あるさんのレビューblog

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カテゴリ: あの頃のハイエンドスマホレビュー

いよいよ書くことになりました。
実に3年ぶりとなる、REDMAGICシリーズ。REDMAGIC 10 Proのレビューです。
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結果的には安く済んだ、日本市場版購入
今回は、色々あった末の日本市場版購入となりました。日常ブログで書いていた通り、実はグローバル版を購入したのですが、AliExpressによるセキュリティプロテクトなる、よく分からないものに引っかかって、決済枠のみ確保された状態が2ヶ月以上続きました。ちなみに、このプロテクトなるもの、恐ろしいことに、決済処理中の状態で止まったら最後。注文上はクローズされているが、返金処理はされないというAliExpress側のシステム不備であり、現在もAliExpress側では返金処理が行われていない状態です。そこはクレジット会社側で、決済処理中が60日以上続いた場合は、即時決済解除されるというルールがあるそうで、これによりクレジット枠の回復と、日本市場版購入が出来ました。
今回のREDMAGICは隠し玉が用意されていたため、グローバル版は結果的に1台での置き換えが不可能だったわけですけど、その隠し玉が分かった時点で、XPERIA 1 Vを手放してしまったがゆえ、1ヶ月程度スマホへの嫌悪感が続いてしまい、XPERIA 5 IIIですら遅いと感じる始末。S8Gen2からS888へのダウングレードによる影響は、結構大きかったということです。
以降、moto g64yを経て、XPERIA 5 IIIとnubia S 5Gとの2台持ちでしのいでいたわけですけど、あれよあれよという間に、一部量販店での販売が開始され、そこでもう買うしかないなということで、踏み切りました。ビックカメラアキバにて、定価で購入ですが、dポイントなどを使って、最終的にはグローバル版とほぼ同じぐらいのレートで購入することが出来ました。まあ、これを書いている時点(2025/3/25)で、公式が普通に6000円引きをやっているので、大差なかったりしますけどね。
今回は、予算の都合と、Lightspeedが欲しかったので、下位モデルとしています。
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光るけど、見た目は随分と普通のスマホになりました。

かんたんなスペック
Snapdragon 8 Elite
メインメモリー LPDDR5X 12GB(仮想メモリ最大12GB割当可)
ストレージ 256GB(UFS4.1?)
6.853インチ FHD+(2688x1216)AMOLED(UDC)/リフレッシュレート最大144Hz
無線LAN WiFi7 トライバンドMLO対応(最速5765Mbps対応)/Bluetooth5.4
5000万画素メインカメラ5000万画素超広角カメラ+1600万画素インカメラ(UDC)
USB type-C(USB3.2)/イヤホンジャック/空冷ファン搭載
NFC搭載、Felica・おサイフケータイ対応
ゲームモードスイッチボタン搭載
ステレオスピーカー/LDAC対応
nanoSIMスロット x2(DSDV、VoLTE HD+対応)
7050mAhデュアルセルバッテリー(約3500mAh x2)/100W高速充電対応
163.5x 77 x 8.9 mm 229g
Android 15(REDMAGIC OS 10)
カラー Lightspeed(ホワイト)

5G
NR n77/n78/n1/2/3/5/7/8/20/26/28/38/n40/n41/66/71
NSA ENDC n1/7/28/38/40/41/71/77/78
4G
B1/2/3/4/5/7/8/20/28/38/39/40/41/66/B42(JP)

(バンドに関しては公式より転載しています。)
4キャリアのSIMでの通信が可能です。SB系に関しては、デフォルトAPNにAPNタイプを追記する必要がありました。SIMによるのかも。

Bluetoothのオーディオコーデックは以下の通り
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さすがSnapdragon Audio対応です。LC3には対応しているようですが、現状デバイスがないため、確認出来ず。買うことがあれば、追記します。

サイズ感、実用性、ベンチマークなど
ベンチ結果の前に、今回はネタとも言えるような方法で計測しました。
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内蔵含め、冷却ファンが4つ。うち3つはペルチェ素子クーラーということで、背面フラットであることを活かし、こういうことをやってみました。左から、Blackshark FANCooler Pro4(27W)、REDMAGIC VC Cooler Pro(33W)、YotuMeirスマホクーラー(10W)。スマホ1台冷やすのに、70Wを使うという馬鹿な企画ですね。本当はXPERIA 1 Vでやってみる予定でしたが、肝心の本体がねw
が、結果は以下の通り。
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思ったより変わらないね。
Antutu10回ぐらいやると、どれぐらい違うか分かると思うのですが、7回でこんな感じ。
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スコア理論値はおまけみたいなものです。最高値を合算すると、280万。一部メディアのテストによれば、メモリ容量が増えれば、スコア上昇が見込めますが、それをやったところでやっぱりクーラーを3台も付けてると、自ずとピークパフォーマンスを維持している感じがあります。3台は実用的ではないですが、カメラがフラットなので、メイン基板部分の冷却だけで十分冷えると思われます。
なお、1発勝負のベンチマークだと、スコアはほとんど変わりませんが、クーラーなしだとピーク時温度は38度です。相当違う。

