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カテゴリ: MVNO・廉価帯スマホのレビュー

今回は、Xiaomiのau向け廉価帯端末の一つ、Redmi Note 10 JEをご紹介。
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もう後には引き下がれない、Snapdragon480搭載スマホの実力とは?
Libero 5Gから続く廉価帯5Gスマホレビューの第3弾にして、一番スペックの低いモデルの登場です。
この辺は基本的には4GBメモリ、64GBストレージを搭載していますが、3万円以内を実現するために、Snapdragon480を搭載しているのがポイントです。
おそらくは、Qualcommでは、対Dimensity 700程度を想定しているSoCだと思いますが、GPUはS690より性能が上のAdreno619(S690はAdreno619L)を搭載するも、CPU部はKryo460(S690はKryo560)と下がっており、S750がS690の上位と呼ぶとすると、このS480は上位とも下位とも呼べない、何か別のものとなっています。そこはKryo460ということで、一応区分けはされているということになります。

ただ、多分このAdreno619シリーズを搭載している3つのSoCは、多分クロックの問題など、同じダイを切り出した時点で選別しているんじゃないかと思うので、もしかしたら案外行けるかもという淡い期待と、あとは単純に禁断症状ですね。

かんたんなスペック
Snapdragon480 (2GHzx2、1.8GHzx6)
メインメモリー 4GB
ストレージ 64GB
前面6.5インチ FHD+(2400*1080)液晶/リフレッシュレート90Hz対応
無線LAN 11ac(866Mbps対応)/Bluetooth5.1
4800万画素(メイン)/200万画素(広角レンズ)/200万画素(マクロレンズ)
指紋認証センサー兼電源ボタン、USB type-C端子
NFC搭載、Felica/おサイフケータイ対応
モノラルスピーカー/イヤホンジャック/LDAC、AAC、SBC対応
nanoSIMスロット x1
microSDスロット x1
4800mAhバッテリー
163x 76 x 9.0 mm 200g
Android 11→12(MIUI13)

5G
NSR:n28/n77/n78
4G
1/3/5/7/12/13/17/18/20/26/28/38/40/41
3G
1/2/4/5/6/8/19

なお、メーカーで思いっきりGPUがMali-G57MC2となっていますが、Qualcomm製SoCでは現在Maliは使われていないため、Adreno619だと思われます。

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Xiaomiっぽい背面。Xiaomiのいいところは、保護フィルムとケースが付属されている点ですね。まあ、保護フィルムは新しいガラスを買ったほうがいいです。


全体的な操作感など
これまで使ってきたLibero 5Gシリーズは腐ってもミドルエンドクラスのSoCなんですが、今回はローエンドSoC。過去取り扱ったレビューでも数点しかないであろう、ローエンドクラスのスマホです。とはいえ、さっきから書いているように、限りなくミドルエンドに近いローエンドですから、きっとそれほど違和感のない操作性だろうと思っておりました。

...考えが甘かったですね。初動はそうでもないのですが、例えば単純にChromeでWeb記事を見るにしろ、Chrome起動までワンクッション、記事を読み込むまでワンクッションと、驚くほど遅い。リフレッシュレートが90Hzゆえ、そこが顕著に分かってしまうんですよね。過去にAQUOS Sense2をレビューしたことがありましたが、あの時のS450に匹敵するほど、何かが引っかかる感じの動作です。個人的に安かろう悪かろうなAndroidの見本かなと思います。例えばキャリアで代替え機を出してもらうとしても、これは到底我慢できるシロモノではないと思いました。

ゲーム、検証のためデレステとウマ娘、IDOLY PRIDE、それと俺的ベンチマークでおなじみときドルをインストールしました。
デレステは、まあ多くを求めなければ普通にプレイできるギリギリのラインです。2Dでスコアを出しに行くには丁度いいのかもしれません。(一応3DMVはアップしてみたけど、頑張ってるほう)
ウマ娘はしばしばプレイ続行が不能になるフリーズや強制シャットダウンなどが非常に多く、更に一番の問題として、ガチャの画面に飛べないという特大エラーまであります。これは素直に諦めろということでしょうけど、それにしちゃお粗末な感じです。
IDOLY PRIDEも、まあできるけど低画質30fpsです。これでライブがコマ送りになったり、ガクガクしたりです。実はこの中のゲームで、IDOLY PRIDEが一番3Dが重いゲームであるため、分からなくはないんですが、ちょっとプレイはしたくないですね。

