あるさんのレビューblog

買ったものをレビューするページです。 読み物blogは「日常のblog」よりどうぞ。

カテゴリ: MVNO・廉価帯スマホのレビュー

完結編が公開されたあと、続とか2とかZとか付けて始めるのはどうなのかって話だよね。
今回は新訳として、あらためて書いてみようかなと思います。

「公平な評価を下さないまま前のレビューを終わらせてないかオレ?」と思ったわけですね。
SIMの話ばっかりしてGL07Sそのものはどうなのよ?ってそんなに書いてないかなと自分で反省したわけです。
また、本当に1年も前からこの話が検討されてたとはどうしても思えず、一端を担うだけのアクセス数があるblogを運営している(エゴイスティックな)責任感もこんなことを書かせるきっかけとなっています。

ま、そこで、だ。
最初に契約した回線がいよいよ1年経って、在庫処分というか禊というか、もう諦めてMNPしようかと思ったのですけど、「待てよ、せっかくWiFi割にした1150円の回線をみすみす捨てるのか?」という発想が出てきたわけですね。(この辺は現在の回線状況と関係しているわけですけどw)

結局のところGL07Sは本当にスマホとして1年使えるものなのか?
そして1年経って、IMEI制限までされてしまったこの機種の本当の価値はどんなもんなのかを少し書いてみたいと思います。

そもそも何が起こったのか?(SIM的な話)

これは経緯を説明する必要もないのかなと思いますが、

  • 2013/7/25、SBMの3Gローミングサービスが開始される。この時テザリングのAPNがem.stdからem.liteに変更され、B207以上にファームをアップしない場合はSBMエリアでテザリングできない予告がされる。(関連リンク )
  • 2014/3/6、2014/3/11以降、B207以前のファームではテザリングできなくなる予告あり。(関連リンク )
  • 2014/3/12、予告通り?に午前2:00頃からIMEI制限がかかる。以降はGL07Sではem.stdでは接続できず、em.liteでのみ接続可能(関連リンク )

というわけで、現時点でわかったことは、
  • GL07S契約のSIMにはem.liteでしか接続できず、更にIMEI認証が行われる。(事実上の専用SIM)
  • SIMフリーの機種で利用していたem.stdは使用不可。しかしながら通話とSMSは可能。
  • GL04Pだけかもしれないけど、em.stdに接続するが通信が始まると切断される。
  • イーモバイルのGL07S以前の機種およびEM01LでのSIM利用は不可能となる。
こんなところ。
なので、なんというかIMEI制限をかけているとはいえ、なんとなく通話に使いましょうと先日書いたわけですね。

ぶっちゃけGL04Pの挙動を見ると、コレは単純にイーモバイルのIMEIデータベースをすべて認証サーバに入れておけば解決しそうな気がするんですよ。
現状の利用者の妥協案は、GL07Sを仕方なしに使うことが一番ベストなのですが、そこはキャリア側も配慮を見せて、イーモバイルの端末ならIMEI認証ありでも、em.stdに接続出来るように規制をゆるくすべきか、あるいは4G-Sプランと統合して、発売されている3台のスマホで使い回し出来るようにしたらいいんじゃないかと思います。(もっとも、AXGPをどうすべきという問題がありますけど)

ちなみに、僕は、IMEI認証を行っていること を認めてしまったのはいかがなものかと思うんですね。
テザリングができなくなるだけで、本当にGL07Sのユーザーだったら別に気づかない問題なんですよ。
だったらいっそ、「お答えできません」と答えてもらったほうが、「ああコイツらやっぱりSBMグループなんだな。」で済んでいた可能性があったと思うんです。そういうキャリア側が排除したい顧客の疑問に明確に答えてしまったから、その顧客の感情が昂ぶるんですよね。

本来の趣旨ではないので、キャリア批判はコレぐらいにしておきます。

最初から周回遅れのスペック、今はどうなのか?

というわけで、今まさに代わりとして使っている302SHと記念写真
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そりゃあ、最新のスマホの中でも、1,2を争う出来の良さである302SHですから、比べるまでもないです。
K3V2の1.5GHzは登場当時からスナドラS4デュアルコアぐらいと言われていましたから、普通に使ってるぶんにはパワー不足を感じません。コレは1年経った今でも問題無いと思います。(ちなみに、Android2.1ぐらいのスマホを使ったことがある人はわかると思うんですけど、これで遅いとはちょっと言いづらいレベルのサクサク度ではあります)
動画支援もGC4000と、GALAXY S3αなどに搭載されているMali-400MP4というグラフィックチップとほぼ同等であり、(Mali系は動画再生にはあまり強くないものの)普通にHDサイズの動画再生などには遅延が発生しません。普通にTwonky Beamでnasneのライブチューナーも再生可能。
ゲームにはあまり向かず、ソシャゲなどでも派手なエフェクトが入っている場合は、処理落ちやフリーズが発生してしまう感じ。(セガ クレイジータクシーで確認)

ストレージもまあ埋まることはない、動画やら音楽やらを入れてれば別なんでしょうけど、16GBではなく32GBを採用してるのが功を奏してます。
アプリの容量も巨大化していますけど、32GBあれば心配はないですね。

問題はメモリ。毎度毎度1GBでは絶対に足りないと思うんですが、いまだに1GBのスマホって出てますよね。
もっともスナドラS400みたいにミドルクラスのクアッドコア搭載モデルならそんなに不足を感じないし、XPERIA SPを使ってた時もMSM8960Proの1.7GHzで、これもメモリ1GBでメインスマホとして十分使えるので、これはメーカーの腕の見せどころなのだと思います。
Emotion UIが問題であり、エフェクトや見栄えの良さに対して動作が重い典型的なメーカー製UIなので、標準ランチャーやNova Launcherなんかに変えてあげると、実用に問題ないレベルです。軽いUIで十分使えるようになるのは結構でかいです。
ちなみに、僕はもっぱらXPERIA Homeが使いやすいので、それを入れて使っています。
アプリを立ち上げすぎると、異常終了したり、ブラウザなんかでは情報取得ができないので、こまめにアプリを終了させてあげると困ったりしません。

