あるさんのレビューblog

買ったものをレビューするページです。 読み物blogは「日常のblog」よりどうぞ。

カテゴリ: XPERIAのレビュー

85470282.jpg
さてね。完全に迷走というか。
一時はZ5 Premiumまで持ってたおっさんが最後に行き着いたのがZ3+という奇妙な話です。


理想は高く。されど弊害は更に高く。

まず、簡単にXPERIA Z3+の購入理由に関してですが、単純にかぶっちゃやーよルールに乗っ取ったものと、Z5に耐えられなかったという本当に贅沢で些細なことです。この次元に来てしまうと病気です。
あとは高値買取継続がされていた時期だったので、こんな無謀なことでもやってのけるだけの資金を調達出来たのはデカイかなと思います。なにせZ5を1台で5万になったわけですからね。
んで、当初はこだわりの強かったVoLTEを使いたいがためにZ4を探すんだけど、不人気機種でもXPERIAだなと思い知らされるぐらい値段が高いのが印象的。何度も言うように実用主義者であれば圧倒的にZ5であり、大して理想を追い求めたロマン機種に当るのがZ4。それぐらい対象的なのに、市場ではそれ以上にXPERIAのブランドが絶大なんですね。
この時、F-04GだったりGALAXY S6 Edgeだったりも選択肢には上がったんだけど、やっぱりXPERIAで売ってきたこのblogの書き手としては、いつまでもロマン機種にはこだわっていきたいという思いがあって、なんか秋葉原をウロウロしてたら売ってたのがこのZ3+なんですね。42.800円也。色はもちろんアクアグリーンです。
というか、ここまで書いてていうのもアレなんだけど、402SOを買ってきてSO-03G化したうえで、SIMフリー化して使えばなんらガラスマ機能を諦めずに済んだんじゃないかというお話ですね。迂闊だった。

とはいえ、Z4も絶対的なパーツの問題であるカメラモジュールのIMX220以外はZ5相当にバージョンアップとなるAndroid6.0アップデートがありましたので、個人的には劇的な改善が見込めるかなと思っていましたよ。
結果...うん、やっぱりこれはZ4なんです。理想であれど、どう頑張っても理想は理想。理想に溺れて溺死したレベルです。現実的に考えると制御ソフトだけでS810を飼い慣らすことなんて出来ないから、Z4は理想なんです。
薄型スリムなボディにS810というのは誰の目から見ても無理無茶無謀なのに、それを製品化してしまうSONYって本当に理想が高いんです。だけど、その分弊害となる爆熱は背面パネルの接着剤をも溶かし、背面パネルが若干浮いてるのですね。ここが最大のポイントです。さすが42800円ですよw

んで、もう一つ問題があって、今回買ったのがZ3+ DualというGSM+LTEの同時待ち受け可能機種なんです。
待受可能なはずなんだけど、シングルSIMであればどっちに挿しても全く問題ないはずなんですが、残念ながらSIM2しかSIM認識しないのです。本来なら不良品なんですけど、どうせシングルでしか使わないしいいか感です。ここも多分安いポイントだったと思います。

が、まあ翌々考えてみるとこれ不良品だよね。という理由で結局返品してしまいました。

Z5で納得行かない理由、Z4なら不満がない理由

理由は過去に書いたエントリーとそんなに大差ないんだけど、「指紋認証電源ボタン」と「サイズ感」ですね。
一つは筐体にめり込んだ感じの電源ボタンがどうしても個人的に押しにくい。というのは、ケースをつけちゃうとどうにも押しづらく、そこに指紋認証が認識しづらいという問題もあって、ちょっとしたイラッと来る感じが先に来てしまったのが大きな原因です。これは如何ともし難いのですが、今後XPERIAの指紋認証が電源ボタンと供用となるのであれば、最終的には買い替えに躊躇しちゃうレベルなんだろうなと思います。
もう一点はサイズ感。これはある意味俺の感覚が間違っているんですが、3G回線だったゆえにMEDIAS ESやARROWS ESといった軽量サイズ、そしてXPERIA ZLがあって、XPERIA Z3世代ではCompactとの2台持ち、そしてその流れでZ4と来ているわけで、これをXPERIA Z5 Premiumにして、大型スマホと統合するという狙いがあったのが間違っているわけですね。で、そのかわりをZ5でできると思ってたんだから、まるで成長していない。
結果としてここまでわかって初めてSO-03Gで良かったじゃんという流れになるのが悲しいかな。気づいた時には遅いという話です。
Z5で感じた質感の問題も有りますけど、まあそれは所有欲の問題で、スマホのスペックとしては不満があったわけでもないので、その点は考慮しています。


もしかしたらこれが最後のXPERIAとなるか?

