この内容は、2008/9/14に書いたもののようです。
チェックしていて、ちゃんとモノを書いてるのがここまでということだったので、1発目にしました。
一部文章の校正を行なっていますので、内容が違う部分があることをご容赦ください。
-----ここから-----
さて、今回はいま何かと話題のAtom搭載NetBookの中より、MSIのWind NetBookをレビューしてみたいと思います。
え、当然私物です。こんなもんを貸してもらえるほど、周りはテスターなやついません。
・・・はい、ThinkPadは現在もレビューしてます。しばらくお待ちください。
まず、簡単に購入経緯だけを書くと、単純に軽いノートがほしいだけで買っているのです。
ITMediaの、元麻布氏の記事を読むとわかるんですけど、2005年に発売されたDELLのミニノート「Latitude X1」というモデルがあったのですが、
具体的にはそれを中古で買うとか、そういうレベルでもいいんです。まあそれじゃひねりがないじゃないかと思い、
おなじみの「縛り」を行って、導き出されるものを購入しようと思い立ったわけです。
今回の縛りは、
・Atom搭載
・メモリー2GB搭載可能
・本体重量1.34キロ以下
・2.5インチHDD
・できれはWXGA解像度の液晶を搭載していることが好ましい。
そもそもに、以前も何かで書いたとおり、この手のモバイルノートというのは、Let's Note Rシリーズという強力なライバルが存在します。
しかしながら、現在このモデルは20万を軽く超え、購入対象から外れるようになってしまいます。
そこで、僕なりに考えたのは、かつてのVAIO SRの重量を下回り、なおかつそれとほぼ同等の電池持ちをするPCならば、何でもいいかなと思ったのです。
まず、VAIO SRから軽くおさらいしておきましょう。
2000年の夏モデルに初登場したこのモデルは、当時としては画期的な6セルバッテリーを搭載した、10.4インチのXGA液晶を搭載するB5ノート。
このPCのすごさは、通常版のPentium3を搭載した点と、さらに6セルバッテリーを搭載しながら、1.34キロを実現したことです。
この1.34キロという数字は、この時代のB5ノートの限界と言われ、ThinkPad240シリーズはもとより、DynabookSSなどもこの重さ。
つまり、規格統一というわけではなく、技術力の限界から、この重量が限界だったというだけなのだと思われます。
一応それ以下のPCとなれば、VAIOでも、MOTION EYE搭載モデルのVAIO C1があったのですが、これはいわゆるギミックつきノートで、解像度もWVGAという微妙な解像度でした。
これは多少軽かったのですが、やはりギミックありきのPC。いつしかTV録画などができるようになり、終焉していきます。
それはさておき、当時Z505を擁していたB5ノートラインナップに、液晶サイズのトレードオフを仕掛け、大して得た6セルバッテリーを搭載したことで、
ようやく正当な505シリーズの系譜を引き継いだSRは、VAIO史上でも歴史に残るモデルではあります。
ちなみにPCG-SR9C/Kを、僕は25万かけてフルチューンしていますが、それ相応に便利なモデルでした。それゆえ、このPCには7年以上を経た今でも、ユーザーはそこそこいるのではないかと思います。
さて、脱線したものの、冷え切ってしまった小型ノート業界に風雲児が現れます。それがASUSのEeePCです。
これらのモバイルPCを語る上で、505、Let'sNoteと肩を並べてもいい、エポックメイキングなモデルです。
まず、価格が5万を切るということ。さらにCeleron-M(おそらく373)を搭載し、XPでは一線で利用できるレベル、そして4GBしかないSSDの搭載。
いかにもマニアが好き好んで買いそうなPCに仕上がりましたが、裏を返せばモバイルPCに、そんな高性能モデルは必要ないということなのです。
そんなわけで、Atomを搭載しながら、結局のところ軽さを重視するあまり、バッテリーの耐久時間はそれほど大きくありません。
いいところ3時間程度が限度。EeePC 901-Xは6セルを搭載した関係で、6時間程度持ちますが、それでも2倍近い容量があれば、別にできないことはないです。
ただ、Let'sNote1台で4台買え、さらにうまくいけばおつりがくる。そのコストパフォーマンスを考えれば、データ容量以外は目をつぶれると思います。
901-Xのいただけないところは、ストレージの部分で、なぜデータの量が増えている昨今、現状のPCのスペックをを持ってして12GBしか搭載できないのかということです。
6セルにしているなら、1.5時間程度の稼働時間と引き換えに、HDDの搭載もありだったんじゃないかと思います。
(ASUSから、N10というハイエンド向けEeePCが発売されるが、これはHDD搭載だったりします。つまりASUSの中ではHDDをハイエンドとして扱っているわけです。)
そんなわけで、この候補は多数あれど、市場で比較的手に入りやすいのはAcerのAspire Oneか、MSIのWind NetBook U100のどちらかなのです。
最近になりGIGABYTEのM912Xが出てきましたが、タッチパネルでの文字入力がOSレベルでできないので、必要性にかけるため、却下。
となると、あとはIdeaPadを待つか、甘んじてAspireを買ってしまうか、あるいはU100を探すかの3択です。
正直をいえば、DELLのInspiron Mini 9にHDD搭載モデルがあればそっちでしたけど、ないものはしょうがないので、これもパス。
そうなると、やはり入手困難という箔をまとった、風子様がどうしてもほしくなるのが物欲大佐。(ある意味ここ2年ぐらいで昇進しっぱなしだと思う)
ピンクでもいいけど、ここは男らしく黒を素直に探そうと思うわけです。当然正規のルートで購入できると思ってないので、ヤフオクで手っ取り早く回収するようにします。
・・・あれ、結構プレミアつけてやがる。
おかしいなあと思いながらも、物欲神は我を見捨てず。なんと保障なしながら改造済みの黒風子を発見。
即決6万という価格ながら、これぞ俺が買うべき漢のPCといわんばかりに、即6万を入れ、一発で落札したのでした。
で、それから約2日。
正直まったく持って必要ないのに、単なる物欲だけで購入されてしまったかわいそうな黒い風子(MC済み)がやってきました。
これでジオングともエルメスとも互角にやれるはずです。シャアめ!
