あるさんのレビューblog

買ったものをレビューするページです。 読み物blogは「日常のblog」よりどうぞ。

カテゴリ: オーディオ関係のレビュー

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運良く買えちった。

というわけで、新生?AKGの自信作、N5 Hybridです。
いやあ、久々のコンシューマー向け新作モデルということで、皆さんの期待も割と高めだったと思うんですけどね。

今回は、そんなN5 Hybridに関して、ビューをしたいと思います。書いていきましよう。

接続時のトラップ、ドングルか、Bluetoothか、
まず、これは僕一人だけ起きた事象だと思って書きますけど、最初、Bluetoothのペアリングが一切出来ない状態になりました。
左側のイヤホンを2回叩くとモード切り替えと書いてあったんですけど、実際にはANCのON/OFFだけで、このペアリングモードに行き着かない状態となりました。

それじゃあ、スマホにドングルを挿したらどうなる?というと、これでもドングルとペアリング出来ていない。つまり、イヤホン側はBluetoothモードであって、ドングル側はあまり関係ないのかなと思いました。が、ドングルにもボタンがあって、そこを2回押すとBluetoothモードに切り替わると書いてあるんですね。で、2回押してみたところ、ようやく新しいデバイスにN5 Hybridという文字が出てきました。ま、とりあえずはこれでいいのですが、ここでもう一つトラップ。なんか、通話は出来るけど、メディア音声は出せないという謎の現象。これに関しては、スマホ側を再起動したあとに、メディアの再生をONに出来るようになりました。

...2024年のモデルなんですよね。ペアリングすらこんなに面倒なモデル、1000円TWSイヤホンでもないと思う。


LDAC接続には専用アプリが必要、しかし、LDACの受信感度は...
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AKGのアプリがあります。僕はN400を持っていたので、そのまま使えてますけど、この中にあるミュージックの「ハイレゾオーディオ」をONにしないと、LDACでは使えません。これはSONYでもWF-1000XM4/5などでおなじみなので、特にこれといって問題になるようなことはないと思います。ちなみに、即ファームウェアのアップデートがありました。

で、肝心のLDAC受信感度ですが、例えばメルカリの通知があったときに、スマートバンドに電波を飛ばすと思うんですけど、そういうときに途切れ途切れになります。すでにノウハウのあるWF-1000XM5やSnapdragon Audioを流用したFiio FW5とは違い、ゼロベースでLDACにつなげてるという点では評価出来ますが、SOUNDPEATSのOpera05よりも接続性は悪い感じがします。チューニング不足なのか、それともそういう仕様なのか、まだ判断はしかねる状態ですね。


ちなみにドングル接続。こちらは、USB DAC扱いとなり、Android上の表示が有線ヘッドホンになるという珍現象が起こります。が、安定性という点においては圧倒的にこちらが上です。さらに、LC3plusで固定となるため、低遅延接続が可能となり、シャニソンで確認する限り、ほぼ1.0ぐらいのタイミング調節でプレイが十分可能という感じです。
ドングルで接続すると、なぜか出力される音が変わってくるという不思議な状況になります。これについては後述。

軸なしイヤーピースゆえの受難、純正で対応出来ない人には、ある程度やむなしな選択肢もあるが...
イヤーピースなんですけど、かなり耳の浅い部分までしか入らない、しかもスピーカーノズルが短く、純正イヤーピースだとLサイズでも、耳の穴にしっかりと入った感覚がないんですね。で、これはケースの問題なんですけど、純正イヤーピース以外の、いや、後述する問題で、そもそも純正イヤーピースでも、ケース内でイヤホン本体が浮く状態が起こるみたいなんですね。
そうなると、TWS向けイヤーピースでも、AirPods Proあたりで使えそうな、軸より傘のほうが長いタイプのイヤーピースじゃないと、ANCの効果すら得られない状態となります。
最初、SpinfitのCP1025のMLサイズあたりでごまかせるかと思ったんですけど、思った以上に耳にフィットしない。例えば、COREIRぐらいの軸の長さがあって、AKG N5005ぐらいのノズルの長さがあれば、耳の奥に入るので、Mサイズで問題ないのですが、N5 Hybridはそこんところがイヤホンユニットに直付けされてるんじゃないかってぐらいに近くて短い。だからMLじゃなくてLを買い直そうとも思ったんですけど、一か八か、OmniのXLサイズを買い、軸を2/3ぐらいに短くすれば、ケースに入るだろうと思って、やったのが下の写真。

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つまり、これぐらい傘が大きくないと、僕の耳では、ANCの効果が100%享受できないということなんです。
N5005もその人の耳の形で音が大きく変わると言われていましたが、今回も似たような問題が起きてます。それでも、あれはまだノズルが長かったから、イヤーピースでごまかせた感じはしますが、こちらは、本当に耳の形を調べて作ってる?って思うところがあります。ハーマンなのかAKGなのかSamsungなのかわかりませんけど、これ、真面目に形状テストしてますか?それぐらい違和感ありますね。

