---2018/09/26---
Ver.1.15にアップデートしないとmicroSDにアクセスできない不具合があったそうです。
基本的な変化はなさそうなので、掲載時の1.14のままのレビューを載せておきます。
---2018/09/29---
Bluetoothの自動接続に変化があったので、1.15版で記載を加えました。
---2019/07/22---
Ver.3.3に関して、現行の問題点を記載。
まあ、買うと言っていたので、そんなに驚きはないと思いますけど。
今回はHiby R3というDAPの実機レビュー。
一度ハマると抜けるのに苦労するDAP選び
さかのぼること3年前、NW-ZX100を買った時のこと。
アンバランス接続ながら、LDACが使えて、ストレージが128GBという点で、その時点ではかなりオーバースペックかなと思いつつ、買ってしまった思い出があります。確か140gぐらいだったんですけど、サイズ感が良かったんで、結構重宝したんですが、資金難に陥り、LG V20 Proのオーディオ機能でもその代役が務まるということもわかり、結局は手放すことになってしまいました。
その後、V20 Proも手放し、XPERIA XZ Premiumで音楽を聞く期間もありつつ、microSDの200GBを持っていたので、NW-A45を買います。Bluetooth機能の充実と、バッテリーの持ちでは半端ないレベルで、おおよそこれとMDR-1000X、もしくはXBA-300で問題なく使っていたわけです。
転機となったのは、XHA-9000というaptX HD対応のBluetoothアダプタ兼ヘッドホンアンプを買ったこと。この製品には2.5mmバランス接続が付いており、試しにどんなもんかとXBA-300にバランスケーブルを買い足して使ってみたところ、前々から気づいてはいたんですが、自分の左耳が若干弱いことと、それを差し引いても顔の中心で鳴っていた音が、頭の上やら下やらから鳴ってくるような、疑似立体音響的な感覚になりました。(これはXHA-9000の味付けが良かったのだろうと思うがw)
ただ、知っての通り、そのときにはShanling M0を予約していて、一気にBluetoothに傾いた時期ではあったため、それっきりにしようとは思ったのですが、結局LDACで利用するためにはLDAC対応の機器を持っていないといけないわけで、そのときにはMUC-M2BT1を持っていなかったので、一時は無駄にM0→aptX接続でXHA-9000→バランス接続でXBA-300という、非常に煩わしい感じになっていました。
もともとM0を買った理由ってのが、ESSのDACを搭載し、かつサイズ的に小さく、さらにBluetoothの機能充実だったわけですけど、イヤホンを挿さない=DACの意味がない、という点と、細かいレベルでの使い勝手の悪さがやはり耐えられなかったのが、M0の代わりを探そうって話になります。
で、この間にFiio X3 3rdも買ってるんですが、こっちはこっちで音は申し分ないものの、使い勝手が悪く、一時はもう諦めてM0とX3の併用も考えたのですが、やはり納得が行かないという理由で、Hiby R3を購入するに至ったというわけです。
実際、紆余曲折があって、発売初日にeイヤホンに予約を入れたものの、そのタイミングでFiio X3が値下げされ、たまたまヤフオクで凄まじく安い値段で即決できるのが出てたので、即落札したあと、15分ぐらいしてeイヤホンからキャンセル分の配当が回ってきて、結局その時はキャンセルしてしまいました。その後、グレーを買う予定でeイヤホンには予約を入れたものの、グレーは9月になっても発売されず、我慢できずにやはりヤフオクより国際版を入手。そしてデジャブのごとくeイヤホンからグレーの入荷があったものの、その時には今度は仕事のドタバタがあり、結局のところeイヤホンには申し訳ないと思いつつ受け取りにいけず、ヤフオクの商品も受け取ったのは9月8日と。
かくして、無駄なお金を使いつつも、最終的には辿り着いたというわけです。
程よいサイズにして、充実の機能
さて、このR3の何がいいかというと、
- 3.2インチタッチパネル液晶を搭載していること
- 82(縦)x61(横)x13(幅)mm、95gとコンパクトサイズであること
- Hiby Linkが使えること
- ESS ES9028Q2Mを搭載していること
- 2.5mmバランス接続端子があること
- LDACやUSB type-C接続で外部出力、本体側音量調節も可能なこと
DAP入門にもよし、ハイエンドユーザーのサブ機としてもよしと、従来の中華DAPを覆す、驚きの商品となっています。Fiio X3 3rdを値下げせざるを得ない理由なんかがある意味わかってしまうぐらい、出来がいいです。
