あるさんのレビューblog

買ったものをレビューするページです。 読み物blogは「日常のblog」よりどうぞ。

カテゴリ: 海外スマホのレビュー

今回は、LeECO(LeTV)のLe2の実機レビューです。

LeECOの誇る廉価帯スマホ第3弾

さて、簡単に概要の説明。
LeTV時代に第一弾の3モデル、追加で2弾目の2モデル(LeMax Proはエンジニアサンプルっぽいレアモデルだけど)。
LeTVからLeECOに名前を変えて初となる第3弾がLe2シリーズです。
クラスは3つで、メモリとストレージの違いがある感じです。

Le2 (5.5インチFHD、Helio X20、3GBメモリ、32GBストレージ)
Le2 Pro(5.5インチFHD、Helio X20/X25、4GBメモリ、32GBストレージ)
Le2 MAX(5.7インチWQHD、Snapdragon 820、4GB/6GBメモリ、32GB/64GBストレージ)

今回は最廉価となるLe2です。
理由は簡単で、Helio X20搭載のスマホが欲しかったのと、たまたまhonorbuyで在庫ありになってたので、おおよそ強引な自分への誕生日プレゼントということで買いました。
純正フリップケースに純正ガラスフィルムをつけて、送料込みで249.77ドル(約2.8K)で購入です。

例によって珍しいモデルなので開封の儀の様子。
1dcbe258.jpg
f15e7aff.jpg

イヤホンジャックなし。開き直ったスリム化。

さて、せっかくなので外見の写真を撮ってみました。
1dbb3092.jpg
43e0bb96.jpg

上面に、イヤホンジャックっぽいけど実は赤外線ポート。
右側は音量ボタンに電源ボタンとごく普通の配置です。

下面には例によって左がマイク、右がモノラルスピーカー、中央にUSB type-C(2.0)です。
まあ、あとは背面にリアカメラと指紋認証があります。
指紋認証に触れるとロック解除と同時にバックライトが点灯します。この辺も先代と変わらないですね。

カラーはぶっちゃけiPhoneのローズゴールドと同じピンクです。
ケースもローズゴールドなので結構派手ですね。

新しいSoC、規格で攻めていくLe2

スペック
Helio X20 2.3GHz Cortex-A72x2+1.8GHz Cortex-A53x4+1.4GHz Cortex-A53x4
3GBメモリー
32GBストレージ
5.5インチFHD IPS液晶
IEEE802.11ac対応無線LAN
Bluetooth4.2/GPS
3000mAhバッテリー(交換不可)
1600万画素背面カメラ
LTE B1/B3/B41(国内対応バンド、nanoSIM2スロット)
151.1 x 74.2 x 7.5 mm、153g
EUI Ver.5.6 中国版(Android 6.0ベース)

いや、イヤホンジャックなくしてもZ4より厚さがwww(Z4は6.9mm)

目新しい点の一つは、MediaTekの10コアSoCであるHelio X20を搭載している点です。
高負荷、中負荷、低負荷に応じてコア動作数が可変するようにできており、通常は1.4GHzのコアと2.3GHzのコアが動作してる感じ。
もうちょい動作を見ていかないとダメですが、10コアすべてを動作させるような状態も理論上は可能らしいです。
まあ、Cortex-A72デュアルコアをメインとして、big.LITTLEのCortex-A53オクタコアが動作してるような感じです。

構成的にはSnapdragon 650とほぼ変わらないのですが、挙動はA72とA53を切り替えるS650に対し、常時A72とA53を動作させて、コア数とクロック数を可変させるHelio X20かなという印象。

あとCDLAというUSBデジタル出力をサポートしたことで、イヤホンジャックはUSB変換という扱いになります。
ぶっちゃけ普及しない規格でしょうが、こういう取り組みをすることで筐体のスリム化を目指すというのは、アプローチとしては悪くありません。
オーディオメーカーは嫌がるかもしれませんが、LDACやaptXのようなbluetoothの高規格オーディオ・コーデックが標準となってきてる今となっては、ワイヤレスイヤホンなどを前提とした設計でもいいのかもしれません。

そこまでしてるんだから、筐体はもっとスリムでも良かったかなあというのはありますけど、甘めに見ればXPERIA Z5 Premiumと同サイズの液晶を搭載しながらZ5並までサイズ縮小ができているのは立派です。


夢幻的な話をすると、
基本的にドコモ、ワイモバイルのSIMでは利用可能で、ワイモバイルのSIMでは多くの状況で4G+と表示されます。
AXGPでの接続が優先されている感じなので、通勤時間でも速度は期待できると思います。
まあ、LTEもサポートしてますので、絶対的に速度が遅くなるケースはまれではないかと思います。
Cat6対応でCA時は最大300Mbpsですが、国内では150Mbpsが上限ではないかと思われます。


ゲームではパワー不足を感じるが、電池持ちで大きくカバーするHelio X20

搭載されているグラフィックチップはMali-T880MP4。Helio X10のPowerVR G6200に比べればパワーアップしてますが、デレステクラスだと有象無象ではあります。
挙動としては悪く無いものの、実際にデレステをやるとまだMali-T880はサポートされず、いつもの様に粗めの表示、紙吹雪やソフトエフェクトはかかりません。
8153fa9a.jpg
こんな感じ。
ゲームやるには2D軽量で問題なくできますし、この解像度でいいなら3D標準でも動作が重くなることはほぼありません。まあ、FHDとなった時に現実的にかなり厳しい感じは否めないです。


一方で、この1ヶ月でハード要件がアップした魔法科高校の劣等生LZ。ゲームエンジンをUnity4からUnity5にバージョンアップしたため、デレステ並みに動作の最適化が行われました。
ゲームは進行できますが、S810やS650などではヌルヌル動いた3Dキャラもガクガクです。
6b8457ce.jpg
しかしながらSSを撮ると表示そのものはきれいなので、3Dグラフィック動作へのパワー不足が露呈してしまってます。


ade6fc21.jpg
7415a9a6.jpg
25d70d87.jpg
ベンチ結果はご覧のとおりです。GeekBenchではトップに肉迫する実力があります。
AntutuベンチでもS810を上回るのは間違いないのですがCPUのパワーによるものが大きく、3D性能はS801以下であるため、最新SoCとしてはややアンバランスですね。

