あるさんのレビューblog

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カテゴリ: 海外スマホのレビュー

【2020/03/03、最終的に手放す可能性が高いため、現在の記事が最終版となります】

今回は、Nubiaのゲームデバイス3世代目、Red Magic 3 NX629Jをご紹介します。

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かんたんなスペック
Snapdragon 855 2.8GHz x1+2.4GHz x3+1.8GHz x4
メインメモリー 8GB
ストレージ 128GB
6.65インチ FHD+(2340*1080)AMOLED液晶(90Hz駆動)/2.5Dガラス
無線LAN 11ac(867Mbps対応)/Bluetooth5.0
4800万画素(IMX586、リア)/1600万画素(フロント)カメラ
指紋認証センサー、USB type-C端子、イヤホンジャック
nanoSIMスロット x2(DSDV対応)
5000mAhバッテリー
171.7 x 78.5 x 9.65(最厚部) mm 215g
Android 9.0/Redmagic OS 2.0(※グローバルROMのため先代同様、一部機能に制限あり)

LTEバンド対応は公式によると、
1/2/3/4/5/7/8/12/17/18/19/20/25/26/28/34/38/39/40/41/66
日本では多分対応しませんが、CAT20により、最大2Gbpsのダウンロード対応しています。

確認する限りでは、ドコモ、auではVoLTEでの通話が可能です。
DSDVは手持ちではドコモ+ドコモで可能。おそらくは同じキャリア同士ならOKなのではないかと思いますが、ドコモ+auやドコモ+ソフトバンク、au+ソフトバンクなどは使えませんでした。
また、前モデルと同じく、SIM1に通話SIMを入れないと、なぜか通話ができません。(なんか方法はあるのかもしれない)

急遽回ってきた代役の必要性
5月末。出張先で突然画面が乱れ、映らなくなってしまったRed Magic Mars。とりあえずしのいで、そのあとは結局nubia Z17SとXPERIA XZ2 Compactの2台持ちに戻ってしまいました。
壊れる前の時点では、適当なロードマップの中で、como(12GB/256GB)を買おうと思っていたのですが、壊れてしまうと流石に代役の必要性にかられてしまうのと、思った以上にXPERIA XZ2 Compactに満足できなかったことが問題だったのですね。
5インチコンパクトながら、163g。重さの割に画面サイズが小さいこと。そして見た目ほどにグリップ感が悪いのが、ボディブローのように効いてくる感じです。
Red Magic Marsは画面を取り寄せて一応修理することにしたのですが、そうこうしているうちに公式ショップよりRedが発売されるということで、nubia Z17Sの置き換えとして買ってしまおうという話になり、あれよあれよと到着したというわけです。

で、今に至ると。結果的にほぼ同時にRed Magic Marsの替え液晶が来たため、結局のところRed Magicが2台揃ってしまったという。こうなりゃ初代も買おうか迷うな。

価格は479ドル。ここに税金と諸経費が3480円。先行したmi9に比べるとやや高めですが、それでも10万オーバーになるS855搭載スマホに比べれば、かなり安価です。

RedMagic.gg(公式ショップ)の迅速さに驚く
今回は、予め公式ショップでの日本配送が予告されており、AliExpressでの転売ショップに比べると30ドル前後(公開時はおおよそ510ドル程度)高く、さらにひたすら時間のかかるePacketなどで配送されるため、仮に最速だったとしても、14日程度はかかってしまいます。
そこのところ、公式ショップは送料無料でDHLを利用するため、在庫さえあれば(DHL配送範囲であれば)約3日で手元に届く感じです。
6/19に香港より発送。DHLの航空便で翌日の早朝には成田。関税を通り、夕方には都内の営業所、そして20日の夜には到着と、異様な速度でやってきました。香港発というのが功を奏した形ですね。
ギアべなどの中華ガジェットショップに比べても速く、そういう点では周辺機器などを買う場合でも、公式ショップを使ってみようかなと思いますね。


派手すぎな外装にふさわしい中身へ進化したRed Magic
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フロントもバックもほぼ前モデルを踏襲した形です。シンボリックな形ですね。
大型化したものの、ほぼデザインは同じ。指紋認証センサーが若干下になり、カメラとの間に吸気スリットになっています。上下4箇所のスリットも若干大きくなり、無理なく排熱させるための工夫も見えます。
前モデルと同じく、スピーカーは通話スピーカーと底面スピーカーの2つでステレオ対応しています。気のせいか、3のほうが音がこもったような感じがします。音量は申し分ないですね。
上部には3.5mmのイヤホンジャックがあり、ヘッドホンを使う場合はこっちを使えば問題はありません。

その他、左側にはRed Magic UIの起動スイッチ、右側には音量ボタンと電源ボタン。音量ボタンの上部側に排熱スリットがあります。

背面カメラはシングルながら、4800万画素を誇るIMX586を搭載。前面カメラも1600万画素と、この辺も進歩しています。一方で、QRコード決済の進んでいる中国モデルだけあって、NFCは今回もありません。

異常とも思える強力なパフォーマンス

※現状、Ver.2.07以降ではオーバークロック無効となるため、それ以前の参考記録です。
とりあえずベンチスコア。
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こうやって見るとシングルコア単体の性能も上がってるんですね。


ゲーム。すでに動作確認で行っていますが、参考までにデレステ「Trust me」のMVでのパフォーマンスは以下の通り。



ゲームはとりあえずグローバルROMで以下のゲームが動いています。
(2019/11/28現在・インストールおよび動作確認用垢にて起動まで確認)
ラブライブ スクールアイドルフェスティバル※
バンドリ ガールズバンドパーティ※
アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージ
アイドルマスターシャイニーカラーズ(enza版/アプリ版)
魔法科高校の劣等生 LOST ZERO(6.0 ローカル版)
刀使ノ巫女 刻みし一閃の灯火
ときめきアイドル(2.0 ローカル版)
マギアレコード※
きららファンタジア※
ハイスクール・フリート※Ver.1.2.1以降でホワイトリストの撤廃があった模様
ドクターマリオワールド※現行1.1.2ではインストール/プレイ可能になってる模様
ガンダムブレイカーモバイル※モデリング系の問題はあるものの、動作は問題なし
Fate Grand Order※現在のVer.2.5ではチュートリアルまでは可能
アズールレーン(アプリ版)※Ver.3.1.2ではチュートリアルまでは可能
プリンセスコネクト Re:Dive※Ver.3.1.5ではチュートリアルまでは可能
スーパーロボット大戦DD
マリオカートツアー