定期的な通信のせいで...無駄にbluetooth接続したままになるケース
そうして乗り越えた先に使い始めたわけですけど、どうも通話してると、通話出力がN5 Hybridって表示になっています。ケースに入れてるのに、N5 Hybridに接続されているという謎。そして、Qi充電をし始めると、突然接続される謎。多分Androidの機能で、Bluetoothデバイスと通信して、バッテリー残量を読む機能があるんですけど、そのトリガーになってるのが、デバイスの起動だったりするはずなので、これはケースの中で、マグネット式接続による給電ををしてるんですけど、このマグネットとしっかりくっついてても、イヤホン自体が起動している感じがします。これ、最初はイヤーピースを変えてたからかなと思ったんですけど、純正のSサイズで試しても、しょっちゅう、しかも充電せずとも接続してるという謎。もうわけがわからないよ。
というわけで、とりあえず対策したのが、下の写真。
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1mmの両面テープを微妙に重なるように貼って、完全にイヤホンを固定するようにしました。というか、これぐらいしか浮かばなくて、最初は3mmぐらいの耐震シールをカットして入れてみたんですけど、3mmだとフタが閉まらないんですよね。結局こうなったという感じです。イヤーピースを変えて、こうなっちゃったなら別にしょうがないかなと思うんですけど、純正のイヤーピースで同じ現象が起きてて、こうするとフタを開けない限りは起動しないようになった、ということは、これはそもそも不良なのか、それとも設計の時点で問題がわからなかったのか、良くわからないです。ただ、設計ミスだとしたら、なぜ気づかない?ってなるんですけどね。

LC3plusドングルの力で、音質がパワーアップ
とりあえず、アプリでイコライザはオフにした状態です。
これもなんか変な現象なんですけど、LDAC接続、音質重視の990kbpsで再生してても、AACで再生してても、妙に低音が強め。その割に高音が詰まってるような印象。N400では残っていたAKGっぽい味付けである、抜けるような高音と中音域の厚みみたいなのが、薄っぺらい感じです。スペックお化けのFW5やOpera05あたりに音で負けるのは仕方ない、でも同じ価格帯のWF-1000XM5に比べると、なんか物足りない。真似して失敗してる感じの味付けなんですよね。いや、流石に水準は高いので、1万ぐらいの8mmダイナミック1発とかよりは全然音はいいんだけど、迫力が足りない。最初ANCのせいかなとも思ったんですけど、特徴が変わるわけでもないので、イヤホン内蔵のBluetoothチップのDACがダメなのか、それともチューニングがまだ進んでいないのかなって思ってました。
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というわけで、このドングルの出番です。
これ自体は先程も書いた通り、USB DAC扱いとなり、LC3plusで固定となります。非常に煩わしいと評判ですけど、これをオーディオソース側に接続することで、今まで出てなかった高音域が急にキレイに鳴り出すんですよね。あと、ぼやけてた細かいリズムがしっかり聞こえてくる。ダイナミック1発でこんなに幅広く音が出せるのかとちょっと驚き。AKGらしさがようやく発揮される感じです。だから、イヤホン自体のポテンシャルは相当高いんです。LDACでは活かしきれてないけど、LC3plusでは最適化されたように本性を現す感じがします。とはいえ、モニタライクな感じではなく、やや低音域に加工の入った感じの音で、XM4(モニタライク)とXM5(やや低音寄り)のどっちに似てるかといえば、XM5になるかなと思います。LDACとLC3で、限りなく同じ傾向に出来てるXM5の完成度って、やっぱり高いんですね。
将来的に、イヤホン側でもLC3に対応するため、やや音質は落ちるものの、LC3対応のスマホとの接続が手軽に出来る環境なら、そっちでも接続の安定性は変わらないんじゃないかなと思っています。ドングルはハイレゾワイヤレスを安定して聞くためのギミックというところに落ち着いてしまうと思うのですが、LDAC信者としては、LC3plusがOSレベルで実装されたら、間違いなくこっちに移行するなって思わせるほどに、とにかく安定接続してるのはいいと思いますね。LDACが10年近く掛けて、ようやくそこそこの安定接続を得てきたのに、それを2年そこらの新興コーデックに並ばれてしまう、なんか、考えさせられますね。


ちなみにANCですけど、性能そのものはおそらく高いです。「おそらく」なのは、前述のイヤーピース問題で、ANCの効果が左右されるほど、イヤーピースに選択肢の幅が少ない。だけどサードパーティ製が増えると思えない。ゆえ、メーカーがMLサイズやXLサイズなどを用意する必要がある。純正イヤーピースで耳にフィットする人はいいですけど、そうじゃ無い人で、イヤーピース求道者じゃない限りは、ANCはそこそこの価格のNCレベルに落ち着いちゃうのかなと思います。
ガジェット側の人間としては、環境が整って、初めて効果を発揮する機能であれば、8割ぐらいの人間に合う環境を用意出来ないとダメじゃないかなと思うんですが、残念ながらN5 Hybridはマイナーもマイナーです。メーカーが環境を整えないとダメなほうです。そういうところでマイナスが付いちゃうのは、もったいないですね。