簡単にスペックだけ。
CPU:Intel Atom A230
メモリー:DDR2 2GB(オンボード1GB+後付1GB)
HDD:320GB 5400rpm
無線LAN:Intel Pro/Wireless 3945ABG
ビデオ:GMA950(オンボード、最大224MB拡張済み)
などなど、つまりBIOS Ver1.06で、ほぼフルチューンされた状態なのです。
大体にしてこのサイズでそのスペックは要りませんが、延々と前で話してきたことは、つまりはHDDの容量を正当化する理由、もといちょっとやそっとじゃへこたれないデータ容量がほしいということなのです。
まあ、単純に整理整頓ができないユーザーには、大容量HDDは必要なのをわかっていただきたいです。
なに、保障?そんなもんないです。正直値段を考えれば、保障してもらうのが悪いぐらい。
で、まずは基本的なリカバリーから。
というのも、さすがに前のユーザーさんの個人情報が入力されたものを使うのは、僕も怖いし、相手もそう思うに違いないのです。
そういうわけで、あらかじめいただいていた情報を元に、今回奮発してポータブルDVDバーナーを購入。なんか7Kもしちゃったよ。
そこに、毎度おなじみ面白半分で買ってしまって以来、サッカーイタリア代表2006のためだけに搭載してあったHD-DVDドライブと交換。
ここに全世界でもおそらく売られていない、そして東芝含め一切のメーカーが黒歴史に認定するであろうポータブルドライブが完成したわけです。
ちなみに、USB2.0でわがDTでHD-DVDが見られるようになったけど、すごく気持ち悪いです。
AQUOSで見るもんじゃないよ。HDの60fpsは。
さて、リカバリーの話。これが結構厄介で、なかなか複雑。
リカバリーがDVDという問題。これは現在のDSP版SP3の容量を知っていると、単純に納得できる容量です。
実はXPのインストールディスクは、わずかにCDサイズを上回る程度までアップデートされており、SP3適用をすると、なんと800MBを越える容量になる。
ま、それらはあらかじめ予測できたことですし、そのためのDVDドライブなのですよ。(一応部屋を探してみたら、パナソニックのUSB CD-ROMが出てきてやんの)
あとは、単純にOSインストールの普通の方法と変わりません。GUIの起動までは。
MSIオリジナルのリカバリーメニューになる。日本であってもリカバリーメニューは英語。もともとリカバリーなどはユーザーで行う想定もなさそうな感じです。
メニューを選んでいくと、パーテーションを分ける作業がある。これが最大の疑問。あらかじめ決められた容量でしかリカバリーできないのです。
・Cドライブをそのままシステムとする。
・Cドライブは20/30/40GBよりシステムに割り当て。余りの容量はすべてデータディスク(D)に割り当て。
という、結構困ったリカバリー方式をとっています。当然320GBもあれば、80GBはシステムに割り当ててもいいような気がします。が、確かにデフォルトは80GB。割り当てが難しいのは承知でしょう。
40GBは容量の半分、したがってやむをえないのではないかと思います。せめて1/4とかメニューがあればなあと思ったりするけどね)
AHCIはON、当然ドライバーも自動的にインストールできます。速度はあんまり変わらないと思いますが、一応おまけの機能でありますといった感じでしょうか。
ICH7-Uという謎のICHをつんでますが、まあこれはドライバーは82801GBMが導入されています。
そんなわけで、GMAも950という程度。ただし実装レベルでは、通常の950ではないと思います。クロックダウンして、その分パイプラインを増やしているような気がします。
で、デバイスマネージャーを見ると、これまた知らない945GMEというチップセット。おそらくは945GMのシングルチャネル版である945GMSの、さらに改良版か、限りなくGM965に近い方のような気がします。
A列車がまともに動いて、しかもある程度(RADEON9000では15fps程度のマップが、20fps出る)遊べる程度までに来ているのは大きいです。
945GMではかなり動作も怪しい感じでしたから、おそらくグラフィック自体の性能は上がってるのではないかと思います。
ただ、FFベンチなどを入れると、それほど伸びるわけではないという話がよくありますが、これはCPUが非力なのでしょう。
Celeron-Mの1.1GHzとほぼ同程度。Pentium4の同クロック相当。そしてPentim-Mの900MHzと同等。つまりはCentrino1世代の、Baniusの時代のCPUとほぼ同じと考えられます。
メモリーバスやチップセットの高速化が、現状のXPでも問題なく利用できるまであがってきているという点では、やはりPentium-Mは十分現役なのだと思われます。
ま、しかしこれが仮にPentium4の1.6GHz相当だとしたらば、よくもまあこんな小型のPCに乗せられるのだなあと、技術の進歩を感じるのに十分だと思います。
忘れてたけど、Pen4時代のHTとは違う概念のHyper-Threadingを搭載しているので、こんな小さいPCでもCPUスレッドが2つ出てきます。
ま、ただ結構ほめてるけど、XPのSP3を当ててしまえば同様のスペックのPCは、これより高速化するのですから、実際ほめられるわけではないのかもしれないですね。
まあ俺が普段会社以外でXPをいじることも少ないということで、そういう意味では純粋のXPの速度などわからないのですけどね。
そのCPUやグラフィックの非力さを痛感するのが、HD-DVD再生。
もともと要求レベルが高いので、明らかに無理があるのですが、まあそれはそれでやってみる価値はあるでしょ。
実際は紙芝居です。誰もやらないのは、目に見えた結果があって初めてやらないものですが、それにしたってまさかここまでダメとはね。
DVDは楽勝。いまどきDVDで苦戦しないか。SD画質のmpgもコマ落ちはなし。最近流行りの弾幕もペルノPVで確認した限りではOK。