※は国内外問わず、端末情報やroot化により動作しないことがあるゲームです。
コピペです。というか、動いちゃったんだからしょうがないね。
とはいえ、ZTE絡みの関係で、今後は対応外になるゲームもあるとは思います。海外スマホの宿命か。
ドロップ型やiPhone型ではない、上下ベゼルタイプです。僕のこだわりとして、画面にかかるカメラ配置は選びたくないですね。将来的にはポップアップ型とかnubia Xみたいなのかな。

ちょっとおもしろいのは、ときドルやとじともをリフレッシュレート90Hz固定で動作させると、60Hzのときよりヌルっと動くんですよね。両方共90Hzのサポートに関しては言及されていない(ましてとじともに関してはヌルヌル動いても大して意味はない)ので、果たしてどうなのかはわからないです。
ときドル...時代が追いついてなかったのかな...。

Red magic OSのバージョンが2.0になったせいか、ホーム画面やドロアーの横が5マスに拡張されています。個人的にはこれがスマホの使い勝手を向上させています。これだけ巨大で、有機EL搭載となると、DTCP-IP周りもこれで済ませたいと思っちゃいます。
とはいえ、液晶サイズが6.65インチともなると、サイズが大きすぎて液晶上部には届かない。サイズが大きすぎてポケットに入らない。サイズが大きすぎてTPUケースだけでは不安になる。完全にファブレットしちゃってるんですよね。
重いって感じはそれほどないんですけど、iPad miniとかd-02Kのような、見た目ほど軽いという感じもないです。でも片手で使うには不安になるサイズです。今はPS Vitaのカバーにとりあえず入れて、カバンの中に入れています。それゆえ、どうやって運用しようかというのは模索しています。持ち運びできないけどポケットに入れられないというのは、スマホとして運用する上でどうなんだろうと。
余談ですけど、GALAXY S10ぐらいのサイズのS855搭載スマホが少なすぎる気がするんですよね。あながちXPERIAのCompactシリーズをしっかり作れれば、XPERIA XZ1 Compactぐらい...いやあんなに作ったら駄目だよなあ。コンパクトハイエンドは絶対に必要だと思うんですよね。

Game Modeもちょっと解説しておきましょうか。
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グローバル版Marsに比べて、まずインジケーターが出せるようになったのはかなりの進歩です。
クーリングファンの回転やリフレッシュレートの変更はこのモードでしかできません。というより、ファンはこのモードでしか作動しないです。更にいうと、GPUオーバークロックモード...ってこれ果たしてAntutuとか3DMarkとか、PUBGとか、予めライブラリーに入っているアプリしか動作しないのかな。デレステで瞬時に810MHzになることはあれど、常時585MHz以上にはならないんですよね。ゆえ、多分舐めプという感じは強いですね。
LRボタンもこのモード専用で、任意にタッチ位置を割り当てることができます。これもFPSならなんとなく使えそうな感じですけど、音ゲーとかでは結構無茶があるのかな。
ファンの音ですが、かなりの高回転となるため、シューっという音がちょっとうるさい感じはあります。

Bluetoothですが、WI-1000XでのLDAC接続が可能でした。aptXまでの周辺機器はAACかSBCで接続するような感じです。(FOSTER TM2、MUC-M1BT1で接続した際)
まあ、イヤホンジャックがあるので、アクティビティ関係の機器やゲームコントローラーでもない限りは、接続することはあまりないとは思います。

---不具合あり(2019/06/27)---
Ver.2.07にて、スタンバイ中(スクリーンオフ)に再起動し、結構な頻度で再起動を繰り返すような不具合が発生しています。また、この間動作が散漫になったり、フリーズするような感じになります。
解消法としては、一度電源を切り、再度電源を入れると、ファームウェアアップデートのような画面が出てきて、終了後は普通の起動時と同じロック画面になります。
原因は詳しく分かりませんが、PCでクリーンアップしている時に似た感じなので、なんとなくUIに関するソフトがバックグラウンドで動作しているのかもしれません。
---2019/6/27、ここまで---
→2019/07/04、Ver.2.09へのアップデートで、この現象は再現しないようになりました。

---さらに不具合あり(2019/07/10)---
Ver.2.09以降、以下の不具合?が起こっていたりします。
  • 顔認証を設定した場合で、ケースなどに入れておいた状態が続くと、指紋認証センサーが認識しなくなり、以降は指紋認証センサーでアンロックできなくなる。(リストアすると使える)
  • 一部ゲーム(現状ではハイスクール・フリート、ドクターマリオワールドが該当)でGoogle Playよりインストールできないバージョンが出たりする。(同様にリストアすると使える)
  • Game Modeにしたときに使えるLRトリガが、Game Modeじゃなくてもセンサーとして認識するため、このセンサーを触れていると、タッチパネルが効かなくなる。(同様にリストアすると問題なくなる)
OSレベルで動作がおかしくなるのはちょっと気になる点です。アップデートするごとに不安定になるとか、近年ではあまり当たったことはないんだよなあ。
これから買う人はある程度不具合を許容するか、アップデートごとにリストアする作業をするか、その辺を予め考慮する必要があります。
---2019/07/10ここまで---

---待望の?Screen recording実装、Ver.2.10(2019/08/10)---
今回のアップデートは割とChina ROMにまた一歩近づいた感じ。
  • RedMagic TimeおよびScreen recordingの追加
  • GPUのオーバークロックの無効化、および常時ピーク性能への最適化
まずはVer.8.0.1にアップデートされたAntutuのスコア
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ちなみに、V2.09でも大差ない数値となるため、もうそろそろS855の限界まで到達した感じです。
傾向として、GPUクロックの低下による3Dスコアの低下はあるものの、全体的に最適化されたスコアといった感じになっているのでしょうかね。
Screenshot_20190810-215415
やっぱりCPU側を最適化しているんじゃないかと思わせる結果。
Screenshot_20190810-221617
オーバークロック出来ないとスコアが落ちる感じは否めないです。


