あるさんのレビューblog

買ったものをレビューするページです。 読み物blogは「日常のblog」よりどうぞ。

カテゴリ: PCのレビュー

b4470fef.jpg

まあ、モノそのものは7月の半ばぐらいには来ていたんだけど、そもさん自宅に帰ることが週末だけという生活をしているのと、キーボードカバーが案外高くて即購入ってわけに行かなかったので、ようやくここに来てしっかりと触ってる感じです。

価格は、40,838円(本体)+55.40ドル(キーボード)です。
47,800円ぐらいと考えれば安い買い物ですね。(完全にキレた時に買ったので現実には安くない)

というわけで、世間の皆様が多分今後もお目にかかる機会がないであろう、Cube i9という超大型タブレットのレビューと行きましょう。


もはや中華ではない理由1、充実のスペック

なんというか、ほとんどの中華タブにおいて、いいとこAtom X5ぐらいに8~10インチのタッチパネル、それとメモリ2GBに32GBのストレージというのが定番なのですが、そこんところCube i9は良い意味で馬鹿らしいスペックです。

Core m3-6Y30(0.9~1.5GHz)
4GBメモリ
128GB SSD
12.2インチタッチパネル液晶(WUXGA、IPS?)
無線LAN(b/g/n対応)/bluetooth
USB3.0 x1、USB3.1 x1、microSDカードスロット x1
10000mAhバッテリー搭載
大体1キロぐらい


いやそもさんCore m3なんて使ってる時点でなんかすごくね?って話です。パフォーマンスの面でフルクロック版には劣る
ものの、省電力なのはメリットがあります。日本国内でもまだそんなに搭載機がないですからね。でもリミッターがかけられてて、何故か1.5GHzまでしかTBしないというw
メモリはDDR3Lの4GB、ストレージ128GBというのは、Windows機としては...世の中はまだHDD主流だったんだっけか。そもさん2010年以降は購入即換装でSSDしか使ってないので、なんかHDDのイメージがないんですよね。
多分FSSDBEBCC-128GというM.2 type2242のSSDです。

んで、このタブレット最大の特徴が12.2インチという巨大サイズの液晶です。本家Surface Pro4に近いサイズですが、解像度は流石に真似できなかったせいか、今時めずらしいWUXGA液晶です。ちょっとうれしい。

んで、問題が一つ。過去にVAIO Duo 13でもつまづいたんですけど、無線LAN/BTが内部でUSB2.0接続されているので、速度もそうなんですけど、同時に使っているとネットワーク周りが突然全部使えなくなるとかいう熱暴走的な状況に陥ります。昔だったらめんどくさいから内蔵LAN変えちゃえとか思うんですが、どうせUSB接続じゃあそれをやってもあんまり得しないので、今は外部USB3.0のLANアダプターとかで対処しちゃってます。
この経験のせいで、BTのトラックポイントキーボードの使用を中断して、キーボードカバー買おうという気になって、仕方なしに出費がかさんだという側面もあります。

重さは正確には公称970gなんですって。
信用出来ないのと、キーボードつけると100gぐらい増えると思い、1キロぐらいと書きました。
ぶっちゃけ持ち運びには大して苦になる重さではないです。

あとACアダプターが本気でACアダプター。ファミコンのACアダプターより小型で、12V/2.5Aを絞り出しています。え、ピーク時30Wで動いちゃうって結構すごいね。地味に純正ACにはLEDランプがないので、このあたりが割と気になる点です。ちなみにAliExpressの情報によればCube i7とACは共通らしいけど、12V/3Aのやつもあったりするんだよなあ。気になるといえば気になる。

が、USB3.1 type-Cでも給電が可能で、やってないのでなんとも言えないですが、USB Power Delivery対応のUSBのACアダプタでも代用が可能っぽい。


もはや中華ではない理由2、本家に遠く及ばないが同様のギミック

特徴的なのはタブレット背面にある自立スタンド。いわゆるSurface型なのですが、これがSurfaceほど固定できる角度が多いわけでもなく、おおよそ45度と75度にしか固定できないという若干の問題点があります。
まあ、膝の上とかで使うこともないんだろうとの判断でしょう。でも俺は膝の上で使うけどw

