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・購入の経緯
思った以上にREGZA Phoneがダメな感じで、なおかつPocketWiFiで接続できないという致命的な弱点があり、SPモードが全く役に立たなくなってしまったためです。
端末購入サポートさえなければ即機種変でOptimus Brightで問題なかったのですが、ヤフオクだと割と高いこともあり、んじゃと思いどうせ買うなら大差ない金額で落札できるということで、Arcを買いました。
2世代目Xperaでありながら15K。まあ普通といえば普通の金額ではあります。

・スペック
CPUはMSM8255 1GHz。2世代目のSnapDragonを採用し、4.2インチWVGA液晶を搭載。メインメモリは512MBと2011の春モデルとしては標準的な性能です。
保存メモリは1GB。ほかにmicroSD16GBが付属します。
miniHDMIを用いた外部画面出力が利用できるほか、Playstation関連のサービスをサポート。湾曲したボディは見た目もおしゃれです。
特筆すべき点は少ないですが、acroと違いグロスマなので、今後のアップデートも期待できます。

・体感速度
これは後述するArc launcherと併せて評価したいところです。
発売当初はかなり動作が散漫だったことを覚えていますが、アップデートし、2.3.4になった現在は非常に軽快で、ストレスはほぼ感じません。
メインメモリが少ないので、タスクキラーなどを常駐させておくと快適だと思います。
ブラウザの表示速度やFlashの再生も問題なし。これだけできれば不満は少ないでしょう。

・液晶の表示、動画再生機能など
4.2インチWVGA液晶。
非常に明るいこともあって、一般的な表示に見にくさは感じられません。
動画に関しては、大きなサイズはかなり厳しいです。快適な再生はSD解像度がギリギリだと思います。(MX動画プレイヤー、RockPlayer併用)
唯一、明るさセンサーが内蔵されているにもかかわらず、自動明るさ調整がOSレベルで使えなくなっているのが謎です。これはウィジェットなどで対応可能だと思われます。

・タッチパネルの感度、操作性
タッチパネルは非常に良好。スクロールの追随性も高く、ズームイン/アウトも全く問題ありません。まあ、むしろARROWS Zほど不良なタッチパネルは使ったことがないので、その点は他のスマホでも変わりません。

・オリジナルUIの使い勝手
Arc Lhancherの優秀さが光ります。メーカー製ランチャーでこれだけスムーズに動くので、買ってすぐにカスタマイズしても問題ないでしょう。
同じく純正ランチャーも実装されていますが、これは遅い感じがします。
アプリ順がアルファベット順、よく使う順などいくつか選べる点も評価できます。
ちなみにこのランチャー、apkを探すのが容易ではないですが、ギャラSなどでも快適に使えるので、慣れてしまった方にはなかなか離れられないと思います。
2012 Xperiaに実装されるであろうWXGA版にも期待ができます。

・筐体の特徴(ボタンやスピーカーなど)
XPERIA配列の物理ボタンがスクリーン下に3つ。左が戻る、右がメニューです。標準的なAndroid配列に慣れていると戸惑うことがあるかもしれません。
右サイドに音量ボタンとmicroUSB。左サイドにはイヤホンジャック。L字型ジャックにはうれしい仕様です。
スピーカーは背面。小さくてもそこそこの音はでます。
使用頻度を考慮したせいか、HDMIにはカバーがあって、microUSBにはカバーがないというのが若干疑問を感じます。何万回もテスト抜き差しテストをやったとはいいますが、どれぐらいの耐久性があるのかは疑問ですね。

・電池の持ち
待ち受けで5日ぐらい持ちます。acroより有利なポイントは同容量でありながら無駄なガラスマ機能がない点です。ワンセグやおさいふケータイは結構バッテリー食いなので。
arc用バッテリーはグローバルモデルらしく、基本的にちょい容量が増えて標準バッテリーと変わらないサイズというのが発売されており、予備バッテリーとして手軽に入手できる金額なのがポイント。まあ、すごい使う人でない限りはほぼ標準バッテリーと変わらないだろうから、好みですね。

・総評(点数とその理由)
「優等生は魅力のスリムボディ」
性能は現状見劣りしますが、体感速度はほぼ変わらず。むしろシングルコアの1GHzでこれだけのサクサク感を出せるあたり、ソニエリのスマホ開発は一日の長がありますね。
発売当初は、「やっぱりか・・・。」感があったのですが、アップデートのたびに、十分使えるようにしてしまうあたりにソニエリの作り込みを感じます。
次のdocomoの在庫処分モデルはarcとacroではないかと言われていますが、今多少高いお金を出して買っても、特に不満を持つことはないかもしれません。
じゃじゃ馬が優等生が変貌するというのは、僕にとっては魅力的に写るものかと思っているのですが、ハード的にもともとクセがなく、原石をうまく磨き上げることができたから、こうなったのかもしれません。
ちなみにこの世代といえば、GALAXY SやDesireHD、IS05などに当たるわけですが、OSがその時点の最新だったAndroid2.2を搭載しても快適に動き、その後2.3でもサクサク動作、さらにデュアルコア世代はOSレベルでスペックを生かしきれないということもあり、この時期のモデルはスマホの黄金世代と呼べるかもしれないぐらい、長く使えるモデルだと思われます。
今回はmicroUSBの点、画面下のボタンがAndroidとの標準配列ではない点を差し引いて90点という超甘めな点数でシメたいと思います。多少ひいき目がすぎるのは、優等生の特権ということで勘弁してください。