あるさんのレビューblog

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カテゴリ: XPERIAのレビュー

9/17第1回、9/27ちょっと更新、10/5ちょっと更新、11/14音声通話に関する考察を追加、12/12総括を追加
SOL24、C6833、WiFi版のメリットに関しては別記事で書いています。(総括を読んだ上で読んでいただきたいです)

あと、念のため2014/3/12以降はGL07SのSIMは現在利用できません。


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HTC J oneで撮影。ここんところZのカメラだけを使っていたのですが、凄まじくシャッタースピードが速くて驚きました。そのうちSIMフリー版本気で買おうか悩むね。

写真の件に関して
左より、XPERIA Z Ultra(C6833)、XPERIA Z(C6603)、XPERIA ZL(C6503)です。

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今回はXperia rayをレビューします。
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・購入の経緯
さて、何でしょうね。
前々からray自体は非常に欲しかったんです。小さくてどことなく電話じゃないですか。基本的に電話は電話、スマホはスマホというイメージがあるので、これなら普通の電話として使えるんじゃないかと思った次第です。
まあ、後にarcの後継としてメインメールの転送装置としての役割を果たす予定ですが、僕の中ではIS05より潰し利くと思っている機種です。
あとはなんだろ。単にarcのスペックがそのままで、小型化出来てしまったSONYに敬意を示すためというのもあります。別にP-01Dでも良かったのでは?という疑問はなしです。(ちなみに、P-01Dも形は好きです。)
早い話、ちっちゃくてすごいのが好きなんです。わかりますか?
ちなみに余談ですけど、主な用途は目覚ましとRadikoですからね。無駄無駄無駄ァ!

・スペック
おなじみMSM8255の1GHz、512MBメインメモリという2011年夏モデルのスタンダードです。今となってはローエンドかもしれませんが、まず出た時期を考えれば選択肢がないというのも理由ではないかと思いますね。IS05ってそう考えると非常に早い時期に同様のサイズをガラスマで実現してるのですから、驚きですね。いや、本当に出たときはスゴく欲しかったし、だから3万突っ込んで買ったんだよIS05。
グロスマなので、ワンセグやおサイフケータイはなし、カメラは負けてないですね。

・体感速度
Android2.3とArc Lhancherが非常に優秀で、サクサクです。正直この小ささとなると、案外800MHzクラスのCPUが搭載されているのが普通なのですが、この辺はコストとの相談で、同様のスペックを採用したのかもしれません。
使い続けてるとメインメモリの厳しさはあるので、やはりタスクキラーは必須です。
遅くはないどころか速く感じるのはかなり不思議ですね。

・液晶の表示、動画再生機能など
3.3インチWVGA液晶(ちなみに解像度は若干違う854x480)で、電話としては巨大な液晶。しかしながらスマホとしてはかなり小さめに出来ています。
当然解像度がローエンド4インチクラスと変わらないため、視力なんかの問題もあるんじゃないかと思いますね。液晶表示は非常に良好。動画再生能力は480iなら余裕。720i再生は無理でした。
まあ当然といえば当然か。なんかこれで動画を再生すると、昔PDAで動画を持ち歩くとかいう記事を書いたのを思い出します。今はSDカードも16GBぐらい悪ふざけで買える金額だからいいなあと思います。当時は256MBで1万した時代ですからw

・タッチパネルの感度、操作性
操作性以前にサイズが小さいw
いや、コンセプトからすれば当然このサイズも納得ではあるんですが、頑張ってこれ1台で済ませようということはちょっと僕には出来ないですね。日本では元から女性向けというウリ文句があったこともあって、やはり女性の手にはしっくりくると思います。僕の手が普通の方より大きいから、4.5インチで画面上部まで親指操作が可能なだけで、普通の人からすればこれでもいいのかなあと思います。これぐらいだと持つより握るほうがしっくりくるサイズだしね。
そういうわけで、女性でも親指ですべてまで届くタッチパネルの感度はムラなく非常に良好。ズームアップ/ダウンも意外と問題ないですね。
ちなみにがんばってメールなどを送ろうかとタッチパネルを親指でちょんちょんしてると、隣のボタンまで推してしまうのはご愛敬。