んで、その他に専用ポートにカバーキーボードがつけられます。これも結構凝った作りで、ハナからタブレットを覗き込む角度での使用が前提になっているマグネット配置のため、例えば角度を変えるだけでWindowsのメニューバーが見えなくなってしまったりするわけです。
いやまあ、キーボードに角度が付いてるのも知ってたけど、そこまで液晶ギリギリにつけなくても良かったんじゃないかなあと思ったり。
打ち心地はそこまでひどいわけではなく、これに関しては家電量販店で打った限りのSurface Pro4のカバーキーボードよりいい気がします。無論プラシーボレベルでしょうけどね。

一方、キーボードについてるタッチパッドはやや癖がある感じで、タッチパッド上部から指をスライドするとタスク切換えという有難迷惑な機能があって、ただですら小さいタッチパッドを更に小さく使う感じです。これが画面スクロールの機能と被ってしまうため、上手い具合に使うには相当慣れが必要です。俺は諦めました。

最大のメリットはBT接続でもUSB接続でもなく、今時珍しいPS2接続。BTをOFFにして内蔵ワイヤレスアダプターを無線LANに専念させられるのはいいことです。


最大の難点は発熱か

スペック的には全く問題ないのですが、高負荷時には背面がちょっと触れないレベルまで熱くなります。普通にネットを見るとかそういうのは問題ないんですが、例えばゲームとかやり始めちゃうとかなり熱くなってしまいます。メタルボディでめちゃくちゃ熱くなるってことはないはずなんだけど、バッテリーなんかと合わせてどんどん熱くなるんでしょうね。
最近ではちょっとここまで熱くなるPCはあるんかな。ゲーミングノートとかはあるいはそうなのかもしれないけど、タブレットとして考えると、ちょっと手に持って使えないよね。まあ、12インチなんだから、手に持って使うとかも想定ないのかもしれないですね。


買ってよかった!と思わせるだけのパッケージだけど

とりあえず、カバーキーボードありきで運用するなら、もしくは片方のUSBを使ってコンパクトタイプのキーボード/マウスとかで対応するなら、これは性能的にもありだと思います。十分に買ってよかったかなと思えます。
結構細かいところでアラ探しもできなくはないんだけど、5万もしないPCにあら捜しもなんかアレですよね。中国語は書いてあるけど、外見もハッタリはきくし、使ってて特に問題もないし、中華タブも次の世代に踏み入れてきたなという感じです。

だけど、これだけは言っておくと、こいつは多分俺の中では長生きしない機種な気がしますね。単純な話2in1も随分いろいろな形を使ってきましたが、最後に立ち戻るとクラムシェル型のノートPCが一番使い勝手がいいんですよね。
結局運用がクラムシェル型に落ち着いてしまうと。なんか悪循環というか、なんでしょうねこれはw

やっぱりマニアックなものではあるので、ある程度自分でなんとかできる方じゃないかぎりは、リスクを取ってこれを買うメリットをそこまで見いだせない気がします。単に安いです。ってだけでは済まされない何かがまだあるんじゃないかなとどうも勘繰ってしまうので、それは今後、俺がどこで手放しましたって話になるかという話です。


今後、ノートPCなんかも中国から取り寄せることになるのかなあという軽い不満を考えつつ、とりあえずこれでシメておきます。




おしまい。

書こうかどうか迷いに迷って、まあ書いてもそれほど問題ないだろうと思い、とりあえず書いてみることにします。

今回は、1ヶ月前に買って、もう手放したくなったTeclast X80 Plus Dual OSの実機レビューです。
7a587ac5.jpg
(右はOnda V820W)

394e0fec.jpg
Windowsタブに興味はあったけど...

昔からそうですけど、2in1は好きなんです。VAIO Duo制覇とか、VAIO Fit15Aとか普通に今でも使ってますしね。
買うのはいいんだけど、ほぼ寝かしというのが問題なだけで、実用性がとにかく低いというのが問題なんですよね。これはほかのデジタル機器でもそうなんだけど、とりあえず後先考えずものを買うから、どうでもいいものがたまっていくわけです。

ほしかった理由としては、単純に1世代進んだAtomのWindowsタブレットでどれぐらい遊べるのかというのが知りたかったという話です。ただ、絶対条件としてAndroidの起動ができるDual OSモデルであること。これはそのうち書きますけどデレステの動作環境テスト(俺はある意味公式より動作環境がわかる気がするけど)で利用しようと思ったわけです。
ただ、失敗というか、どっちにしろそれほど長く使うことは想定してなくて、ある程度テストが終わってしまったらそれっきり処分しようとも思っていたわけですね。

