今回は、Huaweiのhonorブランドから出ているhonor 8X MAXをご紹介。

もはやスマホとは呼べないサイズ。7.12インチの超巨大スマホ
簡単なスペック
Snapdragon S636 1.8GHz x8
メインメモリ 4GB
ストレージ 64GB
7.12インチFHD+(2244x1080)液晶
1600万画素+200万画素(リア)/800万画素(フロント)カメラ
ステレオスピーカー(後述)、3.5mmイヤホンジャック
無線LAN 11ac対応(433Mbps)、Bluetooth4.2(LDAC/aptX HD/HWA対応)
指紋センサーあり(背面)、顔認証可能(フロントカメラ)
microUSB端子
nanoSIMスロットx2/MicroSDスロット(それぞれ別個にあり)
5000mAhバッテリー
177.6 x 86.3x8.1 mm(縦/横/厚さ)、210g
Android 8.1(EMUI 8.2.0)
今や死語となった、ファブレットの末裔と言える存在です。
ファブレットの始祖とも言えるXPERIA Z Ultra(6.4インチ)が2013年の夏頃に海外で発売されて以来、6インチオーバーのスマホはごく少量ではありましたが、販売されていました。例えば、LeTV Max X900、Xiaomi MI MAXシリーズ、Nexus6などですが、基本的に大柄となるので、スマートフォンというよりは、タブレットとして使える感じだったと思います。
国内ではGALAXY Noteシリーズがメジャーですが、次第に画面が巨大化されつつあり、最新のNote9では6.4インチながら、ごく普通のスマホより若干大きくなった感じになりました。5年でそこまで進歩したということになります。
ちなみに参考までに、XPERIA Z Ultraは179x92x6.5mm、214gとなっています。今回のhonor 8X MAXは近いサイズながら、液晶サイズが巨大になったと考えられます。
で、本題。
7.12インチなら、もうタブレットとして使うことも出来るんじゃないかという感じと、S636搭載スマホはどんなものなのかを知りたいということで、購入しました。
今回はAliExpressのJKTEAM Storeで購入。本体は218.99ドルでした。
ちなみにXPERIA XZ Premiumとのサイズ比較。

サイズが違いすぎてもう何がなんだかw
LTEバンドはおなじみの1/3/8/41です。ソフトバンクのMVNO、もしくはワイモバイルなどで利用するのがいいと思います。auのVoLTE SIMは差した瞬間だけ4G表示されて、そのまま通信は出来ませんでした。
ドコモとワイモバイルのSIMを2枚差ししていますが、両方共CAで接続しています。あ、当然ながらDSDV対応ですね。ドコモのVoLTEには残念ながら使用できませんでした。

背面。何気にカメラに対して水平のロゴがおしゃれですね。指紋センサーも無理ない場所にあります。
筐体右側(この場合は上に当たる)に音量、電源ボタン。筐体下部にイヤホンジャックとmicroUSBがあります。
中国市場向けでは未だにmicroUSBも多いのでこの点はやむなしな気もするけど、もういい加減type-Cで統一していいのではないかと思いますね。
片手操作がなかなかつらい感じですね。
ズルトラの場合、上下に結構幅があったので、そこまで問題なかったのですが、もう全面液晶となるとどうやって持つべきかという難しさがあります。その点、両手で使うことを考えれば、そこまで問題なさそうなイメージはあります。
EMUI、最近のEMUIはAndroidネイティブのホームも使えるようになっているので、別途ホームアプリを入れずに済んだのは大きいです。(EMUIの設定で選択が可能)S636の性能も相まって、このスペックでも十分快適に使うことが可能です。普通にSNSを使うぐらいなら、まず問題なさそう。
多分、Googleサービスが入っていることを考えると、改造ROMだとは思いますが、素直にサービス追加だけしているような感じだと思います。
さて、ゲームとなると話は別。
デレステの場合。

上のスクリーンショットは3Dリッチ、高画質、画面に合わせた全画面表示です。
撮れたのは2149x1080。左側はドロップ型ノッチですね。
本来の解像度は2244x1080となるため、最初から95ドットほどなくなります。
おそらく30fpsぐらいは出ていると思いますが、やっぱりS835に比べるとフレーム落ちしたような感じになりますね。感覚的にこれは可/不可として判断するには難しい、ちょうど境目のレベルです。
スピーカーは通話用スピーカーと、普通の出力用スピーカーによるステレオです。音はスマホとしてはかなりいいですが、下面サイドにあるスピーカーの向きの問題があって、なんとなく左側に音が寄った感じに聞こえます。
18.7:9という訳の分からない画面比率となり、プレイするにも下面側に寄る方になるため、持ってプレイするにもなかなかつらい感じです。親指プレイだと1→5までのスライドが無理ですね。
んじゃあ、でかい画面を利用して、電子書籍リーダーとしてはどうかと。