USB DAC認識ゆえに改善が必要な、曲間の音切れ
そうは言っても、USB DACなんです。DACドングルでは特有となっている、曲間の音切れは、当然のように起こります。知らない方のために説明すると、曲と曲の間に、信号が途切れる時間が僅かに出来るんですけど、そこで一度接続が途切れるため、次の曲の頭の1秒程度が鳴らないという問題があります。これの場合は、通信も入っているため、そのラグみたいなものも含まれるとは思うんですけど、これはなんとかならないかなっていう箇所です。毎回起きるし、その出だしの1秒って、曲を聞く上で、すごく重要なんですよ。
あと、ドングル特有の問題として、10曲ぐらいに1回、再生してるけど音が出ないで、頭戻しすると、再生し始めるという現象がしばしば起こります。この時は曲は頭から流れるんですけど、ドングル側もチューニング不足は否めないかなと思います。
ちなみにこれを書いている時点で、ドングルのアップデートが始まりました。(Ver.3.8)安定性の向上だそうです。

まとめ、粗が目立つが、LC3plusという現時点で唯一の武器をどう評価するか?
バッテリー消費は、LDAC、ANCで大体1時間で15%、ドングル、ANCで大体1時間12%ぐらい。ただ、ドングル側もスマホの電源供給が必要なので、その点のトレードオフなレベルだと思います。スペック上では、ドングル接続のほうが消費電力が大きいはずなんですけど、やっぱり1回じゃそこまで取りきれてないのかな。参考値としてください。

あと、これも気になる点ですけど、アップデートはアプリ経由でしか出来ないんでしょうかね。今のところ、AKGのコンパニオンアプリでしか出来ないみたいで、WindowsやMacOSなどは考慮されていません。でも、マニュアルのドングル接続は、主にPCを主体としている。ドングルのアップデートプログラムぐらい用意してもいいと思います。


レビュー書いてる時に色々いじくってるわけですけど、iPhone15などのApple製品で、ハイレゾストリーミングや、低遅延ゲームなどをプレイする人には、かなりいい選択肢なのかな。Androidだと、そこにLDACという手軽なハイレゾコーデックがあるので、ドングルを挿してまでいい音、接続性を考慮するなら、別のLDAC対応TWSイヤホンのほうが、音的にもいいのではないかと思います。FW5を毎度手放しては、買ってしまうのは、TWSイヤホンだけど、同じ価格帯の有線イヤホンとほとんど変わらない音を、LDACで出力出来るから、という理由なんです。(4度目もありそう)
そこんところいくと、38500円にしては、完成度がまだまだ低い気がしますし、究極的にはLDACでもLC3plusでも同じ音が出るぐらいのチューニングをして欲しいんですよね。用途によって使い分けをするほどの必要性が出てくるなら、もうドングルつけっぱなしでもいいやと思ったりしちゃいます。LDACのチューニングを今後やるのかどうか。
この製品のウリは、LC3plus接続で、小型ドングルが付いていて、それを1ケースに収めて使える。でも、耳にイヤホンを入れて、スマホのUSB-Cにドングルを差すという、簡単だけど毎回やりたくない動作をどう考えるか。iPhone15ならMagSafeで解決出来る。けど、AndroidはすべてがQi対応ではない。ならばオーディオ分岐ケーブルにドングルを付けっぱにすればいいか、というと、今度は分岐ケーブルがちゃんと給電かつ充電出来るかって話になるんですよね。
禅問答みたいな状況になるから、最終的にはドングルを毎回付けることが許容範囲かどうかという感じですね。
書いてて思いましたけど、ハイレゾ対応のUSB DACって認識なら、理屈の上ではS835とかの時代の小型スマホを、ハイレゾプレーヤーとすることも可能ですよね。そういう可能性もあると考えれば、価値は出てくるのかな。

そうねぇ、ターゲットなぁ。WF-1000XM5とAirPods Proよりちょっと上のお客様なんでしょうけど、僕が体験したことを考えると、正直AKGの看板じゃなかったら即メルカリなレベルかなって思うんですよね。JBLの某モデルの流用というのも、あながち間違いじゃないと思うし、AKG側のチューニングに、最新のギミックを合わせて、いい音を聞いて欲しいって思いは伝わるんです。でも、つまらないところでマイナス面が多い。これに尽きます。今の段階で、ギミックに魅力を感じない限り、そしてギミックを使っていこうと思わない限り、SOUNDPEATSあたりのハイエンドTWSイヤホンのほうが満足度は高い。
残念だけど、僕が欲しかったのは、最新世代にブラッシュアップされたN400であって、N5 hybridは、その微妙な音のチューニングと、Bluetooth接続での音の平坦さが大多数の人には伝わってしまう。ドングルまで興味がない限り、真価は見えない。だから、もったいないと思います。ハーマンが各AVメディアにレビューを書いてもらった環境は、メーカーが設定しないと出てこない環境であり、そのレビューを少なからず読んで買った人が、Bluetoothでしか使わないのであれば、魅力が見えない。だから、いっそドングルをメインの使い方としてアピールすればよかったのになって思います。僕はLDAC対応だったから買いました。ドングルは嬉しい副産物でしたけど、それに気づくまで時間がかかった。それを、買って、最初に開けたときに体感したかった。これが結論です。