普通にネットを見る、つぶやくなどの点では不足はありません。
リッチコンテンツに弱点がある点で、廉価帯スマホとなってしまう点は少々惜しい気もしますね。

が、それを補って余りあるのが、バッテリー容量に対する持ちの凄まじさです。
今回写真のみを先行して上げたあと、終日の出張が4日連続であり、片道2時間の移動でどこまで行けるか?というテストを行いました。
測定条件としては、輝度50%、WiFiとBTはオフ、GPSはオンで、ワイモバイルのデータSIMで、1日目の6:00より、移動時間でネットやゲームなどを中心として、1日約3時間程度の利用です。
残りは延々待ち受けとなりますが、おおむねドコモのMVNO系でもB41が使えない以外は大して違いはないと思われます。
バッテリーベンチのソフトなどを入れていなかったので、あくまで記憶に頼った目測であることをお断り。
1日目の20:30時点では残り83%、2日目の20:00時点では57%、3日目の20:00時点では26%でした。流石に4日目の午後には電源が切れていました。

おおよそハードに使っても2日は十分持つ感じです。デレステやLZをやると消費電力量が著しく上がり、おおよそ1時間に10%程度使われる感じです。
それにしても、S810搭載機のように2日は不安があったりするモデルに比べると、確実に3日目の午後まで充電しなくても済むというのはデカイです。


まとめ、国内に入るであろうもう一つの選択肢も有望株か

Xiaomi RedmiNote 3 Proの時にS650の話を書きましたが、もう一つの選択肢となりうるであろうHelio X20も非常に良好かなと思います。
S650はリッチコンテンツにも十分通用するものの、やや控えめな性能。Helio X20はCPU性能やバッテリーの持ちはいいものの、特にゲームでは不足をを感じる性能ですね。
両方とも現時点では2年前ぐらいのハイエンド機よりは動作が軽く感じるので、3万クラスとしては納得するかなと思います。

さて、Le2に関してですが、アルミ筐体の質感もよく、これもXiaomiなどと双璧を成すだけあるモデルです。
液晶も5.5インチありながら、筐体も1サイズ下のクラスぐらいにはなっていて、重量もそこそこ。使っていてそれほど重さを感じないというのもなかなかいいです。
中華スマホらしく画面外センサーボタンで5.5インチがフルに使えるのも同じ。大体200ドルぐらいですが、双方とも良さがあり、好みが分かれると思います。
予算があれば、と思いきや、Le2 ProのHelio X25版と5.7インチのLeMax 2の下位モデルの値段の差がそれほどないのでは思うので、それであればLeMAX 2でもいいかなと思ったりします。

あえて問題を上げておくと、LeTV系はグローバルROMというのが純正にはなく、Googleサービスには現状対応していないなどの問題点はあります。
また、仮に日本語化しても中華フォントな日本語になるなど、その手が気になる方には向いていません。
Xiaomiより難易度は高めですが、ハードはCDLAを除けばほぼリファレンス仕様じゃないかと思うので、俺は嫌いじゃないです。

海外からの入手性もそこまで悪く無いですが、やはりドル建てになること、それと周辺機器の入手のしづらさかな。Xiaomiなんかはアマゾンでもフィルムやケースは入手できますからね。
あと、特にオーディオへのこだわりを見せている中、今後CDLA対応のヘッドホンアンプやヘッドホンなどが継続して出していけるのか?という将来性には疑問を感じます。
まあ、前述する通り、ほぼワイヤレスで解決できちゃうのと、ハイエンド機ほど長く使うことは想定しないため、そこは俺の場合不問ですが、スペック的には2年以上使える可能性もありそうなので、気になる点ではあります。

個人的にはここまで持ち上げているけど、RN3Pのが万人向けでハードルが低いと思います。
最初のスマホでLe2使いますって方はほぼいないとは思いますが、自力でadb打ち込んだり、Homeアプリをいちいち設定したりとかがめんどくさくない人向けです。
あとはローズゴールドが先行して販売されていることですね。上品な色ではあるんだが、やっぱり野郎向けではないカラーなんで、これを使っても大丈夫って方向けかな。


まあ、興味がある方は、他のHelio X20/P10搭載機も検討してみてください。割とパンチの有るelephone P9000みたいなモデルもあるし、ようやくオススメできる性能かなといったところです。






おしまい

別に理由なんていらないですな。今回はXiaomi Redmi Note 3 Proをレビュー。
281a4ceb.jpg
(サイズ比較。Z5 Premiumと液晶サイズは一緒。)

まあ、特に理由はないです。安かったから。
GearBestにてケースとガラス(割れてたけど)、配送オプションを入れて216.27ドルぐらいみたいです。
本体は204.73ドル。はっきり言うと、これ本当にこの値段で売っていいのかどうかという話ですね。(今は199ドルぐらいだったかもしれない)

MIUIの初期状態、いつでも日本上陸可能?

とりあえずスペック。
Snapdragon 650 1.8GHz Cortex-A72x2+1.4GHz Cortex-A53x4
2GBメモリー
16GBストレージ(microSDスロットあり)
5.5インチFHD IPS液晶
IEEE802.11acデュアルバンド対応無線LAN
Bluetooth4.0/GPS
4000mAhバッテリー(交換不可)
1600万画素背面カメラ
LTE B1/B3/B41(国内対応バンド)
150 x 76 x 8.7 mm、164g
MIUI7.1 グローバル版(Android 5.1.1ベース)

基本的にGoogle Play対応なので、面倒なgappのインストールはなくて大丈夫です。その上以下のように日本語対応されています。
b7f7f1ed.png
ちなみにロケールはないので、適当に中国にしておいてあります。

APNも初期設定はこんな感じ
095918e4.png
IIJmioが入ってるのが意外でした。普通にSIMさえ契約してAPNを選べば使えるというのは大きいですね。

夢幻SIMテストの話ですが、
  • ドコモ(SPモード)
  • mineo-d
  • ワイモバイル
以上のカードでLTE対応している気がします。
au(mineo-a)ではLTEを掴んでくれない不思議な現象となり、LTE Onlyにしても結局アンテナは立たないままです。ただ起動時に一瞬KDDI 44151 4Gという表示とアンテナが出るため、おそらくはネットワーク認証が通らないのではないかと思われます。

なお、ワイモバではCAなのかAXGPなのかはわかりませんが、4G+という表示も出ます。回線速度の特性から、AXGPだと思われます。
このあとRBB TODAY スピードテストを回すんだけど、最近のソフトバンクの場合はテスト終了直前に接続切断をするため、はっきりとした結果は出ません。
しかしながら、動作を見る限り、Downが50Mbps、Upが8MbpsというのはAXGPの特性なので、まず間違いないかとは思います。