今回の目玉というか、もしかすると重宝する機能がScreen Recording。
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わかりやすい感じでRedMagicOS側には出てきますが、普通のAndroidの設定の中にも項目は追加されています。
Screenshot (2019_08_10 21_24_49)
システムのワンタッチボタンにも組み込めるのは便利。
音声の内部取り込みが出来る反面、解像度はSD(1040x480)、もしくはHD(1560x720)で、ビットレートもかなり制限されるため、なんとなく微妙なんですよね。


まあ、こんな感じでそこそこと言ったところです。
やっぱり音が綺麗なので、バランスを考えるとこれはかなり機能だと思います。

ちなみに不具合報告として、
  • アップデート前、アップデートファイルのダウンロードが50%を超えたあたりで、急に強制再起動がかかり、しばらくの間使用不能、ログインが不可となる。
  • アップデート後、指紋認証機能がすべてリセットされる。
  • 常駐する一部のアプリで、主にデータ通信の不具合によるアプリの連続再起動が続き、アンイストール→インストールで元に戻る。(ただしアカウントは削除される、ヤフオクなど)
指紋認証センサー系のトラブルが非常に多いです。
機能自体を諦めて顔認証+PINコードにしていますが、ストレスは少ないですね。
---2019/08/10ここまで---

---2019/09/03追記---
その後、指紋認証センサーが使えなくなる不具合に関して色々再現してみたところ、指紋認証センサーが認識しない状況では、PINコードも受け付けず、なぜか顔認証だけが認識します。もちろん再起動すればOKなんですけど、これが重度の問題になると、指紋認証センサーが一切使えなくなるという問題になります。
ポイントなのは、端末のセキュリティをPIN+指紋認証センサー+顔認証をすべて使っている点で、想像するにこの順番で端末ロックがかかるのかな?と思われます。(経験則)
  1. ポケットの中で間違えて電源ボタンを押す。
  2. 顔認証が起動するが、当然顔認証できないために指紋認証、あるいはPINコードを要求する。
  3. もちろん解除できる状況にないため、そこにロックがかかる。
  4. 結果、その後は顔認証できるが、指紋認証とPINコードは使用不可となる。
  5. 使っている当人はそんなことを知ることもなく、指紋認証が使えなくなると焦る。
こんな感じじゃないかと思うんですよね。Androidではプライオリティが高いのが顔→指紋→PINであれば成立する理屈なんですけど、PINコードはGoogleアカウントに紐付いてるレベルだしなあ。
ただ、実際に再起動しても、設定画面より指紋認証センサーが消えるという状況は起こってしまい、初期化することでもとに戻ることを考えると、やはりRMのソフトウェアに問題があるのは否めないです。
---2019/09/03ここまで---

---2019/10/18更新---
Ver.2.15アップデート
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内容はこんな感じなのですが、Game Space起動時に撮ったスクリーンショットは、別フォルダにアプリごとで入るようになっているのが実用での大きな変化です。
壁紙の追加、多分3Sに入ってるであろう壁紙なのかな。それと、指紋認証の修正が入ったようです。
今のところ、指紋認証に問題が起きないですが、これが修正によって改善したのかはわからないです。顔認証の認識が若干悪くなってるのか、アップデート後は一発で開かないことが多いです。
DTS云々って書いてあるんだけど、エフェクトアプリがない。本体スピーカーが基本的に底面側のほうが音が抜ける感じで音量バランスが悪い感じだったんだけど、これがちゃんとステレオスピーカーっぽく動作するようになりました。DTSの件は一度初期化するとハッキリしそうですけど、今のところそうする必要がないので、ちょっとスルーしています。
公式HPのROMを見る限り、3SのVer.2.03と同じ構成のROMらしいです。そうなると単にS855+しかSoC周りは変わらない可能性が高いです。(UFSは2.1→3.0になってるけど接続が違うわけじゃないのだろうと思われ)
やはり、というか多分毎回のようにアップデートに失敗することがあるようです。
最悪リカバリーモードよりUSBメモリにROMを入れた上で、初期化すれば大丈夫なんでしょうけど、こうアップデートで問題が起こるというのは、いい加減修正出来ないものなんでしょうかね。

---2019/10/18ここまで---

まとめ:ゲーミングスマホであって、スマホではない
正直なところ、スマホの巨大化が進んでいるので、Red Magicシリーズのこの進化は決して間違えていないとは思います。ただ、スマホなのか?と言われると、もうこれはスマホという名のゲーミングデバイスと言ったほうがふさわしいような気がします。
あながち、スマホの成功がSwitchの成功を生み、そしてゲーミングスマホへの道筋へと続くような進化なら、強引だけどある意味正常進化しているんだろうなと納得はしています。

honor 8X MAXの時も思ったんですけど、超大型スマホというのはどっちつかずなんですよね。6インチ190gぐらいがその分水嶺で、それ以上だと片手で操作が難しい使い勝手の悪い何かになってしまいます。正直ポケットに入れるのも戸惑う感じですし、手帳型ケースにしてもゲームでの煩わしさが出て、結局のところTPUケースに入れて、ポーチにでもくるんで、かばんの中に入れておく感じになってしまいます。これじゃタブレットと大して変わらないですよね。
そこのところ考えると、やっぱりRed Magic Marsのスマホとしての完成度は非常に高かったが、大型化することでそのバランスが崩れてしまった感じです。やっぱり電話じゃないんです。
絶対的な性能だけを求めるなら3、スマホとしてすべてを網羅してるならMarsといった感じになってしまうのかなあ。mi9やOnePlus 7 Pro、欲を言えばXPERIA 1なんかだったらここまで不満はなかったのかもしれないですが、まあ値段と絶対的な性能を考えればねと。
コストパフォーマンスという点においてはかなり上位に入るので、多少なり重くてサイズがデカイスマホでもいいと言うのであれば、悪くない選択肢だと思います。


ということで、僕は仕方なく2台構成に戻して、XPERIA XZ2 Compact+Red Magic 3に戻しました。
ポケットに入れられるようなサイズだったら何ら問題ないのですが、そこはXZ2 Compactが広範囲にカバーできるので、ほぼ問題ないレベルです。そこは腐ってもハイエンドですからね。
どうにか1台で済ませるということであれば、Bluetoothヘッドセットなどである程度ごまかすような方法もありますけど、それはスマートじゃないよね。
手帳型カバーが届く、もしくは他にカバーできるいいグッズが見つかったら、1台運用にしてみようと思います。
少なくとも1台持ちには結構な覚悟は必要で、2台持ちで、かつゲームやWebを見るなどの用途だけを考えれば、コストの上では有力な選択肢になるんじゃないかなと思います。