まずタッチパネル液晶。これはウォークマンでもNW-A30シリーズから採用されています。今回M0を使っていて思い出したのは、iPod shuffleを使わなくなった理由とも似ていて、タッチパネル液晶のサイズが小さいと、自分の手では操作が極端にしにくいということです。
ま、つまり1インチ台のサイズだと操作が厳しく、2インチだと文字が若干読みづらい。そこが3インチ台に入ると、極端な話、昔のiPhone3GSサイズ(3.5インチ)なわけですから、操作も出来て、ある程度文字もはっきり見えるという点では、同クラスではFiio M7ぐらいしかない感じです。
サイズ感。流石にNW-Aシリーズほどコンパクトではありませんが、それでも100gをギリギリ切るのは立派だと思います。
Hiby Linkへの対応。簡単に言ってしまうとDAPのフルコントロールがBT経由でスマホで出来てしまうというソフトです。フルとは一応言っていますけど、若干制限もあります。
これがM0にはなかった大きな機能です。Shanling製品はアップデートにより、このHiby Link機能が使えるようになっているのですが、M0ではなぜかその機能がない感じでした。おそらく、そもそもそのサイズの商品、単なるレシーバーと変わらないのだから、特に操作には支障ないでしょうと、メーカー側が考えた感じだと思います。が、実際のところ、このサイズの商品にその機能がないのが、上記のサイズによる使い勝手の悪さにつながることになってしまったわけですね。
ただ、この機能、便利は便利なんですけど、ある問題により、一旦お預けとなっています。後述。
ESSの話はもういいでしょう。V20 ProでもShanling M0でも話はしました。
そして、買い替えるに値するワンピースだった、2.5mmバランス接続端子の搭載。音以外のメリットとしては、MMCXのイヤホンケーブルの交換回数を減らすことにありますね。と言っても、別にアダプタをつければ3.5mmにも対応はできるので、ある意味言い訳ではあります。
LDACには当初から対応する予定もあったこともあり、現在の1.14ではLDACには対応しています。他はaptXとSBCです。BTレシーバー機能はSBCのみ対応。USB DAC機能ももちろんあります。
あとは、USB type-Cから外部ヘッドホンアンプに出力する場合でも、本体音量が上下できるのはポイントです。まあ、あまりメリットはありませんが、type-C→3.5mm端子ケーブルなど、音量が一定にしか出力されないケーブルなどでで直接ヘッドホンをつなげる場合などでは、本体側の音量が変えられない場合は、使い物にならないこともしばしばあります。それが防げるだけでも、かなりメリットはあります。
当然のことながら、DAC搭載のケーブルじゃないとダメなので、最近のAndroidスマホのUSB Audio Class 3.0アダプタなんかでは、音が出ないこともあります。ここは注意。
と、いろいろ能書きをしてきましたが、音はどうなのよ?という話。
ここではLDAC出力は出力側依存なため、3.5mmと2.5mmのみに絞って書きます。
EQはかけず、基本フラット出力しています。
まず、3.5mmのアンバランス接続。
とりあえずXBA-300+NOBUNAGA Rabs TR-SE2 BALANCE+Fiio L26との組み合わせ。
うーん。これは本当にDACを通している音なのか?と疑問になるぐらい中音だけがよく聞こえる感じです。良く言えば音の密集している場所だけをターゲットにしている。悪く言えば音域が狭い。Fiio X3 3rdは両方とも音の通りは同じだった感じがあるだけに、なんか気持ちが悪いですね。
AKG Y23との組み合わせ。
これだとイヤホンの限界が低いのもあるのか、イヤホンの周波数特性なのか、異様に音がキレイに聞こえます。本当に20~20KHzだけに特化してる感はありますね。
マイナーどころ、ZODIC ET2202+Earmax MMCX-2.5mmバランスケーブル+Fiio L26との組み合わせ。
簡単にイヤホンを説明すると2DD+2BAという今どきの
これも、なんか物足りない感じが異様にします。XBA-300のように全方向3BAドライバーではなく、DDとBAの音域の使い分けをしっかりしている感じもあって、より迫力に欠ける感じが否めないです。音に元気がないと表現するとしっくり来るのかな。イヤホンの音なのに、適当にやってますよ感がしてどうしたもんかなあと思えてしまいますね。