回線を掴むのが3Gから昇格しないことが多いのと、昇格すると思いきやすぐに戻ってしまうことなど、SIMフリー機のあるあるは一通りありますね。

出荷時からVoLTE対応ですが、テストをする限りでは、ドコモが都心部を中心に3Gの巻取りを開始しているというのに、残念ながら日本では今のところ利用不可となっています。VoLTE対応はそんなに難しいことじゃないんですけどね。

もはや土俵が違い過ぎる!Snapdragon650の脅威
7873604b.png
84f16764.png
3f178888.png
35597dae.png
参考までに友人が持っているmi4c(S808/2GB/16GB)にて行ったベンチ結果が以下。
f0969f9a.png
07fcf99f.png
4a28a8f9.png
3D Markに関してはIce storm Unlimitedで行ってます。
XPERIA Z5を初期状態で上回るというのは決してブラフではなく、実測に基づいたレベルに到達していることを確認できます。
3DMarkの傾向を見る限り、Adreno418よりやや劣るAdreno510ですが、Coretex-A72とCoretex-A57の性能差が意外とあることが分かります。

結果が出た以上、Snapdragon650は本当にミドルハイの性能を持っていると俺も認めざるを得ないですね。


実用レベルでのテストはどうか?

上の結果を踏まえると、Snapdragon 805あたりはほぼ互角、801は完全に上回ると思われるので、そういう意味では、2GBモデルではなく3GBモデルを買えばよかったかなあという気はします。Androidはメモリの容量で体感のレベルが変わってしまうということがあるので、その辺は運用でカバーすることも十分可能です。

MIUIの完成度がもう高いのもあるし、別にiOS型UIでもいいや感があるので、そのせいでまずストレス溜まることが無いですね。
指紋認証センサーも、XPERIA Z5 Premiumに比べて感度がよく、非常に正確に読み取ります。中国製のセンサーってみんな感度良すぎじゃね。

バッテリーの持ちもよく、2日半ぐらいは平気で持つと思われます。普通に通勤に使い、ゲームもやりつつ、100%から10%に落ちるまでだいたい60時間前後なので、3Gに降格させてるから持つのか、それともスリープ時の処理が上手い具合にカスタマイズされてるのか、それともSoCが優秀なのか、とにかく驚異です。
まあ、弊害として、スリープ解除がやたら時間がかかる時があることがありますが、それは許容範囲です。というより中国製の廉価スマホではよくあることなのでしょうがないかなと思ってます。

あとは、メタルボディなのもありますけど、熱を持たないですね。
サイズもデカイからそうなんですけど、長時間のゲームで全く熱を持たないというのは驚異的。MEIZU PRO5よりも更に熱を持たないで85%ぐらいの性能だとすれば、今のリッチコンテンツにも十分対応可能ということになります。

さて、最も問題である、デレステ解像度の話。
といっても、基本的には動作に問題があるわけではなく、非常にサクサク動きます。が、これがどうしてサクサク動くのかというのが、下の画像。

デレステのSS比較d5805d0e.png
d18042f5.png
上、Redmi Note 3 Pro
下、XPERIA Z5 Premium(4KのSSとかwww)

お分かりいただけるかちょっとわからないんですが、通常ドットバイドットで表示されるゲーム画面がなぜかHD解像度に落とされ、Redmi Note 3のほうが全体的にジャギー感が出ています。(フルサイズ版はtwitterで確認してください)
というわけで、パワーの割に解像度が低く、それに対してドットバイドットで表示してないため、サクサク動くというからくりです。

ちなみに
0e740ccc.png
3DMVではこの2つが選択できない問題もあります。解像度の問題ですね。

納得いかないのは、TCL M3Gでこの辺りは選択可能、しかしパワー不足という問題が起こるのに、ハイエンドに迫る性能のRedmi Note 3 Proでは選択ができないというこのジレンマ感ですね。

Snapdragon 820とか、GALAXY A9とかどうなんだろ。Adreno500シリーズの問題だとすれば、同じことが起こるはずなんですけどね。
少なくとも、バンナム側がそこら辺のレンダリングに手を加えない限り、残念な感じになってしまいます。まあ、出回ってくれば改善されるかなとは思ってますけど。


魔法科高校の劣等生LZなんかも特に問題なし。
さすがスクエニというか、全く問題なくFHD表示。しかもコマ落ちなし。こっちはデレステほどバリバリの3Dではないので、特に心配なく遊べます。

ま、なのでクレタクとかFF3とかは当然快適に遊べます。いい加減FF3やろうかしら。


まとめ、日本市場にも現れるであろう救世主SoCの実力と、Xiaomiの脅威。

まずSnapdragon 650の性能に関しては満足ですね。XPERIA Z5並と言われた噂通りの性能に加え、リッチコンテンツでも十分通用するという点で、XPERIA Xに採用されてもおかしくはない実力に納得です。

さて、それはそれとしてRedmi Note 3 Proですね。
文句なく、これは自己責任の範疇で買いです。3万で3GB/32GB版が思わず欲しくなりました。

メタルボディに持ちやすいラウンド型、背面に指紋認証センサーを搭載、ホームボタンなども画面外のタッチセンサーで対応し、XPERIA Z5 Premiumよりもサイズが小さいながら、画面サイズがほぼ同じ、しかも15gも軽いと。
正直なところ、使い道のない4K液晶を抜いてしまうと、機械としてのZ5 Premiumの存在価値がなくなってしまいますね。(もちろん、ブランドとしてのXPERIAは絶大ですが)
やはり数値上は164gでも重い気がするんですが、持ちやすいので、それを感じさせないあたりに、伸びてるスマホメーカーの違いを感じますね。

良い意味で199ドルのスマホではないです。日本市場じゃヘタすると5万で売っても通用しちゃう質感、パフォーマンス、使い勝手のよさです。
これが日本市場に投入されたら、悪いけどAndroid市場のバランスが大きく変わってくる感じです。(例えばASUSとHuaweiのシェアが一気に崩れ去る可能性ですらある)
イメージとしては、HuaweiのGR5の高性能版で、価格が1万安くなったといった感じ。中国では当たり前のように売られているのに、以前のエントリーのように日本市場向けSIMフリー端末はどのメーカーも舐めプと技適マークのせいで非常に低スペック高価格化が進んでいるという話になっています。今でもS410やMTK6735搭載のスマホが3万して、それが当たり前のように売られていることに疑問を感じざるを得ないです。

