今回は、ZTEがワイモバイル向けに製作している、Libero 5Gの実機レビューをします。
意外にワイモバイル初の5Gスマホだったコストパフォーマンスの塊
発売は2021年4月、ワイモバイルの5G対応に合わせて発売されたモデルです。
ソフトバング系では、この前にXiaomi Redmi Note 9Tが発売されており、そちらもDimensity 800Uを搭載しながら、約2万円というおもちゃのような価格であり、その意味で5Gを普及させるためのモデルが湧いて来たような形となっています。
全体的に面白いのは、5Gモデムを搭載しているゆえに、スペックはどうしてもハイエンドのLite Editionになりがちなところで、Dimensity系も800をベースに700シリーズを作っていますが、対するQualcommは、おそらくコア選別方式によるクロッククラス分けを行っており、S480、S690、S750のカタログスペックはほぼ同一で、クロックテストにより、出荷製品が変わるという方式を採用しているのではないかと思われます。故に、この機種は当初S750搭載とSoC-Lなんかでは表示されてしまったようで、言い切ってしまえば、もしかすると当たりはS750、ハズレはS480というようなブレがあっても全くおかしくない類のモデルだと考えられます。
さて、この機種の価格は発売当初より格安とも言える31,680円。その後すぐに価格改定があったせいか、2万円後半、現在では在庫限りと言わんばかりに新規4,980円。お店によっては新規回線契約で1円になるなど、S690搭載のスマホとしてはずば抜けて安いです。Dimensityの未知感に比べると、1万プラスしてSnapdragonの安心感を求めるユーザーも多いでしょうし、何より、トリプルレンズカメラ、IP57の防水・防塵に加えて、Felicaにも対応するという、全部入りに近い構成でこの価格は、当時でも、現在でもコストパフォーマンスに優れた1台だと考えられます。
かんたんなスペック
SIMロック解除して楽天SIMを挿したところ、普通にAPNが入ってました。
全体的な使用感など
まず、遅くはないです。ストレージもUFS接続なのか、eMMC接続で感じるもたつき感があまり感じられないです。そのためか、普通にWebを見るなどのデバイスでなら、特に不自由することはないと思います。
判断が難しいのが、ゲーム系で、S690のスペック侮りがたし。割と、デレステやウマ娘なんかが標準グラフィックでも違和感なく遊べてしまうという凄さです。S780をS845相当のグラフィック程度と前に紹介したと思いますが、ギリギリS835程度のグラフィック性能があってもおかしくないと思います。このクラスでベンチマークはバカバカしいので省略しますが、ポテンシャルそのものは相当高く、価格によって、S765G、S690、Dimensity 800U、S480と4者とも非常に悩ましいスペックではあります。このへんは後述するとして、ちょっとしたゲームはもちろん、プリコネ程度のゲームでも十分遊べるだろうと思います。
背面指紋認証センサーにも仕掛けがあり、触った指に応じてアプリが起動するなど、なかなか凝った機能となっています。
ぶっちゃけ、これぐらいダイレクトにアプリが起動すると、ちょっと頑張れる気がする。
その他、イヤホンジャックがないので、別途変換アダプターが必要なぐらい。
個人的には、見た目に反して重いという感覚があります。鮮やかなカラーリングゆえ、どうしても手の感覚では持ち上げた時に、「おっ」っという重さを感じますし、残念ながらボディもツルツルなので、個人的にはケースは必須じゃないかなと思います。(ジャンクで買ったので、傷がすごい)
まとめ:堅実であり、遊び心もある、低価格帯には珍しいスマホかも
重さ、チープ感など、一通り残念なところはありますが、それ以外は全く問題ないレベルのミドルエンドモデルとなっており、一昔前のミドルエンドモデルを普段使ってる人であれば、S630あたりからでも十分にその変化に気づくはずです。S665あたりと比べると変化は小さいですが、ゲームをプレイするのであれば、断然3D性能の高いS690のほうが向いています。
現在、ヤフオクで落札出来る代表的なモデルを書いた時期で見てみると
5,000円上乗せできればS765G搭載スマホは視野に入るのですが、いかんせんそこまで出せないとしても、1万程度で購入可能なこのスマホでも満足出来るぐらいかなとは思います。
今回、これを買ってみて思ったのは、低価格帯でもここ1年ぐらいのモデルであれば、普段使いの勝手はほぼハイエンドスマホと変わらないレベルまで来たなと感じました。
まあ、ゲームをプレイする、それをバックグラウンドで録画するなどを行うとなかなか厳しいところはありますが、そこまですることがなければ、おそらく満足するんじゃないかと。ただ、この境地に行けるのは、なかなか台数を触っていないとわからない感覚であるとは思います。
個人的な意見となりますが、ちょっと古いiPhone8ぐらいのモデルとの2台持ちなどで、最近のゲームプレイなどに使うのに、コストパフォーマンスがいいんじゃないかなとは思います。10万のiPhone13を買うか、1万のLibero 5Gを買って2台持ちするか、これは相当悩むところではあります。
少なくとも、性能面では、安かろう悪かろうな感じはしませんでしたので、あとはチープな外観さえ許容できれば問題ないかと思います。
おしまい
意外にワイモバイル初の5Gスマホだったコストパフォーマンスの塊
発売は2021年4月、ワイモバイルの5G対応に合わせて発売されたモデルです。
ソフトバング系では、この前にXiaomi Redmi Note 9Tが発売されており、そちらもDimensity 800Uを搭載しながら、約2万円というおもちゃのような価格であり、その意味で5Gを普及させるためのモデルが湧いて来たような形となっています。