おしまい

今回は、Nubiaのゲーミングブランドである、Red Magic Mars NX619Jをご紹介します。

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かんたんなスペック
Snapdragon 845 2.8GHz x4+1.8GHz x4
メインメモリー 6GB
ストレージ 64GB
6インチ FHD+液晶(2160*1080)/2.5Dガラス
無線LAN 11ac(867Mbps対応)/Bluetooth5.0(LDAC、aptX HD対応)
1600万画素(リア)/800万画素(フロント)カメラ
指紋認証センサー、USB type-C端子、イヤホンジャック
nanoSIMスロット x2(DSDV対応)
3800mAhバッテリー
158.2 x 75 x 9.9(最厚部) mm 193g
Android 9.0/Redmagic OS 1.6(※グローバルROMのため現在一部機能に制限あり)

LTEバンド対応は公式によると、
1/2/3/4/5/7/8/12/17/18/19/20/25/26/28/30/34/38/39/40/41/42/66
日本ではどうか知りませんが、CAT18により、最大1.2Gbpsのダウンロード対応しています。
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docomoのSPモードでVoLTEの動作確認。(自己責任)

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DSDVは両スロットともCAに対応しているようです。


S855搭載スマホまでのつなぎにして、あわよくば長期政権を視野に購入
雑記blogで書いている通り、2018年はS835だけで乗り切ってしまった。これはデジタルガジェット好きとしては、あるまじき行為ではないかという話もありますが、現実に欲しいモデルがほぼなかったというのがもっともらしい理由です。
まあ、年明け早々にXPERIA XZ2 Premiumを買うわけですけど、これが思った以上に重く、日常使用には適さないこともあって、残念ながらもう使っていません。

個人的にはS835でもパワー不足を感じることはなくとも、置き換え前の1年以上使っているnubia Z17Sだとやはりバッテリーの持ちが悪くなってきたこともあり、もう一台買ってみようかという流れになりました。

当初はnubia Xかなとも思っていたんですが、単純にRed Magic MarsのほうがLTEバンド的に国内で使えそうなこと、グローバルROMがそのうち出そうなこと(後述)、あと100ドル以上安いというのも大きなポイントでした。
AliExpressで407.99ドル。珍しく今回は税金もかかっており、到着時に2,300円ほど払いました。


派手な外装に、極めてパフォーマンスを追求した中身
まず、この手のモノは派手なボディデザインをしているわけですけど、スマホの前面はさしたる派手さはありません。特にノッチやドロップタイプのフロントデザインを採用しているわけではなく、いわゆる2017年後半に液晶のアスペクト比が広がってきた時代の、iPhone X前夜のデザインに非常に近い感じです。
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背面は、典型的なゲーミングギア感。現在では珍しいシングルカメラと、上下左右に対象に並べられた冷却スリット、指紋認証センサーの下はイルミネーションバーという感じです。
本体内には銅製のヒートパイプが入っており、スリットより自然吸気で冷却できるという触れ込みです。ボディがすでにアルミニウム製なので、もともとの冷却能力も高いですね。
面白いことに、スピーカーは下面にモノラルで付いていて、通話用スピーカーとセットでステレオとして動作しているようです。iPhoneのステレオスピーカーのような感じですね。そして上面に3.5mmイヤホンジャックがあります。

左側にはGame Modeに切り替えるスイッチがあり、Red Magic OSという横画面のUIが起動します。
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並べられるゲームは任意です。ベンチマークソフトなども並べることが出来ます。

右側はスタンダードに音量ボタンと電源ボタンです。


S845を搭載しているスマホの割に、なぜかNFCがなかったり、カメラもシングルで1600万画素と今どき廉価帯でも見ないような不思議なスペックです。
とはいえ、ゲーミングスマホというのは、基本ハイエンドのSoCに大容量メモリ、高速ストレージ、それと高速ネットワークがあればOKなので、そこさえ押さえれば問題ないのでしょう。


GoogleサービスがないChina ROMと、フル機能が実装されていないグローバルROMと
さて、このレビューを書いている時点では、このスマホには4つのROMが存在します。
  • 欧州圏向けROM(グローバルROM)
  • 北米向けROM(グローバルROM)
  • 中国ROM(China ROM)
  • ショップROM(ChinaROM + gapps + root)
大体の場合、AliExpressやギアべなどのショップROM、もしくはChina ROMをブートローダーアンロックをした上で、TWRP→gapps→root化という流れで、おおよそ困ることはないんですが、この場合、FGOを始めとするroot化NG判定するゲームはできなくなってしまうという大きな問題が出てきます。
その他、徹底されたバッテリーセーバー(NeoSafe)の関係で、アプリの通知が来ないなど、細かい問題も多々あり、それもあってか結局のところ一部のゲーム専用機という立ち位置になり、バッテリー問題もあって、2台持ち原理が出てくるわけです。

一方で、欧米ではRed Magicブランドを全面的に押して行くこともあり、これまでのNubiaブランドモデルと同じように、グローバルROMも登場することになりました。
こっちもベースは基本同じような感じなのですが、Redmagic OSのローカライズが全く出来ていないこともあり、どちらかというとAOSPに近い仕様になっています。具体的には、
  • Game Modeの機能、ボタンなどが一部しか使えない
  • DTS:X等によるオーディオエフェクトが実装されていない
  • ステレオスピーカーがアプリによりモノラルになったりする
  • 一部ベンチマークなどでとてつもない低い数値が出る
  • SIMの2スロット目で通話が出来ない(不具合)
例えば、Game ModeはChina ROMの場合、以下のような感じになります。
Screenshot_2019-06-22-15-59-11-171


先程のグローバルROMとはかなりコンフィグ周りが違います。
まあ、これは単純に見切り発車という可能性もあるし、実装されなくてもそれほど問題ないものなのですが、その一方で疑惑となるベンチマークスコアなども見られます。
Screenshot_2019-06-22-16-27-06-244