その他、最初のレビューのまとめにも書いたのですが、数ヶ月に1回ぐらい初期化しないと、何をやっても遅くなる感じが出てきてしまいます。
アプリ上ではそれほど感じないのですが、UIが遅くなるのがモロに分かりますし、アプリの起動も遅くなり、PocketWiFi(テザリング)起動にも時間がかかったりするので、これは安かろう悪かろうの精神通り、自分でバックアップをとって、メンテナンスするのがいいと思います。

最大の問題点は、3つ。
まず、今をもってして治らない本体の発熱です。
普段は省電力モードに入り、結構電池持ちがいいことで評価出来るのですが、これがいざテザリングを始めたり、単にブラウザを見てたり、本体設定を切り替えたりするだけでも、割とカメラ付近の箇所(おサイフケータイのマークの右側あたり)がかなり熱くなります。初期レビューでも問題とした内容がいまだに治らないこと、むしろ放置されていることは残念であるとともに、技術力、開発力、想定の低さを露呈してしまっています。
あれおかしいな、K3V2ってこの辺優れてるんじゃないの?。原因は明らかに薄さを追求した結果だと思うんですよね。

2つ目は電源ボタンの強度に関してです。
結構バカになってきて、強く押し込んだり、何回か押したりしないとスリープ解除できない時があるんですね。
最初からこの状態の人もいるらしいのですが、当たり外れ云々の前に、電源ボタンすらまともに作れない上に、これを見過ごして売ってることに、どうも文句を付けてしまいますね。

もう一点は回線を拾うのが下手なことです。
どっかの親会社が「つながりやすいNO.1」とぶち上げていますけど、その犠牲になっているのがイーモバイルのLTE。
iPhoneのつながりやすさ改善のせいで、イーモバLTEが割を食っているのではと書いているのですが、今は回線にも余裕が出てきたせいで、1Mbpsを下回るレベルにはならないです。場所によっては10MHzでの稼働をしている上、利用者がいないので、ほぼ理論値の70Mbpsなんてところも出てきています。都心部ほど遅く、地方ほど速いのが特徴です。
なのに、GL04Pやsimフリー端末ではLTEに接続出来る場所で無理やり3Gローミングを開始したり、LTEに極端に戻らなくなったり、ひどい場合はモバイルネットワークが切断されたままになったり、APN側の問題じゃないのか?とも取れる問題が、B137以降で起きています。これはB211になっても全く改善されない点です。少なくとも3台あって2台同じ現象が起きるってことは、端末の問題と捉えられてもおかしくないです。
僕がこの機種を糾弾すべきところは、この点だと思うんですね。上の内容とかぶるのですが、ネットワーク接続ができなくなることを見過ごして売ってますとか、安かろう悪かろうなので大目に見てちょとか、そういう考え方が、携帯電話を売っていて出てくるのがおかしい。
だから「SIMフリー端末に入れるのが正しい運用法といえる」と断言されてしまうわけですね。

結局、機種そのもののスペックはそれほど悪くないが、詰めの甘さが招いた結果、simのみ転用される原因となったのでしょう。
ちなみにNexus5もEM01Fもこういった問題は聞いたことがないです。(まあ、帯域制限とかそういう不満は聞くけど)

結局、今これを買うべきなのか?
まあ、ダメさ加減は言うに及ばず。どこまで言ってもわかってる人が買ってくださいというのは変わらないんですけど、170円運用が出来るうちに玉作りとして購入するのは悪くないと思います。
我慢してPocketWiFiで使うには結構忍耐がいるし、スマホとしても毎日再起動して使うなど、工夫が必要です。
今まではsimに価値があるという話でしたけど、こうなってしまった以上は正直新規42000円の価値は全くないです。WiFi割ができて、170円運用できれば9800円ぐらいで買う価値が出てくるかな。よほど気に入っていない限り、これを買うぐらいならあたりまえだけどNexus5を買ったほうがいいんじゃないかなと思います

白ロムが13Kぐらいですけど、MVNOで使うならN-07Dや、L-05DなどのスナドラS4モデル、ローエンドの海外スマホなどを買ったほうが不満はないと思います。安価でBand3のスマホが欲しいなら考えてもいいと思いますけどね。
僕は1150円の回線がどうしても諦めきれず使うことにしましたが、simだけという人も結構いると思います。そういう方は出来るだけ買って2年まっとうに回線を使うのも悪くないと思います。(やむを得ずの選択肢として考えた場合ですが)

kirin910搭載と言われているGL11S/302HWが同様の契約形態を取るのかどうかは不明ですけど、(おそらくはNexus5のようなLTEオンリーの4G-S契約になる可能性が高いかな)今後の展開によっては多少評価が変わると思います。個人的には4G-S契約と統合してしまうのがベストだと思うんですけどね。端末に関しては、もう少し作りこんで市場に出すことを徹底することを強く求めたいと思います。

最後に
誰に対してのメッセージではないですが、このblogでは、煽った責任はあるとは思うんです。
例えばここを見て海外simフリー端末使いたくて契約しましたなんて人もいるかもしれない。そういう方が僕に対して何かしらのいらだちとかを感じることもあると思います。
ですが、キャリアが決めたことなので、利用者側からしたらそれに従うしかないというのが持論です。
もちろん、再び何かしらの動きがあればいいでしょうけど、もう多分何も起こらないでしょうし、結局最後には巻取りで終わるでしょう。
なので、いつまでも批判してないで、使ってみることでキャリアに回線負荷をかけようと思いました。僕は、170円simは放置しておいて、1150円simはあと1年契約があるので、もう少しGL07Sを我慢して使ってみようかなと思っています。

まあ、最後に信用出来るのは、やっぱりドコモだけだったなということで、今回は総括とします。そのうち状況が変化したら、また何か文章書こうかなと思います。

(初回レビュー3/25掲載。2回目レビュー追記5/7掲載。3回目レビュー追記6/27掲載。完結編レビュー追記8/3掲載)

