今回は、Xiaomiのau向け廉価帯端末の一つ、Redmi Note 10 JEをご紹介。

もう後には引き下がれない、Snapdragon480搭載スマホの実力とは?
Libero 5Gから続く廉価帯5Gスマホレビューの第3弾にして、一番スペックの低いモデルの登場です。
この辺は基本的には4GBメモリ、64GBストレージを搭載していますが、3万円以内を実現するために、Snapdragon480を搭載しているのがポイントです。
おそらくは、Qualcommでは、対Dimensity 700程度を想定しているSoCだと思いますが、GPUはS690より性能が上のAdreno619(S690はAdreno619L)を搭載するも、CPU部はKryo460(S690はKryo560)と下がっており、S750がS690の上位と呼ぶとすると、このS480は上位とも下位とも呼べない、何か別のものとなっています。そこはKryo460ということで、一応区分けはされているということになります。
ただ、多分このAdreno619シリーズを搭載している3つのSoCは、多分クロックの問題など、同じダイを切り出した時点で選別しているんじゃないかと思うので、もしかしたら案外行けるかもという淡い期待と、あとは単純に禁断症状ですね。
なお、メーカーで思いっきりGPUがMali-G57MC2となっていますが、Qualcomm製SoCでは現在Maliは使われていないため、Adreno619だと思われます。

Xiaomiっぽい背面。Xiaomiのいいところは、保護フィルムとケースが付属されている点ですね。まあ、保護フィルムは新しいガラスを買ったほうがいいです。
全体的な操作感など
これまで使ってきたLibero 5Gシリーズは腐ってもミドルエンドクラスのSoCなんですが、今回はローエンドSoC。過去取り扱ったレビューでも数点しかないであろう、ローエンドクラスのスマホです。とはいえ、さっきから書いているように、限りなくミドルエンドに近いローエンドですから、きっとそれほど違和感のない操作性だろうと思っておりました。
...考えが甘かったですね。初動はそうでもないのですが、例えば単純にChromeでWeb記事を見るにしろ、Chrome起動までワンクッション、記事を読み込むまでワンクッションと、驚くほど遅い。リフレッシュレートが90Hzゆえ、そこが顕著に分かってしまうんですよね。過去にAQUOS Sense2をレビューしたことがありましたが、あの時のS450に匹敵するほど、何かが引っかかる感じの動作です。個人的に安かろう悪かろうなAndroidの見本かなと思います。例えばキャリアで代替え機を出してもらうとしても、これは到底我慢できるシロモノではないと思いました。
ゲーム、検証のためデレステとウマ娘、IDOLY PRIDE、それと俺的ベンチマークでおなじみときドルをインストールしました。
デレステは、まあ多くを求めなければ普通にプレイできるギリギリのラインです。2Dでスコアを出しに行くには丁度いいのかもしれません。(一応3DMVはアップしてみたけど、頑張ってるほう)
ウマ娘はしばしばプレイ続行が不能になるフリーズや強制シャットダウンなどが非常に多く、更に一番の問題として、ガチャの画面に飛べないという特大エラーまであります。これは素直に諦めろということでしょうけど、それにしちゃお粗末な感じです。
IDOLY PRIDEも、まあできるけど低画質30fpsです。これでライブがコマ送りになったり、ガクガクしたりです。実はこの中のゲームで、IDOLY PRIDEが一番3Dが重いゲームであるため、分からなくはないんですが、ちょっとプレイはしたくないですね。
そしてときドル。3DMVでガクつくのはもう目に見えてましたけど、やっぱり厳しいです。
えーと、なんですかね。Libero 5GシリーズはたしかにミドルエンドのSoCだけあって、その辺は強いんですけど、一般的な動作もここまで散漫、更にゲームはまともに遊べない、けど、価格は似たようなオークションで1万程度(今回は新品8,800円購入)と、なんか損をした気分になってしまいますね。
まとめ、納得の安さ。Androidのイメージを悪くするであろう、ストレスの溜まる1台