これがショップROM(China ROM)のAntutuのスコア

Screenshot_20190405-155736

で、これがグローバルROMのスコアです。

後述しますが、GeekBench、3DMarkではスコアはほぼ一定のため、疑惑として、意図的にAntutuなど一部のゲームやベンチマークに対して不正処理などを起こしていないか?という可能性があります。
GPUスコアが1/2になるというのは、いくらROMが未完成とはいえ、前代未聞だと思うんですよね。でもゲームに問題があるか?というと、XPERIA XZ2 Premiumよりキビキビ動くという感じもあったりして、謎が多いままです。

グローバルROMとChina ROMの両方ともダウンロード可能で、本体にROMイメージを移して、リカバリーとフルワイプするだけで、それぞれのROMになってしまうのはでかいです。
ブートローダーアンロックをしなくていいし、通知なども含め基本的にほぼ素のAndroid 9.0を使え、日本語ローカライズも大半がされている点では、敷居の低い海外スマホかなと思いますね。

やり方は、
  1. ROM(update.zip)をダウンロードする
  2. USBメモリで本体にROMを移動させる
  3. 電源を切り、音量-と電源を同時押ししてリカバリモードを起動させる
  4. リカバリーより、メニューに従ってさっきのROMを選んで上書きする
  5. 上書き完了したら、DATA Wipeを行い再起動する
かつてないほど簡単だった。



納得のパフォーマンス、上々の出来
とりあえずベンチ結果。
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Screenshot_20190401-205118

このあたりは他のS845搭載スマホと大差ない感じですね。

ゲームはとりあえずグローバルROMで以下のゲームが動いています。
  • ラブライブ スクールアイドルフェスティバル※
  • バンドリ ガールズバンドパーティ※
  • アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージ
  • アイドルマスターシャイニーカラーズ(enza版/アプリ版)
  • 魔法科高校の劣等生 LOST ZERO
  • 刀使ノ巫女 刻みし一閃の灯火
  • ときめきアイドル(2.0 ローカル版)
  • マギアレコード※
  • きららファンタジア※
  • ハイスクール・フリート※
※は国内外問わず、端末情報やroot化により動作しないことがあるゲームです。

先に書いている通り、素のAndroid9.0に近いものが入っていることもあって、非常にキビキビ動きます。Redmagic OSの仕様で、ドロワー一覧が5*4しか選択出来ないのが不満なぐらいです。大した問題ではないですね。
6インチのFHD+液晶はJDI製で、四隅が丸くカットされているものの、片手で操作するにはギリギリ行けるサイズです。確かに上下ベゼルは今のスマホとしては分厚いと思いますが、ノッチデザインなどのようにゲームやコンテンツでの余白が出ないのはメリットです。
重さも193gと、今のスマホではしょうがない重さではありますが、XPERIA XZ2シリーズほど丸いラウンドタイプではなく、最近のスマホと同じくそこそこの厚みで、持ちやすいです。
サイズもそうですけど、全体的に本体の密度があまり変わらないような感じで、どこを持っても同じような重みなのは、今時珍しいかもしれないですね。

bluetoothはLDACやaptX HDなどにも対応し、WH-1000XM3ではLDAC接続出来ます。開発者オプションから任意にコーデックを強制することは出来ないようです。→aptX系はどうも対応してない感じです。
3.5mmのイヤホンジャックは現状DTS Headphone:Xなどのエフェクトはないですが、ノイズなどは特になく、そこまで駄目な感じではないです。


DSDV(デュアルスタンバイ・デュアルVoLTE)にも対応しています。ドコモ/ドコモのパターンか、ドコモ/ソフトバンクのパターンで可能となっています。(ソフトバンクは周りにテストできる環境がないため、VoLTEの確認しようがない)
au VoLTEは通話/通信ともに利用できない感じですが、SIMを挿しても電話番号が出てくるだけになっており、他の海外スマホよりは可能性はありそうです。
→au VoLTEのSIMに関しては、通信/通話が可能です。ただ、単体使用のみ可能という感じですね。4636コマンドで「LTE only」にすると、多少はネットワーク接続しやすくなるっぽいですね。

S835ではついに登場することがなかったDSDVでしたが、今回メイン回線をVoLTE通話で運用しつつ、MVNOにデータ通信させることが安定して出来るようになったので、2台持ちからもついに開放されつつあるという感じです。VoLTEを一度味わってしまうとどうしても3Gには戻しにくいんですよね。
ただ、通話はスロット1、通信はスロット2に固定しておくことがどうも絶対条件っぽく、キャリア問わずスロット2で通話することはなぜか出来なかったことも付け加えておきます。


まとめ、特徴は特にない、ゆえにゲームデバイスになら最適な1台
大雑把に言えば、ゲームをプレイするためだけに成り立っている存在です。
基本的に今のスマホは、ハイエンドであればあるほどカメラやAI機能などを売りにし、オールインワンパッケージとしての質を高めていますが、Red Magic Marsは必要なところにだけハイエンド性能を搭載し、その他の機能はほぼ捨てているような感じです。
冷却構造やアルミニウムボディなんかを見る感じ、安っぽさもないですし、赤だから目立つだけで、黒ならイルミネーションが付いていなければ、派手さもないです。3.5mmイヤホンジャックもあり、bluetoothもLDACまで実装されているとなると、オーディオデバイスとしてもなかなか優秀です。
カメラが...とはいえ、ツインカメラのような仕上がりにならないだけで、性能的には1年前のモノになるIMX519ですので、そこまでひどい絵にはならないです。あとmicroSDでの拡張が出来ないのもちょっと残念かもしれません。使えればオーディオまで統合出来たかもしれないです。

あとはLTEバンドの豊富さ、保証対象外ながらドコモのVoLTEが使えるという点は大きなメリットです。auと楽天に関してはもう少し調査が必要ですが、ドコモとソフトバンクではほぼフルサポートしているので、MVNOやワイモバイルなどの使用でも十分使い切れると思います。

価格はオフィシャルサイトでは6GB/64GBが399ドルから。AliExpressやGeekbuyingなどではプレミアム価格ではありますが、そこまで高くもない410ドル程度からあるようです。
まあ、今となってはS855搭載モデルには絶対的なパフォーマンスで劣るとは思いますが、ゲーミングスマホが5万円以下で入手可能という点では、いい選択肢ではないかなとは思います。
自己責任とはいえ、ここまで価格も敷居が下がっているなら、セカンドスマホとして、あるいはゲーム専用スマホとして面白いかもしれません。