この記事のSIMの話に関しては、2014/3/11までのGL07SのSIMに関する記述です。
機種レビュー的なものはこちら、SIMに関しては下のリンクより確認してください。
2014/3/12以降の新訳:GL07Sレビューはこっち

さて、今回は話題のイーモバイル初のLTEスマホ、GL07S STREAM Xをちょっとレビューしてみます。

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(Optimus Gと記念撮影。クアッドコアスマホ2台目)

・購入の経緯
うん、わけがわからないよwww(くまポン1回線とXi2回線あるというのにw)

MNPで買う場合、初回に5,250円ほど出費があるほか、9,975円の解約料が発生するわけですよ。これを考えても、初期で42,000円という価格にまで端末購入金額が下がれば、まあ特に問題ないかなと思ったのですね。
ヨドバシアキバで買ったのですが、MNPだと1万円引きか10000ポイントプレゼントということですので、最終的には32,000円+ポイント10%(3200ポイント)となります。
場所によってはもっと好条件もある可能性は高いので、欲しい方は探してみてもいいと思います。

というわけで、5250+9975+32000円というハードルを超えてしまえば、今後2年はほぼ使い放題で2130円の最新スマホが手に入るというのは、割とありじゃないか。



あとは、そうだなあ。
一応店頭でホットモックを触って一目惚れです。
同じコンセプトでは以前を購入して102Pで失敗しているのですが、実際GT01の経験があるため、K3V2の性能を完全にあてにすれば、バッテリ問題はある程度解決するのではと思ったわけです。
あとXPERIA acro HDを持っていて、イーモバの回線で使えるスマホの利便性を実感してるので、単純にいいのが欲しいって思ったのかもしれない。

早い話が、「素性を知っているから手を出してみる」という理由。

購入は3/10。もう半月使ってるのか。意外とあっという間だった。

・スペック
ファーウェイのAscend P2の日本版という位置づけです。
Android4.1.2を搭載、HiSiliconのK3V2 1.5GHzに1GBメモリ、32GBのストレージを搭載。クロックがGT01より少し高いのですが、その分メモリが少ない。まあ、フルHDの場合はVRAMに割くメモリが多いということもあるのでしょうが、1280x768では1GBだと若干少ない気がします。
また、バッテリ容量が2350mAh、122g、Bluetooth4.0、1300万画素のカメラ、おサイフケータイなど、イーモバイルでは相当頑張ったスペックです。
他のキャリアだったらこれぐらいよくあるミドルエンドクラスレベルじゃないかと。

・体感速度
もともと、動作そのものは軽いです。
使ってみてそれほど不満がなく、4.0以降のOSを想定して作られたCPUだけあって、このへんはうまく動かしてるといった感じはあります。
ゲームなども違和感なく動きますし、APQ8064搭載のOptimusGを持ってる身としては、ほぼ大差ないと感じますね。強いて言えばたまにスクロールががくつく程度。これはOptimusGでもあることなので、そんなに気にしないでいいと思います。

一番の問題はやはりメモリの少なさにあります。(3/25アップデート以前、アップデート後は後述)
標準状態で200MBを切る程度。最初はいいのですが、気づけば100MBを切り、まともにアプリが動かなくなるのですね。
調べてみると、単純に純正UI(後述)が重いのではないかと思い、しょうがないのでXperia UIに変更して、更に無駄なアプリを削除したり停止したりして、ようやく300MB程度まで増やすことができました。
この状態になると何をやってもサクサク動きます。
メモリ管理がシビアなのですが、これを買う人がスマホ素人なわけがない前提で考えれば、ほぼ問題ないのではないでしょうか。

ちなみにベンチマーク。
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・液晶の表示、動画再生機能など
4.7インチHD液晶。ドコモあたりでは標準となりつつあるスペックです。
これは評価しづらい。特徴的なものもないですし、別段キレイとも言えないからね。
無難感ですね。ハイエンドじゃないからこれでいいんでしょうね。

ちなみに動画再生機能ですが、基本はGT01とほぼ同じです。
tsファイルやFHDのmp4なども再生可能。もっともmicroSDスロットがない時点でこの辺りのファイルは入れづらいというオチはありますがね。

Twonky Beamもとりあえず3.3→3.4へインストールすることで、相変わらずnasne再生などが可能です。コピーも可能です。せっかく32GBもメモリあるので、録画したファイルを本体にコピーして持ち歩きながら見るのがベストかもしれないですね。


・オリジナルUIの使い勝手
Emotion UIという独自のUIを搭載。なんとアプリ一覧を省き、UIにフォルダでまとめるという、一見するとよくできたUIです。
どういうわけかこのUI、非常にメモリを食う上、何かのウィジェットでほぼ常時通信してる感じがあり、非常に不信。
使っているうちにどんどん重くなっていき、スクロールがまともにできなくなってしまうというのは大きな問題。しかもそのスクロールが出来ないとアプリに辿りつけないわけだ。これを頑張って使える人は相当のマゾだと思いますね。

ADWでもnovaでもいいですけど、とりあえずhomeアプリを入れ替えるのが最初の仕事と考えるべきだと思います。
というわけで液晶のサイズを考えれば、Xperia Homeかな。


・筐体の特徴(ボタンやスピーカーなど)
ボタンは静電式が3つ。これは特に違和感なし。いわゆる4.0世代の配列です。
筐体上にイヤホン、microUSB。右側に電源ボタンとシャッターボタン。左側に音量ボタン。背面にカメラとスピーカーがあります。
またフロントカメラもあるので、そういう使い方もできるのかな。