全体的に面白いのは、5Gモデムを搭載しているゆえに、スペックはどうしてもハイエンドのLite Editionになりがちなところで、Dimensity系も800をベースに700シリーズを作っていますが、対するQualcommは、おそらくコア選別方式によるクロッククラス分けを行っており、S480、S690、S750のカタログスペックはほぼ同一で、クロックテストにより、出荷製品が変わるという方式を採用しているのではないかと思われます。故に、この機種は当初S750搭載とSoC-Lなんかでは表示されてしまったようで、言い切ってしまえば、もしかすると当たりはS750、ハズレはS480というようなブレがあっても全くおかしくない類のモデルだと考えられます。
さて、この機種の価格は発売当初より格安とも言える31,680円。その後すぐに価格改定があったせいか、2万円後半、現在では在庫限りと言わんばかりに新規4,980円。お店によっては新規回線契約で1円になるなど、S690搭載のスマホとしてはずば抜けて安いです。Dimensityの未知感に比べると、1万プラスしてSnapdragonの安心感を求めるユーザーも多いでしょうし、何より、トリプルレンズカメラ、IP57の防水・防塵に加えて、Felicaにも対応するという、全部入りに近い構成でこの価格は、当時でも、現在でもコストパフォーマンスに優れた1台だと考えられます。
かんたんなスペック
Snapdragon690 (2GHzx4、1.7GHzx4)
メインメモリー 4GB
ストレージ 64GB
前面6.5インチ FHD+(2400*1080)液晶
無線LAN 11ac(866Mbps対応)/Bluetooth5.1
1600万画素(メイン)/800万画素(広角レンズ)/200万画素(マクロレンズ)
紋認証センサー、USB type-C端子
NFC搭載、Felica/おサイフケータイ対応
モノラルスピーカー/LDAC、AAC、SBC対応
nanoSIMスロット x1
microSDスロット x1
3900mAhバッテリー
162x 77 x 9.2 mm 201g
Android 11
5G
NR:n3/n28/n77
4G
1/2/3/8/28/40/41
3G
1/2/4/8
なお、主要APNに関しては、他のキャリアでもMVNOは入っていたりするなどもあって、かんたん。SIMロック解除して楽天SIMを挿したところ、普通にAPNが入ってました。
全体的な使用感など
まず、遅くはないです。ストレージもUFS接続なのか、eMMC接続で感じるもたつき感があまり感じられないです。そのためか、普通にWebを見るなどのデバイスでなら、特に不自由することはないと思います。
判断が難しいのが、ゲーム系で、S690のスペック侮りがたし。割と、デレステやウマ娘なんかが標準グラフィックでも違和感なく遊べてしまうという凄さです。S780をS845相当のグラフィック程度と前に紹介したと思いますが、ギリギリS835程度のグラフィック性能があってもおかしくないと思います。このクラスでベンチマークはバカバカしいので省略しますが、ポテンシャルそのものは相当高く、価格によって、S765G、S690、Dimensity 800U、S480と4者とも非常に悩ましいスペックではあります。このへんは後述するとして、ちょっとしたゲームはもちろん、プリコネ程度のゲームでも十分遊べるだろうと思います。
背面指紋認証センサーにも仕掛けがあり、触った指に応じてアプリが起動するなど、なかなか凝った機能となっています。
ぶっちゃけ、これぐらいダイレクトにアプリが起動すると、ちょっと頑張れる気がする。
その他、イヤホンジャックがないので、別途変換アダプターが必要なぐらい。
個人的には、見た目に反して重いという感覚があります。鮮やかなカラーリングゆえ、どうしても手の感覚では持ち上げた時に、「おっ」っという重さを感じますし、残念ながらボディもツルツルなので、個人的にはケースは必須じゃないかなと思います。(ジャンクで買ったので、傷がすごい)
まとめ:堅実であり、遊び心もある、低価格帯には珍しいスマホかも
重さ、チープ感など、一通り残念なところはありますが、それ以外は全く問題ないレベルのミドルエンドモデルとなっており、一昔前のミドルエンドモデルを普段使ってる人であれば、S630あたりからでも十分にその変化に気づくはずです。S665あたりと比べると変化は小さいですが、ゲームをプレイするのであれば、断然3D性能の高いS690のほうが向いています。
現在、ヤフオクで落札出来る代表的なモデルを書いた時期で見てみると
- S765G Xiaomi Mi 10 Lite 5G(au) 約1.5万程度
- S690 ZTE Libero 5G(ワイモバイル) 約1万程度
- Dimensity 800U Xiaomi Redmi Note 9T(SB) 約1.2万程度
5,000円上乗せできればS765G搭載スマホは視野に入るのですが、いかんせんそこまで出せないとしても、1万程度で購入可能なこのスマホでも満足出来るぐらいかなとは思います。
今回、これを買ってみて思ったのは、低価格帯でもここ1年ぐらいのモデルであれば、普段使いの勝手はほぼハイエンドスマホと変わらないレベルまで来たなと感じました。
まあ、ゲームをプレイする、それをバックグラウンドで録画するなどを行うとなかなか厳しいところはありますが、そこまですることがなければ、おそらく満足するんじゃないかと。ただ、この境地に行けるのは、なかなか台数を触っていないとわからない感覚であるとは思います。
個人的な意見となりますが、ちょっと古いiPhone8ぐらいのモデルとの2台持ちなどで、最近のゲームプレイなどに使うのに、コストパフォーマンスがいいんじゃないかなとは思います。10万のiPhone13を買うか、1万のLibero 5Gを買って2台持ちするか、これは相当悩むところではあります。
少なくとも、性能面では、安かろう悪かろうな感じはしませんでしたので、あとはチープな外観さえ許容できれば問題ないかと思います。
おしまい