余談だけど、8GB/128GBはオフィシャルサイトで449ドルなんですが、転売系では軒並み500ドルオーバーなんですよね。これを考えると、やっぱりRed Magic 3まで待つべきなんだろうなと思いつつ、やっぱりハイエンドモデルを買うときは使わなくとも上位モデルを買うべきだなと思いましたw
俺は相当お気に入りです。nubia Z17Sの置き換えにふさわしい存在だと思っています。




おしまい

今回は、Huaweiのhonorブランドから出ているhonor 8X MAXをご紹介。
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もはやスマホとは呼べないサイズ。7.12インチの超巨大スマホ

簡単なスペック
Snapdragon S636 1.8GHz x8
メインメモリ 4GB
ストレージ 64GB
7.12インチFHD+(2244x1080)液晶
1600万画素+200万画素(リア)/800万画素(フロント)カメラ
ステレオスピーカー(後述)、3.5mmイヤホンジャック
無線LAN 11ac対応(433Mbps)、Bluetooth4.2(LDAC/aptX HD/HWA対応)
指紋センサーあり(背面)、顔認証可能(フロントカメラ)
microUSB端子
nanoSIMスロットx2/MicroSDスロット(それぞれ別個にあり)
5000mAhバッテリー
177.6 x 86.3x8.1 mm(縦/横/厚さ)、210g
Android 8.1(EMUI 8.2.0)

今や死語となった、ファブレットの末裔と言える存在です。
ファブレットの始祖とも言えるXPERIA Z Ultra(6.4インチ)が2013年の夏頃に海外で発売されて以来、6インチオーバーのスマホはごく少量ではありましたが、販売されていました。例えば、LeTV Max X900、Xiaomi MI MAXシリーズ、Nexus6などですが、基本的に大柄となるので、スマートフォンというよりは、タブレットとして使える感じだったと思います。
国内ではGALAXY Noteシリーズがメジャーですが、次第に画面が巨大化されつつあり、最新のNote9では6.4インチながら、ごく普通のスマホより若干大きくなった感じになりました。5年でそこまで進歩したということになります。
ちなみに参考までに、XPERIA Z Ultraは179x92x6.5mm、214gとなっています。今回のhonor 8X MAXは近いサイズながら、液晶サイズが巨大になったと考えられます。

で、本題。
7.12インチなら、もうタブレットとして使うことも出来るんじゃないかという感じと、S636搭載スマホはどんなものなのかを知りたいということで、購入しました。
今回はAliExpressのJKTEAM Storeで購入。本体は218.99ドルでした。

ちなみにXPERIA XZ Premiumとのサイズ比較。
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サイズが違いすぎてもう何がなんだかw

LTEバンドはおなじみの1/3/8/41です。ソフトバンクのMVNO、もしくはワイモバイルなどで利用するのがいいと思います。auのVoLTE SIMは差した瞬間だけ4G表示されて、そのまま通信は出来ませんでした。
ドコモとワイモバイルのSIMを2枚差ししていますが、両方共CAで接続しています。あ、当然ながらDSDV対応ですね。ドコモのVoLTEには残念ながら使用できませんでした。

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背面。何気にカメラに対して水平のロゴがおしゃれですね。指紋センサーも無理ない場所にあります。
筐体右側(この場合は上に当たる)に音量、電源ボタン。筐体下部にイヤホンジャックとmicroUSBがあります。
中国市場向けでは未だにmicroUSBも多いのでこの点はやむなしな気もするけど、もういい加減type-Cで統一していいのではないかと思いますね。

片手操作がなかなかつらい感じですね。
ズルトラの場合、上下に結構幅があったので、そこまで問題なかったのですが、もう全面液晶となるとどうやって持つべきかという難しさがあります。その点、両手で使うことを考えれば、そこまで問題なさそうなイメージはあります。

EMUI、最近のEMUIはAndroidネイティブのホームも使えるようになっているので、別途ホームアプリを入れずに済んだのは大きいです。(EMUIの設定で選択が可能)S636の性能も相まって、このスペックでも十分快適に使うことが可能です。普通にSNSを使うぐらいなら、まず問題なさそう。
多分、Googleサービスが入っていることを考えると、改造ROMだとは思いますが、素直にサービス追加だけしているような感じだと思います。

さて、ゲームとなると話は別。

デレステの場合。
Screenshot_20181121-193917

上のスクリーンショットは3Dリッチ、高画質、画面に合わせた全画面表示です。
撮れたのは2149x1080。左側はドロップ型ノッチですね。
本来の解像度は2244x1080となるため、最初から95ドットほどなくなります。
おそらく30fpsぐらいは出ていると思いますが、やっぱりS835に比べるとフレーム落ちしたような感じになりますね。感覚的にこれは可/不可として判断するには難しい、ちょうど境目のレベルです。

スピーカーは通話用スピーカーと、普通の出力用スピーカーによるステレオです。音はスマホとしてはかなりいいですが、下面サイドにあるスピーカーの向きの問題があって、なんとなく左側に音が寄った感じに聞こえます。

18.7:9という訳の分からない画面比率となり、プレイするにも下面側に寄る方になるため、持ってプレイするにもなかなかつらい感じです。親指プレイだと1→5までのスライドが無理ですね。

んじゃあ、でかい画面を利用して、電子書籍リーダーとしてはどうかと。
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1ページ表示だと、上下の空白がものすごく気になります。もったいないですね。

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一方、横での2ページ。これだと小型スマホの2画面分となり、文字は読みづらい感じです。
動画などもデレステと同じく、ノッチ側が使えません。まあ、この点はやむなしですね。


bluetoothのオーディオコーデックはさすがにすごい。

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LDAC接続、HAW接続、そしてapt-X HD接続に対応しています。これはすごい。Dolby Atomsによるエフェクトも利用出来るので、イヤホンジャックでも恩恵は十分受けられます。microSDスロットもあり、音楽などを聞くのには、不足はないはずです。

バッテリー持ちも良く、さすがの5000mAh。普通に使ってもおおよそ2日程度は十分使えると思います。長時間ゲームなどをやるとかでなければ、まず問題なさそうですね。