さて、そうなると自然と手っ取り早く入手できるものを買ってしまおうというわけで、ちょうど欲しかった時期にTeclast X80 Plusだったというお話です。
朝一で東映ラジデパに乗り込み、即決で金を払って、そのあと容量不足を補うべくmicroSDXC64GBを選ぶのに1時間かけるというバカバカしい行為に個人的に魅力を感じますねw

キツイぜ、ストレージ16GBのWindows10

めんどくさいのでスペックは簡単に。
Atom X5-Z8300
2GBメモリ
32GBストレージ(ただし、OSごとに16GBずつ割り当て)
8インチWXGA液晶
ま、そんなに目立ったもんでもないですね。
しいて言えば、microHDMIがついてることとぐらいかな。
日本語対応しています。両OSとも初期状態で日本語表示可能です。
IME?知らねえよそんなもん。

なんといっても、Windows10/Android5.1を実装しながら、基本的に16GBしかストレージがないというこの謎仕様がそそります。真面目にどうしたらいいのかわからないんですね。
V820Wを借りててこのあたりの問題は猛烈に実感してるのに、そこから何も学んでいないw
まあ、いつものようにリアルA列車シミュレーターとしての実用性さえあればいいというばかばかしい理由で、とりあえずA列車7をインストールするんだけど、これがWindows10では非常に難易度が上がってて、
  • セキュアブートを解除してテストモードに入る
  • セーフディスクのドライバーに追加する
の2つをやらないとインストールまでたどり着かないわけですね。(やり方は調べてください)もうめんどくさいだけだったらいいんですが、セキュアブートを解除する方法まで調べないといかんわけです。

結局のところ、X80Plusではセキュアブートを解除することなくテストモードに入ることはできるということはわかりました。そこから先はもともと作っておいたドライバーをぶち込んでおしまいです。

あとはそうだな、Chrome、GoogleIME、VLCぐらいかな。これで残り6GBぐらいです。

まだまだ容量には余裕はありますけど、処理速度はかなり厳しめ。
DirectX7世代のゲームだったり、ブラウザゲーでも派手でなければそれほどでもないですが、サブアカウントが関の山かなという話。ぶっちゃけスマホ業界の弊害がこういうところでも出てきてるんですよね。残念ながら通信業界がいかに非常識だったか...
比べちゃいけないんだけど、iPadなりAQUOS Padなりのほうが圧倒的にあらゆる分野で快適なんです。ただ、Windowsのアプリが処理できないという重大な問題があるから、Windowsタブレットにも興味を持つしかないという話です。A列車7というAndroid/iOSアプリが出ないから単純にWindowsじゃないとダメというどうでもいいけど重要な理由がこのタブレットの抱えるジレンマですね。


クラムシェル型Windowsに追いつくことができないタブレットWindows

個人的にはもうあきらめてしまったというのが本音です。
大きな理由は3つあって、
  • ダブルクリック処理がワンタップ処理へOSレベルで変換されないこと
  • ソフトウェアキーボードを使うためには大画面が必要だとわかりきっていたこと
  • Windowsの画面解像度では200%でも8インチレベルは厳しいこと
です。別にタブレットが悪いということではなく、主にOSレベルでの不満ですね。
結局のところ、このあと結構悪乗りで落札したThinkPad X240sを実用レベルまでスペックアップさせてしまって、Windows10で運用してますけど、12.5インチのHD解像度は異様な快適さがあります。
クラムシェルでも2in1でもそうなんですけど、従来のWindowsを一新しない限り、Windowsをタブレットに搭載するのはかなり難しい気がするんです。
操作もそうだし、解像度概念もそうなんですけど、8インチWUXGAでドットバイドットをするととんでもない細かい画面になって、んじゃとばかりにDPIを上げると300%ぐらいになるわけです。別にいいですけど、今度はブラウザの表示率を上げてとか、そういうめんどくさいことがガンガン出てきて、最後にはやめちゃおうってあきらめになっちゃうんですよね。
そもさん、DPIを上げても今度は表示機器がついていかないとか、もうなんだろうのレベルなんですよね。2周ぐらい本末転倒して何のための高解像度なのか?という話になります。
そこんところ、WindowsRTとかContinuumとかはうまいぐらいにごまかし効くとは思うんですけど、どうせスペック戦争になったときに高解像度ディスプレイが登場しちゃうんですから、そこに最適化できていないWindowsはどうしても後れを取ってしまうんですね。