そしてときドル。3DMVでガクつくのはもう目に見えてましたけど、やっぱり厳しいです。

えーと、なんですかね。Libero 5GシリーズはたしかにミドルエンドのSoCだけあって、その辺は強いんですけど、一般的な動作もここまで散漫、更にゲームはまともに遊べない、けど、価格は似たようなオークションで1万程度(今回は新品8,800円購入)と、なんか損をした気分になってしまいますね。


まとめ、納得の安さ。Androidのイメージを悪くするであろう、ストレスの溜まる1台
えーと、ワイモバイルってすげえなって思いましたね。ドコモもGALAXY A22は多分快適なスマホだと思う。そういう観点で、Android12にアップデートしたからこうなりました、とは考えにくいんですよね。MIUIが多少問題とはいえど、そこに大きな問題があるとは思えません。ゆえ、素のAndroidが入ったS480スマホを試してみたいという気もあるんですが、単なる徒労にしかならないと思うので、割愛させていただきます。
auって割とこのS480搭載スマホを低価格帯で展開しているのですが、はっきり言って、昔の遅かったAndroidのイメージそのままの端末に、2022年に出会うとは思いませんでした。そりゃ、イオシスで投げ売りされて当然としか言いようがない。おサイフケータイがまともに働くか心配なぐらいです。あらゆる動作に待ち時間がある。このストレスを持ってしまうと、窓から投げたくなります。

AQUOS Wishやarrows Weなんかも変わらんだろうなあと思うのと、唯一まともそうなOPPO A54 5Gですら、結構怪しいかなと思います。これらを全部ラインナップしてるとか、真っ当な製品開発部門があったら、普通は採用しないです。S480は思ったより駄目過ぎますね。

俺はこの端末がLibero 5Gシリーズと同じ値段だと考えると、正直なところ、ランクが違いすぎるかなと思います。同じ8,000円台の端末なのに、ここまで性能面で違うモデルがあるのかと驚愕します。

なんだろなあ、なんなら2年前にレビューしたmoto g8だってこんなにヒドイ感じじゃなかったし、Redmi Note 9(国内未発売)も全くもっさり感はなかったんですよね。なんなら、他国で発売されてるRedmi Note 10 5Gですら、これより快適だと思うんです。なぜ日本市場向けに、こんなナメられたモデルが販売されてしまったのか。これだからXiaomiはイマイチ信用出来ないんだよなあ。



おしまい

今回はまたしても、ZTEがワイモバイル向けに製作している、Libero 5G IIの実機レビューをします。

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異常なコストパフォーマンスの第二弾。
今回のLibero 5G IIは2021/12の発売、価格は21,960円です。
前のLibero 5Gは最初3万円台から始まっていましたが、今回は最初から1円でばらまくのを前提に考えられている感じがします。いわば戦略的機種の1台であります。
直接のライバルとしては、ドコモのGALAXY A22 5Gだと思われますが、A22が5.8インチであるのに対して、Libero 5G IIは6.67インチと液晶サイズが大きく、その分重量は168gのA22に対して、200gとなかなか重量級です。まあ、見た目を見る限り、こんなに液晶がでかいとさすがに重くなるなと思う感じはあります。6.67インチ液晶というモデルは、実は手持ちでもRedMagic 6Rしかなく、そのためか、異様に筐体が大きく見える感じがします。

初代Libero 5Gと同じZTE製。SoCはSnapdragon690から、Dimensity 700へ変更されています。そのため、価格も抑えたままで、後継のモデルとして製作された形となります。ここは悩むところで、日本市場では圧倒的に有利なSnapdragon 690を搭載したLibero 5Gか、少しでも安く販売するためにDimensity 700を搭載したLibero 5G IIかで、結構分かれるところじゃないかと思います。