なんだろね、いい製品だけど、いいと気づくまで使わないとダメな製品ってのは、結果としてダメなんだろうという話でした。

----ここまでがぷちレビューの範囲----

結局、現時点(4.1)では、使えるポテンシャルまでファームが追いつかないという、かなりきつい現実を突きつけられる形で、売却となりました。
LDACでの接続は案外安定しているんですが、ドングルを使ったLC3plusの接続が、ファームアップでひどくなった気がしますね。例えば、イヤホンをBluetoothで接続した状態から、ドングルへ切り替えると、表示上ではドングル接続になるのですが、マイクの使用などの関係で、Bluetooth接続は維持されていて、ドングルで接続が切れると、突然そちらに音が流れる、もしくは本体スピーカーから音が出る。あとは、3.8で出来ていた、ドングルへの再接続が、4.1ではまず成功しなくなっていることも気になる点です。これはどうしてそうなるのか、全くわからないんですよね。でも表示上はドングル接続になっているんです。したがって、ドングルとイヤホンでの通信が出来ないということになるんですけど、出力をBluetoothに切り替えると、イヤホン側からLDAC接続が出来る。ドングルを差し直すと、やはりドングルへ接続しているんですけど、やはり切れたら復帰しない。これがトドメになりましたね。
ちなみに、Hiby MusicのUSB DACモードで使っていると、若干動作が変化するんですが、逆にドングルがささっている場合、そちらからしか音が出ないため、ドングル接続ができなくなったら最後。ドングルの差し直しが必要になります。とにかく、ドングルを使うことが不便。ちなみにN9ではこんなことが起こらない。これが更に拍車を掛けてますね。

LDAC接続は、非常に優秀なんです。でも、それだと一番使いたいギミックが全く使えないってことになり、意味がないんですね。真面目な話、毎度出てくるFiioのFW5のほうが、よほど接続性が高くて、音もいいんです。
思うに、TWSっていうのは、もうリケーブルも出来ないし、アンプを通すことも出来ないから、いかに作り込むかという点に当たると思うんです。EarFunとかSOUNDPEATSとかは、開発ラインがいくつもあって、インフルエンサーにばらまける体力がある。その反響を受けて、また開発ラインが別のものを開発する。良く言えば好循環。悪く言えば、フィードバックによるデバック作業を繰り返しているようなものです。

ハーマンがSamsung傘下になっても、AKG製品の味付けが変わらないというのは当たり前であるけど、ハーマンのブランドにはJBLもある。AKGは業務用、JBLはコンシューマ用と明確なラインがあり、Samsungが使うAKGという言葉は、AKGチューニングであって、AKGは開発にはかかわらない。だから、JBLの某モデルのAKG版という見方をされてしまっても、それはしょうがないし、何より開発する体力が、ハーマングループにはほとんどない。だから、業務用のAKGは、粛々とバージョンアップを繰り返すしかない。結果、このAKG N5 Hybridは、TWSイヤホンでは話題にはあげられるけど、ギミックの面白さを考えると、本当はもっと売れてもいいはずなんです。先にも書きましたけど、販路を縮めて、「ほらやっぱり売れなかったでしょ?」っていう答えありきで作ってる気がしますけどね。

結局、手放した大きな理由は、LC3+に大きなアドバンテージがあったはずなのに、1回のファーム更新でそれが猛烈に不安定になってしまったこと、それと、多分ファームの作り込みをもうしないだろうという考え方の問題ですね。ファームのアップデートで、イヤホン接続精度の落ちるイヤホンなんて、大真面目に大手のメーカーがやることではない。それを、売りにしているLC3+のほうだけ。LDACはむしろ上がっている。じゃあ、Hibridではなく、N5単体で売ればいいのにとも思います。

JBL Live Beam 3が発売されて、そこそこ好評です。これをベースにした後継機が出ることを期待したいところではあるんですが、もうないと思ってます。

最後はちょっとネガティブでしたけど、素性やギミックはいいものなんです。それをモノに出来ない開発側が、ユーザーに最高の環境を提供出来ない、この点が、AKG N5 Hybridの残念な点だと思います。