正直、ハンドリングは悪くないのですが、やっぱり重いです。そりゃ、XPERIA 5 IIIは172g。XPERIA 1 Vでも187g。ここにケースが入るので、+10gと考えても、XPERIAでは200gに届かないですから、いかに229gというのが重いのが分かってしまいます。
その代わり、デザインもそうですけど、とにかくバッテリー性能が半端ない。基本的な日課であるゲーム(アイプラ・デレステ・プリコネ・ウマ娘・学マスを大体合わせて1.5時間程度)をプレイして、その他にブラウジングやSNSなどの送受信なども含め、おおよそ3日目の午前中ぐらいまでは持つ計算です。なので、充電性能を調べるテストが大変でした。

その充電性能ですが、PPS対応と汎用規格で、最大100Wで給電されると書かれています。今回自前のPPS対応NOVOO 100W充電器を使ってやってみた感じがこれ。
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実際のところ100Wで給電されるのは20%程度。そこから50%までは80W、以降は60W程度で推移している感じです。しかし、これで100%になるのが、ほぼ1時間程度。少なくとも50%までは20分程度で充電される形です。ワットメーターを見る限りは、ピーク時で91~92W。最低でも50Wを割ることはなかったので、PPS対応充電器があると非常に便利です。そういう理由で、付属充電器は使っていませんが、80Wでもそれほど速度は変わらないのかなと思います。なお、急速充電時には冷却ファンが回ります。これを設定しないと、急速充電自体出来ないようです。
なお、XPERIAに当たるHSパワーコントロール。いわゆる充電分離での消費電力は、ピーク時で16W程度になりました。(学マスプレイ時)
モバイルバッテリーでも、100W出力対応のものでは、PPS次第ではあるものの、急速充電が可能でした。こちらでは最大で80W以下ぐらいで抑えられていますが、それでもモバイルバッテリーでの充電速度ではないです。モバイルバッテリーのインジケーターが凄まじい速度で減っていく様は、何かおかしいのではないかと疑ってしまうほどです。

WiFi7のMLOですが、トライバンドで接続することは基本ありません。通常は6GHz帯、5GHz帯の2つを使っており、何らかの状態で6/5GHz帯が使えない時のみ、バンドステアリングにより2.4GHzが追加されるようです。(表示上はトライバンド表示されるが、2.4GHzになった時、著しく速度が落ちる)また、6GHz帯オンリーでの接続では、320MHzで5765Mbps対応のはずが、2882Mbpsしか出ないので、ルーターの問題の可能性があるかも。あるいはMLOでしか出ない速度が5765Mbpsなのか。WiFiミレルのルーターとの通信速度では、1800Mbpsぐらいが実測ですので、WiFi6Eとそんなに変わらない感じがあります。WiFi7がそういう規格だからその通りなんですけど、せめて2Gbpsぐらいは出てほしかった。

UDCによる全面液晶。REDMAGIC 7 Proですでに体験はしていましたが、サイズが大きくなればなるほど、情報量への優位性が高くなっています。たかだか150px程度だとは思うんですが、この差が大きい。パンチホール式が悪いとはいいませんが、心情的に、画面サイズはすべて表示に回してほしい。だから、XPERIAかREDMAGICになってしまう理由になるんですよね。

おサイフケータイ、問題全くなしです。ZTEのノウハウがあれば出来ることなので、そうそう驚きはないですが、REDMAGICシリーズで出来るという感動。メインカード設定をしていれば、SuicaとPASMOを一緒に入れておいても問題ないです。(メインカードのみ使用可能)最近JR東日本のICチャージ機でも、モバイルSuicaにチャージ出来るものがありますが、NFCの場所の関係で、少し位置をずらすと、重くて台から落ちます。(一敗)

SIMスマートスイッチという、電波状態が悪くなった時に、もう1つの回線で通信をする機能があるのですが、バグなのか、一度切り替わると、元のデータ回線側に戻すことが出来ないことが多いです。もしくは、すぐに元のデータ回線に戻って、あまり解決していない状態になるときもしばしば。仕掛けがよく分からないので、再起動すると元に戻っているので、機能そのものに問題があるのかも。
XPERIAでもこの機能はあったのですが、例えば5Mbpsを基準で切り替わるなど、速度による選択が可能だったので、それが出来たらうれしいなと思ったりします。
それと、海外メーカーの宿命ではありますが、アンテナのつかみが若干悪い感じ。ほぼ支障はないのですが、CAなどで掴む電波などが若干少なかったりで、各キャリア向けにチューニングされている端末よりは若干モバイルネットワークの速度が落ちるかもしれません。それでもauやSBでは4GのCAで100Mbps超えが出るので、そうそう心配はいらないのかな。

お約束のゲーム動作確認の時間です。
(2025/3/25現在・インストールおよび動作確認用垢にて起動まで確認)
アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージ
アイドルマスターシャイニーカラーズ(enza版/アプリ版)
アイドルマスターシャイニーカラーズ Song for Prism
学園アイドルマスター
プリンセスコネクト Re:Dive
IDOLY PRIDE
ウマ娘 プリティーダービー
ときめきアイドル(オフライン版)