かんたんなスペック
Dimensity 700 (2.2GHzx2、2.0GHzx6)
メインメモリー 4GB
ストレージ 64GB
前面6.5インチ FHD+(2400*1080)液晶
無線LAN 11ac(866Mbps対応)/Bluetooth5.1
1600万画素(メイン)/800万画素(広角レンズ)/200万画素(マクロレンズ)
電源兼指紋認証センサー、USB type-C端子
NFC搭載、Felica/おサイフケータイ対応
モノラルスピーカー/LDAC,AAC,SBC対応
nanoSIMスロット x1/eSIM対応
microSDスロット x1
3900mAhバッテリー
169x 78 x 8.8 mm 200g
Android 11/MyOS(ZTEのUI)

5G
NR:n3/n28/n77
4G
1/2/3/8/41/42
3G
1/2/4/8

バンド構成で、LTE B28がありません。そのため、基本的にはSB系のSIMで使うことが必須とも取れます。自宅のau回線の場合、B41+B3のCAなどで強引に拾ったりすることが多いようです。

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個人的にはメーカーロゴもない、スッキリとした外観は好みですね。


全体的な使用感など
UIなどは特に問題ないです。Webを見るなど、ライトな使い方であれば、まず困ることはないと思います。電源ボタン兼指紋認証センサーも非常に認識力が高く、正直XPERIAより上とも思えます。

ゲームに関してですが、最適化されていないデレステを除き、プリコネやウマ娘、IDOLY PRIDEなどが普通にプレイできます。ウマ娘は、3D軽量にすることでもっと快適に動作させることが出来るぐらいのスペックですが、3D標準でも十分動いてしまいます。ロード時間などを考慮するともう1ランク上が欲しいところですが、そうなるとやっぱり端末価格も上がってしまうため、やむなしではあります。
IDOLY PRIDEは遊べるとは言え、3Dを低ランクに設定して、まあ遊べるかなと言う程度です。処理が追いつかずに落ちるときがあるので、要注意です。

気になる点としては、たまに再起動して、そのまま起動出来ない時がある点。電源を強制OFFしてもう一度電源を入れれば普通に動作するので、それほど支障はありませんが、今後修正されないと、ちょっと怖いかなと思います。対処が分かる人はいいですけど、その点はマイナスかな。

毎度の苦情で申し訳ないですが、外観がシンプルな分、重さが際立つ感じがします。片手じゃ使うのが結構辛い感じがします。まあ、これで困ることはないですが、液晶サイズとのトレードオフと考えるしかないかなと思っています。


まとめ、コストパフォーマンスよし、普及帯モデルとしての完成度は高い
ZTEらしい、非常に堅実な作り。やっぱり今回も重さと、Libero 5Gにはなかったシステムの不安定さなど、ちょいちょい不満はありますが、価格を考えれば、弱点らしい弱点がないです。
今回はメルカリで、たまたま8,500円で出ていたので、購入しました。ただ、回線契約で1円にしておくモデルではない感じがします。いわゆる戦略的機種ではあるにしろ、これだけ安くてそこそこの性能があれば、大半のユーザーは満足しちゃうんじゃないかと思うんですよね。
直接のライバルが、前モデルのLibero 5Gで、しかもそれは完全な好みであるため、非常に悩ましいところではあります。ベンチマークスコアで判断するわけじゃないですが、完全に互角なんですよね。そのうえで、敢えて比較をするならば、
  • Snapdragon690とDimensity700の違い
  • 6.5インチ液晶と6.67インチ液晶の違い
  • カラーリング
このぐらいでしょうかね。同じメーカーが作っている以上、違いが出にくいので、その点で悩むことにはなりそうです。
  • ゲームを多少プレイするということであれば、Libero 5G
  • Webサービス中心に利用するということであれば、Libero 5G II
というような感じにはなります。昨今のモデルで、デレステが対応していない機種が登場しちゃったというのが驚きだったのですが、やはりDimensity系はそこが一番不安視されるため、そこを気にしないならLibero 5G IIなのかなと思います。