今年のSONYはXPERIA Xシリーズで行くということですが、ミドルハイには指紋認証電源ボタンがつくことになるので、そうなると選択肢に入るモデルがあまりに少なすぎる感じがします。
Z5シリーズを使っていて一回慣れたはずだったんですが、Z3+に戻したことで、なんとなくしっくり来てしまっているあたりに、やっぱり慣れとは恐ろしいものだなと感じます。そして返品したあとにXPERIA ZLを使ってるのですが、これがやっぱりサイズ的にもしっくり来る。ああ、多分薄さのZ4、持ちやすさのZLは今後も変わらなそうです。

ちょっと前にはわからない感覚だったと思いますが、LeTV系の背面指紋認証やGALAXYなどの前面指紋認証ボタンなどは表面積が大きいという理由があって、それで認識がいいというのもあるんですよね。まあ、それ以前にやっぱり筐体にめり込んでいるというのは、ケースに入れているだけで使いづらいと実感出来てしまったので、個人的にはもう使いたくないというのが大きいです。

理想を言えばXPERIA Xのスペックで満足なんだけど、指紋認証ボタンのない廉価版を出してくれそうもないですし、
そうなると、最終的にはSO-03Gを視野に入れつつ、現状のZ3+をどこまで延命するかということにかかっているわけです。とはいえ、不満がないわけでもないし、特にもともと良くない電池持ちが例えばXPERIA Xで改善されるのであればそれは検討してもいいかなあと思ったり。でも指紋認証ボタンだけは許すまじなんですよねえ。
とかなんとか言ってるんだけど、俺も忘れてたぐらいはるか昔にEXPANSYSでXPERIA Xを予約してたことを今になって気づいてしまったんですね。いつものように予約するけど結果的には1Shopmobileとかで買ったほうが安くて速いってことになるんで、それはそれとしてどうでもいいかなとは思うんですけど。




ちなみにXPERIA ZLでも別にいいんじゃねとか思ってるんだけど、いざZLにすると流石にスペック的な遅さと電池持ちの限界が見えてくるんで、そこんところを解決しないかぎりは、今後は厳しいかなと思ったりします。
あとはLe2ね。こっちはたまにテストでSIM入れ替えてるんだけど、行けなくもないかなと思ったりします。まあ、デレステが厳しい時点でお察しなんですけどねw





おしまい。

前もって書いておきますけど、今回は褒めてないです。
6efc2cf2.jpg
XPERIA ZLとXPERIA Z5の並び

資金力が不足した時、ハイエンド機は資金となる

そもそも、XPERIA Z5 Premiumをなぜ手放すことになったのかというと、単にお金がなくなってしまったからです。Redmi Note 3 Proで代替できる目処がたったというのも大きいですが、実機レビューするというのはこういうことだと思い知らされますね。
こういう時、わざわざ高いカネを突っ込んでスマホを思い切って買うと、割となんとかなる資金が手に入るんですね。今回は65,000円ほど回収しました。

で、別にいいじゃないという意見もありますが、VoLTEが使えないのは非常に痛いので、最初はF-04Gとかでもいいかなとは思ってたんですね。
VoLTEどうのこうのじゃなくて、S810搭載の不良スマホはどこまで行けるのか?という話が面白そうだったのもあります。

が、同時期にドコモの愚行というか、XPERIA Z5(SO-01H)が新規で1万という話となり、ガチで使うという場合、それと単純にZ2を除いてZシリーズを制覇してきてるからには、当然Z5も買うだろうという変なプライドがあります。

今回は同時にXPERIA Z4 tablet(SO-05G)を買って、F-02Fをリプレースするという思惑もあったんですが、2016/3/21にアキバヨドバシに行ったところ、2台同時に契約するとZ5は一括0(端末購入サポート)、Z4 tabletは実質0(月サポ相殺)という、まあ割と好条件だったんで契約しました。

一応理論上は12ヶ月の機変不可という問題はありますが、その回線で機変しなければいいだけで、それはRedmi Note 3 Proにおさめて使ってます。そして今後もなんかしらのSIMフリー機に入れるSIMにはなるわけです。

かくして、XPERIA Z5 PremiumからXPERIA Z5への前代未聞のダウングレードを敢行した結果が、今回のレビューとなります。


まだ成熟しきっていないS810対策を除けば問題ないスペック

根本的にZ4から何にも変わってないため、ざっとスペックをおさらい。
Snapdragon 810 2GHz+1.6GHzオクタコア
メモリ 3GB LPDDR4
内蔵ストレージ 32GB eMMC
5.2インチFHD液晶
無線LAN 11acデュアルバンド対応、Bluetooth4.1
SONY製IMX230カメラモジュール搭載2300万画素アウトカメラ
電源ボタン兼指紋認証センサー
microUSBポート
NanoSIMスロット/microSDカード
2900mhA内蔵バッテリー
146 × 72 × 7.3 mm 154g
FD-LTE B1/3/7/17/19/21/28
フルセグ、NOTTV、おさいふケータイ、VoLTE対応、防水/防塵