ちなみに参考まで、MDR-1Rで聞いてみたところ、漠然とした「いい音」が鳴っている感じで、音情報量や音密度みたいなギュッと固まった感じがなく、個々の大きい音が目立つような感じです。
---2018/09/29追記---
AKG N40+純正付属ケーブル
細かい音の鳴り分けはしていませんが、3.5mmでも2.5mmアンバランス接続に近い感じに出るとは思います。ただ、やっぱり音に元気がない。2.5mmに対して、音圧的なものや、R3側の出力が絶対的に低いのかもしれないと思われます。
ちなみに、この組み合わせをXPERIA XZ1 Compactで聞いてみると、イヤホン最適化と相まって、フラットながら左右の鳴り分けもしっかり出来ています。
XBA-300+純正付属ケーブル
この純正ケーブルはアンバランスながら、L側とR側のグラウンドが分かれてる4芯型なのですが、イヤホン特性を無視したように、なぜか低音域の通りがすごく良く聞こえる感じになります。これはなんでなんだろうかな。この組み合わせとR3が単に合わないだけなのかな。それともR3が微妙に低音域寄りの中音域なのか。いまいちどこを中心とした音なのかはっきりしない感じがします。
この点に関しては、3.5mmアンバランス出力しかないM0や、両端子があるのにそれほど特性に違いの見られなかったFiio X3 3rdやXPERIA XZ1 Compactなんかの音がいいとされるスマホに比べると、明らかに中音域特性に絞られている感じが否めないです。それゆえにY23で意外なほどいい音(ちなみにY23はエレコムのCH2000並に衝撃だった)が出るのも、なんとなく納得がいきます。
真骨頂はやはり2.5mmなんでしょうね。
XBA-300+NOBUNAGA Rabs TR-SE2 BALANCEの組み合わせ。
ああ、これがXHA-9000で最初に聞いた時に感銘を受けた音だと言わんばかりの脳内上下左右からそれぞれ出てくる音の応酬。そしてやっぱりSONYのイヤホンの中では異質な高音域の響き。それで耳障りもないという。きっとNW-ZX300+XBA-300の純正ケーブルでもこんな感じには浸れるとは思いますが、とにかくクセもなければ見落としもない音。ダラダラ聞いていられる贅沢な環境であります。
ZODIC ET2202+Earmax MMCX-2.5mmバランスケーブルの組み合わせ。
やる気スイッチが入ったのか、低音域までガンガン出てきます。高音域の聞こえ方は輪郭がはっきりとしたシャープな音に変わり、ピアノの音なんかは鍵盤の押してる強さが違うんじゃないかというぐらいバンと出てきます。ただ、高音が刺さる感じは否めないのがポイント。
これで接続して思ったのですが、このイヤホン、結構丁寧な仕事をしている感じです。EDMを聞いてる分にはそれほど違いはないのですが、ロックやジャズなどの曲では、それぞれの楽器の音を出そうとしていて、伊達に2DD+2BAじゃないなと感心させられます。
なんにも作業せずにガッツリ聞きたい時。移動中にこれをしているだけで、少しは気分が変わるかなという感じのイヤホンなのかもしれないですね。
最後に書き途中で入手出来たAKG N40+Earmax MMCX-2.5mmバランスケーブルの組み合わせ。
僕の今回のオーディオ沼最終到達点は、このイヤホンとWH-1000XM3と決めていますので、とりあえず条件的には2つまで揃った形にはなります。
3.5mmを聞いていないという違いはありますが、耳から入る情報量が今までのイヤホンやヘッドホンと比べ物にならないぐらいで、正直僕のほうが追いつかない気がします。分不相応とはまさにこのこと。ただ、AKGのイヤホン作りや特性は理解しているつもりなので、暫定的設置ではあるものの、これ以上のイヤホン環境を望むには、もっと自身が音を聞き分ける能力がないと厳しいのではないかと思います。全方位にまんべんなくいい音を鳴らす。ハイレゾ音源ならともかく、MP3ですら、音の輪郭がはっきりするというのは、XBA-300やXBA-H3なんかでも感じたことがない。ましてDSEE HXなどのアップコンバートもしていないところ、Hiby R3とAKG N40をバランス接続した時のポテンシャルの高さを実感できると思います。
とまあ、ケーブル接続の場合は、完全に2.5mmバランス接続に集中をした作りとなっているようです。値段と売りを考えると、どっちに集中させるべきなのかはメーカー側でもやむなしな感じはしますが、ここまでバランス接続に振ってもいいものなのかなと、少々心配しますね。
エントリークラスのDAPにミドルハイのイヤホン、そこに2.5mmのバランスケーブルと相応の容量のmicroSD。システム全体を考えると、思った以上に高価すぎやしないかと思うのですが。