なお完全に余談ですけど、Pixel6をレンタルしている身としては、Pixel6より断然こっちのほうが使いやすいというオチがあります。それぐらいスタンダードなスマホなので、幅広い層に受け入れられていいんじゃないかなあって思ったりします。

もちろん、Libero 5Gのときにも書きましたが、iPhone SE 2020など小さな液晶サイズのスマホをメインとして使っている方には、これを1台足して、LINEMOあたりでゲームやWeb閲覧用途として使って欲しいかなと思ったりします。Androidの魅力の一つに、画面の大きさがあったりしますので、それに1万程度のお金を突っ込むことができれば、より快適にスマホ生活が送れると思います。




おしまい

今回は、ZTEがワイモバイル向けに製作している、Libero 5Gの実機レビューをします。

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意外にワイモバイル初の5Gスマホだったコストパフォーマンスの塊
発売は2021年4月、ワイモバイルの5G対応に合わせて発売されたモデルです。
ソフトバング系では、この前にXiaomi Redmi Note 9Tが発売されており、そちらもDimensity 800Uを搭載しながら、約2万円というおもちゃのような価格であり、その意味で5Gを普及させるためのモデルが湧いて来たような形となっています。
全体的に面白いのは、5Gモデムを搭載しているゆえに、スペックはどうしてもハイエンドのLite Editionになりがちなところで、Dimensity系も800をベースに700シリーズを作っていますが、対するQualcommは、おそらくコア選別方式によるクロッククラス分けを行っており、S480、S690、S750のカタログスペックはほぼ同一で、クロックテストにより、出荷製品が変わるという方式を採用しているのではないかと思われます。故に、この機種は当初S750搭載とSoC-Lなんかでは表示されてしまったようで、言い切ってしまえば、もしかすると当たりはS750、ハズレはS480というようなブレがあっても全くおかしくない類のモデルだと考えられます。

さて、この機種の価格は発売当初より格安とも言える31,680円。その後すぐに価格改定があったせいか、2万円後半、現在では在庫限りと言わんばかりに新規4,980円。お店によっては新規回線契約で1円になるなど、S690搭載のスマホとしてはずば抜けて安いです。Dimensityの未知感に比べると、1万プラスしてSnapdragonの安心感を求めるユーザーも多いでしょうし、何より、トリプルレンズカメラ、IP57の防水・防塵に加えて、Felicaにも対応するという、全部入りに近い構成でこの価格は、当時でも、現在でもコストパフォーマンスに優れた1台だと考えられます。


かんたんなスペック
Snapdragon690 (2GHzx4、1.7GHzx4)
メインメモリー 4GB
ストレージ 64GB
前面6.5インチ FHD+(2400*1080)液晶
無線LAN 11ac(866Mbps対応)/Bluetooth5.1
1600万画素(メイン)/800万画素(広角レンズ)/200万画素(マクロレンズ)
紋認証センサー、USB type-C端子
NFC搭載、Felica/おサイフケータイ対応
モノラルスピーカー/LDAC、AAC、SBC対応
nanoSIMスロット x1
microSDスロット x1
3900mAhバッテリー
162x 77 x 9.2 mm 201g
Android 11

5G
NR:n3/n28/n77
4G
1/2/3/8/28/40/41
3G
1/2/4/8

見事なまでのソフトバンク縛りとも言える機種で、今後基地局転換を見据えた5Gバンド構成になっているのは、ちょっと驚いたかな。

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なお、主要APNに関しては、他のキャリアでもMVNOは入っていたりするなどもあって、かんたん。
SIMロック解除して楽天SIMを挿したところ、普通にAPNが入ってました。
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全体的な使用感など
まず、遅くはないです。ストレージもUFS接続なのか、eMMC接続で感じるもたつき感があまり感じられないです。そのためか、普通にWebを見るなどのデバイスでなら、特に不自由することはないと思います。
判断が難しいのが、ゲーム系で、S690のスペック侮りがたし。割と、デレステやウマ娘なんかが標準グラフィックでも違和感なく遊べてしまうという凄さです。S780をS845相当のグラフィック程度と前に紹介したと思いますが、ギリギリS835程度のグラフィック性能があってもおかしくないと思います。このクラスでベンチマークはバカバカしいので省略しますが、ポテンシャルそのものは相当高く、価格によって、S765G、S690、Dimensity 800U、S480と4者とも非常に悩ましいスペックではあります。このへんは後述するとして、ちょっとしたゲームはもちろん、プリコネ程度のゲームでも十分遊べるだろうと思います。