考え方の問題ではあるんですけど、視覚インターフェースと入力インターフェースに根本的な見直しをするか、あくまでWindowsはこうあるべきと押し付けるかでいえば、俺自身は後者の立場なんですね。OSのイメージを覆すのであれば、それはWindows Mobileあたりの仕事だったのに、また中途半端なWindows 10 MobileやらContinuumやらを作ってしまうあたり、そしてマイクロソフトの日本法人があんまり乗り気じゃないあたりが、温度差を感じてしまいますね。


Dual OSは片翼が折れても問題ないwww

何のためのDual OSなのかという話です。
そもそも論、もう一つのテスト用途をメインで使えばいいじゃないという話です。

ご覧いただきましょう、Android5.1でのAntutuの結果がこちら。
d972d0e6.png
あれ、思ったより低いな。もうちょい行くと思ってた。
おおむねリッチコンテンツはまともに動きます。しいて言えばデレステは3Dモデリングが粗い感じ。なぜか初期設定だと3D軽量が選択されてるので、単純にSoC情報でIntel製だった場合には3D軽量にするとかいう設定がされているんじゃないかと思いますね。
Androidタブレットとしては不足なく、さらに動画支援機能であるIntel ClearVideoテクノロジーが利用可能となっているので、なまじWindowsより動画がヌルヌル綺麗に再生できるという。ハードを限りなく活かしてるのがなぜかAndroid側という謎がありますね。
全体的にS800ぐらいの体感は期待できますから、その点ではそこまで不満を持つことなくタブレットとして使うことはできます。Androidだけどね...

Windowsの初期化に苦労しろ!!

使い終わった後の処理。
初期化するために追加でmicroUSBのハブ、8GBのUSBメモリ、USBキーボードが必要とかいうそんなネタまで最後は提供してくれるなんて、まあどうにかしてるんですよ。考えてみたら16GBのストレージにOSを入れてたら、リカバリイメージなんかないですよね。
優しく概略だけ書いておきます。
  1. USBメモリを「WINPE」という名前でFAT32フォーマットをする。
  2. Waiboでアカウントを作ってリカバリイメージをダウンロードする。
  3. 解凍時にファイルをリネームしたうえで、解凍する。
  4. できたフォルダをUSBメモリにコピーする。
  5. PCを再起動してロゴが出たらキーボードのDELを3回ぐらい連打する。
  6. BIOS表示でUEFI USB Flashどうたらを探して、ブートする。
  7. リカバリーが始まるので、しばらく待つ。
こんだけ。わかるまで3日かかった。
というか、ここで結構勘違いしてたんですけど、リカバリイメージが7GB強あって、NTFSではなくUEFIでブートするにはFAT32でフォーマットして起動するというところがポイントなんですね。(1番の部分)
これは前にもWindows10のインストールでものすごく調べたことなんですが、UEFIってのはなぜかFAT32じゃないとブートできない謎仕様なんですよ。exFATでもブートできないあたり、なんかそういうイジメとか罠とかにしか思えないですね。
もう一点はWaiboのアカウントを作ることかな。これにSMS受信が必要で、Skypeでもなんでもいいらしいんですが、俺はもうめんどいので、来月あたりで番号を切るスマホの番号を突っ込んでおきました。
4つのファイルが圧縮されていて、また全部リネームしなきゃ合成できないので、「X80Plus~001.zip」から「~004.zip」にしておくことが重要です。日本語OSは簡体字が扱えない故の問題ですが、知ってればこの辺は楽勝ですね。


OSの限界とタブレットの可能性を同時に味わうにはいい商品

フル機能使えるWindows10が入って、Android5.1が入って、それでもって14,800円ですからね。製品に文句は言えないです。
Windowsを使うためには追加投資がガンガン必要ですし、常識的にキーボードとマウスを足して使います的な発想を持つのはいい加減タブレットである必要ないでしょ?なんですよね。
ま、だからこそのAndroidなんですね。両方起動できるというのはなにかしらで便利な時があったりするし、タブレットとしても最低限使えるというところに魅力があります。
Miix2の時にも書きましたけど、ブラウザゲーを凄まじく外でやりたいですとか、なんかそういう用途に特化しない限り、Windowsを使うなら中古のLet's Note N9やVersaPro Ultra light VBとかのが便利じゃね?と思いますね。やっぱり1.2キロそこそこで12インチのノートPCがある場合だと作業効率が全然違いますし、何しろいろいろ持たずにそれだけで持ち物が済むのはデカいですよね。ただ重さが1/3か。う~ん。