おしまい

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買っちった。

今回は、今微妙に盛り上がってる、FiioのFW5の実機レビューを書いていきます。

待望のLDAC対応、ただし条件ありでの環境下
 というわけで、6月の頭あたりからすでに出ていた話ではあるんですけど、Fiioの「UTWS5」と「FW5」の2種類のTWSイヤホン(UTWS5はアダプターだけど)に、ベータ版のファームが登場しました。
今まで、Fiio自体もそこは積極的にLDAC対応を目指してファームを作っていた感じでしたが、LDAC実装に対して、Snapdragon Soundの対応と、TrueWirelessミラーリング技術を使っての実装ということになったとのリリースがありました。まあ、HibyがWH3でLDACに対応させようとした際には、片側のレシーバーにLDACで接続し、それをもう一方に送信するような方式であった可能性が高かったこともあり、汎用性では確かにそっちのほうが上ではあるんですけど、今回のFiioの対応に関しては、その辺を別の技術でカバーしつつ、使用デバイスを限定させるというのがポイントです。
一方で、対応するスマホも、S778G、ないしはS888以降のSnapdragon Sound機に限るということで、非常に条件は厳しいが、それを乗り越えたユーザーは利用が可能になるという仕組みになります。意外とS695あたりが対応してなかったりするのには、ローエンドの宿命かなと思ったりしています。
今回は、特に断りがない限りは、XPERIA 5 IVでの接続にて、LDAC動作(ベストエフォート)をさせたときの動作を前提に考えてください。イコライザーはオフにしています。また、イヤーピースは日本ディックスのCOREIRを使用しています。

2基のBAドライバーと10mmのダイナミックドライバーによる高音質が心地よい
ざっくりとした感想として、AK4332搭載という点、さらに2種類の他ドラを採用していることもあり、個人的には音質は満足行くものであります。構成だけを見ると割とドンシャリサウンドを想像してたんですけど、ほぼまんべんなく音が出ている感じ。諸事情でWF-1000XM4を売ってしまった関係で、これを買ったという話なのですが、ANCがなくなった変わりに、優等生的な音を出すXM4に比べると、音のメリハリはかなり出ています。意外に高音域に刺さりがない、非常に上品な聞かせ方をしています。
カテゴリは若干異なりますが、XBA-300を使っていると感じる「音で疲れることなく、ダラダラと聞き続けることができる」というタイプのイヤホンです。XM4比較になるのは申し訳ないですけど、あれは短時間のANCを利用することで、ある程度の音質をカバーしてたと思うのですが、音の出方は大雑把な感じがしていました。また、短い通勤時間であることを考慮した場合は、ほぼ無双なのだとは思います。その点、FW5は1音ごとに非常に綺麗な音を出し、かつ耳への負担は軽いという、矛盾を感じるようなものになっています。幸い、イヤーピースにによるパッシブノイズキャンセリングでも十分に感じるので、その点は不問かなと思います。
N5005に比べると音の細かさなど、さすがに負けてしまう部分はありますが、UTWS5は案外かさばるのと、ワイヤードとして音を出すほうが、やっぱり合っているところもあるので、お蔵入りとはいいませんけど、こっちはこっちでなにかいいイヤホンないかなって思ったりします。

気になるボタン配置、LDACでも音飛びは最小限
イヤホン両方に、ボタンが2つずつ配置されています。イヤホンを付ける時になんとなく触ってしまうことが多く、あとはボタンの無効化が出来ないのが若干不満です。まあ、それほどなにか問題になることはないです。
注目のLDACですが、山手線に乗って使う分には、車両にによって異なるところはありますけど、それほど音飛びはしません。XM4比較では、さすがにXM4のほうがいいんでしょうけど、個人的にはこの辺はLDACで接続している以上はしょうがないのかなとも思っています。
あとは、10m程度なら全然転送が問題なく続くというのも大きなポイントかなと思っています。
一方で、一旦音声が乱れてしまうと、接続し直さないといけないというのもあり、そこには課題を残しています。安定して接続して聞く場合は、やっぱりaptX Adaptiveになってしまうかなと思ったりします。そういう点で、どっちがいいかというのは、正直悩ましいです。

まとめ、非常に高いレベルで利用可能なTWSイヤホン
大体の人の場合、ANCがついてないことに不満を持つユーザーが多いんじゃないかなと思いますが、それをあまり感じさせない音の良さ。そして使っていて疲れないのは、結構大きいかなと思っています。まあ、音圧レベルがそれほど高くないのでは?とも感じるかもしれませんが、ダラダラと音楽を聞きながら作業することが多い僕には、非常に合うかなと思っています。
LDACの場合、XPERIA 5 IVではDSEE Ultimateが利用可能というところで、ソースが160Kbps程度のMP3でも綺麗に鳴らすことができる。これがどれだけすごいかというところですね。

音質を重視しつつ、ある程度の予算が出せるというのなら、FW5はオススメです。LDACでなくても、aptX Adaptiveにも対応しているため、最近のAndroidスマホでなら案外使える機種は多いと思うので、存在は面白いと思います。ただ、ベータ版が正式版になったところで、転送方式はおそらく変わることはないので、S888やS778Gなどを搭載したスマホを持ってる人が迷っているのであれば、正式版のファームが公開されてからでも遅くはない。あとは、ANCが当たり前の価格帯で、音質に魅力を感じるかどうか、その辺を考慮したほうがいいとは思います。