残念ながらスペックで置いて行かれ、更に質感などでも置いて行かれるとなると、一気にスマホスペックの貧困国となってしまい、リッチコンテンツの大幅見直しをしないといけない時代がきっとくる可能性が高いんです。産業として相当な業界がダメージを食らって、キャリアもハードメーカーもソフトメーカーも、販売店も、利用してる我々も苦難しながらスマホを使うなんて世界になってしまうのです。
少なくとも「格安スマホ」に踊らされてる方々にその価値観を分かって欲しい。やすかろう悪かろうではなく、安くても光る物がある商品が必ずあるんだから、そこまでの本質を見抜く眼力を持ったうえで、SIMフリーに手を出して欲しいです。これはイチモバイルガジェットヲタクからの切なる願いです。
今後AQUOSやらARROWSやらでS410どころか、S808を搭載したモデルですらほぼこのSoCに完敗、しかも半値で買えるハイエンドレベルの商品がいざ日本にやってきたら、SONYとタフネススマホの京セラ以外はスマホ撤退というのも十分有り得るシナリオです。個人的にはXiaomiがもしこれを日本市場に投入したら、アグレッシブな価格のZTE以外は生き残れない気がしてならないです。ASUSやHuawei、Freetelなんかは即ヨドバシでも片隅に行ってしまいます。

それぐらい、今回のRedmi Note 3 Proには無闇矢鱈な高級感と、価格のバランスが絶妙すぎますね。興味前提で買ったスマホが、(いろいろなタイミングがあったとはいえ)やはり自分の所持欲のために買ったXPERIA Z5 Premiumを駆逐してしまう勢いというのがすごい。少なくともZ5 Premiumの代替機として十分な性能を満たしているところに今回は白旗を揚げるとともに、もう少し頑張って3GB/32GBモデルを買わなかったかなあという後悔が出てきました。
250ドルでこれだけのスマホが買えてしまう、世界は広いな。そして日本市場いい加減しがらみとかそういうのがなくなればいいのにとか思いますね。


しかし、LeECO、Meizu、Xiaomiと、一通り中国製スマホを使ってきましたけど。
これらのメーカーが日本市場に入ってこないってのがやっぱり新興メーカーだから中国国内シェアを重要視してるからなんでしょうけど、今年あたりに考えてもらえると一気に風穴が開くんだけどなあと思ったりするんですよね。日本市場のリサーチとかやる人いないのかなあ。





おしまい

まあ、ちょっと悩んでるのが、XPERIA X Performanceを買おうかどうかということぐらいで、本音を言えば5.2インチのSnapdragon820搭載スマホだったわけで。

う~ん、画面が大きすぎるんだよな。マジで。


a2355423.jpg
つうわけで、画面の小さいスマホです。
今回はTCL 3S M3Gという廉価帯スマホをご紹介。


そもさん、TCLとは何者?

詳しい説明はWikiに任せますが、日本では買収したALCATELの総代理としておフランスなスマホを販売しているメーカーです。経緯に関してはケータイWatchが書いています。
中国では最大手の家電メーカーで、日本で言うパナソニックみたいなものだと考えてください。ただ規模が違い過ぎますがw


最後に残った実験機材

今更感はあるんですけど、このクラスのスマホではどんなことができるか?という実験です。今までさんざんハイエンドからミドルエンドのダウンサイジング化をすると、どうなってしまうのか?という話を延々と書きましたけど、その完結編です。
2月に入り、円安が加速し、2/12には一時110円後半だったと思います。この時にM3Gもタイムセールを行っており、119ドルというとんでもない価格で売られていました。
今回はGearBestで速達を選び、結果として10日程度はかかったものの、約14700円(税込)にて購入できました。まあ、現状でも144ドルという値段なので、廉価帯スマホに入りますね。

スペックは以下のとおり
Snapdragon 615 1.5GHz(Cortex-A53)+1.0GHz(Cortex-A53)オクタコア
2GB LPDDR3
16GBストレージ
5.0インチFHD IPS液晶
IEEE802.11acデュアルバンド対応無線LAN
Bluetooth4.0/GPS
3050mAhバッテリー(交換不可)
1300万画素リアカメラ
microSDXC対応(確認する限り64GB)
LTE B1/B3(国内対応バンドのみ)
139.6×69.6×8.9mm 130g

はっきり言ってこのレベルがローエンドに来ない日本はおかしい。
世界的にはMTK6735やSnapdragon616などが1万円の価格帯でガンガン出てきているというのに、富士通やシャープがS410なんかでまだ作って、そこそこ売れてるんだから特殊な市場というのも分かります。
ともあれ、15000円のスマホといえば、UPQ Phone A01Xやfreetel Priori3などになるわけですが、スペックだけでは太刀打ち出来ない。こちとら一つランクが上で、しかも液晶や無線LANなどはハイエンドでも通用しますからね。


外観は某アレです。
ホームボタンの左右にそれぞれ戻るボタンとタスクボタンがあります。
Blade S6と大差ない感じなのですが、こっちはそれっぽく光るので、わかりやすさはあります。
右サイドにボリュームと電源ボタンがあり。
そこまで問題なく画面端まで使えるのがポイントです。と言うより画面占有率がそこら辺のスマホ以上に高く、サイズの割に親指だけで完結できる範囲が広いという大きなメリットがあります。
あと、本当にパッと見で液晶が非常に美しい。IPSの中でも一つ抜きん出ているんじゃないかというぐらいコントラストが鮮やかです。まあ、5インチFHDという高精細な部分も生きてるのかなと思ったりしますね。

そして、実に巧妙なフェイク。
8706e1e3.jpg
この配置だとどう考えてもステレオスピーカーを連想すると思うんですが、画像にも書いたとおり、左がマイク、右がスピーカーと分かれています。そりゃ価格帯を考えればモノラルなのもわかるんですが、こういうフェイクは結構惑わされてしまうので、やめてもらえるとありがたいかなあと思ったり。

動作に関しては、ベンチマークテストの後で考察します。


やっぱり中華スマホ、何重にも張り巡らされた罠

35d2a419.png
edad5b66.png
a646fc1c.png
さて、トータル的に見れば、4コアのSnapdragon S4ProやS600などと同等のスコアを見せています。Blade S6の時もそうでしたけど、優等生ではないものの、それ相応のスコアを出すため、一見問題なさそうに思えるんですね。