結論としては、過度な期待もせず、使い倒すならいいんじゃないかなあというところで終わりにしておこうかなと思います。褒められるところが値段とDual OSであることぐらいしかないというのも残念な話ですし、だけど褒めるところが真面目にほぼないんですよね。後に悪乗りで買ったのがThinkPad X240sだったというのもさらに輪をかけて問題だったし、値段差が1万なかったことにより屈辱感を感じてしまうのですなあ。




おしまい

1211c308.jpg
かっこいいぜ。(ペンギンが)


なんとこのblogではほぼ取り上げないPCの話題です。
取り上げないだけで、VAIO Duo13とか知らないうちに買ってたりしてますし、別に誰かがここを見て買おうと思う頃には新品なんぞないわけで、そういう意識低い系の意識は高いわけです。

でだ。今回これを書こうと思ったのは、PCはパーツ交換で修理できるからといってむやみに買い足して行くと総額がとんでもないことになるという見本を見せ、「ああ、やっぱりあの時奮発していいのを買えばよかったんだよな」と思わる準備をするだけのためです。
金の失い方ハンパない。だけどそれに見合うPCがちゃんと出来上がったからなんとなく書いておこうかなと思ったわけです。


これまでのまとめ

事の発端は、2015/11/24までさかのぼり。
ヤフオクでThinkPad X1 Carbonを落札したことに始まります。

主なスペック
Core i5-4300U
4GBメモリ
128GB SSD
WQHDタッチパネル液晶
指紋センサー、英語バックライト付きキーボード
動作不安定

この時、37,000円。お、安い買い物じゃんと思ったアナタは罠にはまりかけてますね。

送られてきた商品の型番がこちら
a1edee60.jpg
右側の刻印にThinkPad xxxxxと書かれているのがおわかりであろうか。
更に製造年月を見て、違和感を感じる人はなかなかするどいですね。

これ、実は本格量産前にサンプルとして生産された中の1台で、いわゆるプロトタイプの筐体です。
この「814L-15G」という型番もそうなんですけど、本来の型番は20A7、20A8のどちらかであり、歴代の7ケタの型番の1桁目に8が付くモデルは存在してないはずなんですね。
そういうわけで、業者が何らかの形でLenovoから廃棄処分を命じられたものの、なぜかまわりまわってヤフオクへ出品されてしまったという、なんだかわけあり物件だったというわけです。

で、これがまたなんとも言えず、メモリテストで確実にフリーズするんです。
本来、機密保持もそうなんですけど、プロトタイプというのはラインナップに存在しないスペックで作るため、それも含めて確実に廃棄処分しないといけないはずなんです。

まあいいや、別に問題なく使えるべ、と思って落札したところで、もう最初からオブジェ扱いです。


で、よくよくテストを繰り返して考えたんですが、メインボードだけ交換すれば、他のパーツは問題なく使えるという判断に達しました。どうせメインボードを取り替えるなら、i7モデルも考えたのですが、Intel HD5000グラフィックが搭載されているi7-4650Uのモデルは最初からないので、だったらi5でもそんなに変わりないなと思い、SKUナンバー00HN767というマザーボードを選択。
かくして、2015/12/4に送料含め375ドル、日本円にして約47,000円。交換するためのマザーボードのが高いというとんでもない現象となりました。

そしてもう一点、ThinkPad X1 Carbonの2世代目は、非常に意欲的なモデルながら、Win8を見据えタッチパッドから物理ボタンをなくしてしまいます。
現行以降のX1 Carbonでは復活しているものの、2014年のThinkPadではオプションパーツに用意されることもありませんでした。

が、T450シリーズのタッチパッドとT440のタッチパッドは互換があり、T440とX1 Carbonは同じタッチパッドを採用しているということで、これも散々迷った挙句に購入。6,700円。