ある程度の価格帯のハイブリッドドライバー搭載TWSイヤホンとして完成度が高いので、満足できるモデルであるとは思います。本当に惜しいのは、これでANCがついてないことだけど、音質の良さがそれを全て打ち消してくれると思います。


おしまい

今回は、実に半年かかった、HibyのR5 Gen2をレビューします。

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R6からの買い替え、スペック的には問題ないが...
単純に運良く買えてしまったというのが大きな理由ですけど、それでは元も子もないので。
これまでHiby R6を使ってたんですけど、音の好みで選んで、かつ当時はLDACなどのBluetoothコーデックにも対応していたのが買った決め手だったんですね。
で、今回もNew R6を買おうかと思ったりしたんですけど、価格が限りなく10万に近いのと、4.4mmバランス端子なのがどうも気が引けてしまった原因です。スペック的にはSnapdragon 660を搭載し、動作も多分快適になるんだろうと思うのですが、そこはそことして割り切ることにしました。

一方でR5 Gen2はメリット・デメリットがはっきりとしています。
良い点としては、
  • 3.5mm端子に加えて、2.5mm端子、4.4mm端子もあること
  • ES9219Cをデュアル搭載、更にA級アンプチップ搭載であること
主に音にかかわる部分、Android搭載のDAPとしては破格だと思われます。
一方で悪い点は、

  • SoCがSnapdragon 425であること
  • Android 8.1であること
  • 内蔵メモリが2GBしかないこと
  • 内部ストレージが16GBしかないこと
  • aptX Adaptiveに非対応であること

主に制御側、根幹を成すAndroidやSoCが2018年発売のR6と大差なく、この辺は妥協点として上げる点です。ストレージに関してはR6は32GBありましたから、アプリが埋まることもなかったですけど、16GBとなるとストリーミングのアプリを一通り入れたら多分パンクです。幸い、まだ僕はローカル保存でDAP使う派なので、この点は不問となります。
あとは、近い将来危うくなりそうなAndroid 8,1ですかね。ハードの制約などもあって、もしかするとこれ以上のアップデートは望めないので、その点は結構怖いですね。

ナンバリング的には落ちるが、Hibyらしい出口特性が生きる音質
これまで使っていたR6に比べると、ナンバリング的には下位モデルとなっていますが、音質は4年の年月を経て、非常にクリアな音になっています。イヤホンの特性にも関連するんですが、キレイで完全に澄んだ高音域、ドンシャリイヤホンであれば元気よくビートを刻むし、少なくとも手持ちのどんなイヤホンでも、イヤホンの特性を最大限活かせるだけのスペックがあります。
基本的には、ゲイン調整とアンプのON/OFF、ボリュームの上げ下げでスイートスポット(使い方が違うけど意味合い的にはそう表現)を探していくような感じになります。
そして、A級アンプモードにすることで、言い方が悪いですけど、暴力的な音を叩き出すような感じになります。低価格帯のイヤホンではちょっと持て余すような感じですが、AKG N40ぐらいのクラスからなかなか元気のいい音へ変化、N5005やXBA-300、Stealth Sonics U9などではより違いがわかり、イヤホンそれぞれの個性がより際立つ感じです。HibyのDAPは素直にイヤホンの個性が生きる感じです。ドライバーサイズが大きいMDR-1Aなどヘッドホンなどではその恩恵をフルに受けられるかなとは思います。MDR-1Aで4.4mmバランス接続して聞くと、「MDR-1Aって恐ろしく音圧が出るんだな」と感じるほどです。
で、これを使ってしまうと最後。普通のDACモードで聞くと、迫力不足は否めないものの、ESS特有のうまいこと誤魔化しキレイに音を出すモードに変わります。DACの内蔵アンプは省電力モードとして割り切れるならいいですけど...、DAPである必要がないんですよね。これならスマホに外付けDACでも十分だと思えてきます。そういうわけで、結局はA級アンプモードだけで使ってる状態です。


UATに目をつぶればBluetoothでも十分使える
そして、AndroidベースのDAPではおなじみ、Bluetooth機能もLDAC、aptX HDに加え、UATやUAT TWSなどが利用可能です。UATに関しては対応機器が少なく、UAT TWSに関しては2種類しか出てないため、自分で試すしかないよね的なw
というわけで、Hiby WH3でUAT接続。1.2Mbpsではほぼ使えないです。WiFiアクセスで音が途切れることもしばしば。900kbpsでギリギリ胸ポケに入れて使えるかなあと。(余談だけどWH3はギミックも面白くて、いい音出るんです)消費電力の多さには注意が必要です。
WF-1000XM4のLDAC接続では、990Kbpsでも多少途切れるけどそこそこ安定。660Kbpsでは余裕です。こちらはバッテリーも減らない感じですね。
個人的には、普段はWF-1000XM4で接続、自宅でケーブル接続で楽しむという使い分けも実用的に出来るレベルになったかなと思います。R6はあくまで接続可能というだけで、実用ベースで考えた場合にかなり厳しかったことを考えると、R5 Gen2はBluetoothで相当工夫したんだなと思います。
aptX系は、S425による制約を受けすぎた形です。aptX Adaptiveや近い将来来るLE audioを使えるようにするためには現行の廉価帯SoCを使うことになると思いますが、コスト的に合わないところはあります。この点はやむなしと思うしかないです。(ちなみに主流のS665でようやくTWS+に対応)
本格的なAndroid搭載DAPが登場する以前、ONKYOやPioneerなどが発売していたS800搭載のDAPなんかはかなり先見の明があったとも言えます。もっとも、今のS8 Gen1などの世代を贅沢に使ったDAPを作ったら、オーディオ部もそれ相応にスペックアップするでしょうから、7桁円が見えてきそうですね。