1ページ表示だと、上下の空白がものすごく気になります。もったいないですね。

一方、横での2ページ。これだと小型スマホの2画面分となり、文字は読みづらい感じです。
動画などもデレステと同じく、ノッチ側が使えません。まあ、この点はやむなしですね。
bluetoothのオーディオコーデックはさすがにすごい。

LDAC接続、HAW接続、そしてapt-X HD接続に対応しています。これはすごい。Dolby Atomsによるエフェクトも利用出来るので、イヤホンジャックでも恩恵は十分受けられます。microSDスロットもあり、音楽などを聞くのには、不足はないはずです。
バッテリー持ちも良く、さすがの5000mAh。普通に使ってもおおよそ2日程度は十分使えると思います。長時間ゲームなどをやるとかでなければ、まず問題なさそうですね。
良くも悪くも「大画面」が目立つが、性能は申し分なし
画面のサイズが大きいということで、いろいろ使えるんじゃないかと思いましたが、当初の目論見からは若干外れてしまいました。実機を触ったことで、まず、液晶サイズからタブレットとして使える、という考え方が間違っていたことを認識。結構残念。
そして、スマホとして考えると、このサイズは異質だということに気づくわけです。16:9から18:9、さらに縦サイズが大きくなると、アプリ側の問題が増えてくると思っていましたが、これがモロに出た形となります。これが時間の問題となるかどうかは、もうちょっと先の話になりますね。
現状のスマホとして考えても、十分すぎるスペックを持っていますし、何よりストレージが64GBあり、さらにmicroSDで拡張出来る点は非常に大きいです。
予算に余裕があるならS660搭載の6GB/128GBモデルも購入可能ですが、コストパフォーマンスだけで言えば、それほど性能の違いがないS636モデルのほうが優れている感じはあります。
この画面のサイズのデカさを全く生かせない状態が続くようであれば非常に勿体無いんですよね。だけど今後コレがスタンダードになるとは思いにくいので、そういう過渡期のモデルだと認識した上で、大画面スマホが欲しいということであれば、選択肢に入れてもいいんじゃないかと思います。
ただ、スマホでもない、タブレットでもない、この中途半端な感じは拭えませんね。買うなとは言いませんが、あまりおすすめは出来ませんね。
個人の見解ですが、これを買うならhonor 8Xでも良かったかなと、若干の後悔をしながら。
おしまい

もはやスマホとは呼べないサイズ。7.12インチの超巨大スマホ
簡単なスペック
Snapdragon S636 1.8GHz x8
メインメモリ 4GB
ストレージ 64GB
7.12インチFHD+(2244x1080)液晶
1600万画素+200万画素(リア)/800万画素(フロント)カメラ
ステレオスピーカー(後述)、3.5mmイヤホンジャック
無線LAN 11ac対応(433Mbps)、Bluetooth4.2(LDAC/aptX HD/HWA対応)
指紋センサーあり(背面)、顔認証可能(フロントカメラ)
microUSB端子
nanoSIMスロットx2/MicroSDスロット(それぞれ別個にあり)
5000mAhバッテリー
177.6 x 86.3x8.1 mm(縦/横/厚さ)、210g
Android 8.1(EMUI 8.2.0)
今や死語となった、ファブレットの末裔と言える存在です。
ファブレットの始祖とも言えるXPERIA Z Ultra(6.4インチ)が2013年の夏頃に海外で発売されて以来、6インチオーバーのスマホはごく少量ではありましたが、販売されていました。例えば、LeTV Max X900、Xiaomi MI MAXシリーズ、Nexus6などですが、基本的に大柄となるので、スマートフォンというよりは、タブレットとして使える感じだったと思います。
国内ではGALAXY Noteシリーズがメジャーですが、次第に画面が巨大化されつつあり、最新のNote9では6.4インチながら、ごく普通のスマホより若干大きくなった感じになりました。5年でそこまで進歩したということになります。
ちなみに参考までに、XPERIA Z Ultraは179x92x6.5mm、214gとなっています。今回のhonor 8X MAXは近いサイズながら、液晶サイズが巨大になったと考えられます。
で、本題。
7.12インチなら、もうタブレットとして使うことも出来るんじゃないかという感じと、S636搭載スマホはどんなものなのかを知りたいということで、購入しました。
今回はAliExpressのJKTEAM Storeで購入。本体は218.99ドルでした。
ちなみにXPERIA XZ Premiumとのサイズ比較。

サイズが違いすぎてもう何がなんだかw
LTEバンドはおなじみの1/3/8/41です。ソフトバンクのMVNO、もしくはワイモバイルなどで利用するのがいいと思います。auのVoLTE SIMは差した瞬間だけ4G表示されて、そのまま通信は出来ませんでした。
ドコモとワイモバイルのSIMを2枚差ししていますが、両方共CAで接続しています。あ、当然ながらDSDV対応ですね。ドコモのVoLTEには残念ながら使用できませんでした。