かくして、いままさにblogを書いているこのThinkPad X1 Carbonにはなんと90,700円もの大金を突っ込んでしまったというわけです。

いや、安いのは安いんだけどさ。ヘタすれば状態のいいX1 Carbon買えるかもしれないじゃん。


修理してまで使おうと思った理由

まず結果論だけ言いますと、この買物は悪くなかったといえます。というのは、当初の目的を上回る成果を上げたことにあるからです。
当初の目的...なぜ今回PCを買おうと思ったのか?と言うのは、軽くて持ち運べるサブノートが欲しいというところから始まってるんですね。サブノートといえば聞こえはいいですが、そこは基準がおかしいので、当時はXPS13 Graphic ProもしくはVAIO Pro13 MK2を本気で考えていましたよw
が、そこはぐっと抑えて、なんかアマゾンやNTT-Xで売ってたCoreMのVersaProでも買ってしまおうと思っていました。
まあ、早い話そこまで本気じゃなかったという話なんです。

ところが、実際に筐体を触ってみて、「これはスペシャルなPCだ」と思わせるだけのスペックと完成度が完全に本気にさせられてしまったという感じです。
最初の時点で結構甘めに考えていましたから、意地とかプライドとかなんかそういうつまらないガジェオタの出番だなとw

なんといってもこのキーボード配列が
9e7b1a84.jpg
誰だよこんな配列考えたバカはwww
おっと大文字になってしまった、けど普通英語キーボードでもこんなにひどい感じなのはないと思うんよね。(現行モデル及び20A8日本語モデルは普通のキーボードです。)

まあ、もともとMacBookAirの13インチを対抗馬として考えていたわけですから、当然目指すべきMBAはThinkPadの形をしてなければいけないし、無理なくキーボードを全部収めるにはどうしたらいいだろうと考えた結果、BS+Delとか、Home+Endとか、そういうわけのわからない状態になるんですよね。素直に6列で作ればよかったんだよ。

で、いざ使いはじめると、あれこれ使いやすくね?ってなるわけです。明らかにMac使ってる時のキーボード操作に近い感じなんですよね。
入力切替にAlt+`を入力するのが基本的な英語キーボードの使い方なんですが、確かにMacの配列をかなり意識した感じなんだと思うんです。

筐体もカーボンでアルミボディより軽量かつ強靭な感じがしていいですね。
アルミボディのThinkPadはもうThinkPadじゃなくてIdeaPadですからね。すみ分ける上でのハイエンドの素材が違うというのは、考えたなあと思います。

なんだろ、あとは見た目以上に軽い。この軽さがモバイラーにさせる、と思ったんだけど、実は1.4キロもあるらしい。あれ1.4キロってVAIO Duo13がそんなもんだったけど死蔵してるなw
薄くてクラムシェル型というのがいかに重要かと思い知らされますね。


まとめ、高いモバイル機器にはそれ相応に(ry

何回も書いているとおり、ノートPC約30年の歴史で実用に耐えるノートPCは普通に3万もあれば買えます。今や1万でも事務的な用途なら中古PCでいいわけです。
毎度いいますけど、いいものは高いだけの価値も利便性もある。だけどそれははっきりとスペック表に出ないものなのです。この辺はブランド品と近いと思うのですが、ThinkPadは年々試行錯誤を繰り返して、前に後ろに進んでいる感じはあります。

で、この2014モデルのThinkPad X1 Carbonは、確実に先鋭的モデルとして失敗作だと思います。少なくとも6列キーボードに戻った時点で、このモデルは失敗作だったという話です。まあ、だけどそういうのってアウトロー的にはベストだったりするんですよね。

まあ、不満はないですけど、まだLTEモデム内蔵やPCIe M.2接続のSSDなんかがまだまだ余地がありますんで、もうちょっとなんか遊べるかなあと。


...最後に凄まじい金額になりそうだな。







おしまい

さて、買ったはいいんだけど、積極的な理由じゃなくて、「4980円だから」というなかなかアグレッシブな理由で買ったFireタブレット

こんな感じで使うのが基本なんだろうなあ。

4d752bc1.jpg

デレステのテスト以来、真面目に使うときはプライムビデオを垂れ流すぐらいしかやることがないなと思いつつ、ふと304HWを持っていることを思い出した。

こうなった。
TVとしても使えるね。



おしまい

↑このページのトップヘ