で、1280x768のDivXも意外といける。まあ裏で何か動こうものならあっさり撃墜だけど。
そして、笑えるのは、うわさの偽フリーオでぶっこ抜いたMPEG2-TSも再生可能。
これができるということで、かつてAtomのHDDレコーダーを作ろうと思ったわけです。
ほかのBIOSはどうかわからないけど、中古の風子なので、BIOSは1.07。このおかげでグラフィックメモリーが224MBまで割り当て可能となる。
案外A列車が動くのは、これのおかげかもしれない。CoreSolo+945GMSでは使い物にならなかった記憶もあって、945GMよりはましになったのかもしれない。
これを書いてる最中に、BIOS公開は停止されているんだけど、これはおそらく不具合が多すぎるためという推測もあって、怖い。
後述するんだけど、描画乱れのフリーズは、このBIOSによるものなのかもしれない。(そこまで気にしてないけどね。)
さて、実際の使い心地をいい加減レビューしようと思います。
いかんせんこのサイズのPCとしては、キーボードが優秀な点がすべてを物語ります。
これは液晶サイズが10.2インチと、ほかのメーカーより大きいことの恩恵のひとつではないかと思います。
そして、完成品PCとして販売するという関係上、分解されないだろうというメーカーの意向があるのだろうと思います。おかげでベアノートのようなペニャペニャなキータッチは皆無。
非常に打ちやすく、また配列も6列ながら非常にスタンダードな配列で、無茶な配列もほとんど見られないのは、優秀でしょう。
重量は約1.1キロ。はっきりいって重いとは感じないです。当然片手でひょいと持ち上げられる重さと、サイズです。(薄型B5の場合、片手で持ち上げると重い感覚が出るのです。それは感じられないのですね)
ファーストフード店やコーヒーショップなどでモバイルノートを広げると、テーブルが狭くて困ったものですが、仮にこのサイズであれば、僕のように電車で広げても十分キーボードを打つことができます。
その代わり、タッチパッドの反応が非常にあいまいで、タッチスクロールはあきらめたほうがよさそう。マウスが使える状態なら、マウスは素直につなげてしまおう。
一応右上と右下を押し続けることで、できるらしいのですが、実際押すのは右上より下に3mm程度の場所、および右下より上に5,mm程度の場所。見つけるのに苦労するし、自在に扱えるわけないw
2ボタンが独立せず、同じボタンであることも問題です。しかも結構これが硬い。素直に3つに分けてしまえばいいのに。
こういうときに、ThinkPadのポインティングデバイスは優秀だと思う。サイズを選ばずに使い勝手が変わらない点はいいと思うんだけど、どこも最近は使わない。
おそらくはキーボード側のコストが上がるため、採用できないというような問題はありそう。キーボードが壊れるとマウスまでダメになるわけだしね。
液晶ですが、規定の解像度である1024x600で液晶がにじむように見えるのは、どうしても納得がいかないです。
バックライトLEDの関係もあり、全体的に青みがかっているのは、ある意味予想どおり。ノングレアは見栄えがよくないですが、あくまで外で使うことが前提なので、モバイルPCとしては正しいと思います。
輝度は少なくとも250cd程度はあるんじゃないかと思いますが、最近のノートはおおむね200cd程度は確保しているので、そういった点では十分な明るさです。(むしろまぶしいぜ)
他社が8.9インチの中で、10.2インチを使っていることもあって、アイコンのサイズなども特に見づらいといったようなことはほとんどありません。
でも、このサイズに慣れると、通常のSXGA+程度の解像度ではアイコンが小さく見える。(実際に小さいそうです)
ヒンジもしっかりしてて、ラッチは片手で開けられるので、そういった意味ではちょうどいい感じにまとまっています。
音。あれ、俺音鳴らしたことないわ。
どこにスピーカーあるんだろ。ああ、底面の左右にあります。
正直音云々なんか考えてもいないので、まあ鳴ってくれればそれでいいですw
Webカメラ。これも使わない機能ですね。
インテルが提唱するNetBookの選定基準にはおそらくこのWebカメラの存在があるんじゃないかと思うんですが、XPS M1330の時と同じく使い道ゼロ。
いずれにしても、通常はデバイス認識すらさせなそうな予感はしますよw
そのほか、無線LANとともに、BlueToothのインジケーターあり。スペック的な弱点があるとすれば、この1点につきます。
だいたいさ、メモリの増設と一緒にしか受けませんとか寝ぼけたことをいわずに、キットか何かで販売すればいいのにと思うわけですけどね。
MSIのこれ系は、なんで出さないオプションまで含めるのかが謎でしょうがないわけですよ。それだけに割と残念。
まあBluetoothアダプタなんて、世の中では1Kでおつりがくるものもあるので、必要なら簡単なUSBでどうぞってことでしょうねw
外見は非常に安っぽく、金額相応。変に光沢加工するあたりが安っぽさを演出してます。
正直言って、わしづかみにして持ち歩く程度のレベルのPCという点では、金額相応という言葉はぴったり。間違ってもAspireのやHP 2133の質感を求めてはいけないと思います。
向こうはデザイン、こっちは中身で勝負といったところでしょうか。
どうせ安っぽいついでに、できればアナログボリュームコントロールがほしかったところ。結構便利なんだけど、アレも見た目は安っぽいんだよねえ。
あと、材質のせいもあってか、ゴム跡が非常につきやすい。黒の筐体だから割と助かっていますが、ピンクや白では明らかに目立つんじゃないかと思います。
タッチパッドが汚れやすく、筐体全体も汚れが目立つのはいかんせんいただけない。
拡張コネクターなどは、左右にそれぞれあり。左はUSBが2つ。排気口が目立つ。そのほかケンジントンロックも奥に完備。
右はUSB1つ、カードリーダー、ヘッドフォン&マイク、RGB、LANコネクタを装備。