実質的な体感としては、アプリの起動がS600クラスより遅く、登場から1年を経過した今でも厳しい感じは否めないです。ヌルヌル(S810)→サクサク(S801)→ノロノロ→ガクガク(S4デュアルコア)ぐらいの体感で行くと、ノロノロといったところでしょう。毎度のことながら、ベースがS4ProのKaritクアッドコアであるS600/800系と、Cortex-A53クアッドコアであるS410の発展型としてオクタコアになっている差が如実に出ていると言っても過言ではないと思います。(CPU-Zのボードモデルを参照)
1c5562f3.png
あと、このノロノロ感に拍車をかけるデフォルトアプリの数々が更にイラッと来るわけですね。大体上のCPU-Zを見ていただくとわかるんですが、標準アプリですでに3GB以上も取られているんです。これだけたくさん入っているにもかかわらず、表面化してるのがそこまで無いというのが謎です。

更に輪をかけて、例えばGoogle Playを起動すると何故かChromeが開き、アプリが勝手にダウンロードするというような悪質なものが仕込んであるのが評価の悪さに直結している気がします。調べてみるとAndroid Service(おそらくGoogle Adsenseあたりを強制的に通るように処理追加してる感じ)を直接すり替えてそういう仕様にしているという、おそらくはTCLに広告料が支払われるように強制組み込みしている感じなんだと思います。

まあ、なんつかデフォルトのままで動かしてもそこそこなのに、Androidサービスを書き換えたうえで、ユーザーにどんどん広告を表示させ、あわよくばお金を稼ぐとかいうのは、問題外な気がします。MeizuやLeECOなどのようにハイエンドモデルでは独自のサービスや販路が展開できるから問題ないのでしょうが、中国最大手の家電メーカーがこんな巧妙な仕掛けを作っている事自体、モノ作りの恥ともいいましょうか。
いや、中華タブまで含めると結構いろいろなの使ってるけど、イラッと来てroot化してアプリ全部消すなんて作業をするのは、Android2.3以来な気がする。

なので、素のAndroidという点では、明らかに100ドルぐらいで売ってるLTE対応のスマホのほうがサクサク動いてしまうと思います。MTK6580程度のモデルでしょうか。

で、kingrootなるワンクリックrootソフトをインストールし、アプリとサービスをごっそり消して、ようやく本領発揮といったところでしょうか。
ここまで来ると相当サクサク動きますので、日常に耐えうるだけのスマホにはなります。

ちなみに、CyangenOSとかに書き換えてしまおうかと思ったんですが、ブートローダーアンロックをどうしてもやるのが面倒なので、結局初期のROMを使ってます。
これは日本語に完全対応している上、フォントもしっかり出てくるんですが、残念ながらアップデートがなく、これっきり(Android 5.0.2)になるので、そこは残念なところです。


まるで通用しないリッチコンテンツ

肝心のゲームについてですが、
デレステはまず3Dで動かすことは絶望的です。いろいろなMV設定を試してみた限りでは、最軽量となる3D軽量/紙吹雪なし/歌詞なし/30fpsなどでも、フレーム落ちしてそうな感じなのが問題です。2Dでも時折ガクガクするなどの問題もあり、タップ音もどう合わせてもタイミングに合わないといった、本来のハイエンドモデルどころかS4Pro搭載のXPERIA ZLなんかにも及ばない状態です。
間違ってもデレステをやることを考慮している方は、これを買うとおそらく後悔します。

若干ゆるいですが、魔法科高校の劣等生LZなんかでも、通常メニュー画面の3Dキャラが面白いぐらいカクカク動きます。デレステの動作なんかと推測していくと、描画できるんだけどそれを連続して動作させることが厳しいんだと思います。必殺技エフェクトなんかでもまともに動作しないとか、これはこれで斬新w
これでいて、ぷちきゃらでゲームは進むので支障はないというか、まあゲームとしてどうなのか?って気がしますね。

そして定番のクレタク。
ガッツリ遊ぶには物足りない感じはしますが、これに関しては特に遊べないレベルではないです。ただフレーム落ちは結構するので、その点をどう判断するか。

さらに追試ということで、Live2Dならどうなるか?と思ってめざましマネージャーをインストールしてみた。今回はいつも使ってるアスナさんじゃなくてlikoを入れてみたが、これはこれで追随もよく、特に3Dモデリングには影響なさそう。


無駄に最近オリラジのアレにハマっているので、Youtubeを再生してみましたが、720pぐらいまでは全然余裕です。
昔テストで取っておいた手持ちのMPEG2-TSとかはソフトウェア処理で再生してみましたが、こっちは厳しいですね。案外動画もハードウェアデコードできないとかなり厳しいかなと。

あと、普通にChromeのスクロールだったりでもガクつくときがあったり、なかなかスリープから復帰しなかったりするところ、快適ではないかな。ギリギリ可という感じ。

一応、これハイエンドモデルでも使われているようなSoCなんですよ。マジでこんな感じなんですけど、各メーカー的にはどういう言い分なんですかね。


技適さえなんとかなればまだまだ日本にはいる余地はある

さて、まとめに入る前に。
問題があるとすれば技適なんですが、これのせいでハードルが高い。
この辺はお役所仕事だと思うんですが、意外に厳しいと思うんですよね。例えば根回しだったりとか、日本はその辺が海外以上に厳しいので、いかにしてパイプを作るかだと思います。
まあ、そうは言ってもアドウェアなんかを仕込んでるというのは問題だし、いろいろな意味で日本市場に投入するには厳しいと言わざるを得ないです。
多分XiaomiとかMeizuとかが日本になかなか入ってこないのはこういった新興企業がなかなか日本市場では認められない、こと中国の企業ではそういう偏見がまだまだ強いです。