薄さが生命線ですね。いつものようにシリコンケースを買ったのですが、これは失敗。プラケースを買い直すことにしました。薄くないと駄目だ。

(3/25アップデート以前の問題)
これは多少なりとも問題になると思うのですが、ロック画面からロックを解除する場合にタッチパネルが思った位置に移動しない。(スライドを受け付けないなど)また静電式ボタンが機能しない状態が多々あり、この場合は電源ボタンで画面をオフにする必要があるのですが、場合によっては「静電ボタンが機能しない→画面オフにする→画面オンにする→スライドできずにロックが解除できない」というわけの分からない循環に入る時があります。主に充電中にそのような状態に陥りやすいので、本体の温度とタッチパネルの関連性が少しあるのではないかと思いますね。
(原因が保護フィルムという説もあるのですが、画面に傷付くのと、誤動作であれば、多少はトレードオフでしょうがないかもしれないかなと)

あと、テザリング中やradikoのストリーミング再生などで30分ぐらい通信を行う、断続的にWeb閲覧などをしていると、本体の温度が40度ぐらいになり、手に持ってて熱くなる。(充電中/放電中問わず)
おそらく止まるといったことはないとは思うけど、明らかにレスポンス悪くなったり、タッチパネルの誤動作などが頻繁になるので、その辺は注意しながら使って行きたいところです。

・電池の持ち
容量がデカイので、まず困らないですね。伊達に2350mAhも積んでない。
確認する限りPocketWiFiでほぼ5時間程度の通信はできる感じ。とりあえず買って2週間で電池切れといったことはないので、優秀なんでしょうね。
ちなみにほぼ変わらないバッテリ容量のOptimusGのほうがバッテリの減りが速い気がする。IPS液晶の問題かな。
というかね、これで足りないって言ってる人は2年前なりのスマホでテザリングして見ろって話なんだよね。AriaとかギャラSとかバッテリ管理が厳しすぎたんよ。そういう点ではむやみにつけっぱでも気づいた時に電源落ちてないだけ立派だと思います。

・その他
さて、今回LTEのスマホを買っているわけですよ。
まずLTEの速度が出るところがほとんどない。Xiがいくら遅いと言っても、SBM的なことを言えば、20Mbpsぐらい出るところだってあるんですよ。それがイーモバのLTEはどんなに頑張っても10Mbpsぐらい。常時では1Mbpsぐらいです。これが3Gに切り替わった瞬間に8Mbpsぐらいまで跳ね上がるわけですよ。なんだよこれ。
LTEの範囲が異様なほど狭い上に基地局が少ない。母体が小さいゆえの問題がこういう時にもろに出てしまっている格好。
このLTEがつながるタイミングが、例えば山手線の場合は駅に停車した時だけとか、そういうタイミングで、表示上LTEとなっているところがほとんどじゃないかと思われます。正直常時利用で3G以下の速度になることも考えられるかなと思いますので、諦めて3Gオンリーで使うのもいいんじゃないかと思ってしまう。

現状LTEと表示されていても、3Gでつないでしまったほうが速いというこのジレンマ。しかも今後SBMの回線もこれを使うことになると、絶望的に回線速度が遅くなる可能性が高いと思います。正直自分の会社よりインフラが弱い会社の回線を使うという発想がありえないし、いろいろな所で言われている日本の電波法に引っかかるのではないかと思う。かたやイーモバは禿の3Gだけしか使えないというのもありえないと思うんだよね。せめて対等にLTEも使えるようにしないといけないだろうと。(予定はあるらしいが)まあ、買収されてしまった以上、その辺はSBMに従え的な発想があるんだろうなと思いますし、やってしまったんだからそれを覆すのは無理的な道義がSBMの得意なところではあります。まあ、安かろう悪かろうの精神からすれば我慢せざるを得ないでしょうが。

これを3880円で使わされる気持ちを、イーアクセスとSBMは考えるべきなんじゃないかと。

~ここより6/26現在のイーモバLTEに対する感想~

というわけで、着実に繋がらなくなっているという問題が出てきています。
ぶっちゃけ某禿のダブルLTEの弊害が早くもといった感じでしょうか。

具体的に。
山手線の新宿-田端-秋葉原あたりの区間を僕はよく利用するのですが、基本通勤時間帯にはLTEで繋がらない、またはLTEで繋がっても3Gより遅いという状態です。
いつもSSをとるのを忘れてしまうんですが、RBBスピードテストで1Mbpsという数字を基本見ることはなくなりました。それどころかくまポンのSIMをXperia acroHDに入れたものが2Mbpsぐらい出るということからも、「ああ、iPhone5に帯域を持っていかれてるな」と感じさせられます。
もう一点、購入時には全く問題なかった新大久保-目白あたりの区間で必ずLTEと3Gの切り替えに失敗し、その区間を境にテザリング元の回線が切断されるなんとも言えない状況になっています。(この問題はもうひとつあるので、後述します)
前に書いた時、「LTE表示詐欺」的なことを書きましたけど、表示はLTEで、速度が3Gに満たないどこか、接続すらままならないというレベルにまで落ちてしまったことが、果たしてどうなのか?という見方もできます。
接続してる「フリ」をしているというこの問題、別に75Mbpsで繋がれとは言わないので、せめて通信できる環境を整えたらどうなんだとおもいますね。
(逆に都市圏の利用者が多すぎるという見方もできますね。おそらく関東圏のイーモバイルユーザーなんて8割は山手線に乗るんじゃないかと思いますし、何よりモバイルルーターの表示が多いこと。)

ちなみに、実体験で、すべてのキャリアを試した限り、JRの新宿駅ホームや池袋駅ホームはもうどのキャリアでも通信できないです。通信できる方は大真面目に運がいいレベルだと思います。それぐらい通信が限界じゃないかと思います。ここで10Mbpsとかテストででましたよって言ってる調査はすべてハッタリといっていいと思います。(実際つながって測った時には0.03Mbpsなんてとんでもない数字が出てきたぞ)
唯一の例外が今までイーモバイルだったのですが、残念ながらそれも最近はダメになってしまっています。それだけに落胆は大きいです。
新宿、池袋を除く駅だけに関してみれば、auはかなり維持してる感あります。可もなく不可もなし。ドコモは去年に比べると結構マシになってきています。さすがにドコモという見方もできますね。