筐体の都合上背面には拡張端子なし。これはしょうがないところじゃないかと思います。
排気口付近からはぬるい非常にいやな風が出てきます。さすがにそれなりの熱は出るんですね。
ちなみに僕の使用スタイルでは、USBは常時マウスを入れるので、残りは2個。
ドライブを使う場合の1個を残しておくと、ほとんど1個で対応させることになると思います。
通常のモデルだとどうかはわからないですが、少なくとも前のユーザーさんが手塩をかけて育ててくれた風子には、必要はありません。
もっとも問題なのは、OSライセンスシールにラバー加工がされてないあたり。
これは何が問題かというと、OSのシリアルやライセンスがこのシールによって証明されているからなのです。
ちょっと前のOEMシリアルのシールからこのラバー加工がされなくなっているのですが、それでもDSP版なら仕方ないですが、仮にもOEM版。その辺はなんとかならないかなあ。
まあ、別にリカバリーでOSシリアルを求められることはないので、特に問題ないといえば、それまでですけどね。
ACアダプターは非常に小型。といってもそれほど小さいわけではなく、メーカー製外付けHDDのACぐらいのサイズぐらいはある。
最近のLenovoのAC(90Wタイプ)やXPS M1330用(65W)と比べても、あまりサイズが変わらない。この辺はもうちょっとなんとかできたかもしれない。(DELLなんかポータブルドライブのACのまんまだし)
バッテリーは公証3.5時間程度ですけど、実際3時間は余裕で持ってしまうので、こういった点では十分過ぎるかもしれないです。むしろ、よくも3セルで3時間。
MSIが6セルバッテリーをオプション販売することがあれば、迷わず9セルとかを出してほしいところです。(6セルは今後発売されるみたい)
パッケージに関しては、国内販売を想定している様子はなく、むしろ国内代理店版の平行輸入品という趣が強いかもしれない。
ほかのネットブックはこの辺どうなのかわかりませんが、DELLあたりの日本語マニュアルとかすらないです。オンラインマニュアル参照でお願いしたい。
リカバリーの時もそうだったんだけど、とにかく日本語ローカライズがされてないので、初心者にはおススメできない。
このあたり、ネットブックのコンセプトに反していると思いますが、まあそもそもネットが見れればそれでいいのだから、いいのか。
ここからは問題がある点。(BIOS1.07での問題)
おそらくはスタンバイ関係の問題があると思うのですが、スタンバイしたあとに、必ず画面乱れ後にフリーズする。(時間はほぼランダムだけど、大体5分程度)
これが今の唯一の問題かなと思うんだけど、モバイルPCでスタンバイが使えないのは致命傷でしょ。
はやいとこBIOSの更新をしてほしいと思います。
そろそろまとめに入ります。
一応このPCが特徴とするのは、10.2インチの液晶と、偶然によくなってしまったキーボードに尽きると思いますね。
アドバンテージがあるとしたら、いじりがいがあるとか、気分的な保障があるとか、MSIだからそこそこドライバーの更新はやるんじゃないかとか、勝手な推測しか出てきません。
これは今後Lenovoの誇るIdeaPadやDELLのInspiron 10(仮称)、さらには思わずミニノートのスペックを超えてきたASUSのN10とかなど、むしろ世界的にはこっちに移行していくのではと思われます。
当然WXGAクラスのPCも出るでしょうし、うわさされているVIAのNano搭載HP 2133が登場すると、大きな脅威となるのではないかと思います。
幸いまだ売れ行きもいいようですが、液晶の需要に加え、IntelのAtomの需要もかなり逼迫しているといわれており、ASUSのようにCeleron-Mへ代用を求めるメーカーも出てくるかもしれないです。
クラスとしては、Let'sNoteとは比べては連中に失礼ですし、ちょうどいいレベルのライバルは、みんな似たようなスペックだしと、てんで面白みのない世界です。
まあ、一応10.2インチのパイオニアという点がほめられるんでしょうけど、やっぱりBluetoothの搭載が悔やまれる点じゃないかなあと思います。
以前MSIのベアノートを使っていた時代もあった人間からすれば、Wind NetBook U100は驚きの連続で、完成度ではほかの下手な国内メーカー製よりもずっとよくできています。
逆に言えばレベルがこれだけ引き上げられたということは、ほかのメーカーもうかうかできないということなのです。
EeePCなどは匹敵せず、質感という点ではよくもOEMのPCパーツメーカーがこれだけのものを出せたなあと、つくづく感心します。
御三家(ASUS・MSI・GIGABYTE)がこれだけレベルを上げてきているという事実を、今後FoxconnやFICあたりがどう見ていくか、それによってこの市場もさらに盛り上がるんじゃないかと思います。
ちなみに、N3*0シリーズが解禁されれば、デュアルコアになるわけで、個人的にはそれを待って比較をするのもよいかも知れないです。
現状では、Atom搭載ノートで一番スタンダードなレベルだと思います。そういう点を評価できれば、(バッテリのオプションが出る限りは)使い続けていけるんじゃないかと思います。
個人的には珍しく「買い!」の一台かなと思います。
-----ここまで-----
というわけで、結構まっとうに書いているのがびっくりでしたね。
(大幅加筆とかになりかねんもん。真面目に文章書くとおかしなことになるぜw)
チェックしていて、ちゃんとモノを書いてるのがここまでということだったので、1発目にしました。
一部文章の校正を行なっていますので、内容が違う部分があることをご容赦ください。
-----ここから-----
さて、今回はいま何かと話題のAtom搭載NetBookの中より、MSIのWind NetBookをレビューしてみたいと思います。
え、当然私物です。こんなもんを貸してもらえるほど、周りはテスターなやついません。