背面。何気にカメラに対して水平のロゴがおしゃれですね。指紋センサーも無理ない場所にあります。
筐体右側(この場合は上に当たる)に音量、電源ボタン。筐体下部にイヤホンジャックとmicroUSBがあります。
中国市場向けでは未だにmicroUSBも多いのでこの点はやむなしな気もするけど、もういい加減type-Cで統一していいのではないかと思いますね。
片手操作がなかなかつらい感じですね。
ズルトラの場合、上下に結構幅があったので、そこまで問題なかったのですが、もう全面液晶となるとどうやって持つべきかという難しさがあります。その点、両手で使うことを考えれば、そこまで問題なさそうなイメージはあります。
EMUI、最近のEMUIはAndroidネイティブのホームも使えるようになっているので、別途ホームアプリを入れずに済んだのは大きいです。(EMUIの設定で選択が可能)S636の性能も相まって、このスペックでも十分快適に使うことが可能です。普通にSNSを使うぐらいなら、まず問題なさそう。
多分、Googleサービスが入っていることを考えると、改造ROMだとは思いますが、素直にサービス追加だけしているような感じだと思います。
さて、ゲームとなると話は別。
デレステの場合。

上のスクリーンショットは3Dリッチ、高画質、画面に合わせた全画面表示です。
撮れたのは2149x1080。左側はドロップ型ノッチですね。
本来の解像度は2244x1080となるため、最初から95ドットほどなくなります。
おそらく30fpsぐらいは出ていると思いますが、やっぱりS835に比べるとフレーム落ちしたような感じになりますね。感覚的にこれは可/不可として判断するには難しい、ちょうど境目のレベルです。
スピーカーは通話用スピーカーと、普通の出力用スピーカーによるステレオです。音はスマホとしてはかなりいいですが、下面サイドにあるスピーカーの向きの問題があって、なんとなく左側に音が寄った感じに聞こえます。
18.7:9という訳の分からない画面比率となり、プレイするにも下面側に寄る方になるため、持ってプレイするにもなかなかつらい感じです。親指プレイだと1→5までのスライドが無理ですね。
んじゃあ、でかい画面を利用して、電子書籍リーダーとしてはどうかと。

1ページ表示だと、上下の空白がものすごく気になります。もったいないですね。

一方、横での2ページ。これだと小型スマホの2画面分となり、文字は読みづらい感じです。
動画などもデレステと同じく、ノッチ側が使えません。まあ、この点はやむなしですね。
bluetoothのオーディオコーデックはさすがにすごい。

LDAC接続、HAW接続、そしてapt-X HD接続に対応しています。これはすごい。Dolby Atomsによるエフェクトも利用出来るので、イヤホンジャックでも恩恵は十分受けられます。microSDスロットもあり、音楽などを聞くのには、不足はないはずです。
バッテリー持ちも良く、さすがの5000mAh。普通に使ってもおおよそ2日程度は十分使えると思います。長時間ゲームなどをやるとかでなければ、まず問題なさそうですね。
良くも悪くも「大画面」が目立つが、性能は申し分なし
画面のサイズが大きいということで、いろいろ使えるんじゃないかと思いましたが、当初の目論見からは若干外れてしまいました。実機を触ったことで、まず、液晶サイズからタブレットとして使える、という考え方が間違っていたことを認識。結構残念。
そして、スマホとして考えると、このサイズは異質だということに気づくわけです。16:9から18:9、さらに縦サイズが大きくなると、アプリ側の問題が増えてくると思っていましたが、これがモロに出た形となります。これが時間の問題となるかどうかは、もうちょっと先の話になりますね。
現状のスマホとして考えても、十分すぎるスペックを持っていますし、何よりストレージが64GBあり、さらにmicroSDで拡張出来る点は非常に大きいです。
予算に余裕があるならS660搭載の6GB/128GBモデルも購入可能ですが、コストパフォーマンスだけで言えば、それほど性能の違いがないS636モデルのほうが優れている感じはあります。
この画面のサイズのデカさを全く生かせない状態が続くようであれば非常に勿体無いんですよね。だけど今後コレがスタンダードになるとは思いにくいので、そういう過渡期のモデルだと認識した上で、大画面スマホが欲しいということであれば、選択肢に入れてもいいんじゃないかと思います。
ただ、スマホでもない、タブレットでもない、この中途半端な感じは拭えませんね。買うなとは言いませんが、あまりおすすめは出来ませんね。
個人の見解ですが、これを買うならhonor 8Xでも良かったかなと、若干の後悔をしながら。
おしまい