非常にバランスが良く、DAPビギナーや持ち運びユーザーにはうってつけの1台
おおよ弱点はBluetoothのコーデック周り。Androidの動作も結構重いです。Android 8.1の時代でもS425は貧弱とも思えましたが、DAPならその辺は不問とするのが正しいのかな。
それを補って余りあるだけの音の迫力、オーディオ端子の充実、そしてBluetoothの接続改善など、十分納得出来るだけの凄みはあります。いや、DSEEみたいにCPU演算で音域拡張というのも悪くないですけど、R5 Gen2はソースに対して、ダイレクトにパワーを与える感じですね。色々聞いてて思ったのが、128Kbpsで保存しているような初期のMP3ファイルでも、ぼやけることがなく力強く音が出る。これがどれだけ凄いことなのかと改めて理解させられました。

R6シリーズとの好みでES9038Q2Mを選ぶか、若干廉価版であるES9219Cを選ぶかという点はありますが、それ以上にA級アンプの搭載が大きいです。とはいえ、R6 2023は同じくA級アンプ搭載となるため、それを待ってからでもいいとは思います。
現在は66,000円と手を出しにくい価格ではあります。2018年頃では、R6が普通に購入出来た価格ですが、実際のところR5 Gen2はR6の2.5mmバランス接続を延命させるという点では、いいグレードアップパスじゃないかと思います。


半年も時間がかかってすみませんでした。それだけ時間掛けないと真っ当に評価出来なかったです。



おしまい

今回は、執筆時には日本未登場となります、FiioのUTWS5をご紹介。

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Aliで買ったせいで、箱がやや潰れてました。これで145ドルするんだぜw
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というわけで、アダプタ経由でAKG N5005を装着。

第二世代のMMCXアダプタのスタンダードか、さすがの完成度
まず、QCC5141ですが、TWS MirroringやaptX Adaptiveに対応した、第2世代のQCCシリーズです。これにより、24bit/96Hzまでの転送が可能になります。まあ、実際にはローエンドのQCC3040でもそこまで変わらないのでしょうけど、BT5.2まで対応していたり、ANCにも対応できるチップであり、今後、採用例も増えていくか、あるいは一足飛びで次の世代へ行くか、微妙なところではあります。
そこに、旭化成のAK4332を両方に搭載。片方ずつ、モノラルDACを搭載することで、QCC内蔵のDACよりクリアな音が期待できます。さらに、UTWS3で搭載されていたTPA6140A2に比べ、もともとTWS向けに開発されているせいか、消費電力がかなり抑えられたことで、よりTWS化に向いた仕様に変化しました。
すでに完成度の高かったUTWS3が「枯れた技術の最終世代」なら、UTWS5は「これからのスタンダードとしてベンチマークとなる世代」と呼ぶにふさわしい完成度だと思います。

やはり今回も気になる接続性、しかし圧巻の音質
今回は、前回から機材が若干変わっています。
接続元は相変わらずXPERIA 1 II、AKG N5005。
今回は前回のUTWS3がもう手元にないものの、以下のモデルで比べてみました。
  • UTWS5(QCC5141) aptX Adaptive接続
  • BT-50 Pro(QCC5125) LDAC接続
  • WF-1000XM4(MT2822S) LDAC接続
  • TM2(QCC3026) aptX TWS+接続
いずれも甲乙つけがたいものの、TM2は少々古い世代、リケーブルという点を加味して、一応ラインナップには入れてあります。
相変わらずのダークホースというべきBT-50 Pro。QCC5125を搭載しながら、LDACで接続出来てしまう謎の仕様(もちろん、24bit/48HzのaptX Adaptiveにも対応)により、DSEE Ultimateの仕様を享受できる環境が整っているという点で、後はAK4332がどれぐらいの味付けをしてくれるか、という点にかかっていると思います。ちなみにFiio Controlはまだイコライザー未対応のため、音量以外いじれないのは注意かもしれません。
あとは、参考でWF-1000XM4。今後LDAC接続できるTWSが増えてくるだろうと言うことで、MT2822Sを搭載したモデルとの比較も行いました。(自宅でやってます)