では、スペック面で見てみるとどうでしょう。
はっきり言って基準となる150ドル程度のスペックではない、SIMフリースマホの中ではハイエンドに入るレベルでしょう。ALCATEL IDOL3に近く、価格帯では4万程度のモデルです。SAMURAI 極に若干劣るレベルで、2万弱しかしない。SAMURAI 雅のクラスでその上を行ってるのだから、攻めようもないという話です。
いま日本市場で本当に狙うべきはこのスポットなんですよね。ガラケーが大体今3万なのだから、3万ならスマホにお金を出してもいいという人もいるはずでしょうし、もっと海外メーカーがこぞって技適をクリアしてきてもいいと思うんですよね。
で、今年のどこかのタイミングでGoogleが中国に再上陸します。素のAndroidを搭載する機種だけではなく、特殊なUIを持ったAndroidにもGoogle Playなどのサービスが利用可能となり、技適コストと天秤にかけて売れる見込みがあれば、ローカライズなしでも行けそうなものです。
これはメーカー側の経営戦略室で考えられることなのと、日本のギーグ層をあまり舐めていただきたくないという意味合いがあるのかなあ。どこか参入してるメーカーにはその甘さというか、舐めプというか、イマイチ日本に乗り気ではないところが見えちゃうんですよね。ASUSみたいにZenfone2以降どんどんスペックが落ちてるメーカーもありますし、Helio X10をハイエンドSoCみたいな扱いにしちゃってるメーカーもありますし、そこら辺がいまいちギーグ層を取り込めず、結果的に独自で販路を求めちゃうんだろうなと思うんですよね。
あとは、ハイエンドが平等に行き渡った世界で、こういうモデルがどこに居場所を求められるのかが問題かなと思ったり。そこは厳しいですね。


130ドル程度でやれることは決まってる(まとめ)

まとめる気があんまりないですけど、正直130ドルじゃなくて、本気で29800円だったら即売却というレベルです。通常使用に支障はないですが、ゲームであまりにパワー不足が顕著で、少なくとも日本市場であれば、まだS600搭載スマホ、それどころかS4Pro搭載スマホに快適さでは負けちゃいます。この前ヤフオクで4800円で202Fを落札したんですが、そっちのがずっと快適です。2013年の夏モデルより劣るレベルのスマホを日本人は3万なり4万なりで買うと思われてるんですから、舐められてるとしか言いようが無い。

言わずもがな、上記のテスト結果と簡単な体感を見ていただく限り、リッチコンテンツを利用する機会があるなら、iPhone5以降か、2013年春以降のクアッドコアスマホを買ったほうが絶対にいいです。ジャンクだろうがなんだろうが、コンテンツだけならそちらのほうが優れています。4800円で頑張って202Fを落としたり、それじゃなくてもドコモのツートップあたりのスマホなんて2万あったら買えてしまいそう、いやそれどころか2015年モデルもギリギリ視野に入れることができそうな気がする。

言い換えれば、130ドルなんてスマートウォッチすら買えないですから、おもちゃとして考えた場合、研究機材として考えた場合なんかに、面白半分で買うのが非常にいいかもしれません。
あとは、最近HTC J Oneも買ったんですけど、巨大化するスマホにおいて5インチ程度のFHDスマホというのは案外しっくり来て、液晶が綺麗だなという話です。
XPERIA Xをあえて5インチFHDで投入するというのは、そういう細かいレベルの話で行ける判断がされている可能性、あと男女兼用への対応の上で、意外にもメリットはあったりします。ことXPERIA Z5 Premium、Meizu Pro5やNexus6、LeTV MAXなど大型スマホがひしめく我が家において、XPERIA ZL以上のスペックを無難に収める5インチのスマホが新品で130ドルで手に入るというのは、色んな意味で大きいですね。

難点を敢えて言えば、結構落としやすいこと。それとケースやフィルムが日本では手に入れにくいことでしょうけど、まあこのぐらいなら割り切れるので、しょうがないと思うことにしようかと。
概ね値段に対する価値感には満足しています。あとは、日本でも手軽にこの値段でこのスペックのスマホが買えるようになったら、なんら不満はないですけどね。

さあ、日本よ。来たるべき世界に、どう立ち向かう?







おしまい

まずは勝手に参考にさせていただきましたReaMEIZU様のサイトの勝手リンクを貼っておきます。

9cf64612.jpg
アングルが悪くて勘弁して欲しいです。

さて、今回は性懲りもなく中華製ハイエンドスマホ「Meizu Pro 5」の通常版である(3GB/32GB)モデルをレビューします。

まずはパッケージ
202a024f.jpg
開けると
5265f112.jpg
裏面
860d4469.jpg
だいたいなんで買ったしw

まず結論から言うと、XPERIA Z3の代わりです。

Z3ありきでZ4を買ったわけだけど、LeTV MAX以降SBMのSIMはこっちに専念させているため、さらにZ3の出番はなくなってしまいました。
Z5が出た状態でも、特にパワー不足も感じないし、なにせパープルは海外限定色ということもあり、気にいってるのもこのblogではご存知の通りではあります。

俺ルールというものがしばしばこのblogで語られることがあります。
基本的に知ってる限り知り合いの持ってるガジェットを買わない、使わないと言うものです。

...ぶっちゃけSO-01Gから1年使ってたんだけど、周りにZ3のユーザーが多すぎるということがやっぱり俺ルールに抵触してしまうと。
あと、外的要因もそうなんだけど、1年も同じスマホを使ってるって俺っぽくないというキャラ作りも重要ですよね。


という、完全に脳内で操作された理由により、まだいい値段がつくうちにZ3を売り、そのお金といくらかを足してハイエンドモデル買おうぜ、という「俺がむやみやたらにハイエンドスマホを掴んで泣きを見たい件」企画の名のもとで、購入しました。


もう一つの理由としては、基本Snapdragon系がいいんだけど、S810の最高モデルであるLeTV MAXを買った以上、次はそれを超えるExynos7420搭載モデルが欲しいでしょ、と言うもの。
とはいえ、GALAXY S6ではひねりがない。欲しいのはやはりS6 Edge+かGALAXY Note5というわけだけど、これは通常8万を超えるだけあって、なかなか厳しい。そんな中、同等のスペックを持つMeizu Pro 5の存在は割と異質。ましてLeTV MAXで割と味をしめた感もあり、今回も中華ハイエンドを買ってみようかというわけです。

まあ、本来ならハイエンド中のハイエンドである4GBメモリ/64GBストレージが欲しかったというのもあるんですけど、これが中国国内でも限定出荷となっており、最近になってようやく全カラーが出揃いつつあるというとんでもな状況です。OPPO Martなど台湾や香港のショップはおろかtaobaoでもほぼ在庫が見られない中、ローエンドであれば比較的簡単に手に入るようになっており、OPPO Martで在庫ありとなったので、買ってしまったという話です。

価格は499ドル、ここに送料が29.99ドル、それと関税代が7000円ぐらい。多分7万以上かかっていますね。
キャリア問わないならGALAXY S6 Edgeが普通に5万ぐらいで落札出来て、USドルを払ってゴニョゴニョすることでSIMフリー化できますから、それを考えると、う~ん。どうだっただろうかなあ。

現状、世界で一番ベンチスコアが出るスマホとは本当か?