・・・はい、ThinkPadは現在もレビューしてます。しばらくお待ちください。
まず、簡単に購入経緯だけを書くと、単純に軽いノートがほしいだけで買っているのです。
ITMediaの、元麻布氏の記事を読むとわかるんですけど、2005年に発売されたDELLのミニノート「Latitude X1」というモデルがあったのですが、
具体的にはそれを中古で買うとか、そういうレベルでもいいんです。まあそれじゃひねりがないじゃないかと思い、
おなじみの「縛り」を行って、導き出されるものを購入しようと思い立ったわけです。
今回の縛りは、
・Atom搭載
・メモリー2GB搭載可能
・本体重量1.34キロ以下
・2.5インチHDD
・できれはWXGA解像度の液晶を搭載していることが好ましい。
そもそもに、以前も何かで書いたとおり、この手のモバイルノートというのは、Let's Note Rシリーズという強力なライバルが存在します。
しかしながら、現在このモデルは20万を軽く超え、購入対象から外れるようになってしまいます。
そこで、僕なりに考えたのは、かつてのVAIO SRの重量を下回り、なおかつそれとほぼ同等の電池持ちをするPCならば、何でもいいかなと思ったのです。
まず、VAIO SRから軽くおさらいしておきましょう。
2000年の夏モデルに初登場したこのモデルは、当時としては画期的な6セルバッテリーを搭載した、10.4インチのXGA液晶を搭載するB5ノート。
このPCのすごさは、通常版のPentium3を搭載した点と、さらに6セルバッテリーを搭載しながら、1.34キロを実現したことです。
この1.34キロという数字は、この時代のB5ノートの限界と言われ、ThinkPad240シリーズはもとより、DynabookSSなどもこの重さ。
つまり、規格統一というわけではなく、技術力の限界から、この重量が限界だったというだけなのだと思われます。
一応それ以下のPCとなれば、VAIOでも、MOTION EYE搭載モデルのVAIO C1があったのですが、これはいわゆるギミックつきノートで、解像度もWVGAという微妙な解像度でした。
これは多少軽かったのですが、やはりギミックありきのPC。いつしかTV録画などができるようになり、終焉していきます。
それはさておき、当時Z505を擁していたB5ノートラインナップに、液晶サイズのトレードオフを仕掛け、大して得た6セルバッテリーを搭載したことで、
ようやく正当な505シリーズの系譜を引き継いだSRは、VAIO史上でも歴史に残るモデルではあります。
ちなみにPCG-SR9C/Kを、僕は25万かけてフルチューンしていますが、それ相応に便利なモデルでした。それゆえ、このPCには7年以上を経た今でも、ユーザーはそこそこいるのではないかと思います。
さて、脱線したものの、冷え切ってしまった小型ノート業界に風雲児が現れます。それがASUSのEeePCです。
これらのモバイルPCを語る上で、505、Let'sNoteと肩を並べてもいい、エポックメイキングなモデルです。
まず、価格が5万を切るということ。さらにCeleron-M(おそらく373)を搭載し、XPでは一線で利用できるレベル、そして4GBしかないSSDの搭載。
いかにもマニアが好き好んで買いそうなPCに仕上がりましたが、裏を返せばモバイルPCに、そんな高性能モデルは必要ないということなのです。
そんなわけで、Atomを搭載しながら、結局のところ軽さを重視するあまり、バッテリーの耐久時間はそれほど大きくありません。
いいところ3時間程度が限度。EeePC 901-Xは6セルを搭載した関係で、6時間程度持ちますが、それでも2倍近い容量があれば、別にできないことはないです。
ただ、Let'sNote1台で4台買え、さらにうまくいけばおつりがくる。そのコストパフォーマンスを考えれば、データ容量以外は目をつぶれると思います。
901-Xのいただけないところは、ストレージの部分で、なぜデータの量が増えている昨今、現状のPCのスペックをを持ってして12GBしか搭載できないのかということです。
6セルにしているなら、1.5時間程度の稼働時間と引き換えに、HDDの搭載もありだったんじゃないかと思います。
(ASUSから、N10というハイエンド向けEeePCが発売されるが、これはHDD搭載だったりします。つまりASUSの中ではHDDをハイエンドとして扱っているわけです。)
そんなわけで、この候補は多数あれど、市場で比較的手に入りやすいのはAcerのAspire Oneか、MSIのWind NetBook U100のどちらかなのです。
最近になりGIGABYTEのM912Xが出てきましたが、タッチパネルでの文字入力がOSレベルでできないので、必要性にかけるため、却下。
となると、あとはIdeaPadを待つか、甘んじてAspireを買ってしまうか、あるいはU100を探すかの3択です。
正直をいえば、DELLのInspiron Mini 9にHDD搭載モデルがあればそっちでしたけど、ないものはしょうがないので、これもパス。
そうなると、やはり入手困難という箔をまとった、風子様がどうしてもほしくなるのが物欲大佐。(ある意味ここ2年ぐらいで昇進しっぱなしだと思う)
ピンクでもいいけど、ここは男らしく黒を素直に探そうと思うわけです。当然正規のルートで購入できると思ってないので、ヤフオクで手っ取り早く回収するようにします。
・・・あれ、結構プレミアつけてやがる。
おかしいなあと思いながらも、物欲神は我を見捨てず。なんと保障なしながら改造済みの黒風子を発見。
即決6万という価格ながら、これぞ俺が買うべき漢のPCといわんばかりに、即6万を入れ、一発で落札したのでした。
で、それから約2日。
正直まったく持って必要ないのに、単なる物欲だけで購入されてしまったかわいそうな黒い風子(MC済み)がやってきました。
これでジオングともエルメスとも互角にやれるはずです。シャアめ!