背面指紋認証センサーにも仕掛けがあり、触った指に応じてアプリが起動するなど、なかなか凝った機能となっています。
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ぶっちゃけ、これぐらいダイレクトにアプリが起動すると、ちょっと頑張れる気がする。

その他、イヤホンジャックがないので、別途変換アダプターが必要なぐらい。
個人的には、見た目に反して重いという感覚があります。鮮やかなカラーリングゆえ、どうしても手の感覚では持ち上げた時に、「おっ」っという重さを感じますし、残念ながらボディもツルツルなので、個人的にはケースは必須じゃないかなと思います。(ジャンクで買ったので、傷がすごい)


まとめ:堅実であり、遊び心もある、低価格帯には珍しいスマホかも
重さ、チープ感など、一通り残念なところはありますが、それ以外は全く問題ないレベルのミドルエンドモデルとなっており、一昔前のミドルエンドモデルを普段使ってる人であれば、S630あたりからでも十分にその変化に気づくはずです。S665あたりと比べると変化は小さいですが、ゲームをプレイするのであれば、断然3D性能の高いS690のほうが向いています。

現在、ヤフオクで落札出来る代表的なモデルを書いた時期で見てみると
  • S765G Xiaomi Mi 10 Lite 5G(au) 約1.5万程度
  • S690 ZTE Libero 5G(ワイモバイル) 約1万程度
  • Dimensity 800U Xiaomi Redmi Note 9T(SB) 約1.2万程度
案外、性能相応で小刻みに価格が入っており、なかなかに迷いどころではあります。
5,000円上乗せできればS765G搭載スマホは視野に入るのですが、いかんせんそこまで出せないとしても、1万程度で購入可能なこのスマホでも満足出来るぐらいかなとは思います。

今回、これを買ってみて思ったのは、低価格帯でもここ1年ぐらいのモデルであれば、普段使いの勝手はほぼハイエンドスマホと変わらないレベルまで来たなと感じました。
まあ、ゲームをプレイする、それをバックグラウンドで録画するなどを行うとなかなか厳しいところはありますが、そこまですることがなければ、おそらく満足するんじゃないかと。ただ、この境地に行けるのは、なかなか台数を触っていないとわからない感覚であるとは思います。

個人的な意見となりますが、ちょっと古いiPhone8ぐらいのモデルとの2台持ちなどで、最近のゲームプレイなどに使うのに、コストパフォーマンスがいいんじゃないかなとは思います。10万のiPhone13を買うか、1万のLibero 5Gを買って2台持ちするか、これは相当悩むところではあります。


少なくとも、性能面では、安かろう悪かろうな感じはしませんでしたので、あとはチープな外観さえ許容できれば問題ないかと思います。




おしまい

今回は、なんか運良く買うことが出来たXiaomi Mi 11 Lite 5Gの実機レビューをご紹介します。

解約の電話がつながらない→端末購入までの経緯
さて、これを買うつもりはまったくなかったというのが本音で、毎度のようにS765GやDimensityシリーズのスマホ欲しいなあっていう話はしているものの、それがたまたま安ければ買おうといったような形で、ハナからハイエンドにしか興味のない人間です。ただ、Mi 11 Lite 5Gはちょっと欲しかった部類の端末だったものの、もう入手は無理かなとずっと考えていました。