えーと、ワイモバイルってすげえなって思いましたね。ドコモもGALAXY A22は多分快適なスマホだと思う。そういう観点で、Android12にアップデートしたからこうなりました、とは考えにくいんですよね。MIUIが多少問題とはいえど、そこに大きな問題があるとは思えません。ゆえ、素のAndroidが入ったS480スマホを試してみたいという気もあるんですが、単なる徒労にしかならないと思うので、割愛させていただきます。
auって割とこのS480搭載スマホを低価格帯で展開しているのですが、はっきり言って、昔の遅かったAndroidのイメージそのままの端末に、2022年に出会うとは思いませんでした。そりゃ、イオシスで投げ売りされて当然としか言いようがない。おサイフケータイがまともに働くか心配なぐらいです。あらゆる動作に待ち時間がある。このストレスを持ってしまうと、窓から投げたくなります。
AQUOS Wishやarrows Weなんかも変わらんだろうなあと思うのと、唯一まともそうなOPPO A54 5Gですら、結構怪しいかなと思います。これらを全部ラインナップしてるとか、真っ当な製品開発部門があったら、普通は採用しないです。S480は思ったより駄目過ぎますね。
俺はこの端末がLibero 5Gシリーズと同じ値段だと考えると、正直なところ、ランクが違いすぎるかなと思います。同じ8,000円台の端末なのに、ここまで性能面で違うモデルがあるのかと驚愕します。
なんだろなあ、なんなら2年前にレビューしたmoto g8だってこんなにヒドイ感じじゃなかったし、Redmi Note 9(国内未発売)も全くもっさり感はなかったんですよね。なんなら、他国で発売されてるRedmi Note 10 5Gですら、これより快適だと思うんです。なぜ日本市場向けに、こんなナメられたモデルが販売されてしまったのか。これだからXiaomiはイマイチ信用出来ないんだよなあ。
おしまい

もう後には引き下がれない、Snapdragon480搭載スマホの実力とは?
Libero 5Gから続く廉価帯5Gスマホレビューの第3弾にして、一番スペックの低いモデルの登場です。
この辺は基本的には4GBメモリ、64GBストレージを搭載していますが、3万円以内を実現するために、Snapdragon480を搭載しているのがポイントです。
おそらくは、Qualcommでは、対Dimensity 700程度を想定しているSoCだと思いますが、GPUはS690より性能が上のAdreno619(S690はAdreno619L)を搭載するも、CPU部はKryo460(S690はKryo560)と下がっており、S750がS690の上位と呼ぶとすると、このS480は上位とも下位とも呼べない、何か別のものとなっています。そこはKryo460ということで、一応区分けはされているということになります。
ただ、多分このAdreno619シリーズを搭載している3つのSoCは、多分クロックの問題など、同じダイを切り出した時点で選別しているんじゃないかと思うので、もしかしたら案外行けるかもという淡い期待と、あとは単純に禁断症状ですね。
かんたんなスペック
Snapdragon480 (2GHzx2、1.8GHzx6)
メインメモリー 4GB
ストレージ 64GB
前面6.5インチ FHD+(2400*1080)液晶/リフレッシュレート90Hz対応
無線LAN 11ac(866Mbps対応)/Bluetooth5.1
4800万画素(メイン)/200万画素(広角レンズ)/200万画素(マクロレンズ)
指紋認証センサー兼電源ボタン、USB type-C端子
NFC搭載、Felica/おサイフケータイ対応
モノラルスピーカー/イヤホンジャック/LDAC、AAC、SBC対応
nanoSIMスロット x1
microSDスロット x1
4800mAhバッテリー
163x 76 x 9.0 mm 200g
Android 11→12(MIUI13)
5G
NSR:n28/n77/n78
4G
1/3/5/7/12/13/17/18/20/26/28/38/40/41
3G
1/2/4/5/6/8/19
なお、メーカーで思いっきりGPUがMali-G57MC2となっていますが、Qualcomm製SoCでは現在Maliは使われていないため、Adreno619だと思われます。

Xiaomiっぽい背面。Xiaomiのいいところは、保護フィルムとケースが付属されている点ですね。まあ、保護フィルムは新しいガラスを買ったほうがいいです。
全体的な操作感など