ここはなおして欲しい、もうちょっと頑張ってほしい点
まず、Bluetooth問題ですが、特定のワイヤレスイヤホン(手持ちではWF-1000Xが該当)では、24bit以上のFLACファイル(未確認だけどMP3でもそうなのかも)では、なぜか再生速度が遅くなるという問題がありました。これはWF-1000Xに関しては、1.14で解決しているので、特に不問ではあります。
ただ、やっぱりアンテナ配置が悪いのか、ジーパンのポケットに入れてHiby Linkでスマホと接続しながらLDAC標準でフラフラしてても、頻繁に接続が切れたり、遅延が発生したりと。
別の日にHavit G1でもやったんですけど、やっぱり同じような感じなんですよね。不思議なのはHiby Linkは切れないのに、イヤホン側が切れることが多く、これも謎ですね。
んじゃHiby Link切ったらどうよと思ったんですけど、残念ながらそういうものなんでしょうね。対策としては本気で物理的距離を縮めるぐらいしかなくて、結果としてワンショルダーバッグのベルト部にあるポケットに入れるとか、そんなのでしのぐ感じです。
---2018/09/29追記---
1.15にアップしたことで、Bluetoothの自動接続の機能がアップデートされた模様で、一つ前に接続したBluetooth機器は、コーデック不問で自動接続する感じになりました。ただ、手持ちのbluetoothイヤホンやヘッドホンで、できるものと出来ないものがあるため、まんべんなく、というわけではないようです。
ちなみに、現在のところWF-1000X、MDR-1000Xは自動接続出来ず、MUC-M2BT1、Havit G1、SOUL Invibeは自動接続可能。ソニー系と相性が悪い気がしますけど、MUC-M2BT1はソニーのアダプターなので、なんかもうちょっと詳しく各イヤホン機能とか、カタログスペックとかを比較しないとわからない点が多いです。
音量ノーマライズがない点も地味に痛いです。まあ、これも地味にCPUパワーのいる仕事なので、廉価DAPではないほうが多いです。日本産のDAPが優位なのはこの辺の細かいところだったりしますね。
内蔵ストレージがない割に、microSDのスロットがむき出しになって、カバーがないのも気になる点ですね。底面にあるので、フットプリントやスロットの関係もあったのかもしれませんが、もうちょっとなんとか出来なかったものなのかと思います。
やはり日本語ローカライズが最大の難関で、現在のところ(国際版では)例えば「A」の欄にメタデータのaがあればそこに入る感じになり、アルファベット→漢字→ひらがな/カタカナの順に並ぶようです。あと並び順もアルファベット→数字→特殊文字という感じで、ウォークマンなどに慣らされた人間としては、どこにどの曲があるかを逆引きするような事態も結構あります。んで、検索機能は当然ないので、アルバム名とか歌手名とかで調べなきゃいけないという、本末転倒なこともしばしば。
コンフィグなんかも翻訳が結構適当で、「Standby」を「待機」と直訳してたり、スリープタイマーと電源切タイマーが両方共「電源を切る時間」なんて訳されていたりするので、わからなくなった場合は英語表記にして確認するのがいいと思います。だいたいわかります。
あと、これはパッケージが非常に良く出来てるゆえの問題なのですが、専用ケースや専用保護フィルムなどのアクセサリーがほとんどなく、香港のオフィシャル、もしくはここぞとばかりのミヤビックスが出しているだけと、非常に幅が狭い状況です。
特にガラスフィルムは付属のもの以外に、メーカーに問い合わせて入手するぐらいしか方法がなかったり、ハードカバーと合成皮カバーがあるだけで、TPU派には厳しいです。
どうでもいいですけど、海外ではストラップやカラビナとかつけるような文化がいい加減浸透しないものかと思いますね。仕方なく穴あけパンチとか買って加工するしかないのがなんとも。
バッテリー持ちはいいほうではありますが、待機状態でのバッテリー消費が音楽を聞いているのと大差ないのは異様に感じます。(注:WiFiをOFF、BTをON、Hiby LinkをON)
まあ、原因はなんとなくわかるんですけど、起動時間が30秒程度かかること、スリープからの復帰後に高確率でBluetoothの接続がうまくできないという、中華DAP独特の問題もあるので、極力こっちとしては電源を入れっぱなしで待機状態にしておきたいと言うのが本音です。
気づいたらバッテリーが切れてるということもよくありますが、利便性を考えるとやむなしですね。
ちなみに、再生時間で切れることはなく、完全ワイヤレスイヤホンなんかで使う分には、そっちのほうが先に切れるレベルです。まあ、おおよそ東京-博多間を新幹線で往復するぐらいは持ちそうですね。