秋葉原の路上とかだと、イーモバLTEは安定して2Mbpsぐらい出るので、実際重宝するんだけどね。

そういうわけで、山手線を利用するユーザーは相当の覚悟を持って利用しないと厳しいだろうなあと思います。一歩山手線より外に出ると割とイーモバLTEは快適なので、我慢出来るかどうかで大きく意味合いが変わってくると思います。

~ここまで~

1度目のアップデートが3/25にあったんですけど、
・Pocket WiFi(Wi-Fiテザリング)利用時の通信速度を改善しました。
・タッチキー(戻る、ホーム、メニュー)の精度を向上しました。
・Chrome(Webブラウザ)のバージョン25.0.1364.169に対応しました。
って話らしいです。(イーモバのHPより)

が、このアップデートをすることによって全体的にバッテリの持ちが延びており、回線使用でWeb利用する場合(chrome使用、画面は輝度50%、バッテリーモニター3で実測)で、だいたい2分1%から3分1%になっています。
タッチキーは相変わらず改善しないものの、タッチパネルのロック画面の問題は解決しています。あと、メモリ残量が常時200MB以上残るようになっていて、基本メモリ不足で止まるといったことはなくなった模様。
全体的にハードウェア最適化を進めた感じ。これから購入する人は、特別な理由がない限りすぐにアップデートしたほうがいいと思います。

そうこうしている間に2度目のアップデートが4/23にありました。
・タッチパネル高感度モード設定のメニューを追加
・動作安定性を向上

アップデートした限りでは、LTE/3G回線での通信が若干安定したかな?といった程度。タッチパネルは、保護フィルムとの相性(レイアウトのノングレア)だと思って諦めています。劇的に変化するわけでもないですし、どうせPocketWiFi用途なら、別に高感度モードは使わなくてもいいんじゃないかと思いますね。
あとは、メモリ不足によるアプリ強制終了とか、熱による動作不安定などの現象とかが改善されてるので、これも購入したらすぐやっておきたいですね。

~ここからは待望のSBM3Gに関する件(8/3追記)~

7/25のアップデートでとうとうSBMの3Gへの互換がとられるようになりました。
基本的にはSBMはローミング扱い。固定で使うということも一応可能らしいです。

6/18のアップデートの時に、なぜかテザリング中にモバイルネットワーク接続が途切れ、そのまま接続されないという不具合があったのですが、これに関しては解決しているように思います。

が、一つ非常に厄介な問題。(というか、僕の思い違いであることを期待していますが)
EMの3Gが途切れた場合、ローミングでSBMへつなぐのですが、ローミングでつないだあとにEMに戻って来ないのですね。
例えば、小田急線の代々木上原-梅ヶ丘駅間が最近地下化されたのですが、EMが電波の弱い区間で、(それ以前に東京メトロ線内の地下区間ではまともに使えませんが)実はGP02などでもつながらない区間ではあります。
アップデート後は、ここでローミングが始まるんですが、そのあと気づけば家までローミング。最初はテザリング中だからかなと思って、翌日テザリングなしで行くと、全く同じ状況にw

一応ね、ソフトバンクの3Gは昔よりだいぶ改善してます。PHS回線並になってしまった時代に比べたら普通に1Mbpsぐらいでますからね。

まあ、回線をこれだけボロクソにこけおどしてますからもういいですけど、上のような状況で、考え様によっては「3G使わせてやるんだからそっち満足して使えよ貧乏人」的な発想になってしまいますね。
公式には否定してますけど、ダブルLTEやTD-LTEとの併用などで回線を優先的にSBMに回すような状況も考えられます。この辺りどう考えてるんだろうか。(向こうも都合よく解釈するから、のれんに腕押し、言い分も平行線になってしまいそうですけどね)

それから、気づいたらローミングにチェックが入ってるという怪現象があるんですよ。
上記理由があり、こちらとしてはあくまでLTEを優先的に使いたいんです。(というかLTE固定出来ないのが問題なんですけど。)
きっと僕みたいに「どうしてもイーモバLTEが使いたい」って人には、こういうローミング設定が要らないと思うんですよ。ところが、なんどローミングのチェックを外しても、しばらくすると勝手にアンテナにRが付き始めてどうも勝手にローミングし始めるんですよね。ぐぐってみたり、2chのコイツのスレとか見てみたけどこの現象誰も起きてないっぽいんだよね。
思い違いであって欲しいというのはそういう理由です。まあ、もうためしようがないですけどね。

~ここまで~

なお、いろんな人が言ってるバッテリーの持ちですが、このバージョンに関わらず、どうも液晶のON/OFFを頻繁に行わなければ、やはり5~6時間程度のPocketWiFi用途で使えます。
細かいデータ取りをしていないので、断定出来ない部分もあるんですが、
基本的にケーブル切断→PocketWiFi起動→HTC JやOptimus Gでテザリング使用
で、朝8時半にONにして、大体15時ぐらいまで持つ(通信しなければもっと持ってるはず)。

スマホでのみ使用すれば、1日ぐらい充電忘れてもなんとかなってしまうレベルです。
まあ、大体ケーブル外して36~48時間以内には充電作業をしなければいけないというぐらいかなと。


まあ、あとやる人はないと思いますけど、アップデート以前はdocomo Xiのsimを挿して、moperaで接続可能。どういうわけかテザリングも出来ました。(アップデート後は未確認)4/23のアップデート版であらためてテザリングやってみたけど無理でした。ごめんなさい。
当然Xiは接続不可能。HSには対応している。多分FOMAのsimでも問題ないんだろうけど、Xiの例もあるのでなんとも言いがたい。

あとは無駄にCategory 4まで対応してたので、ドコモのXiのsimで一部150Mbpsという理論値まで速度が出るエリアが出てきているみたいですね。試験運用ですが、機種の再利用や回線速度含め将来的には希望が持てる結果ではあります。