まずスペック。
Exynos 7420 2.1GHz+1.5GHzオクタコア
メモリ 3GB LPDDR4
32GBストレージ
5.7インチFHD AMOLED液晶
無線LAN 11acデュアルバンド対応、Bluetooth4.1
SONY製IMX230カメラモジュール搭載2100万画素アウトカメラ
ESS ES9018K2M DAC+TI OPA1612 オペアンプ搭載
指紋認証センサー
microUSB type-Cコネクタ
nanoSIM+nanoSIM/microSD兼用スロット(GSM+LTE/3Gのみ同時待ち受け可能)
3050mhA内蔵バッテリー
156.7 × 78 × 7.5 mm 168g
FD-LTE B1/3/7、TD-LTE B38/39/40/41
VoLTE(後日アップデート対応。しかし日本で使えるかは分からない。)
Flyme OS 4.5.4(現在5.5.11.24に自動アップデート済み)

オーディオの装備おかしいだろwww
ちょっとしたハイレゾプレイヤーが逃げ出す性能なのだが、果たしてこれはなんなのだろうかとw

中国で売られているスマホとしては特上と呼べるレベルですね。

中国のハイエンドモデルは軒並みSnapdragon810を採用するメーカーしかない中、Meizuが面白いのが、SamsungのExynosを採用しつづけていることです。
最近でこそMediaTekの採用も目立ってきていますが、Helio X10がハイエンド用途にもギリギリ耐えるレベルになってきてるので、当然の流れとも言えます。

ベンチスコア
30c3d471.jpg
2c13460a.jpg
f7167ab7.jpg
9176a35c.jpg
基本的にはGALAXY S6系とほぼ変わらないか、こっちがFHDな分3Dグラフィックで有利な感じですね。(GALAXYは解像度がWQHDなので)
あとQuadrant Standardはもういいかな感がある。


実際の使い勝手はどうよ?

簡単な筐体の説明。

前面下にmTouch2.1という、指紋認証兼ホームボタン(スライドで戻るボタン)。
右側にボタンなどは集中していて、音量ボタンの下に電源ボタン。左側にピン押し込み型のSIM/microSDスロットがあります。
下にはマイク、USB type-C、スピーカー(モノラル)。
背面にはでっかいカメラとフラッシュユニットがついています。
筐体そのものはメタルボディ。灰色・金色の場合は塗装されていると思われます。

まず、問題として2.5Dガラスという側面に向かって緩やかカーブしているガラスが画面に付いているので、保護ガラスがしっかりつかない、というか多分フィルムがつけられないような感じです。とりあえず保護フィルムでどうなるかといった感じで取り寄せをしています。
こんな感じ。(壁紙は気にしないで欲しいです)

側面が丸い分、確かに持ちやすいんだけど、なんか思ったより華奢な感じが否めないです。重量を考えても決して軽くないし、バランスも悪く無い。だけど華奢に感じる。持った時にこう、なんか線が細い感じがどうしてもしてしまう。筐体サイズの問題だと思うんだけど、明確な理由がよくわからない。

動作は特に問題なし。標準のランチャーがiOS系なので、今回はSmart Launcher Pro3をインストールして使っています。
アプリをすべて閉じる的なものが見つからないんだけど、これはマルチタスク部分で1つずつ消していくしかないのかなと。まあ、そんなに気にならないのでどうでもいいといえばそれまでなんですけどね。
サクサク、というかもう完全に麻痺してるので、明らかに遅いという感じでない限りは感じないですね。メモリ不足もなく、結構無意味にいろいろ起動してそのまま放置しちゃう感じですね。

ゲーム
やる範囲のゲームを調べて見る限りですが、
デレステはエフェクトONの3D標準でガンガン動作します。が、タイミング補正を起動ごとに行うと、22~35と非常にばらつきがあり、はっきりとしない感じです。あとSE音の音ズレがS810系より大きいです。(これは単純に後述するDACやオペアンプ実装による音声出力の弊害かと)単純な目押し系でのプレイでなら全く問題ないです。とはいえ、延々と事務所配置で遊びつつ、石を割って10曲ぐらい連続で遊んでも熱くならないというのは驚異的。S810系では2D軽量とかでイベントを延々こなしてた感じだったので、その点ではこちらに分がある感じです。

魔法科高校の劣等生LZ、いやこれは正直Live2Dの最適化とかの問題なんだろうけど、必殺技系のエフェクトは普通に処理落ちしないのに、任務終了時の3Dキャラが4人並ぶときにフレーム落ちすることが多いです。プレイに支障はないので大丈夫です。

あとは、そうだないつものクレタクとFF3ですけど、これも処理落ちはありません。

で、おなじみ夢幻の話ですけど、
今回はSIMに関しての制限が非常に厳しい。何故かは知らないけど、おそらくVoLTE絡みな気がするんよね。
使えたもの
  • ドコモ音声SIM(SPモード/mopera)
  • ドコモデータSIM(SPモード)
  • mineo ドコモSIM(SNS付き)
  • mineo au VoLTE SIM(SMS付き)

使えないもの
  • iijmio ドコモデータSIM(SNS付き)
  • DMM ドコモデータSIM(SNS付き)
  • ソフトバンク4G用音声SIM(非VoLTE)
  • mineo au sim(非VoLTE)

今後auやソフトバンクがVoLTE用SIMを提供するか、俺がiPhoneでも契約しないかぎりはテストができないので、どうしたもんかなあというのがあります。周りに誰かいたっけかiPhoneユーザー。
LG G Flex2でもあったんだけど、あの時はまだドコモのデータSIMで使ってたのとiijmioのSIMを貸してたんでテストしてなかったんだけど、ドコモ系MVNOでもまんべんなくOKという定説が崩れてきている気がする。なぜmineo-dがOKでiijmio(DMM)がダメなのかがよくわからないです。全く根拠はないけど、プロバイダーによりIMEIなどの制限があるのかもしれない。
この辺がヒントなんだと思うんだけど、今のところIMSの設定まで細かく指示しているプロバイダーは存在しないので、わからないところが多すぎるんだよね。
mineoのau VoLTE用SIMが解禁された時にもう一回追加テストをしようかなと思ったりします。
mineoのMVNO VoLTE用SIMは使えませんでした。残念。

mineoのMVNO VoLTE用SIMはこういう状態だけど使えるみたいですw
265feed9.jpg
カードないのに4Gが繋がってる謎www
こうなると、mineoだと繋がるのか、VoLTEのSIMだと繋がるのかがよくわからないね。