簡単にスペックだけ。
CPU:Intel Atom A230
メモリー:DDR2 2GB(オンボード1GB+後付1GB)
HDD:320GB 5400rpm
無線LAN:Intel Pro/Wireless 3945ABG
ビデオ:GMA950(オンボード、最大224MB拡張済み)
などなど、つまりBIOS Ver1.06で、ほぼフルチューンされた状態なのです。
大体にしてこのサイズでそのスペックは要りませんが、延々と前で話してきたことは、つまりはHDDの容量を正当化する理由、もといちょっとやそっとじゃへこたれないデータ容量がほしいということなのです。
まあ、単純に整理整頓ができないユーザーには、大容量HDDは必要なのをわかっていただきたいです。
なに、保障?そんなもんないです。正直値段を考えれば、保障してもらうのが悪いぐらい。
で、まずは基本的なリカバリーから。
というのも、さすがに前のユーザーさんの個人情報が入力されたものを使うのは、僕も怖いし、相手もそう思うに違いないのです。
そういうわけで、あらかじめいただいていた情報を元に、今回奮発してポータブルDVDバーナーを購入。なんか7Kもしちゃったよ。
そこに、毎度おなじみ面白半分で買ってしまって以来、サッカーイタリア代表2006のためだけに搭載してあったHD-DVDドライブと交換。
ここに全世界でもおそらく売られていない、そして東芝含め一切のメーカーが黒歴史に認定するであろうポータブルドライブが完成したわけです。
ちなみに、USB2.0でわがDTでHD-DVDが見られるようになったけど、すごく気持ち悪いです。
AQUOSで見るもんじゃないよ。HDの60fpsは。
さて、リカバリーの話。これが結構厄介で、なかなか複雑。
リカバリーがDVDという問題。これは現在のDSP版SP3の容量を知っていると、単純に納得できる容量です。
実はXPのインストールディスクは、わずかにCDサイズを上回る程度までアップデートされており、SP3適用をすると、なんと800MBを越える容量になる。
ま、それらはあらかじめ予測できたことですし、そのためのDVDドライブなのですよ。(一応部屋を探してみたら、パナソニックのUSB CD-ROMが出てきてやんの)
あとは、単純にOSインストールの普通の方法と変わりません。GUIの起動までは。
MSIオリジナルのリカバリーメニューになる。日本であってもリカバリーメニューは英語。もともとリカバリーなどはユーザーで行う想定もなさそうな感じです。
メニューを選んでいくと、パーテーションを分ける作業がある。これが最大の疑問。あらかじめ決められた容量でしかリカバリーできないのです。
・Cドライブをそのままシステムとする。
・Cドライブは20/30/40GBよりシステムに割り当て。余りの容量はすべてデータディスク(D)に割り当て。
という、結構困ったリカバリー方式をとっています。当然320GBもあれば、80GBはシステムに割り当ててもいいような気がします。が、確かにデフォルトは80GB。割り当てが難しいのは承知でしょう。
40GBは容量の半分、したがってやむをえないのではないかと思います。せめて1/4とかメニューがあればなあと思ったりするけどね)
AHCIはON、当然ドライバーも自動的にインストールできます。速度はあんまり変わらないと思いますが、一応おまけの機能でありますといった感じでしょうか。
ICH7-Uという謎のICHをつんでますが、まあこれはドライバーは82801GBMが導入されています。
そんなわけで、GMAも950という程度。ただし実装レベルでは、通常の950ではないと思います。クロックダウンして、その分パイプラインを増やしているような気がします。
で、デバイスマネージャーを見ると、これまた知らない945GMEというチップセット。おそらくは945GMのシングルチャネル版である945GMSの、さらに改良版か、限りなくGM965に近い方のような気がします。
A列車がまともに動いて、しかもある程度(RADEON9000では15fps程度のマップが、20fps出る)遊べる程度までに来ているのは大きいです。
945GMではかなり動作も怪しい感じでしたから、おそらくグラフィック自体の性能は上がってるのではないかと思います。
ただ、FFベンチなどを入れると、それほど伸びるわけではないという話がよくありますが、これはCPUが非力なのでしょう。
Celeron-Mの1.1GHzとほぼ同程度。Pentium4の同クロック相当。そしてPentim-Mの900MHzと同等。つまりはCentrino1世代の、Baniusの時代のCPUとほぼ同じと考えられます。
メモリーバスやチップセットの高速化が、現状のXPでも問題なく利用できるまであがってきているという点では、やはりPentium-Mは十分現役なのだと思われます。
ま、しかしこれが仮にPentium4の1.6GHz相当だとしたらば、よくもまあこんな小型のPCに乗せられるのだなあと、技術の進歩を感じるのに十分だと思います。
忘れてたけど、Pen4時代のHTとは違う概念のHyper-Threadingを搭載しているので、こんな小さいPCでもCPUスレッドが2つ出てきます。
ま、ただ結構ほめてるけど、XPのSP3を当ててしまえば同様のスペックのPCは、これより高速化するのですから、実際ほめられるわけではないのかもしれないですね。
まあ俺が普段会社以外でXPをいじることも少ないということで、そういう意味では純粋のXPの速度などわからないのですけどね。
そのCPUやグラフィックの非力さを痛感するのが、HD-DVD再生。
もともと要求レベルが高いので、明らかに無理があるのですが、まあそれはそれでやってみる価値はあるでしょ。
実際は紙芝居です。誰もやらないのは、目に見えた結果があって初めてやらないものですが、それにしたってまさかここまでダメとはね。