料金プランに関しては、現状の僕の使い方ではほぼ問題ないです。大体スマホ全部をあわせても5GBに行くことはまずないと思われます。てか5GB超える使い方って何をやったらできるのかと。
(ちなみに、一回だけEVO WiMAXを使ってた時に10GBを超えたことがあったんですけど、それは仕事中に大手会社の方に回線を使われた時でした。日本では下請けいじめはよくあることです。)
通話自体も1回テストでかけてみた限りではかなり良好でした。1回でも電話するなら、あとは掛けなくとも通話定額オプション入っとけと思います。他のキャリアもそうですけど、通話料がLTEは高いですから、他社より有利なオプションがあるイーモバイルはもっとこれをアピールしてもいいと思います。



あとどうでもいいことですけど、Logitecのらくデジでワンセグも見られました。

・総評

「製品完成度の高さと回線品質の低さの絶妙なバランスさ加減がイーモバらしいスマホ」

個人的には大勝利なんだけど、これはXiを使ってたからと皮肉を言っておきます。

まずGL07Sそのものは(僕の中では)それほど問題のない機種です。大体ISW11FやらF-02Eやらをいじっている人ですから、正直ごれぐらいで完成度云々の文句は言えない。まともに使える。
少なくとも体感上ではOptimus Gと大差なく、Android4.1とK3V2のパワーを持ってすれば、ベンチ上は大差を付けられても、実用レベルでは何ら問題ないということです。メモリが1GBなのが、やっぱり気になる点ですが、アップデートで改善の兆しが見えたのでまあなんとかなるかなと。
カメラの性能もそこそこですし、テザリングで変な動作をすることもないし、おサイフケータイも使えるようになったので、それなりに何とかなるとは思います。
ただ、現状のドコモのミドルエンドクラスのスペック(HW-03E相当)なので、機種としての魅力にはいまいち欠けます。国内主要メーカーのスマホはガラスマ機能を全部網羅出来てきているので、使う使わないはともかく、単純に利用者がそこを割り切れるかがポイントです。

回線がどうしても不安。別に位置づけが安かろう悪かろうなのでSBMに比べたらいいんだろうけど、LTEでありながら3Gより平均して速度が遅い現状がなんとかならないものかと思います。どうも僕はこの一点だけが大きな不安だし、これが短期間で解決できるのか?という話ではあるんですね。少なくとも常時20Mbps出せとは言わないので、常時5Mbpsぐらいは出てほしいというのはあります。ま、結局最後は3GのPocketWiFiスマホとして使うには過不足ないということにしておきます。
(6/26追加)
打ち消し線を入れてまで書きました。どうも6/18のアップデートをしたあと、テザリングをすると回線が強制OFFになったり、3GとLTEの切り替えを頻繁に行い、通信できなくなるというような不具合が出始めました。またタッチパネル周りの不具合が元に戻っていて、ロック画面の解除が一発で出来ないことが多々あります。やっぱり夏だからかなあと思いますけど、う~んどうもそんな感じじゃないよね。
これが回線の問題なのか、それとも本体の問題なのか。いやくまポンの3Gと比べる限り、後者だと思うんよね。正直こんなことばかり続いてしまうと、あらぬ疑いがかかってしまうということですね。

あと念のため、AXGPを利用したARROWS S(EM01F)はこのレビューの回線の話には当てはまりません。ソフトバンク4G(ソフトバンク4G LTEではない)の他の方のレビューを参考にしてください。(いずれにしても散々な話らしいですけどね)

そういうわけで、間違ってもiPhoneから買い換えるとか、初めてのスマホとして使うとか、そういう事はしてはいけないと思います。別段オススメできる要素がない。もし友人周りに聞かれても、「いや、素性がわからない人は無難なXperiaでも使ってろよ」って言います。それぐらいスマホの運用とかが確立してる人間しか、笑ってやり過ごせないです。月賦で買うには無論値しない。

どうしてもイーモバのLTEのスマホを2年間は使い続けたいという人か、本体を一括で購入した上で、2130円の回線が欲しい人だけ買うのが正しい・・・とも言えない感じになってきた。
不満がないからとか、割りきって使うからとか書いたけど、もうそういうレベルじゃなくなってきたからなあ。温厚な僕でもこのへんはかばいきれない感じになってきてます。

ま、最後はボロクソ書きましたけど、マニア向けスマホなんだもの。これぐらい書いておいてバチは当たらないと思うのですが、あんまり参考にはならないかなと。
(6/26、3ヶ月使っての不満点と不具合的なものを追記しました)

ここからさらなる総括(8/3更新)

いろいろあったけど、simだけ活かすことに決めました。
後継機というか、sim入れにひどく豪華なものを買いましたけど、正直simだけで価値があると思うので本体はもういいだろという発想です。結局のところ、現状の底値で買った、ほぼ大差ないスペックのN-07Dがストレスレスなこと、実際不具合がどんどん増えるという状況で、今後改善される見込みがあるのかどうか?ということですね。この2点は、最長で1年という買い替えスパンでは致命的なんですね。とはいえ、このスペックの機種としては、よく持ったと思いますけどね。
端末だけならヤフオクで20Kぐらいなので、東名阪の方々は、今ならMVNO機種として買うのもいいかもしれないです。(ドコモのBand3の話)

一応今ならGL06Pとかを買ってSIMを活かすということもできますけど、上でボロクソに書いた「SBMのローミングが使えるLTEのSIMが欲しいなら」って話になります。
今ならMNP一括0円もあるので、そういう状態で買うのがベストだと思われます。
こんなこと言うとアレですけど僕がだいたい1ヶ月1GB程度(使ってない時はなんと500MBに満たない)なら、MVNOで済ませてしまうことも十分出来ます。
今や980円でドコモのフルスピードが出る激安SIMが出てきてます。しかも5GBまでの上限があるとなると、別にこの機種やこのSIMに拘る必要はない気がします。