回線整理で、ビッグローブのSIMを解約しようと思っていたところ、解約ダイヤルが20分通話しても保留状態になってしまい、どうにか解約する方法はないものかと調べてみたところ、MNP番号の発行なら数分で可能ということが書かれていました。で、MNPでiPhone SE 2020をもらうとかも考えたんですけど、たまたまIIJmioでMi 11 Lite 5Gの在庫があったので、これは何かしらの運命だと思い、申し込みしました。19,800円ながら、今回は都合により24回で買いました。そのうち一括支払いする予定です。ほぼ3日で到着。ただ、IIJにしては珍しく、佐川急便と表示されながら、実際はヤマトで送られてきたのはちょっと不意を突かれたなと思いました。20210828_160536~2

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かんたんなスペック
Snapdragon780G (2.4GHzx1、2.2GHzx3、1.9GHzx4)
メインメモリー 6GB
ストレージ 126GB UFS2.2
前面6.55インチ AMOLED FHD+(2400*1080)液晶
無線LAN 11ax(1201Mbps対応)/Bluetooth5.2
6400万画素(メイン)/800万画素(広角レンズ)/500万画素(マクロレンズ)
電源ボタン兼用指紋認証センサー、USB type-C端子
NFC搭載、Felica/おサイフケータイ対応(ただしNFC決済との排他)
ステレオスピーカー/LDAC、LHDC、aptX Adaptive、AAC、SBC対応
nanoSIMスロット x2(DSDV、および両方とも5Gでの送受信対応)
microSDスロット(SIMスロット1枚と兼用)
4200mAhバッテリー
160x 75.3 x 6.8 mm 159g
Android 11.0/MIUI 12.5.2(※グローバルROM、アップデートで導入)

5G
NR:n1/n3/n5/n7/n8/n20/n28/n38/n40/n41/n77/n78/n66
4G
1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/26/28/32/38/40/41/66
3G
1/2/4/5/6/8/19

正直なところ、ミドルエンドとしてはお手本ともいうべきスペックで、前に紹介したRed Magic 6Rに肉薄するレベルではあります。当然ながらDSDVもOKで、Felicaにも対応し、そしてサイズはそこまで小さくない割に159gという軽さ。さらに久々に見た6.8mmという薄さもあいまって、これは爆発的に売れてもおかしくない感じです。


ベンチ結果、使い勝手など
1630155873169
1630249277384

1630155873174
なんか、拍子抜けな感じがします。
これでも十分すぎるスコアではあるんですが、3DMarkがSlingShot Extreme止まりなのを考えるとそれなりなのかなとは思います。
ちなみに、過去にS855(Red Magic 3)で3DMarkで計測した際のスコアと比べて、大体1割減程度に収まっているので、3D性能的にはAdreno640並とは行かないまでも、そこに迫るレベルであると思われます。

薄型スマホの常ではありますが、やっぱり普通に使っていて熱を持ちやすいというのが最大の問題かな。S780GもS888と同様の発熱を抱えており、その点で予め考慮にいれておくべきかなとは思います。(ゲームやってるとFelicaのマークあたりが発熱する)バッテリーはとりあえず買ってから一度満タンにして、今日(9/1)が3日目、待受けでSIMを入れてありますけど、おおよそ50%を切る程度で推移しています。ゲームとかをやらないで、Web見る程度であれば、少ない感じではないと思います。

Felicaは使えるにしても、NFCタッチ決済との排他式となっていて、切り替えが必要であるというのがやや難易度が高くなっている感じです。ただ、ほぼSuicaなどのFelica系しか使わないのであれば、それほど問題はないのかなと思います。


ゲームについて
まず、そもそもにこの端末は、ゲームに向いていないです。
理由は簡単で、いわゆる音ゲーでは音ズレや入力遅延のレベルが度を過ぎているし、ウマ娘みたいにオブジェクトに3Dモデリングを使っている場合は、冷却機構が追いついていなくて処理落ちするといったような問題が見えてきました。


例えば音ゲーの譜面を、音を消して叩き落とすモードにすると、別にフルコン出来るレベルでも、音合わせで譜面を叩いた場合、100~200ms程度調整出来ないと多分修正が不可能だと思います。
シャニマスもライブのタイミングはやっぱり合わないです。それはどうにでもなりそうですけどね。