アイプラはプレイ出来ないほどではないですが、完全対応してないためか、3D表示がうまく出来ないことのほうが多いです。学マスは対応が早かったようなので、QualiArtsのやる気次第というところです。
他のゲームも言う事無し。久々に3Dリッチでデレステプレイしちゃった。S8Gen2でもできたけど、リフレッシュレートの高さがものを言ってるんですかね。ぬるっとした感じがあります。
シャニソンも同じかな。ほぼほぼ問題なし。リニューアル後の3Dは良く出来てるし、動きもS8Gen2よりヌルヌル動く感じです。PC版は垂直同期が取れていないので、実質的にPC版よりもスマホ版のほうがMV見るならキレイに見られる感じです。
学マスは、もうこれしか選択肢がないと言っていいほどです。S8Gen2でペルチェ素子クーラーを投入してやっと長時間プレイが可能だったという点を考慮すると、本体の冷却ファンのみで、常に最高/60fpsで動作するのは、恐ろしさまであります。熱くはなるので、夏場はクーラーを推奨ですね。
ウマとプリコネは平常通り。今や、ウマ娘ですら軽量というのが怖い。
そしておなじみベンチマークソフトと化したときドル。MVも最高画質でサクサクです。
伊達にゲーミングスマホは名乗ってない。S8Eliteをピークパフォーマンスを維持するための装備が整ってるからこそ、熱ダレが起きないのかなと。ベンチマークスコアがいくら高くても、持久戦になると熱ダレは必ず出てくるので、例えばGALAXY S25なんて、高クロック版を搭載していても、瞬発力の勝負だけ、しかも開始10分もすれば、熱ダレが起こってくるんじゃないかと思うんですよね。
ただ、熱ダレが起きても、その状態で変わらず動作するS8Eliteで、十分パワーが足りてるということも否めないです。

ものすごい細かいところで言えば、スピーカーの位置。ほぼ左右対象ではあるんですが、左側が上、右側が下という、バランスの良くない感じになってしまいます。さらに言えば、XPERIAのように前面に出すのではなく、スピーカーがサイドに向いているため、この点で、縦でのプレイでは下からのスピーカーのほうが音が大きく感じます。結構考えられた配置ではあると思いますが、例えば両手持ちで横向きに持ち、トリガーボタンを使う場合、スピーカーが手で塞がれるような状態になるわけです。制約の中で成立させなくてはいけないとは言え、こういうところがもったいないと感じます。

まとめ
ゲーミングスマホの皮を被ったスタイリッシュなハイエンドスマホ
カメラさえ求めなければ、コストパフォーマンスと所持欲を満たせる1台


前提条件が結構シビアではありますが、おサイフケータイを搭載したことで、日本国内のスマホとほぼ変わらない利用方法が出来るメリットは非常に大きいと感じます。一方で、カラバリにより、スペックが異なるというのは、いい加減どうにか出来ないものかと思います。Lightspeedが欲しいという理由で、必然的にスペックが固定されてしまうのは、購入機会を逃すことにもつながると思います。まあ、個人的な意見ですし、ツイートを見てると大半が16GB/512GBを購入している感じがあるので、重視されないのもやむなしなのかなと思います。昨今のリッチコンテンツ、特にゲーム容量は簡単に10GB程度を占有するので、あわよくば、メモリは12GBでも、ストレージは512GBあったら余裕が出来たなと思いました。SDカードでの拡張が出来ないので、せっかくだからSSDでも装着しようかなとか思ったりしてます。でも高いんだよな、M.2の2230。
毎度書きませんけど、カメラに関しても十分過ぎる性能です。比べる必要もないですが、nubia S 5Gより画像の処理速度が圧倒的に速く、シャッターを連続で切ることもまったく問題ないので、その点で写れば良い、というレベルではないが、こだわりの写真を取ります、というレベルには到底及ばないのかな。正直なところ、別に重視する部分ではないと思うので、少しでもカメラ性能が欲しいという方は、Xiaomi 15 Ultraなり、Leica Phoneなり、iPhone 16 Proなりを買ってください。そちらのほうが幸せになれます。

さて、それでは、このスマホに行き着く人は誰なのか?と考えた時に、実は非常に中途半端である分、唯一無二の部分に絶対の優位性を感じない限りは、検討する必要性があまりないです。
一つは、UDCディスプレイ。Nubia Z70 Ultra(ちなみに重さは228g)でもこれを実現しているため、上記のカメラ性能には及ばないにしても、カメラ性能の重視をする場合は、REDMAGIC 10 Proよりは、そちらを選択したほうがいいでしょう。Nubia Z70 Ultraは生活防水にも対応していて、価格もスペックもほぼ同じ。カメラ性能を取るか、おサイフケータイを取るかで考えていいでしょう。
2つ目は、7050mAhのバッテリーです。重さとのトレードオフにはなりますが、急速充電と合わせて、バッテリーの心配をしなくていいのは大きいです。
そして3つ目。デザインです。9のときにも思いましたが、ほぼ背面フラットというデザインに、シンプルな黒/白だから見栄えがいい。予算を無視した場合、上位モデルで買うとすれば、24GB/1TBのスケルトンになってしまいますが、僕はあまり好きではないです。海外ではMora Pink、ピンク色の可愛らしいモデルも12GB/256GBには存在していますし、これも後々日本で販売されるかな?シンプルな分、ゲーミングスマホという感覚で使わなくてもいいのがポイントです。
もう一つ追加、そうそう熱ダレが起きず、ピークパフォーマンスを維持し続ける筐体とサーマルファンも考慮するポイントですね。熱ダレが起きても、背面フラットのおかげで、僕のように、バカみたいにスマホクーラーも付けられるので、冷却に困らないです。