・オリジナルUIの使い勝手
これはarcと同じなので省略します。不自由はありません。デフォルトでそのまま使えてしまいます。

・筐体の特徴(ボタンやスピーカーなど)
上部中央に電源ボタン。これに案外納得いかない。上部を持つ指を立てて押さないとダメなのが個人的にイヤです。あとオーディオ端子。左サイドにはmicroUSB。右サイドはボリュームボタンです。スクリーン下にホームボタン、静電式の戻るボタンとメニューボタンがあります。筐体が小型なのですが、ホームボタンはデザインにあわせるべく大型。そのためぱっと見はオーディオプレーヤーっぽいです。
スリープ復帰はホームボタンでも可能なので、どちらかというとこっちを多用することが多いですね。今後Android4系統以降になって、スクリーン上にボタンが表示出来るので、小型ならスクリーンと物理ホームボタンのみで、対応出来るような端末も出てくるかもしれないですね。
背面にスピーカー。小型ながらステレオです。これのおかげで目覚ましに格下になってしまったというのもあります。

・電池の持ち
いい。スゴくいい。
スクリーンが1インチ小さくなっていることがそのまま反映されているような気がします。
Arcでも待ち受けオンリーならかなり長いのですが、arcが待ち受け5日なら、rayは待ち受け6日程度。やはり電話として使いたい電池の持ちですね。
気になるのは、「電池残量がなっていく速度」が「電池残量が少ない状態」ほど速くなっているような気がする点です。
rayは1500mAh、富士通が誇る全部入りケータイARROWS X/Zは1470mAhです。電池の容量とか絶対逆だと思う。

・総評(点数とその理由)
「ひと味欲しくなる恋しいグロスマ」
というわけで、僕は新規4800円で買っていますが、2万でも不満はないです。それ以上はちょっと厳しいかなと思う機種です。
ターゲットに対するアピールポイントが限りなくゼロなグロスマであることが大きなマイナス点です。日本市場は、高機能が好まれますが、特におサイフケータイとワンセグ、防水はターゲットにもよりますが、女性が携帯を買う上で重視するポイントです。IPhoneはデザインで売れている機種でもあるのですが、iPhoneだからそういうものとして受け取れるものだと思っています。Androidはこのガラケー機能が実装出来てしまえるからこそ、ガラケーと同じモノを求められてしまうのですね。デザインがいいだけに、なんでこんなに売れないのか?という疑問もありますけどね。
その場合、IS05はかなり売れそうな感じがあるのですが、IS03から半年近いビハインドを背負った上に、積極展開をしなかったことが失策だったと思います。現にCM打った機種はそこそこ売れています。(IS04だって、ARROWS Zだって売れてるんだぜw)その点では、auはつくづく間違えを繰り返すキャリアだと思いますね。
結局こういうのを欲しがるのは、僕みたいな小さなAV機器好きなんです。そういうあたりをソニーはもう少し理解してもいいと思います。

僕個人はarcとrayだと、rayを推してしまう可能性が非常に高いです。中身がほとんど変わらず、外見が小さいというだけで、僕の小さくて何でも出来る理論は、Andoridスマホでは通用しないようです。まあ、同様のスペックでP-01Dとかがガラスマとして販売されている以上、acro的なガラスマを欲してしまうのは、僕だけではないと思うんですけどね。
ちょっと寄り道しましたが、そういう理由もあって良好な操作性が完全に浸透していないあたりは、少し残念ではあります。

点数は85点。arcより先に買っていれば90点超もあったと思いますが、スマホの評価では、サイズが小さすぎるので70点ぐらい、電話としてはストレート端末というだけで95点。唯一上部中央の電源ボタンだけが気に食わないだけです。いやあ、甘めだよなあ。ボロクソ書けない機種だもんなw

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・購入の経緯
思った以上にREGZA Phoneがダメな感じで、なおかつPocketWiFiで接続できないという致命的な弱点があり、SPモードが全く役に立たなくなってしまったためです。
端末購入サポートさえなければ即機種変でOptimus Brightで問題なかったのですが、ヤフオクだと割と高いこともあり、んじゃと思いどうせ買うなら大差ない金額で落札できるということで、Arcを買いました。
2世代目Xperaでありながら15K。まあ普通といえば普通の金額ではあります。

・スペック
CPUはMSM8255 1GHz。2世代目のSnapDragonを採用し、4.2インチWVGA液晶を搭載。メインメモリは512MBと2011の春モデルとしては標準的な性能です。
保存メモリは1GB。ほかにmicroSD16GBが付属します。
miniHDMIを用いた外部画面出力が利用できるほか、Playstation関連のサービスをサポート。湾曲したボディは見た目もおしゃれです。
特筆すべき点は少ないですが、acroと違いグロスマなので、今後のアップデートも期待できます。