DVDは楽勝。いまどきDVDで苦戦しないか。SD画質のmpgもコマ落ちはなし。最近流行りの弾幕もペルノPVで確認した限りではOK。
で、1280x768のDivXも意外といける。まあ裏で何か動こうものならあっさり撃墜だけど。
そして、笑えるのは、うわさの偽フリーオでぶっこ抜いたMPEG2-TSも再生可能。
これができるということで、かつてAtomのHDDレコーダーを作ろうと思ったわけです。
ほかのBIOSはどうかわからないけど、中古の風子なので、BIOSは1.07。このおかげでグラフィックメモリーが224MBまで割り当て可能となる。
案外A列車が動くのは、これのおかげかもしれない。CoreSolo+945GMSでは使い物にならなかった記憶もあって、945GMよりはましになったのかもしれない。
これを書いてる最中に、BIOS公開は停止されているんだけど、これはおそらく不具合が多すぎるためという推測もあって、怖い。
後述するんだけど、描画乱れのフリーズは、このBIOSによるものなのかもしれない。(そこまで気にしてないけどね。)
さて、実際の使い心地をいい加減レビューしようと思います。
いかんせんこのサイズのPCとしては、キーボードが優秀な点がすべてを物語ります。
これは液晶サイズが10.2インチと、ほかのメーカーより大きいことの恩恵のひとつではないかと思います。
そして、完成品PCとして販売するという関係上、分解されないだろうというメーカーの意向があるのだろうと思います。おかげでベアノートのようなペニャペニャなキータッチは皆無。
非常に打ちやすく、また配列も6列ながら非常にスタンダードな配列で、無茶な配列もほとんど見られないのは、優秀でしょう。
重量は約1.1キロ。はっきりいって重いとは感じないです。当然片手でひょいと持ち上げられる重さと、サイズです。(薄型B5の場合、片手で持ち上げると重い感覚が出るのです。それは感じられないのですね)
ファーストフード店やコーヒーショップなどでモバイルノートを広げると、テーブルが狭くて困ったものですが、仮にこのサイズであれば、僕のように電車で広げても十分キーボードを打つことができます。
その代わり、タッチパッドの反応が非常にあいまいで、タッチスクロールはあきらめたほうがよさそう。マウスが使える状態なら、マウスは素直につなげてしまおう。
一応右上と右下を押し続けることで、できるらしいのですが、実際押すのは右上より下に3mm程度の場所、および右下より上に5,mm程度の場所。見つけるのに苦労するし、自在に扱えるわけないw
2ボタンが独立せず、同じボタンであることも問題です。しかも結構これが硬い。素直に3つに分けてしまえばいいのに。
こういうときに、ThinkPadのポインティングデバイスは優秀だと思う。サイズを選ばずに使い勝手が変わらない点はいいと思うんだけど、どこも最近は使わない。
おそらくはキーボード側のコストが上がるため、採用できないというような問題はありそう。キーボードが壊れるとマウスまでダメになるわけだしね。
液晶ですが、規定の解像度である1024x600で液晶がにじむように見えるのは、どうしても納得がいかないです。
バックライトLEDの関係もあり、全体的に青みがかっているのは、ある意味予想どおり。ノングレアは見栄えがよくないですが、あくまで外で使うことが前提なので、モバイルPCとしては正しいと思います。
輝度は少なくとも250cd程度はあるんじゃないかと思いますが、最近のノートはおおむね200cd程度は確保しているので、そういった点では十分な明るさです。(むしろまぶしいぜ)
他社が8.9インチの中で、10.2インチを使っていることもあって、アイコンのサイズなども特に見づらいといったようなことはほとんどありません。
でも、このサイズに慣れると、通常のSXGA+程度の解像度ではアイコンが小さく見える。(実際に小さいそうです)
ヒンジもしっかりしてて、ラッチは片手で開けられるので、そういった意味ではちょうどいい感じにまとまっています。
音。あれ、俺音鳴らしたことないわ。
どこにスピーカーあるんだろ。ああ、底面の左右にあります。
正直音云々なんか考えてもいないので、まあ鳴ってくれればそれでいいですw
Webカメラ。これも使わない機能ですね。
インテルが提唱するNetBookの選定基準にはおそらくこのWebカメラの存在があるんじゃないかと思うんですが、XPS M1330の時と同じく使い道ゼロ。
いずれにしても、通常はデバイス認識すらさせなそうな予感はしますよw
そのほか、無線LANとともに、BlueToothのインジケーターあり。スペック的な弱点があるとすれば、この1点につきます。
だいたいさ、メモリの増設と一緒にしか受けませんとか寝ぼけたことをいわずに、キットか何かで販売すればいいのにと思うわけですけどね。
MSIのこれ系は、なんで出さないオプションまで含めるのかが謎でしょうがないわけですよ。それだけに割と残念。
まあBluetoothアダプタなんて、世の中では1Kでおつりがくるものもあるので、必要なら簡単なUSBでどうぞってことでしょうねw
外見は非常に安っぽく、金額相応。変に光沢加工するあたりが安っぽさを演出してます。
正直言って、わしづかみにして持ち歩く程度のレベルのPCという点では、金額相応という言葉はぴったり。間違ってもAspireのやHP 2133の質感を求めてはいけないと思います。
向こうはデザイン、こっちは中身で勝負といったところでしょうか。
どうせ安っぽいついでに、できればアナログボリュームコントロールがほしかったところ。結構便利なんだけど、アレも見た目は安っぽいんだよねえ。
あと、材質のせいもあってか、ゴム跡が非常につきやすい。黒の筐体だから割と助かっていますが、ピンクや白では明らかに目立つんじゃないかと思います。