この4つのポイントをどう考えるかによって、REDMAGIC 10 Proを購入する大義名分にはなるのかなと思っています。そのうえでのコストパフォーマンスの高さを考えてください。S8Elite搭載で、おサイフケータイに対応していて、12万そこそこで買えるスマホが、高いのか安いのかは、もう個々の感覚になると思いますが、長期間使用を前提とした場合は、ストレージの大きい上位モデルを購入することをオススメします。僕は、デザインが気に入らないという理由もあったので、今、ストレージを拡張する方法を模索しています。それは完全な余談ですね。


今年のスマホレビューは以上になる見通しです(笑)


おしまい

今回は、Googleのスマートフォン、Pixel6をご紹介します。

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2年リースで借りた汎用バンドのハイエンドスマホ
単純にS888比較用という用途もありますが、何よりこのスマホのいいところは、キャリアモデルでありながら、他のキャリアのバンドもほぼサポートしている点です。SIMフリースマホにも負けない対応バンドの広さもあり、どのキャリアでもそこそこ使えてしまうということで、iPhoneと同じぐらい使い勝手はいいかなと思い、2023年12月までのリース契約(以降も利用可能だけど月額料金が結構な額)で1台借りています。
auの回線を一回線作らなければいけないものの、UQに移し、これも半年程度で解約してしまおうと思いつつ、現実には楽天のeSIMで使っています。Rakuten Handと回線をそのまま交換した感じですね。


かんたんなスペック
Google Tensor 2.8GHz(2コア)+2.25GHz(2コア)+1.8GHz(4コア)
(Cortex-X1 2コア+Cortex-A76 2コア+Cortex-A55 4コア/Mali-G78MC20)
メインメモリー 8GB
ストレージ 128GB(UFS3.1)
前面6.4インチ OLED FHD+液晶(120Hz駆動)
無線LAN WiFi6 (11ax、2400Mbps対応)/Bluetooth5.2
5000万画素(メイン)/1200万画素(広角レンズ)
800万画素インカメラ
画面内指紋認証センサー、USB type-C端子
ステレオスピーカー
LDAC、aptX HDコーデック対応
nanoSIMスロット x1/eSIM
4600mAhバッテリー
NFC/おサイフケータイ搭載
防水(IPX5/IPX8)/防塵(IP6X)
158 x 74.8 x 8.9 mm 207g
Android 11(アップグレード済み)

5G、LTEバンド、3G対応は公式によると、
5G n28/n77/n78
LTE 1/3/8/18/19/21/26/28/42
3G 2100MHz/900MHz/800MHz

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カメラの出っ張りとか真面目になんとかならなかったのかとw

使い勝手など
まず、形が割と特殊で、カメラの出っ張りをデザインとして印象付けしているように作ってあるので、Qiなどの台座に置くと、微妙に浮きます。いいか悪いかは別として、もう少しなんとかならなかったのかと念を押しておきます。
あと、見た目ほど軽くないというのも弱点ですね。6.4インチとなると、例えばMi 11 Lite 5Gのように158g(6.55インチ)ぐらい驚くほど軽いモデルもあるだけに、ポップなデザインをいざ持ってみると、実は204gもあると言うのは、なんとなく損している感じがします。
あと、ようやく慣れましたけど、電源ボタンと音量ボタンの位置が世の中の大抵のスマホと逆だったり、画面内指紋認証センサーを押し続けなければ使えないのも、割とストレスです。

ベンチ結果などは特にないですが、リファレンスモデルですので、特に遅いという問題はありません。ゲームを延々やっていても熱くならないというのは、Snapdragon搭載機と違っているところで、放熱性の高いと言われているRed Magic 6Rよりも体感的に熱くなってないのはいいかもしれません。

ゲームはほぼパーフェクト。デレステ、プリコネ、ウマ娘、IDOLY PRIDE、ベンチ的な意味でときドルなんかも入れてみましたが、特に問題なく快適にプレイ出来ます。Mali-G78MC20という圧倒的物量で処理出来ている点は、なかなか時代が変わったなあと思いました。

まあ、あとは他のスマホより電池持ちがいいですね。バッテリー容量が4600mAhと大容量というのもあるんですが、そこはリファレンスかつ専用SoCを使っている効果が出ています。100%からちょっとウマ娘一人育てて、1日放置して、まだバッテリーが50%あるというのは、なかなかだと思います。


まとめ、重さや使い勝手に不満はあるが、リファレンスとしてはまずます
Googleが専用SoCを作って、それを搭載したという点を考慮すると、もう少し評価が高くてもいいかなと思うのですが、やっぱりずっしり重い筐体と、ボタン配置や筐体デザインなど、なぜマイノリティに走ったのかというのは、理解できないところがあります。
ノルマか何かがあるとは思えないのですが、auの施策で1月からもう4ヶ月以上この2年リース契約は続いている状態で、個人的には「まあ、このデザインは人を選ぶよね」と思っています。中身はいいスマホなんですけど、いいスマホに見えない外観が個人的には気になりますね。