なお、現状は端末そのものがVoLTE対応していないということもあって、通話は3Gになります。今後のアップデートでVoLTE対応になった場合どうなるのかは非常に興味深いところではあります。

SDカードスロットもどうもSDXCに対応してない気がする。
公証では128GBのXCまで対応していると書いてあるんですが、3枚ほどSDXCカードを試した限りでは(Sandisk、東芝EXCERIA、Verbatimの64GB)、すべて読み取りすらできず、32GBのSDHCなら問題なく読み取りできていることを考えると、おそらくはSDHCまでの対応、もしくは相性のいいカードじゃない限りは読み取れない感じです。FlymeOSのアップデートでなんとかなるものなのかわからないですが、4.5.4.1でSDカード互換の修正が入っているので、引き続き修正されることを期待したいです。
残念ながらFlymeOS5.5.11.24でもSDXC問題は解決せず。原因が本当に分からないですね。

FlymeOSは基本的にiOS的なものですが、LeTVのスマホに載ってるEUIよりは独自性もなく、MIUIなんかに近い感じです。そのまま使うことも可能だと思うんですが、やっぱり3日ぐらいしてSmart Lhauncherにしてしまいました。


オーディオプレイヤーの機能。
DACを内蔵しており、ソフトウェアのエフェクトなどにより、一応DSEE-HX的なオーディオ拡張機能があります。
71a070f3.jpg
ちなみにハイレゾに関してはソフトウェアエフェクトはかけられないですが、内蔵のオーディオプレイヤーで問題なく聞けます。

音は...うーん、そうだな比較対象がZ4だとすると、プレイヤー特性そのものが違う感じです。ZX100を持っていなければ、おそらくはこれを使ってるだろうなと思います。なんというかスマホとしては音にメリハリがあり、これで十分過ぎると思います。やっぱりオペアンプ特性として高音がキレイですね。


f218b083.jpg
余談、今の壁紙で充電器つけると電池食ってるwww


あと、細かいところは書きませんけど、root権限を取得した上でmoreLocale2で日本語を選択できます。日本語ロケールがないからと言っても、メーカー側が、特に難しいことなくrootの取得が出来る方法を用意してるというのは大きいですね。


mTouchボタンの指紋認証ですが、これはちょっとしたコツがいるかもしれません。
基本、触れるだけでも問題ないはずなのですが、たまにスライドするのではなく押しこむような読ませ方をしないと読んでくれないときがあります。
ボタンを2回押すような感覚で行けるのかな?
総じて、最近の指紋認証センサーの良さと、それをホームボタンに統合することの都合の良さ、そこにオリジナリティを盛り込むというのは、なかなか出来ることではないですね。


ガラスマ機能が必要なければ日本で販売出来るハイエンドモデルだが...

国内ハイエンドを駆逐できるだけの性能があり、値段もそこそこ安価。例えば日本国内で69,800円ぐらいで売っても、そこそこ引き合いがあるとは思います。

見た目もそれっぽくiPhoneにしてありますが、ハイエンドAndroidとしては申し分なく、個人的には無理して買ってもいいレベルには達しているとは思うんだけど、やはり高度な模造品に近いかなあと思ってしまいますね。

中国勢で言えばZTEやHuaweiが日本ではメジャーですが、今後本気でXiaomiやMeizuが日本市場に入ってきたら、その時に太刀打ちする日本メーカーはあるのか?という話ですよね。
少なくともスペック戦争では、S810を制御出来る術をなくしてS808やミドルエンドに主戦場を移してきた日本メーカー以上に戦力はありますが、ことブランドが好きな日本人ですから、SONYあたりの牙城は崩せない感じではあります。
結局、それっぽいものなんだけど、中身がウルトラハイエンドという機種をどこまで昇華させていけるかが今後の中国勢メーカーの課題であり、LeTVやMeizu、ZTEなどがこぞって応えて来たから、LeTV MAXやMeizu Pro 5、ZTE Nubia 9など、高級感の出たモデルがガンガンリリースされているわけです。
でも本物になるまで、ブランド力を養うという意味では、日本市場ではHuaweiには及ばずといったところ。Huaweiみたく完全なオリジナルに昇華出来ると、日本市場でも戦えるんでしょうけどね。

mTouchの操作に慣れてしまうと普通のAndroid操作にやや違和感を感じるようになってしまいますが、その辺がこのMeizu Pro 5の、というかMeizuというメーカーの真骨頂とも言えるでしょう。
(総括を書いている時点でZ5 Premiumを買っていることは置いておいて)これはこれでクセになる操作感で、また違ったAndroidを体験できるかなという気がします。
なんで、FlymeOSなどのメニュー/ガジェット統合型GUIで問題ない方にはオススメ出来る1台ではあります。

ただ、毎回書くように入手難易度が高いこと(と言ってもOPPO Martで買えるからそうでもないけど)、日本語化に慣れてないと非常にめんどくさいことなど、ある程度のレベルは要求されます。
苦労して手に入れても、ハイエンド白ROMが簡単に入手出来る日本で選択肢に敢えてするとしたら、誰も使ってないから使いたいとか、そういう理由ぐらいしかないんですよね。

とりあえず、このblogの中では値段相応、非常に出来の良い1台ということでまとめておきます。
日常範囲で入手できるなら、僕は買ってもいいと思う1台です。上で無理して買ってもいいとは書きましたけど、リスクを負ってまで買おうと思うなら、悪いがGALAXY Note5でも買ったほうがよほどいいと思います。
リスクを承知の上で、その環境が楽しめるならどうぞという感じ。これを最初のAndroidで使いたいですとか言うならやめておけと全力で阻止しますね。

LeTV Maxもそうですけど、本当に出来が良い。このクオリティなら日本メーカーに絶対太刀打ち出来る。そんな怖さと、対抗手段をもっと日本メーカーは持っていいと思いました。




おしまい

↑このページのトップヘ