モデルが出た時にはほとんどがAndroid4になると思いますけど、これを使っていれば移行も苦じゃないとか、ど安定すぎるので誰かに4.0を使ってもらいたい人がぶつける向けとか、そんなもんしかないと思います。
安定して本当にクセがないので、4系を使ってみたいなあ、なひとにオススメします。

点数ですが、甘めにつけると100店取ってしまうので、90点ぐらいにしておきます。
減点対象がやっぱり着信ランプと筐体サイズかなあ。まあ、自分ではGALAXY NOTEぐらい味付けがない限り4.5インチ以上の必然性が見いだせないこと、あと日本市場にはニーズが合っていないこと。最後のひとつ以外は僕の都合です。そんなところにしておきたいと思います。

EVO3D ISW12HTをレビューします。

・購入の経緯
えと、まあ単に安かったということですね。ヤフオクで新品を購入したはずが、なぜかじゃんぱらの値札がついた中古品。
まあ値段を考えれば別に問題ないので、小一時間問いつめたい気分ではあるのですが、とりあえず使ってみることにしました。
名目上はEVO WiMAXのSIM情報をこいつに移して、acroを別の回線に回すためとしています。このためにarcが犠牲になったのでしたw

・スペック
MSM8660 1.2GHzデュアルコア。発売当初は非常に強力でしたが、Ti4430などが主流となってきている今ではそれほど特筆すべきでもないCPUです。
メインメモリは1GB。うちSence UIに200MBほど初期状態で裂かれるため、基本は800MB程度となります。
本体保存領域が1GB。それほど容量不足に悩むこともないと思います。microSDが8GB附属しているので、合わせて特に不満ないと思われます。
裸眼3D液晶、3Dカメラを搭載し、エンターテインメント性も重視したモデルとしてCMもオンエアされていました。
最近ではMNP一括0円CB対象機として、一部人間には使用しないのに人気というモデルです。
同時発売だったPhotonはdocomoのSIMが使えることやMotololaってことで人気なのですが、そういう意味では対照的です。

・体感速度
非常に軽快、と書くと「またかよ能無し」とかいわれそうなので。
UIでも記述すると思いますが、UIの出来がよく、さらにデュアルコアということで、全体的な処理の向上はあります。ただ、思ったよりヌルヌル感はなく、どちらかというとキビキビといった動きをします。この辺は好みが分かれそうですけどね。

・液晶の表示、動画再生機能など
4.3インチqHD(960x540)3D液晶を搭載。液晶自体はTFTです。
EVO WiMAXの時も思いましたが、TFTとは思えない綺麗さ。IPSにはかないませんが、実際使っててそんなに不満はないですね。
というか、この解像度はIS03のときに一度使っているのですが、あのときは擬似解像度って可能性がありましたから、それに比べるとガジェットなどのデザインも崩れないのは、すごいいいと思いますね。そういえば、iPhoneは3.5インチでこの解像度。
個人的にはこの解像度で画面サイズだから使えるというのはあります。ただ、同様の解像度であるARROWS Zや4.5インチのNitroHDのWXGAなどに比べるとWebを見たときのぱっと広い感がない感じで、少しどうかなあと思います。
可不可ないレベルですが、今後Android4系になったときにも問題ないのかが少し気になります。(もっとも、SenseUIがなんとかしてしまうのでしょうけど)
ちなみに裸眼3D表示ですが、非常に気持ち悪いレベルです。僕がガチャ目ってのもあるんですけど、めがねで視力を補助しても、飛び出すというよりは3重にモノが見える感はあります。裸眼としてはこれが限界のレベルかなと思います。ああ、Lynx3D(SH-03C)よりは浮いて見えました。
余談ですが、3D専用アプリのスパイダーマンとNeed For Speedは意外と楽しめる(Need for Speedは課金版買ってるけど)ので、EVO3Dを買ったら、まずは遊んで欲しいと思います。(ちなみに、課金版Need for Speedは動作しなかったよ。)

・タッチパネルの感度、操作性
良好です。というか、指の動きに対する追随性が非常に良いです。このあたりHTCは一日の長がある感じはしますね。正直どっかの全部入りに見習わせた方がいいレベル。動作も含め、これは非常に快適です。
と、ここまで書いているんですが、どうもズームアップ/ダウンはガクつく感じがあります。このあたりがスマホサイズで滑らかに動くものがあればと思うのですが、例えばGPUアクセラレーションがONになる4.0以降でどうなるのか?今のところデバイスがないので試しようがない状態です。