借りるなら重さは多少覚悟したほうがいいと思います。ただ、Android特有の不具合云々は抜きにして、十分ハイエンドスマホの範疇にはありますので、余裕のある方はどうぞ。止めはしません。

なお、auであれば、同時期に出ているGALAXY S21の一括のほうが、よほどいいと思います。



おしまい

今回は、Appleの最新機種、iPhone 12シリーズより、iPhone 12 miniをご紹介します。
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10年ぶりに、現行機種で欲しいiPhoneの登場
基本的に、iPhoneシリーズといえば、型落ちを買うというのが常で、これまではiPhone8を使っていました。理由としては、iPhone8で特に不満がないというのが大きかったのですが、それ以外に、「ホームボタン」のないiPhoneを使う自分が想像出来なかったというのもあります。
実際、iPad mini5以前も含め、これまで使っていたiOSデバイスは、すべてホームボタン付きでした。

そのため、iPhone SE 2020にはかなりぐらつき、値段も手頃だったので、これを買おうかなとも思ったのですが、旧来のiPhoneと背面のアップルマークの位置が変わったという話を聞いて、考え直しました。つまり、それぐらいの理由で買い替えを躊躇するほど、iPhone8で不足はなかったということです。
とはいえ、いつか来るホームボタン廃止後のiOSを想定して、適度にホームボタンなしのiOSデバイスを買うのもいいんじゃないかと思っていました。ただ、当初はiPad Proあたりを買おうかなという感じで、iPhone系はあまり考えてなかった感じです。

そして、今回のiPhone 12の登場。iPhone5s/SE 2016以来の角張ったフレームのモデルに懐かしさを感じつつ、今まで何度も出る出る詐欺だったminiというサイズの登場。これはもう買うしかないと思いました。発表されて、即欲しいと思ったiPhoneは、iPhone4以来じゃないかな。

ちなみに、iPhone 12も検討はしたのですが、6インチサイズのモデルはAndroidで事足りるのと、良くも悪くもXPERIA 1 IIをプライマリースマホ、iPhone12はセカンダリスマホとして考えたため、必然的にminiに舵を切ることにしました。


かんたんなスペック
A14 Bionic 3GHz(6コア)
メインメモリー 4GB
ストレージ 128GB
5.4インチ FHD液晶(2340x1080)
無線LAN 11ax(1201Mbps対応)/Bluetooth5.0
1200万画素x2(メイン/広角)/1200万画素(フロント)カメラ
FaceID、生活防水対応
Lightning端子、
nanoSIMスロット/eSIM搭載
2227mAhバッテリー/Qi対応
131.5 x 64.2 x 7.4 mm 133g
iOS 14.3

これでAndroidなら申し分ないなあと思いつつ、ようやくFHD以上の解像度を搭載してきたなといった感じです。miniを選んだのは、Androidでもよく使われるFHD+液晶のため、比較しやすいというのがあります。
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サイズでよくわかる、iPhone 12 miniとXPERIA 1 II。
ホーム画面にサ終のゲームが2つはいってるあたり、iPhone8からの引き継ぎだとわかりますね。

SIMフリーモデルらしく、ドコモのSPモードでは特になにもせずネットワーク接続可能。プロファイルさえ入れ替えれば基本的にはドコモやauのMVNO、およびRakuten UNLIMIT-Vで利用可能で、以前に比べると新型っぽい不安定さはあまりないですね。


手に収まる、現時点で最高のコンパクトハイエンドモデル
もともと不自由ない性能だったiPhone8から買い替えたこともあり、性能の面では全く問題ないレベルではあります。FHD+の有機ELパネルを搭載したこともさることながら、iPhone8とサイズはほぼ変わらないで、ほぼフルスペックのまま、小型化出来たことは大きな進歩です。
片手で左上まで押さえられる、しっかり掴めるのは、この上ない操作性の良さです。

やはり一番の敵はホームボタンがないことで、アプリを終了させることや、アプリのタスクキル/タスク切換えなどの動作は慣れないです。さらに、ホームボタンがないので、Touch IDではなく、Face IDになってしまったことも問題で、横にしてアプリを起動している場合、画面ロックされてしまうと、いちいち画面を縦にして認識させないとダメらしく、これが地味にストレスがたまります。COVID-19の影響もたまたまあったとはいえ、マスクで口元が隠れると認識しないのも難点ですね。
結局PINコードを入れて画面ロック解除しますけど、6桁が辛いので、4桁に戻しました。
一番いいのは画面内Touch IDの実装、ないしはiPad Air Gen4に搭載されている電源ボタンのような、Touch ID兼電源ボタン(認識方法に問題があるようなので、要iOS改良は必要)にしてもらうのが一番いいんじゃないかと思います。言ってしまうとそれっきりですが、やっぱりiPhone8 PlusサイズのSEもラインナップにあっていいし、それが欲しいかな。

ゲームをやる分には全く不足はないです。液晶解像度によりスケーリング表示になるアプリも多数あるとは思いますが、それを差し引いても十分すぎる性能です。このサイズで、デレステの3Dリッチ、高画質表示が可能になったのは大きいです。またプリコネの早送り3倍でもフレーム落ちしないところも、iPhone8より処理能力がアップしていると実感出来ます。