Ver.3.3における現在の問題点(2019/07/22追記)
約1年ほど使ってみましたが、現行に至るまでの問題点を追記します。
以下、現状でも残っている(もしくは新たに問題になった)点です。
- Bluetoothデバイス、及びHiby Linkが自動でデバイス認識できなくなる
- Hiby LinkをONにした状態で、スマホとの接続がOFFの場合、LDAC、aptXで接続しようとすると、必ずHiby Linkサーバーの機能をOFFにしろとアラームが出る
- 曲を転送したあと、30分ぐらいおいて曲スキャンを行っても、導入したオーディオファイルがライブラリーに登録されない(数回スキャンすると出てくる)
2は、1で説明したように、自動的に接続したデバイスの状態で、かつHiby Linkに関しても自動的に接続できるのですが、手動での接続を行う場合には必ずHiby Linkを切る必要があります。
Bluetoothに関しては、その他にメニューを開いても、メニューそのものが何も表示されないため、そもそも使えなくなることがよくあります。
3は、自動スキャンの設定をしてある場合であっても、当然のようにライブラリー更新はされないので、手動スキャンを行うのですが、これでファイルを完全に読み取ることができていない感じです。
Bluetooth周りに関しては、Ver.1台の頃のほうが総じてよく、接続安定性は格段に上がったものの、デバイス認識に難ありという問題のほうが大きくなっています。
特に、使い勝手を向上するはずのHiby Linkがデバイス認識しないで、いちいちBluetooth接続を切ったり、Bluetoothのデバイス一覧から該当スマホを削除して、認識させ直したり、本体を再起動したりと、かえって煩わしくなる点は、果たしてどうなのかなあって思います。
まとめ、総じて高いポテンシャル、値段以上の満足感はあるが...
概ね、同価格帯のFiio M7に比べ、2.5mmバランス接続ができるという点で優位ですが、反面BluetoothではNW-Aシリーズなどに及ばない感じであり、どこに焦点を当てるかによって、最適解がある感じはあります。
Fiio M7はAndroidベースで、変にマニアックな方向へ行けそうな感じはするし、やはりボリュームダイヤルの実装やExynos搭載ということで、Androidに慣れ、動作安定を求めるユーザーにはいいと思います。単体完結型としては非常にいい出来だと思います。
NW-A50シリーズ。S-Master HXやDSEE HX、ノーマライザーやCLEARAUDIO+など、ほぼフルデジタル化で最適化されていて、サイズも割と無駄のないサイズ。3.5mmといえども、日本人好みの侮れない音が出るので、割と万人向けです。Bluetoothレシーバー機能まで付いて、割とトレンドは網羅している感じです。ただ、昔は凄まじかったバッテリー持ちがタッチパネル化によってだんだんと失われているのは、ちょっと気になる点です。
Hiby R3は2.5mmバランス接続とHiby Linkによる使い勝手の良さで優位にあるのですが、細かいところの甘さはどうしても拭いきれない感じがありますね。懐の深さはありますが、総じてマニアックな感じもあり、これがベストと言い切るには非常に難しいです。
で、書いてる現在、Bluetooth接続だけなら小型で操作性に難はあるものの、Shanling M0があり、同じくDACチップが異なり、独特な操作性ですが、2.5mmバランス接続だけならFiio X3 3rdがあり、双方とも15,000円を切ってしまう点は、少し考えるものがあります。
書いてる本人の要求レベルが今回は無駄に高いということで、Hiby R3に行き着いた感じですが、実際のところ、Bluetoothは受信側のDACが音の出来のほぼ大半を占めることもあり(ウォークマンの最近のモデルはBTでもEQ機能が使えたりする)、本来のDAPの選び方としては、ワイヤードでどこまでいい音を鳴らすか?という点で比較するべきなのかなとも思います。
ただ、これまでウォークマンかスマホしか選択肢がなかったLDACやaptX HDなどがDAPに実装されたことも、また大きな進歩とも言えるし、この分を上乗せして買う場合に、3万以内のレンジは存在しているのでしょう。
あとは不安定な供給状況と、Hibyだけで言えばR6 Proに4.4mmバランス接続出力が搭載されて、今後4.4mmバランス接続に行くのかどうかがはっきりとすれば、もう少しオススメと言えるのですが、現状を考えると、やはりマニアックなDAP止まりになっちゃうかなと思います。
おしまい