良くも悪くも「大画面」が目立つが、性能は申し分なし
画面のサイズが大きいということで、いろいろ使えるんじゃないかと思いましたが、当初の目論見からは若干外れてしまいました。実機を触ったことで、まず、液晶サイズからタブレットとして使える、という考え方が間違っていたことを認識。結構残念。
そして、スマホとして考えると、このサイズは異質だということに気づくわけです。16:9から18:9、さらに縦サイズが大きくなると、アプリ側の問題が増えてくると思っていましたが、これがモロに出た形となります。これが時間の問題となるかどうかは、もうちょっと先の話になりますね。

現状のスマホとして考えても、十分すぎるスペックを持っていますし、何よりストレージが64GBあり、さらにmicroSDで拡張出来る点は非常に大きいです。
予算に余裕があるならS660搭載の6GB/128GBモデルも購入可能ですが、コストパフォーマンスだけで言えば、それほど性能の違いがないS636モデルのほうが優れている感じはあります。

この画面のサイズのデカさを全く生かせない状態が続くようであれば非常に勿体無いんですよね。だけど今後コレがスタンダードになるとは思いにくいので、そういう過渡期のモデルだと認識した上で、大画面スマホが欲しいということであれば、選択肢に入れてもいいんじゃないかと思います。
ただ、スマホでもない、タブレットでもない、この中途半端な感じは拭えませんね。買うなとは言いませんが、あまりおすすめは出来ませんね。


個人の見解ですが、これを買うならhonor 8Xでも良かったかなと、若干の後悔をしながら。





おしまい

(2018/01/09、2018/03/25内容訂正)

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今回は、本当に待ちに待ったnubia Z17S NX595Jの実機レビューです。


開封の儀


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Z17と同じサイズの箱


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開封

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どうでもいいけど指紋ぐらい拭き取って欲しい。


かんたんなスペック

(赤字はZ17からの変更点、メモリとストレージはモデルにより異なる)
Snapdragon 835 2.45GHz x4+1.9GHz x4
メインメモリー 8GB(LPDDR4X)
ストレージ 128GB(UFS2.1)
5.73インチ 2040*1080液晶(LTPS TFT、IPS)/2.5Dガラス
無線LAN 11ac(867Mbps対応)/Bluetooth4.1
1200万画素+2300万画素(リア)/500万画素+500万画素(フロント)カメラ
指紋認証センサー
USB type-C端子、イヤホンジャックなし(アダプター付き)
TI TAS2555搭載、DTS Headphone:X(ヘッドホン装着時)
nanoSIMスロット x2(DSDS対応)/microSD対応なし
3100mAhバッテリー
147.5 x 72.6 x 8.5 mm 170g
タッチボタン非搭載(スクリーンボタンへ変更)
Android 7.1.1(nubia UI 5.1)

日本国内のLTEバンド対応は以下の通り
B1/B3/B8/B19/B41
なお、ドコモではスタンバイ中は4G+かつHD Voiceの表示が出でおり、SPモードであれば珍しくVoLTE通話も可能な端末の模様。(SH-N01との相互通話テストで確認)
Screenshot_2017-12-28-17-52-47

ちなみに、ドコモ、ワイモバイルでは問題なく使用可能。ドコモは上記の通り。
auのVoLTE SIMに関しては4636でLTE Onlyなどもやってみたものの、アンテナ立たず。

ファイル 2017-12-27 23 08 02

光のあたり具合で青に見えます。どっちかというと普通に持ってる分にはダークブルーといった感じ。


ファイル 2017-12-27 23 05 02

サイズ比較。
これでXPERIA XZ Premiumよりサイズが小さく、液晶サイズが大きいというのは、ある意味衝撃的。
ちなみに縦横のサイズはXPERIA Z4とほぼ同等程度。


ファイル 2017-12-27 23 05 57

やっぱりGALAXY S8+の指紋センサーの位置はおかしいと思う。

単純にZ17から上下のベゼルを外した感じと考えればいいような気もしますが、イメージとしてはXPERIA XZ1を若干分厚くして、その分ディスプレイサイズを大きくした感じです。電池容量を考えると、170gというのは納得かなと思います。ちなみにGALAXY S8+は173g、今後2年使うXPERIA XZ Premiumは195gと、液晶サイズに反比例して重さがあるというw

残念ながら、今回はどうも防水ではないようです。


今回はショップROMを使っています。というのは、カスタムROMが全くないことに加えて、ファームのアップデートが11月以降止まっている(厳密にはアップデートはあるんだけど、公式のROMとしては登場していない)ので、やや不本意ながら。
割と色んな国のギーグ層が買ってるはずなんだけど、TWRP+rootまでは出来ているのと、インドやイタリアなんかでも発売予定にはなっているので、時間の問題だと思われます。ちなみにArchos Diamond OmegaのROMも探してみたんですけど、こっちもありませんでした。


中国では年末にVer.2.14にファームアップデートがあったせいで、毎日アップデートしろって通知が来る割に、100%アップデートに失敗するんですね。というか、bootloaderのunlock回数を調べてみると1回アンロックされてるので、業者が単にOpen gappsを突っ込んだだけっぽいです。

で、非常に腹立たしいので、TWRP導入した上で、タイ版の1.05を入れたんだけど、今度は1.06がリリースされてたらしく、これはこれでまたアップデート失敗するので、仕方なくArchos Diamond Omegaのファームと言われてる1.06を落としてきて、純正のリカバリーモードでアップデートをしたところ、現在はEN_Common V1.06になりました。ちなみにEM_Common V1.06を直接インストールしてみたんだけど、こっちはなぜか起動すらしなかったので、Z17sとDiamond Omegaは型式が別物だと考えていいと思います。ただ、アップデートでうまくいくのもすごく謎なんだよなあ。
タイ版ROMはNeosafeがなく、Googleのアプリもほぼ入っており、さらに中国版より日本語対応が進んでいる感じです。中国版よりAPNの種類も増えており、国内メジャーMVNOやmopera U、ワイモバイルのAPNを即利用可能となっています。

今のところ、LineageOSなど、Z17で使えた系のOSはまだ移植が進んでいないため、現状で一番楽に日本で使う場合は、タイ版を輸入するか、TWRP経由でタイ版ROMをインストールするというのが一番良さそうです。