小型サイズ、かつ5G対応ということで、バッテリー持ちが懸念されていましたが、そもそも5Gが使えるSIMもなく、使うのもほぼゲームオンリーということで、1日1時間程度遊んでも、ほぼ3日は持ちます。メイン端末として、ヘビーに使っても1日半ぐらいは持つんじゃないかと思います。
ただ一点惜しいというか、どうしてこうなるのかわからないですけど、Qiの充電器で、10W以上出力出来ない充電器は、どうも充電出来ないものがあるようです。例えばWP-PD10では充電出来ず、アマゾンで売ってる安い10W以上出力出来るQi充電台では安定して充電出来るなど、この辺はちょっと注意したほうがいいかもしれません。


まとめ、5G時代のスタンダード・コンパクトになりうる、偉大な1台
2020年はiPhoneSEも出ているため、コンパクトにも選択肢は増え、かつ最新世代にアップデートされた形です。SEはTouch ID付きホームボタンがあるものであり、旧来のデザインは4G世代までの対応ということで一線を引いた可能性はあります。ノッチはあるものの、ホームボタンのないiPhone Xシリーズのデザインは今後5Gを中心としていくのではないかと思います。
Androidでは、小型サイズというより、Rakuten miniなどの超小型モデルは結構出ているものの、同じ5.2インチクラスだとRakuten Handぐらいしかなく、ハイエンドとなると、AQUOS R2 CompactやXPERIA XZ2 Compactぐらいまで遡ることになります。そういう機種からのアップグレード先はすべて大型のサイズ、いいところGALAXY S20やXPERIA 5 IIぐらいがかろうじて小型となる感じです。OSは変わりますけど、そのサイズの機種で、現状ハイエンドが出てない以上は、iPhone 12 miniという選択肢もありじゃないかなと思ったりします。無論、iPhone8ぐらいからなら、文句なく買い替えしていいモデルです。
iPhone SEとは、約3万円という価格差以上にスペック差が大きいかなという印象です。どっちも長く使えるとは思うのですが、今後のiOSのアップグレードの内容で、12 miniのほうがより多く享受出来るんじゃないかと思います。

とはいえ、Face IDはもう少し融通がきかないと厳しいでしょうし、セキュリティ対策とはいえ、画面ロック解除にもう少し緩さは欲しいかなというのが、正直な感想です。
それ以外は素晴らしい出来で、5Gのスタンダードになりうる存在として、長くラインナップされそうな気がします。一方で、miniがこれ1代限りの可能性がありそうな気もするんですよね。その場合、どこまで12 miniをラインナップに並べられるかという点も、今後は注目していくポイントかもしれません。


高い買い物だったけど、Face ID以外は満足しています。
買って損はないけど、2週間ぐらいではホームボタンがなくなったことへの違和感が取れないことは、最後に書いておこうと思います。10年の慣れは、2週間ぐらいじゃ取れないですね。




おしまい

今回は、ソフトバンクの投げ売りの恩恵に預かる形で買った、AQUOS Zero2 906SHの紹介です。
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ハイエンドクラス最軽量を目指した、AQUOS Zeroシリーズ
まず簡単にこのZeroシリーズの成り立ちに関して。
S835系の時代で一時的な完成形を見た16:9のスマートフォンでしたが、回線の高速化によるリッチコンテンツへの対応や、ゲーミング特化などという方向性、そしてその際たるものが、液晶アスペクト比の雑多化により、S845搭載モデルは、各社ともに難産なモデルが多く、おそらくはGALAXY S9ぐらいしかまともなスマホにならなかったという感じです。この世代を代表するモデルといえば、XPERIA XZ2/3シリーズ、AQUOS R2、初代ROG Phoneなど、新機軸を打ち出そうとするモデルが多数出ました。
ちょうど同じ頃、シャープの中でOLEDの開発が進んでいました。おそらくは、ハイエンドモデルに何らかの形で搭載したいという思いはあったんでしょうけど、AQUOS R2のときには間に合わず、IGZOの液晶パネルを使っています。
多分、このOLEDを搭載するにあたり、普通の液晶パネルのスマホより軽いものが作れないか?というところから始まって、AQUOS Zeroという形で具体化したのだと思います。146gというインパクト。他社が6インチクラスで200gを切ればそこそこと言った中、この軽さは大きな武器となります。販路も当初はソフトバンク専売、後にSIMフリー版も登場します。しかしながら、初号機であるゆえ、リフレッシュレートは60Hzと、従来シャープの液晶が得意としてきたリフレッシュレートの高速化対応という点では、まだ改良の余地がありました。その他、カメラがシングルだったり、別途指紋センサーを付けたりと、軽さを重視した結果、そこそこの廉価帯モデルでSoCのみハイエンドという、実際に不便はないけど数字の競争で負けてしまっている感は否めませんでした。
ただ、なにか確信を得られたのか知りませんが、シャープはここで諦めず、Zero2の開発を行います。この時は多分IGZO搭載をRシリーズ、有機EL搭載をZeroシリーズとして、交互にリリースしていくという感じで考えていたのではないかと思います。
ピーク時のリフレッシュレートが240Hzで動作する有機ELパネル、そして8GBメモリと256GBストレージ、SoCはハイエンドらしくSnapdragon855を搭載し、カメラもツインカメラになるなど、国内メーカーのスマホとしては、カタログスペック上では最高、それでいて、最終的に141gという軽さに仕上げたのが、今回紹介するAQUOS Zero2です。
決してコンセプトは間違っていなかったのですが、結局2020年に入ってから発売され、ほぼ同時にコロナ禍という不運、さらに総務省の値引き縮小命令、加えて3月には5G世代のモデルもリリースされたこともあり、華々しく国内の3キャリアでの取り扱いがあったにも関わらず、完全に存在を消されたモデルになってしまいました。2ヶ月後にAQUOS R5Gが発売されてしまったことも、不運としかいいようがありません。