・オリジナルUIの使い勝手
HTCが誇るSense3.0が搭載されています。珍しくメインメモリよりあらかじめUIに200MB程度メモリ割り当てを行なっているようです。メインメモリがスペック上1GBでありながら、800MB弱しかないのはそのためです。
Ver.1あたりと見栄えはあんまり変わりませんが、かなり使い勝手やウィジェットの面では格段の進歩をしています。僕は普段10円セールで買ったADW EXとbeautiful Widgetを使っているのですが、どちらもなくて問題ないぐらい動作に遅さを感じないです。とにかく見た目以上に軽快です。
ウィジェットの見た目なんかは元々このHTC Senseがベースなのも多いので、それで違和感なく使えるのかもしれません。

・筐体の特徴(ボタンやスピーカーなど)
上部には電源ボタンとイヤホンジャック。左側にmicroUSB、右側にボリュームと2D/3Dカメラ切り替え、シャッターボタン、下部にスピーカーです。個人的にサイドにmicroUSBがある機種は好きじゃないです。しかもやや中央寄りにあり、充電してるときに持ちにくくなるのがデメリットです。
アルミ削りだし風のシャッターボタンは高級感があっていいですね。どんなにチャチなやつでもいいので、シャッターボタンは欲しいです。
ディスプレイ下にはおなじみHTC配列の静電式ボタン。最近は3つ多い中で4つあえて付けるところにこだわりが感じられます。
総じて片手で操作出来ないことはないのですが、171gと最近の機種では異様に重いのが最大の弱点。同等のスペックでも140gを切る端末が多い中、せめて150g台ならと思えるんですよね。…いやうそです。それは次の項目で書きます。

・電池の持ち
台湾メーカーながら、アメ車っぽい雰囲気あるHTCらしく、燃費が最悪。(語弊があるといけないので一応弁護しておくと、最近のアメ車は日本車より燃費いい車もあります。)正直1800mAhあるバッテリーで、こんなにバッテリー持たないのかという疑問が湧きます。てかさ、ARROWSみたいに薄くて軽くてバッテリー少ないならわかるんだけど、これぐらいゴツくてバッテリー持たないとか何の罰ゲームなのかわからないです。EVO WiMAX同様大容量バッテリーを即買っていいレベル。それでも倍。これでようやく並みのスマホぐらいです。
ちなみに、3G/WiMAXを切った状態では、大容量バッテリーで1週間持ちます。このぐらい持てとはいわないので、せめてフル使用で2日ぐらい持って欲しいかなと思います。

・総評(点数とその理由)
「台湾生まれのアメ車」
すべてにおいてHTCらしさ炸裂です。いや、手の大きな俺がそれを思ってしまったらダメなのですが、重くてゴツい。171gもあると、130g台で4.5インチ液晶を搭載するモデルが存在する今では、すさまじく厳しいです。ガラケーの一番重いのが150g、そのぐらいで済まないと実はかなり厳しいのだなと感じます。
個人的にはSensationぐらいの148gで収まっていれば特に問題ないと思うのですが。

まあ、とはいえ、HTCといえばゴツくてデカいのが当たり前なので、MMCで発表されたHTC oneシリーズは、逆に違和感ありそうです。

ルーターとして使う場合、大容量バッテリーを利用するのが必須だと思います。重さ とのトレードオフで倍近い稼働時間を得られ、なおかつバッテリーが異様に安いのは、悪くないです。端末価格と合わせ、コストパフォーマンスは異様にいいです。
今回、KDDIとHTCがスマホ開発で提携するというニュースがありましたが、よりローカライズされた機種が登場することになると思います。今後、HTCからはグロスマは完全に消える可能性も否定できません。HTCらしいスマホが欲しいということであれば、1台持っていてもほぼ文句ないレベルだと思います。
点数ですが、スペックの面では全く申し分ないです。が、端末自体の重さだけはどうしても如何ともしがたいですので、80点ぐらいかなあと思います。
使い勝手は80点を上回るレベルですので、興味があれば是非買って使って欲しいです。

いや本当にいい端末なんだから。重いだけで悪くない端末なんだからねっ!!
(ここは「お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからね!」的な感じで)

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