ベンチスコア

中国版Ver 2.11
Screenshot_2017-12-28-01-46-15
Screenshot_2017-12-28-01-59-51
Screenshot_2017-12-28-01-52-56


タイ版+Diamond Omega EN_Common V1.06

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なぜかベンチマークスコアも上がる謎。

---2018/03/25 Antutu7.0.6の結果を追加---
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使用感など
というわけで、ホールド感がXPERIA XZに近いこともあって、持ちやすさはこれまでの5.2インチサイズに近い感覚です。で、上下にベゼルがあるというところで、横持ちで対称になるという感じです。

デレステ
正直、これ以上の環境がないだけに、3Dリッチ、60fpsでコマ落ちしないという強さがありますね。S835でも4GBモデルでは、若干のコマ落ちなどはあったのですが、そこはメインメモリが倍の8GB、あと解像度がそれほど高くないこともあり、非常に安定してプレイ出来ます。3Dリッチで見とれることがない猛者はプレイしてみてください。

ちなみに、現在のROMでは、きららファンタジア、マギレコ、バンドリ、スクフェス、ポケモンGO、魔法科高校の劣等生LZでの動作は確認しました。通信などを除けば、処理落ちは全くありませんので、ゲームデバイスとしても優秀です。

DTS Headphone:Xに対応している点も、今までのDolby Atmosとは違う点で面白いです。これはZ17のDolby Atmosと同様にヘッドホンモジュールを取り付けるとON/OFFができるようになっており、ハイレゾ音源をXBA-300で聞く限りOFFに比べて中低音域のバランスが良くなる感じです。
ただ、MDR-1Rなど比較的モニターに近いヘッドホンの場合、全体的な音の比重が中低音域に移動してしまうため、これは良し悪しあると思います。個人的には低音の強いイヤホンほど効果がありそうかなという感じはあります。
bluetoothなんかで接続しても問題なく使用可能ですが、bluetoothレシーバーはどうしてもアンプ内蔵型もあるため、エフェクトが邪魔になるようなことも起こり、これは判断がしにくいところです。

一方で、TAS2555も搭載。これ多分モノラルスピーカー用のアンプだと思うんですけど、どうしてもバランスが悪いモノラルスピーカーで、音を良くしようとした苦肉の策だと思います。残念ながら音量が半分程度で音割れを起こしてしまうので、この辺は仕方ないところではあります。


microSDは今回も非対応、nanoSIMスロット2つです。
中国ではストリーミング配信などが主流で、ダウンロード型のリッチコンテンツとかないから64GBでも十分でしょってことなんでしょうかね。個人的にはストレージの足らない分に関しては、microSDで補うというほうがメリットが大きいと思うのですが、SIMスロットとの共有部分で故障とかが多いのかなという気もします。あるいは、スロット自体が基盤の段階ではみ出すなどの制約があったりするのかなと思います。
Z17シリーズだと、Z17 miniだけがスロット付いてるんですよね。でもこれもストレージは64GBあるわけですし、nubia側でも装着の可不可がいかんせん不明瞭なので、なんとも言い難いです。


バッテリー持ちはそこまで、と言いたいところですが、やはり根本的にS835モデルは燃費があまり良くない感じがありますね。GALAXY S8+は何でそこまでバッテリー持ちがいいのかわかりませんが、少なくともXPERIA XZ Premiumとほぼ同等、あるいは若干こちらのほうが短いのではないかと思われます。めちゃくちゃ悪いわけではないけど、個人的にはS820搭載スマホのほうがバッテリー持ちは良かったと思います。


非常にまとまりはいいが、時期的に先発品が良かったとも言える
実は色々トラブルがあって、結局この時期になったんだけど、今回は620ドル程度で入手となりました。今となっては8GB/128GBモデルはZ17のほうが値段が高かったりするので、どっちがハイエンドかよくわからない感じになっています。

スペック的にはメインメモリ8GBという機種自体が確認する限りで7種類しかなく、Xiaomi mi MIX2やRazer Phone、OnePlus5シリーズなど超弩級のモデルしか出ておらず、Z17Sに関しては価格も実は若干高めとなっています。OnePlus5T、mi mix2などと50ドル近い差があります。
現状、日本で同等サイズのスペックのモデルとなると、XPERIA XZ1かGALAXY S8、AQUOS Rと、各社のハイエンドモデルとなり、確かにMNPなどで購入する場合はそちらのほうが安いと思います。それじゃなくてもGALAXY S8なんかはドコモ/auの両方で投げ売り状態、コスト的、入手性でも、はっきり言えばS8のほうが全然いいと思います。

実際、他のハイエンドモデルと比べると、液晶は低温ポリシリコンのFHD+とイマイチ。前モデルが良かったとは言え、背面カメラはZ17と同じスペック。前面カメラも2つになりましたが、この辺に魅力はあまり感じないです。イヤホンジャックやmicroSDスロットが復活してくれると良かったのですが、それも特になかったということで、結局Z17とはセンサーボタンの有無とサイズの違いぐらいしかないという、nubiaからすれば18:9に乗り遅れないように作ったようなモデルではあります。スペック的には過剰な解像度にならず、バランスを保ったままなのでいいとは思いますが、発表時期からして、ちょっと出遅れた感はあったかもしれないですね。

選択肢の少なかったZ17の時期に比べると、いわば完全に指名買いということ以外に入手する必要性を感じないというのはあるのですが、メモリ8GBという無駄スペックと、まさかのドコモVoLTE対応という意外なメリットがあったので、トータルでは良かったかなという印象です。
あえてすすめるとすれば、nubiaの端末を買うと思うのですが、XPERIA Zシリーズを使ってる人のアップグレードにちょうどいいサイズなんですよね。そういう奇特な方がいらっしゃれば、選択肢に加えると面白いのかなと思います。今回はXZ1が割と安いので、Z17Sを推す必要性がないですけどね。

あとは、これを通話用としてどこまで使えるのか?という問題も残っていますが、ひとまずはそれ相応に使えるようになってくれることを願いつつ。



ちなみに、まさかGALAXY S8+が入手出来るとは思っていなかったということ、それとAliExpressでの気苦労を思うと、珍しく買って後悔した機種です。マイナス査定から始まっているだけに、どこに活路を見出すか、というのが当面の課題でしょうかね。



おしまい

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