なお、一応言っておくと、LDAC接続は、今でもCSR8645あたりがベストな接続性だと思います。

音は非常にクリアで、多ドラのイヤホンでも十分にスペックを活かし切るだけの性能はありそうな感じです。それでもって、どんなイヤホンでも無理やり引き上げる感じのあったUTWS3に比べると、圧倒的にイヤホンのスペックが高ければ高いほど、いい音になるという感じです。ただ、個人的にはややドンシャリ寄りになるかなと思ってはいます。キャラクターは似せていますけど、特性までは似ていないのが、ざっと聞いた感想です。

さて、好みかどうかという点で、今回はQudelix-5Kに外れてもらったこともあり、細かい音の作りまでを考えると、UTWS5がトップになります。あくまで出力でなら、という条件付きではありますが、好みの音になっていないのが残念なところ、早くイコライザーを付けてください。
次点では、TM2です。やっぱり、力強く、ストレートにイヤホンの性能を出しているという点で、強みがあります。リケーブル済みなので、その点も加味して、この評価かなと思います。
ハイレベルな争いで、BT-50 ProもLDAC接続なら負けていないです。QCCのアンプが強力になったのか、DSEE Ultimateでアップスケーリングした音をちゃんと聞かせるだけの性能を持っています。中華だからと侮りがたしではあるけど、そもそも5,000円以上してるし、当たり前でしょう。

参考までに、ハード側でもDSEE Ultimateに対応しているWF-1000XM4ですけど、LDAC接続だと本当に細かい音が出ていないだけで、十分すぎる音域の広さはあります。粗探しをしたいなら、N5005を使えばいいけど、普段電車の中とかで使う分には、WF-1000XM4のほうが、音楽に没頭しなくて済む感じはあります。いつかSONYの多ドラTWSイヤホンを期待してしまうんですけど、それが出たら完全にSONYのイヤホンチームは解散させられてしまいそうです。

次に接続性、これは意外とBT-50 ProがLDAC接続で一番健闘していると言っていいでしょう。変な音の乱れもないし、距離が離れると接続が切れるのはともかくとして、範囲が一番短いが、接続性が良いという評価です。次はTWS+のTM2、これは本当に途切れないけど、音の乱れがちょいちょいあるので、この評価としました。前回も2位でしたけど、やっぱり時間経過による新製品にはかなわない感じです。そして、最後がUTWS5となります。これはひとえに96Hzにせず、48Hzだったらもしかすると問題ないのかもしれませんが、一応仮想敵はLDACなわけですから、そこのところは負けてほしくなかったかなという感じです。意外と壁を通すと弱いのねaptX Adaptive。

参考までに、WF-1000XM4も壁を通すと弱いです。BT-50 Proが問題ない壁で、音飛びなどが起こります。この辺は小型故の問題がありそうな気がしますけど、まあ、実用レベルでは困ることはないと思います。

待望のLDAC対応(2023/07/17追記)
ついに、LDAC対応しました。Snapdragon Sound対応のスマホで、最大990Kbpsまで使うことが出来ます。うーん、色々考えることがあるんですけど、aptX Adaptiveとの大きな違いは、ベストエフォートにしたときに、突然音質が変わるaptX Adaptiveに比べて、それを感じさせないけど音は途切れる頻度が高くなるLDACといったところです。有線並とまでは行かないまでも、やっぱり上下の音域ではなんとなく切れている感じがするaptX AdaptiveよりLDACのほうが、音はいいのかなと思ったりします。(DSEE Ultimate込)
あと、FW5でもそうでしたけど、一度音飛びすると、接続し直さないと、延々と音飛びが続く現象、それと、これも前からなような気がするけど、片方のレシーバーのバッテリーが充電されない不具合みたいなもの(どうもペアリングカットされた時点で電源が入ったままになっている感じ)


まとめ、マニアックに満足できる一品。
技適は取ってあるみたいですが、シールが付いていないため、日本では違法電波と扱われます。申請してテスト用途で使うということになりますが、そのへんはこの際無視です。
リケーブルで音の変化を探っていくのが面白い人には、マストアイテムと言っても過言ではないと思います。リケーブル+BTアダプターのほうが当然いい音になるでしょうけど、そこはTWS化できるメリットを十分に享受でき、しかもAKMのDAC入りという点を考慮しても、BTアダプターとも競合できるだけのスペックはあるんじゃないかとは思います。(ただBTアダプタも基本はDACを左右デュアルにしちゃってる感じあるんで、DACの味付け次第にはなると思います)

個人的にはUTWS3を捨てて買うだけの価値はあったなと思います。傾向が似ているだけで、実際の中身は相当違いますから、これはこれで別の流れにある最新モデルと解釈するべきでしょう。もし、使っているスマホがaptX Adaptiveに対応していて、家に眠ってる多ドラのMMCX/2pinイヤホンがある方は、久々にそのパフォーマンスを受けてみるのもいいかもしれません。



おしまい

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