MIUI12.5.6で必要最低限のレベルはクリア出来るようになりました。まあ、音ゲーなんかはわかりやすく変化を感じるようにはなりました。デレステで音合わせ出来るようになったということは、他のゲームでもまず問題ないんじゃないかと思います。
そこまで

ウマ娘のような3Dゲーは、懸念されている通り、大きな問題として、こもった熱をどう排出するかという点で、やっぱり一般的なハイエンドスマホに比べて劣るし、排熱によるロード時間の遅延や処理落ちはどうしても出てしまいます。ウマ娘一人でそんな感じなので、明らかに高負荷には弱い感じです。

薄型ボディとS780Gのせいで、今後たくさん出るであろうS778Gスマホのほうが3D処理には余裕がでるんじゃないかとも思えるんですよね。これが大型サイズであれば全く問題ないレベルの排熱ではあると思うところ。


ポチポチゲーはほぼ問題ないです。
最近、この手のゲームで一番腹立たしいロード時間や無駄な処理が多い、「スーパーロボット大戦DD」「ミニ四駆動超速グランプリ」なんかが普通にプレイできるので、キモとなる部分はそれほど弱くはないのだと思います。(ちなみにこの2ゲームとも、無駄な操作をユーザーに求めるのが気に入らない)
fpsゲーとかをやらないのでなんとも言えないですけど、S780Gが本来のポテンシャルを出せる環境が整えば、確かにデレステのMVの3Dを見る限りではS845~S855の間ぐらいには落ち着くだけの能力はありそうです。その辺はメーカーサイドとしてどう対応するのかというのが見ものではあります。

...ポテンシャルは高いんですよ。S810のときにも書いてますけど、ポテンシャルを100%活かせるだけのハードウェアが揃って、初めて実測値が出るわけですけど、こっちの場合はソフトウェアによる不具合な感じしかしないですからね。その辺がどうなのか、ちょっと心配ではあります。


まとめ、普段使いには安定、しかし多彩な機能を使うと剥がれる化けの皮
用途さえ絞れれば、たしかに存在そのものは面白そうな端末です。
薄型スリムでそこそこ軽量。そして圧巻のバッテリー持ちなどはさすがというべきです。
世界中のノウハウが詰まってるからこその、Mi 11 Lite 5Gなのだと思います。

が、日本市場向けに頑張ったところまでは良かった。問題はそこからで、とりあえず付けました的な機能のせいなのか、あるいはそこに追いついていないソフトウェア開発なのか分かりませんけど、それを台無しにするようなゲームの音ズレやカメラ・ゲームなどの熱暴走、スクリーンキャプチャの録画問題など、挙げればどんどん出てくる不具合がかなり多めかなという印象です。
あと、Xiaomiのセキュリティアプリって、いわゆる根こそぎ通知が来ない系のやつだと思いましたけど、それもインストールされてるのも気になりますね。

あげるとしても及第点で、確かに5万するXPERIA 10 IIIなんかよりは高性能なんですけど、そこはやっぱり海外メーカーであり、SamsungやLGのようなノウハウはまだ取得出来ていないのではないかという印象が強いです。OPPOはその辺すごい変わり身だったと思うし、そこに追いつき追い越すためのMi 11 Lite 5Gだっただけに、非常に惜しいです。

とにかく、薄くて軽くて画面がでかい、Felicaも使えるというだけで印象がいいだけに、買ったユーザーの多くが触れているゲーム問題やカメラ問題はなんとか修正しないと、そこで終わってしまう可能性もありますので、それだけは避けてほしいです。

ゲームに関しては、ほぼなんとかなるレベルではあると思いますので、カジュアルゲーぐらいなら十分対応出来ると思います。

Xiaomiならその辺は心配しなくていいとは思うけど、日本限定モデルという点で、今後どうなるかが割と注目ではあります。本気だったら、ゲーム周りの対応や細かい不具合なんかは修正してくると思うんですけどね。そういう意味で、Xiaomiの真価を見極めるには、いい端末だと思います。



おしまい。

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