というわけで、上記を読んだ上で欲しいとか、妥協点としてはまあいいかなとか、そういうものが見いだせる何かがあれば、割といいとは思います。が、このblogとしては、とりあえず本当に軟着陸モノということでまとめておきたいと思います。

「買うなとは言わない。妥協点としての評価が高いので、あとは読者次第です。」

ちなみに、最終的な売却額は15,750円でした。これが次の機種の資金の一部となったのは言うまでもない。

~そして、最後の総括(2014/2/22更新)~
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買っちゃったw
N5欲しかったんだけど、最終的に2年間のランニングコストとそれ相応な値段で売れること、そして何より現在のモデルはファームがいくつで、本当にイーモバ3Gは接続出来ないのかという実験がしたくて買いました。(まあ、GL10Pと302SHのオマケとはいえ)
テストはご覧のとおり。ただひとつ感心したのは、割とイーモバLTEも範囲拡大と電波を強力にしてるんだなと思ったことですね。
どんなに良くても10Mbps出ないとか言ってましたが、さすがに42Mbps→21Mbps化の効果もあって、今現在自宅付近では安定して30Mbps程度の速度が出ます。(とはいえ、GP02でも20Mbpsぐらい出てたこともあったので、なんとも言えないw)
両方共B207、現状ではSBMのローミングに対応しない初期ファームでの出荷は行われていない可能性が非常に高いです。

個人的にはどうせ黒1色だと思ってたんだけど、白出てからのがっかり感は半端無かったんですよね。

というわけで、GL09P以降はAXGPとの兼ね合いでSIMフリー端末をおそらく出さないと思われるので、本体としては安くてそこそこな機種ということになります。
まあ、ちょっと2013年モデルのスペックじゃないんだよね体感的に。これと比べていいのは、Snapdragon S4のデュアルコアレベル(GALAXY S3やXPERIA VL)ですね。面白いのは、ファーウェイが2012年冬モデルにドコモから発売したHW-01Eと大差ないレベルじゃないかと思われる点です。

sim込とした場合でも、一括で1150円(2014/3/31までの契約分らしいが)と格安の運用が可能となるため、コストとしては全く問題ないレベルです。下手にMVNOを契約するぐらいならという人もいると思います。
一応最大5GBまでの制限、端末が長期間使用に耐えうるほどいいものではない、

今更契約する人はこの点を考慮して契約した方がいいと思います。
メリット
  • 昼間のイーモバLTEは割と速い。
  • SBMの3Gエリアでも使用可能。(GL07Sでサポートされるのは2.1GHz帯のみ)
  • 薄く、軽い。電池持ちもそこそこ。Pocket WiFiとしての動作も割にいい。(GL10Pなどに比べて。上に書いてある点は留意すべきだが。)
  • ストレージ32GB。microSDスロットがないもののそれだけあればほぼ事足りるとは思う。
  • 実はカメラ性能が割と良い。(ここだけ現行のモデルと対抗出来るポイント)
  • 一括1150円、分割購入でも2900円と、MNPのドコモ並の格安運用が可能。
  • SIMが、Band3に対応していれば基本SIMフリー端末で使えるので、GL07Sに不足を感じても、いざとなれば白ロム購入が出来る。(ドコモの場合は要SIMフリー化)同様にGL06Pなどに入れても使えるので、非常に汎用性が高い。2014/3/11をもって対応不可となりました。

デメリット
  • 数ヶ月に1度程度初期化して運用しないと、ある時期(僕の場合は発売日の翌日に買って7月ぐらいに)から突然アプリ起動や通常の処理に時間が掛かる。(これは1台目を売るときには気づかなかったんだけど、今回もう一度半日操作したことでなんとなく見えてきたもの)
  • やはり発熱がそこそこあるので、充電中は使わないとか、テザリングを長時間使用しないとか、ユーザー側で対策が必要となる。
  • 処理速度やメモリ容量などに絶対的な性能不足に陥ることがある。(特にメインメモリ1GBでK3V3の組み合わせは、たまに再起動しないといけないほどメモリ不足に陥ることがある。Android側の問題もあるんだろうけど、使っているうちに割と深刻になる)
  • この先SBM傘下に入ったことにより、LTEの速度制限などが起こったり、SBM優先のエリアが出てきたりする可能性は否定出来ない。(実害として、iPhone5のダブルLTE開始直後のイーモバLTEの散々たる速度低下は上記で書いた通り)

結局、どこまで行っても素人お断りな機種です。本当にAndroidの運用が分かった人が、割りきって使用するという前提でのみ買いかなと思います。
僕が世帯主だったら家族に使わせるなんてとんでもない。よく親子連れがイーモバショップにいるけど、その状況なら素直に全員ARROWS買いなさいと諭すレベルです。


ちなみに、性格が悪いので、契約中に「発売日とかに契約した人は、この状況割と報われないですよね」とショップの人に言ってみたら、苦笑いしていたのと、イーモバのもう1台無料キャンペーンはかなり急に決まった話だったと言っていた。信憑性は低いものの、もしその話が本当だとすれば、真面目にここでGL07Sの在庫処分をしたいというSBMの思惑もあると思うので、欲しいと思ったら迷わず契約してしまってもいいと思います。むやみやたらとは言いませんが、1日缶コーヒー1本抜くだけでカバー出来るレベルの費用だと考えれば、我慢してもいいんじゃないですかね。


まあ、延々1年近くこの話をすると思わなかったので、この機種は本当にこれで最後にしたいと思います。


auが続いて申し訳ないです。IS11PT MIRACHをレビューします。

・購入の経緯
acroを長期レンタルで出す必要があり、auのSIMフリー端末が手元にないとちょっと困るので、購入。
ヤフオクで6750円。ちなみに、前モデルともいうべきIS06はより高い値段で取引されており、このことからも、非常に中途半端な存在。
IS06に比べて、俺が一生使わない可能性が高いらくらくホン系の端末ということで、おもしろ半分の購入です。