・体感速度
これは後述するArc launcherと併せて評価したいところです。
発売当初はかなり動作が散漫だったことを覚えていますが、アップデートし、2.3.4になった現在は非常に軽快で、ストレスはほぼ感じません。
メインメモリが少ないので、タスクキラーなどを常駐させておくと快適だと思います。
ブラウザの表示速度やFlashの再生も問題なし。これだけできれば不満は少ないでしょう。

・液晶の表示、動画再生機能など
4.2インチWVGA液晶。
非常に明るいこともあって、一般的な表示に見にくさは感じられません。
動画に関しては、大きなサイズはかなり厳しいです。快適な再生はSD解像度がギリギリだと思います。(MX動画プレイヤー、RockPlayer併用)
唯一、明るさセンサーが内蔵されているにもかかわらず、自動明るさ調整がOSレベルで使えなくなっているのが謎です。これはウィジェットなどで対応可能だと思われます。

・タッチパネルの感度、操作性
タッチパネルは非常に良好。スクロールの追随性も高く、ズームイン/アウトも全く問題ありません。まあ、むしろARROWS Zほど不良なタッチパネルは使ったことがないので、その点は他のスマホでも変わりません。

・オリジナルUIの使い勝手
Arc Lhancherの優秀さが光ります。メーカー製ランチャーでこれだけスムーズに動くので、買ってすぐにカスタマイズしても問題ないでしょう。
同じく純正ランチャーも実装されていますが、これは遅い感じがします。
アプリ順がアルファベット順、よく使う順などいくつか選べる点も評価できます。
ちなみにこのランチャー、apkを探すのが容易ではないですが、ギャラSなどでも快適に使えるので、慣れてしまった方にはなかなか離れられないと思います。
2012 Xperiaに実装されるであろうWXGA版にも期待ができます。

・筐体の特徴(ボタンやスピーカーなど)
XPERIA配列の物理ボタンがスクリーン下に3つ。左が戻る、右がメニューです。標準的なAndroid配列に慣れていると戸惑うことがあるかもしれません。
右サイドに音量ボタンとmicroUSB。左サイドにはイヤホンジャック。L字型ジャックにはうれしい仕様です。
スピーカーは背面。小さくてもそこそこの音はでます。
使用頻度を考慮したせいか、HDMIにはカバーがあって、microUSBにはカバーがないというのが若干疑問を感じます。何万回もテスト抜き差しテストをやったとはいいますが、どれぐらいの耐久性があるのかは疑問ですね。

・電池の持ち
待ち受けで5日ぐらい持ちます。acroより有利なポイントは同容量でありながら無駄なガラスマ機能がない点です。ワンセグやおさいふケータイは結構バッテリー食いなので。
arc用バッテリーはグローバルモデルらしく、基本的にちょい容量が増えて標準バッテリーと変わらないサイズというのが発売されており、予備バッテリーとして手軽に入手できる金額なのがポイント。まあ、すごい使う人でない限りはほぼ標準バッテリーと変わらないだろうから、好みですね。

・総評(点数とその理由)
「優等生は魅力のスリムボディ」
性能は現状見劣りしますが、体感速度はほぼ変わらず。むしろシングルコアの1GHzでこれだけのサクサク感を出せるあたり、ソニエリのスマホ開発は一日の長がありますね。
発売当初は、「やっぱりか・・・。」感があったのですが、アップデートのたびに、十分使えるようにしてしまうあたりにソニエリの作り込みを感じます。
次のdocomoの在庫処分モデルはarcとacroではないかと言われていますが、今多少高いお金を出して買っても、特に不満を持つことはないかもしれません。
じゃじゃ馬が優等生が変貌するというのは、僕にとっては魅力的に写るものかと思っているのですが、ハード的にもともとクセがなく、原石をうまく磨き上げることができたから、こうなったのかもしれません。
ちなみにこの世代といえば、GALAXY SやDesireHD、IS05などに当たるわけですが、OSがその時点の最新だったAndroid2.2を搭載しても快適に動き、その後2.3でもサクサク動作、さらにデュアルコア世代はOSレベルでスペックを生かしきれないということもあり、この時期のモデルはスマホの黄金世代と呼べるかもしれないぐらい、長く使えるモデルだと思われます。
今回はmicroUSBの点、画面下のボタンがAndroidとの標準配列ではない点を差し引いて90点という超甘めな点数でシメたいと思います。多少ひいき目がすぎるのは、優等生の特権ということで勘弁してください。

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