まあ、根本的にカメラモジュールが違う程度で、Z4とはほぼ違いがないのですね。
筐体が大きくなり、ヒートパイプを設計しなおしたということで、十分排熱処理ができるとの目算があったんだと思います。

実際のところ弊害は全く無いですし、6.0アップデート後にXPERIA Z5 Premiumは若干不安定なところがあり、突然再起動がかかったり、ホームボタンを押すとフリーズしたりと、今ひとつなところがあったんですが、それが無いのは立派かなと思います。

cda3474b.png
aaaaa5d2.png
f8c5ca63.png
むしろ、Z5 Premiumよりベンチ結果がいいというのもありますね。
なお、Antutuは6.1がリリースされているのですが、Z5だけ突出したどうもおかしなスコアが出てくるため、今回までは6.0.4としています。また3DMarkはIce Stome Unlimitedです。

とはいえ、Z4で指摘した点は依然として改善されないのが現状で、例えばZ5 Premiumでも起こるようなデレステの2D軽量での不規則なフレーム落ちや、Z4であった高負荷時のNFCモジュールの発熱など、そこはもうちょっと進歩して欲しかったという点は結構あり、個人的には納得いかない部分があります。
普通に使う分には、おそらくZ5 Premiumよりは安定していますが、そうすると特に不満なくZ4を使っていた立場からすれば、どうなんだろうと思いますね。

極端な話を言ってしまうと、俺自身はXPERIA Z4という機種のほうが、使い勝手に優れていると感じています。
フルサイズ機にして最薄最軽量、そして持った時にそれ以上に軽く感じることを評価しています。それでもって無駄に使い切れないS810を搭載するところにハイエンド機の意地みたいなものを感じますし、何よりCompactとネームドモデルの中間を狙ったモデルだったので、本当に完成形だったんだと思います。
そこのところ、Z5はカジュアル化したZ3の筐体にZ4のスペックを押し込めただけという、なんかクアルコムのロードマップ通りにS810が完成していたら実現出来たZ3ともまた違う微妙なラインのモデルになってしまったんだなという思いがあります。確かにこの機種はZファンからしたら「どうしてこうなった!」なんだろうなあ。

半年で新規一括0円になる機種はやはり何かダメ?

結論ありきで書いてしまいますが、ドコモがなんでラインナップをPremiumとCompactに絞ることをしなかったのか、甚だ疑問に感じますね。
結構ボロクソに書いた割に、それなりの愛着というか、物自体への満足感はPremiumにはあって、そこんところZ5では(新規一括0円というところも重なって)なんか物自体の満足感が低いのかなあと思ったりします。言うに及ばず、Z3はおろか、失敗作とも言われるZ4ですら満足感が得られたはずが、Z5ではそれほどではないことに、自身でも驚くほかないですね。
例えば、Z3→Z4→Z5 Premiumというのは流れとして自然だったが、Z4→Z5だと、そのデザインや質感が逆に安っぽくなってしまっていると感じてしまうのかなあと。
無論、機能なんて違いは無いんですし、完成度なんかむしろZ5のほうが当たり前にいいんですが、Z4にもZ5 Premiumにもあるはずの質感がZ5には足りない感じがしてしまう。なるほどZ5はカジュアル化したXPERIAと半年前に書いたのは、感覚的に間違ってなかったわけです。
良い意味で万人向け。万人受けがターゲット。悪くないけど無闇矢鱈な質感の良さみたいなものは特にないのがむしろハイエンド機として引き立つ面もあり、それが俺みたいに質感で埋められない溝になったりするのかなと。


で、そこまで書いてしまったわけで、やはり根本的な何かをこの機種は失ってしまっていると思うんです。ゆえにXPERIA Z5がドコモでは新規一括0円という戦略機種に充てがわれてしまったのだと思います。ドコモがXPERIAの価値を失墜させたと書いても過言じゃないですが、それ以上にこの機種の立ち位置が曖昧すぎて、結果としてキャリアも困ってしまったという可能性はあります。ヘタするとauとソフトバンクもどうしたらいいかわからない状態じゃないかな。