タッチパッドが汚れやすく、筐体全体も汚れが目立つのはいかんせんいただけない。
拡張コネクターなどは、左右にそれぞれあり。左はUSBが2つ。排気口が目立つ。そのほかケンジントンロックも奥に完備。
右はUSB1つ、カードリーダー、ヘッドフォン&マイク、RGB、LANコネクタを装備。
筐体の都合上背面には拡張端子なし。これはしょうがないところじゃないかと思います。
排気口付近からはぬるい非常にいやな風が出てきます。さすがにそれなりの熱は出るんですね。
ちなみに僕の使用スタイルでは、USBは常時マウスを入れるので、残りは2個。
ドライブを使う場合の1個を残しておくと、ほとんど1個で対応させることになると思います。
通常のモデルだとどうかはわからないですが、少なくとも前のユーザーさんが手塩をかけて育ててくれた風子には、必要はありません。
もっとも問題なのは、OSライセンスシールにラバー加工がされてないあたり。
これは何が問題かというと、OSのシリアルやライセンスがこのシールによって証明されているからなのです。
ちょっと前のOEMシリアルのシールからこのラバー加工がされなくなっているのですが、それでもDSP版なら仕方ないですが、仮にもOEM版。その辺はなんとかならないかなあ。
まあ、別にリカバリーでOSシリアルを求められることはないので、特に問題ないといえば、それまでですけどね。
ACアダプターは非常に小型。といってもそれほど小さいわけではなく、メーカー製外付けHDDのACぐらいのサイズぐらいはある。
最近のLenovoのAC(90Wタイプ)やXPS M1330用(65W)と比べても、あまりサイズが変わらない。この辺はもうちょっとなんとかできたかもしれない。(DELLなんかポータブルドライブのACのまんまだし)
バッテリーは公証3.5時間程度ですけど、実際3時間は余裕で持ってしまうので、こういった点では十分過ぎるかもしれないです。むしろ、よくも3セルで3時間。
MSIが6セルバッテリーをオプション販売することがあれば、迷わず9セルとかを出してほしいところです。(6セルは今後発売されるみたい)
パッケージに関しては、国内販売を想定している様子はなく、むしろ国内代理店版の平行輸入品という趣が強いかもしれない。
ほかのネットブックはこの辺どうなのかわかりませんが、DELLあたりの日本語マニュアルとかすらないです。オンラインマニュアル参照でお願いしたい。
リカバリーの時もそうだったんだけど、とにかく日本語ローカライズがされてないので、初心者にはおススメできない。
このあたり、ネットブックのコンセプトに反していると思いますが、まあそもそもネットが見れればそれでいいのだから、いいのか。
ここからは問題がある点。(BIOS1.07での問題)
おそらくはスタンバイ関係の問題があると思うのですが、スタンバイしたあとに、必ず画面乱れ後にフリーズする。(時間はほぼランダムだけど、大体5分程度)
これが今の唯一の問題かなと思うんだけど、モバイルPCでスタンバイが使えないのは致命傷でしょ。
はやいとこBIOSの更新をしてほしいと思います。
そろそろまとめに入ります。
一応このPCが特徴とするのは、10.2インチの液晶と、偶然によくなってしまったキーボードに尽きると思いますね。
アドバンテージがあるとしたら、いじりがいがあるとか、気分的な保障があるとか、MSIだからそこそこドライバーの更新はやるんじゃないかとか、勝手な推測しか出てきません。
これは今後Lenovoの誇るIdeaPadやDELLのInspiron 10(仮称)、さらには思わずミニノートのスペックを超えてきたASUSのN10とかなど、むしろ世界的にはこっちに移行していくのではと思われます。
当然WXGAクラスのPCも出るでしょうし、うわさされているVIAのNano搭載HP 2133が登場すると、大きな脅威となるのではないかと思います。
幸いまだ売れ行きもいいようですが、液晶の需要に加え、IntelのAtomの需要もかなり逼迫しているといわれており、ASUSのようにCeleron-Mへ代用を求めるメーカーも出てくるかもしれないです。
クラスとしては、Let'sNoteとは比べては連中に失礼ですし、ちょうどいいレベルのライバルは、みんな似たようなスペックだしと、てんで面白みのない世界です。
まあ、一応10.2インチのパイオニアという点がほめられるんでしょうけど、やっぱりBluetoothの搭載が悔やまれる点じゃないかなあと思います。
以前MSIのベアノートを使っていた時代もあった人間からすれば、Wind NetBook U100は驚きの連続で、完成度ではほかの下手な国内メーカー製よりもずっとよくできています。
逆に言えばレベルがこれだけ引き上げられたということは、ほかのメーカーもうかうかできないということなのです。
EeePCなどは匹敵せず、質感という点ではよくもOEMのPCパーツメーカーがこれだけのものを出せたなあと、つくづく感心します。
御三家(ASUS・MSI・GIGABYTE)がこれだけレベルを上げてきているという事実を、今後FoxconnやFICあたりがどう見ていくか、それによってこの市場もさらに盛り上がるんじゃないかと思います。
ちなみに、N3*0シリーズが解禁されれば、デュアルコアになるわけで、個人的にはそれを待って比較をするのもよいかも知れないです。
現状では、Atom搭載ノートで一番スタンダードなレベルだと思います。そういう点を評価できれば、(バッテリのオプションが出る限りは)使い続けていけるんじゃないかと思います。
個人的には珍しく「買い!」の一台かなと思います。
-----ここまで-----
というわけで、結構まっとうに書いているのがびっくりでしたね。
(大幅加筆とかになりかねんもん。真面目に文章書くとおかしなことになるぜw)