・スペック
もう書くのも飽きた。MSM8255の1GHzに、512MBメモリ。データ領域はおそらく500MBない程度とタイトなやりくりを強いられるモデルです。
こういうローエンドの機種は、決まってmicroSDの容量がしょぼいのですが、例外に漏れず2GBしかありません。
よって、メーカーやキャリアが、すでにユーザーがヘビーに使うという想定をしていないと考えられます。
まあ、もっとも前のユーザーがえらく欠品していることもあり、基本microSDはないんですけどね。

・体感速度
基本的には遅くないレベルです。まあ、人によってはイラっとするレベル。初期状態のARROWS Zはこれぐらいです。
Xperia2011シリーズと同等スペックですので、あるいはソニエリHomeで同等の使い勝手になるかもしれません。
ふつうに使うぶんには全く支障のないレベルです。かなり標準のレベルですので、使い方によってはパワー不足を感じると思います。

・液晶の表示、動画再生機能など
ふつうのTFT液晶。800x480の3.7インチWVGA液晶。サイズと解像度を考慮すれば、必要十分です。
さすがにスマホなので、といいたいところですが、輝度を下げると非常に視野角が狭くなるなどといった問題点があります。
動画に関しては、別段試してないです。たぶんacroぐらいか、acroよりさらに劣るレベルじゃないかと。

・タッチパネルの感度、操作性
うん、これは非常に良いです。
指には適度に追いつくし、しっかり動き、しっかり止まるといったスタンダードな動作がやりやすいです、
元々そんなに期待していない部分だけど、それ自体がVX580wなんかとはケタ違いにいいです。さすがにスマホ。
初めてイジる人には、これぐらいの指針がないと、iPhoneとかのありがたみや驚きは非常に薄いと思います。
まあ、だけどそもそもイジる機会は限られてるしね。難しいよね。

・オリジナルUIの使い勝手
auが将来来るであろう全スマホ時代に先駆けて作り出したかんたんUIですが、正直スマホのメニューはこれくらいでいい気がする。
というのは、docomoのpallet UIが余りにダメな感じで、中途半端にiPhoneを意識した感じだからだと思います。
例えば、電話とかは、「電話をかける」とか、Eメール(キャリアメール)は「メールを送る」とか、そういうのが視覚的にわかるようになっているのがいいです。
速度は二の次、わかりやすさを考えれば、このぐらい簡単じゃないと、全スマホ時代にはなれないだろうと思いますね。
ちなみに遅くないし、メニューも1画面のみと非常にシンプル。使い勝手だけ考えればこれでも問題ないレベルだと思います。

・筐体の特徴(ボタンやスピーカーなど)
最大の特徴。まず物理ボタンに「home」「back」「menu」なんていう表示のあるボタンがあります。アイコン表示に慣れていることもあって、ぱっと見で困る時があります。わからない人にはこれのほうがいいんじゃないか。
上部には電源ボタンのみ。ストラップ穴があります。左側にはmicroUSB、右側にはボリューム。背面にはカメラとスピーカー、赤外線ポート。
イヤホンジャックが存在しません。microUSB変換アダプタを使う模様。
そして防水防塵加工がされており、電池蓋などもロックがかけられるようになっています。某薄型スリムのパッキンのみとは違い、見た目と実用で安心感があります。
下手にカバーに入れることなく、ガシガシ使うのが本来の使い方なのでしょう。

・電池の持ち
案外、というか結構持つレベルですね。1320mAhの容量でも、液晶が小型なのがポイントかもしれません。
今回はテスト以外では、通信なしで待ち受けのみですけど、ほかの待ち受けのみにしているEVO3Dの約3倍近い大容量バッテリー(公称3500mAh)とあんまり大差ないあたりにすごさを感じます。
このあたりはらくらくホン系らしいなと思いますね。

・その他
重量は123g(公称)。思ったより軽いです。iPhoneと同サイズでiPhoneより軽い。さらに小型のIS05よりも軽い。ふつうの携帯として携帯出来るので、先ほど紹介したとおり、カバーなどに入れず、ガシガシ使うべきなのだろうと思う。
デザインがiPhone3Gっぽいのが気になります。高級感を表す一方で、銀縁とかはキズが付くとみすぼらしいので、その点はメーカーが留意すべきかなと思っています。
総じてシンプル。物足りなさがある人もいるでしょうけど、この程度なら我慢出来るでしょう。

・総評(点数とその理由)
「全スマホ時代への試金石」
素直にAndroidを使って作ったスマホですね。パンティックの評価が割と高いのはそういう理由かもしれないですね。
まあ、正直物足りなさは割とあるし、非常に無難な作り方なんですね。例えば、これがGALAXY Sの時代に出たIS06の代わりとして発売されたなら、その時代の目新しさを求めるシニアユーザーなどにも受けたかもしれません。が、かんたんUIが世に出てしまったあとで、この無難さは商品自体の素材がわかるユーザーにしか受け入れられません。auへの批判が止まりませんが、こういう細かい戦略のミスによって、EVO3DとかPhotonのような世界市場で定評のあるモデルを投げ売りする一方で、ARROWS Zのような欠陥モデルが人気なのです。

そういう意味では、完全にauによって殺されたモデルといっても過言ではないと思いますが、幸いサンクスチェンジ(というか、このサンクスチェンジという響きが、auのユーザーに対する小馬鹿にしてる感を煽っているとしかいいようがないのですが)交換機種として登場することになりました。
今後、この機種を手にするユーザーも少しはいると思いますが、Androidのスマホとして使うことは非常に厳しいと思います。
もっと後にならないと、この端末の評価は出ないと思いますが、戦略上投入されてしまっている姿勢が見られてしまったところに-30点。あとは無難なスマホということで-10点。ARROWS Zと同じ60点ぐらいかなと思います。

ちなみに、勘違いしないようにいっておきますが、ARROWS Zは買ってはいけないモデル。IS11PTは買っても実用にはなんら問題ないレベルです。電話だけでOKなら非常にオススメです。まあそんなスマホユーザーはそうそういないでしょうけど。

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