その後、おそらくは有機ELモデルにZeroの名称を使うことに決めたのか、AQUOS Zero 5G basicという、ミドルエンドで、全く軽くない(182g)モデルをリリースしています。3があるのか、あるいはS865搭載モデルが出るのかはわかりませんが、このブランド名は宙ぶらりんな状態になっているようです。

かんたんなスペック
Snapdragon 855 2.8GHz(4コア)+1.8GHz(4コア)
メインメモリー 8GB(LPDDR4X)
ストレージ 256GB(UFS3.0)
前面6.4インチ FHD+(2340x1080) 240Hz駆動、HDR10対応OLED液晶
無線LAN WiFi5 (11ac、867Mbps対応)/Bluetooth
1220万画素/24mm(メイン)/2040万画素/16mm(広角レンズ)
800万画素インカメラ
USB type-C端子
LDAC、aptX HDコーデック/TWS Plus/aptX Adaptive対応
nanoSIMスロット x1
3130mAhバッテリー
NFC/おサイフケータイ搭載
防水(IPX5/IPX8)/防塵(IP6X)
158 x 74 x 8.8 mm 141g
Android 10.0

906SHに関しては、LTEバンドが異様に多く、
Band1/3/8/11/18/19/28/41/42(国内対応バンドのみ記載)

とりあえず、ドコモ、au MVNO、Rakuten(B3のみ)での動作は確認。
初期のファームではドコモのSIMでは19や28は掴めなかったのですが、アップデートをすることで、追加対応しているような感じです。Band21のみ、ドコモ版のSH-01Mしか対応していないので注意。


申し分ない使い勝手、一方で気になる点も数多く。
まずゲーム。
(2020/10/01現在・インストールおよび動作確認用垢にて起動まで確認)
ラブライブ スクールアイドルフェスティバル
バンドリ ガールズバンドパーティ
アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージ
アイドルマスターシャイニーカラーズ(enza版/アプリ版)
刀使ノ巫女 刻みし一閃の灯火
マギアレコード
きららファンタジア
ポケモンGO
ドラゴンクエストウォーク
プリンセスコネクト Re:Dive
スーパーロボット大戦DD
ミニ四駆 超速グランプリ
この素晴らしい世界に祝福を! ファンタスティックデイズ

魔法科高校の劣等生 LOST ZERO(6.0 ローカル版)
ときめきアイドル(2.0 ローカル版)
ラブプラス EVERY(オフライン)

まあ、そもそもがnubia Z20で動いていれば、ほぼ快適に動作するという感じです。ストレージはZ20がUFS2.1だったのが、Zero2ではUFS3.0になっていますが、ゲームのロード時間などで多少は効果があるような感じです。
XPERIA 1 IIほど動作と動作の間みたいなものが埋まるわけでもないですが、体感で比べると、コンマ数秒程度のレスポンスの違いはあると思います。まあ、この辺が気になる人はそもそもXPERIA 1 IIもZero2も持っている人です。普通に使うぶんにはノンストレスです。

ただ、気になる点として、デレステで、スライドからのロングノーツなんかで、タッチ切れを起こすシーンが見られます。貼っているTPUフィルムのせいなのかもしれないですけど、ほぼ同じところで切れるため、自分の腕ではないかなとは思っています。たいてい、音合わせはStage Bye Stageでやるので、よほどタイミングが合わないモデルでもない限りはフルコン出来ますが、体感8割ぐらいでタッチ切れが起こる感じです。(ロングノーツからスライドがクロスするあたり)
あと、ロングノーツが左右で続くような譜面でも、隣り合っている場合は片方が突然切れたりするような現象が結構多いです。2点以上のタッチ動作で失敗してる感じが多いです。
困ったことに、最近買ったmoto g8では、そのあたりの譜面は、両方とも100%コンボをつなげるので、(仮に個体差だとしても)ちょっとこのレベルでは厳しい気がしますね。

あと、音を出してプレイするとわかるのですが、タッチタイミングがプレイ状況で大きく異る点も要注意です。例えばタイミング調整で+16に音合わせしたあと、違う曲をプレイするとまるで合わないので、また音合わせをすると+11になるとか、多分バックグラウンドでのタスクキルに関係しているような気がします。シャープのゲーミング設定を切ってもあんまり変わらないあたり、これはどこを修正すればいいのかがわからないです。(ちなみに、AQUOS Rではこの辺の問題はなし、Zeroでもスライドでタッチ切れ起こる感じはあるけど、タイミングは一定)


DSC_0001 (2)