これまで使ってきたLibero 5Gシリーズは腐ってもミドルエンドクラスのSoCなんですが、今回はローエンドSoC。過去取り扱ったレビューでも数点しかないであろう、ローエンドクラスのスマホです。とはいえ、さっきから書いているように、限りなくミドルエンドに近いローエンドですから、きっとそれほど違和感のない操作性だろうと思っておりました。
...考えが甘かったですね。初動はそうでもないのですが、例えば単純にChromeでWeb記事を見るにしろ、Chrome起動までワンクッション、記事を読み込むまでワンクッションと、驚くほど遅い。リフレッシュレートが90Hzゆえ、そこが顕著に分かってしまうんですよね。過去にAQUOS Sense2をレビューしたことがありましたが、あの時のS450に匹敵するほど、何かが引っかかる感じの動作です。個人的に安かろう悪かろうなAndroidの見本かなと思います。例えばキャリアで代替え機を出してもらうとしても、これは到底我慢できるシロモノではないと思いました。
ゲーム、検証のためデレステとウマ娘、IDOLY PRIDE、それと俺的ベンチマークでおなじみときドルをインストールしました。
デレステは、まあ多くを求めなければ普通にプレイできるギリギリのラインです。2Dでスコアを出しに行くには丁度いいのかもしれません。(一応3DMVはアップしてみたけど、頑張ってるほう)
ウマ娘はしばしばプレイ続行が不能になるフリーズや強制シャットダウンなどが非常に多く、更に一番の問題として、ガチャの画面に飛べないという特大エラーまであります。これは素直に諦めろということでしょうけど、それにしちゃお粗末な感じです。
IDOLY PRIDEも、まあできるけど低画質30fpsです。これでライブがコマ送りになったり、ガクガクしたりです。実はこの中のゲームで、IDOLY PRIDEが一番3Dが重いゲームであるため、分からなくはないんですが、ちょっとプレイはしたくないですね。
そしてときドル。3DMVでガクつくのはもう目に見えてましたけど、やっぱり厳しいです。
えーと、なんですかね。Libero 5GシリーズはたしかにミドルエンドのSoCだけあって、その辺は強いんですけど、一般的な動作もここまで散漫、更にゲームはまともに遊べない、けど、価格は似たようなオークションで1万程度(今回は新品8,800円購入)と、なんか損をした気分になってしまいますね。
まとめ、納得の安さ。Androidのイメージを悪くするであろう、ストレスの溜まる1台
えーと、ワイモバイルってすげえなって思いましたね。ドコモもGALAXY A22は多分快適なスマホだと思う。そういう観点で、Android12にアップデートしたからこうなりました、とは考えにくいんですよね。MIUIが多少問題とはいえど、そこに大きな問題があるとは思えません。ゆえ、素のAndroidが入ったS480スマホを試してみたいという気もあるんですが、単なる徒労にしかならないと思うので、割愛させていただきます。
auって割とこのS480搭載スマホを低価格帯で展開しているのですが、はっきり言って、昔の遅かったAndroidのイメージそのままの端末に、2022年に出会うとは思いませんでした。そりゃ、イオシスで投げ売りされて当然としか言いようがない。おサイフケータイがまともに働くか心配なぐらいです。あらゆる動作に待ち時間がある。このストレスを持ってしまうと、窓から投げたくなります。
AQUOS Wishやarrows Weなんかも変わらんだろうなあと思うのと、唯一まともそうなOPPO A54 5Gですら、結構怪しいかなと思います。これらを全部ラインナップしてるとか、真っ当な製品開発部門があったら、普通は採用しないです。S480は思ったより駄目過ぎますね。
俺はこの端末がLibero 5Gシリーズと同じ値段だと考えると、正直なところ、ランクが違いすぎるかなと思います。同じ8,000円台の端末なのに、ここまで性能面で違うモデルがあるのかと驚愕します。
なんだろなあ、なんなら2年前にレビューしたmoto g8だってこんなにヒドイ感じじゃなかったし、Redmi Note 9(国内未発売)も全くもっさり感はなかったんですよね。なんなら、他国で発売されてるRedmi Note 10 5Gですら、これより快適だと思うんです。なぜ日本市場向けに、こんなナメられたモデルが販売されてしまったのか。これだからXiaomiはイマイチ信用出来ないんだよなあ。
おしまい