参考までにZero(右)との比較です。Zeroにはガラスフィルムを貼っているせいで、ちょっと映り込みがありますけど、まあ、たしかに縦に長くなっている感じです。
使い勝手というか、手の収まりはZeroのほうがいいです。ただ、持って使い場合になると、Zero2のほうが断然いい感じです。

DSC_0003 (1)

ちなみに背面ですけど、どうも高さ的な問題なのか、Zeroの指紋センサーとカメラを間違えて触っていることが多いです。XPERIA XZ2でも同じようなことはありましたね。中華スマホは、コンパチに見えて、実は割と計算されているんだなとちょっと感心しました。
一方のZero2は、高級感のあるブルーとなっています。これはこれでいいですね。

カメラは割愛。オーディオもステレオスピーカー搭載ですが、XPERIA 1 II以前なら十分だと思ったかもしれません。まあ、中華スマホのような、左右の位置ずれのようなものはないので、聞いてて悪くないと思います。

デレステの慣れはともかく、この端末が投げ売りされる理由は、前モデルと同じく結構ピーキーな点にあるんじゃないかと思います。良くも悪くも、AQUOS Zeroの時には没個性が功を奏する感じで、あまり欠点として見られていなかった感じがあります。
2台ともそうなのですが、ピークパフォーマンス時かつ、急速充電を行っているときに、パフォーマンスを優先するあまり、熱により給電が停止し、本来ならサーマルスロットリングなんかで強制冷却をするはずが、そのままピークパフォーマンスを維持してしまいます。そのため、ゲーム中にスマホが強制シャットダウンという可能性もなくはないです。Zeroのときは頻度はそこまでなかったのですが、それでもゲームでのピークパフォーマンス+急速充電時で、バッテリー充電が停止してしまい、しばらく熱を冷ます必要がありました。この頻度が、Zero2になってから多くなりました。冷却機構を強化しても、これだけ薄いとやっぱり放熱が厳しいのだと思います。
HSパワーコントロールみたいな機能があれば、一番いいんでしょうけどね。

あと、有機ELで消費電力減を狙っていたはずが、思ったより消費電力が下がらず、3130mAhのバッテリー容量では心もとないというのも付け加えておきます。例えば、nubia Z20(3400mAh)で同じルーチンを1日やって、だいたい50%消費で済むところ、Zero2は75%程度の消費となり。仮にセルスタンバイ系の消費を考えたとしても、たかだか300mAh程度の容量でのバッテリー持ちが20%も多いのは気になる点です。ちなみに、Zeroでは同様のルーチンをこなして、60%程度消費しています。両方とも言えることなんですが、IGZOパネルの省電力性があまりに凄すぎて、有機ELはまだ改善の余地が大きいとも考えられるし、さらに言えばZero2では、リフレッシュレートの高速駆動を目的として、わざわざWQHD+程度からFHD+程度まで解像度を落としても、4倍速で動いてしまえば、結局2倍程度のバッテリー容量は必要になってくるというわけですよね。

更に気になるのは画面内指紋認証で、親指だけ両方とも2つ登録してるんですけど、それでようやく快適に認証出来る感じです。良くも悪くもXPERIAのサイドセンサーは機能的に悪くないんだなと思ったりしますね。

軽さを得たいなら、全てを飲み込め。141gという軽さは、それをすべて飲み込んでこそ、得られる世界なのだろうと思います。ゲームのプレイ時間が長ければ長いほど、軽さは大きな武器になります。でもバッテリーどころか、給電が足を引っ張ってしまう。給電に問題がなければ、本当はそれで構わない気がしますけど、いざこのバッテリー消費を考えると、少し早すぎたコンセプトだったのかもしれないかなとも思います。

まとめ
バッテリー切れに気をつければ、ハイエンドモデルの享受は十分受けられる、残念ハイエンド


全ては軽さです。これは本当に何者にも変えられない威力です。確かに通話とちょっとしたWeb閲覧だけだったら、2日ぐらいは持ちますから、存在としては面白いです。LTEバンド対応の豊富さも魅力です。
これ1台ですべて日常のタスクをこなそうと考えた場合には審議が出ます。あくまで、サブだったり、予備だったりで使うあたりが、ほんとうなら丁度いいのかもしれないです。スペックがそれを許さないのが、ちぐはぐさが出ています。なので、スペックを考えれば安い値段で買ってはいますけど、かなり満足度は低いです。ただ、中華系のスマホはこのサイズの液晶を搭載してると、5000mAhもの大容量となるため、200gを超えるモデルになってしまうのでしょうから、そこはやっぱり飲み込むしかないです。
本当だったらこれ1台で済むはずだっらZero2に、モバイルバッテリーを持つんじゃ、あんまり意味がないですよね。シャープが、もう少しバッテリーを担保に、10gぐらい重くして、給電周りがなんとかなってしまえば、それで解決しそうなんですけどね。

現在は33000円程度で推移していますけど、ハイエンド好きは買って悔いはないと思います。スペックを考えれば破格ですが、コレクションの1台程度が丁度合っている感じで、fps以外のゲームには、あまり向いていない端末かもしれないです。ただ、やっぱり軽いというのは、どうしようもない部分であるため、そこに活路を見いだせるかどうかで、このスマホの価値は決まるんじゃないかなと。

個人的には気に入っていますけど、やっぱりバッテリー消費はなんとか出来ないものかな。





おしまい

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