さて、これを書いているのは3月末ですけど、4月に端末購入サポートに入っていなければ、XPERIAを選ぶ場合、ドコモであればXPERIA Z5 Premiumか、XPERIA Z5 Compactを強く勧めます。とはいえ、Z5 CompactはZ1fかA2ぐらいからのステップアップかなあ。このサイズでハイエンドというのが少ないからしょうがないというのもあるんだけど、別に無茶せずiPhoneSEでも買ってろよって評価ができるようにもなってしまっているので、そこは察してください。

新たにわかったことは、XPERIA Zシリーズを使ってる方は迷わずXPERIA Z5 Premiumを使うのがベストだということ。
Z4以前のZからZ5はちょっと所有欲が耐えられない可能性が高いです。あえて、ガラリとイメージの変わるXPERIA X Performanceを待つというのもありですね。

じゃあ、となると、やっぱりプラスチッキーなモデルからのステップアップとしてのZ5は悪くない選択肢じゃないかと思ったり。GALAXY S5とか、ARROWS NXとか、そのへんの2014年モデルから買い換えても悪くはないですね。ただスペック的にはS600あたりからだと変化が大きいので、そこは2013年夏モデルあたりからの買い替えをオススメしたいです。XPERIA Aとかがターゲットになるべきでしょうね。
念押しとして、あえて「機変するほど好きだ!」って思えない限りは、スルーしてXPERIA X Performanceか、Z5 Premiumを機変したほうが満足できると思います。



しかし、XPERIAの、しかもZシリーズで落差を覚えることになろうとは本気で思ってなかったですね。これは意外と教訓というか、勉強になったなと思います。

Android6.0にアップデートされたらもう一回XPERIA Z4買うんだ。





おしまい

ab08ecf6.jpg

とりあえず記念撮影

さて、今回は久々にXPERIAです。

いや、なんだろうね。散々批判してたXPERIA Z5 Premium SO-03Hを買ってしまいました。以下、言い訳とレビュー。


アレほど存在価値が見いだせないと言ったのに...

以前のエントリーにて指名買いでならZ5 Premiumは買ってもいいんじゃないかという論評をしました。もう一度書いておくと、現状のUHD解像度の必要性の疑問と派手さへのキライがあり、万人向けではないと書いています。
当時はXPERIA Z3、XPERIA Z4を所有していたということもあって、今回は買わないかなということも書いています。

それから3ヶ月、超弩級のスマホを2台も買っているわけですけど、流石にここいらでXPERIAを買ってみようかなということもあり、んじゃ手持ちのZ4が高いうちに売って一番いいのを買おうぜ的なノリでまたやってしまいました。

ぶっちゃけZ4と大差ないレベルではあるんですが、LeTV MAXとMeizu Pro5 という中国スマホのツートップを所持してるということで、日本のスマホも最高峰じゃないとダメだろという変なプライドが、Z5 CompactではなくZ5 Premiumを選ばせたというのもあります。

というわけで、Z4の置換えに果たしてなるのかどうかということも含め、今回は使用感をレビューしていきたいと思います。



これがZ5だったら...なのか、Z5じゃなくてよかったのか...

まず、根本的にZ4から何にも変わってないため、ざっとスペックをおさらい。
Snapdragon 810 2GHz+1.6GHzオクタコア
メモリ 3GB LPDDR4
内蔵ストレージ 32GB eMMC
5.5インチUHD液晶
無線LAN 11acデュアルバンド対応、Bluetooth4.1
SONY製IMX230カメラモジュール搭載2300万画素アウトカメラ
電源ボタン兼指紋認証センサー
microUSBポート
NanoSIMスロット/microSDカード
3430mhA内蔵バッテリー
154 × 76 × 7.8 mm 181g
FD-LTE B1/3/7/17/19/21/28
フルセグ、NOTTV、おさいふケータイ、VoLTE対応、防水/防塵

これでもかというぐらい液晶サイズと筐体が大きくなっただけです。
プレミアムと名乗ってる以上、メモリ容量やストレージ容量、あわよくば画面サイズも5.7インチぐらいまで差が着いたら良かったと思うんですけどね。

ベンチ結果。
bc93fd47.png
64599060.png
cacc23ed.png
158fa140.png
今回よりAntutu6.0に変更されていますので、合わせて入れています。
3DMarkはIce Stome Unlimitedのスコアです。(古いスマホとの比較用)

思った以上にCPUスコアが伸びない感じです。
Z4に比べると他のS810搭載機に近いレベルには来ていますね。

Z4よりスコアもよく性能は確実に上がっているんですが、実際のところLeTV MAXには及ばず。これはおそらく画面解像度の差かと思ったけど、ベンチ上ではFHD解像度で動いているため、やはりマージンを取って安定性を選んだということでしょうかね。

7ab3a232.png
ちなみにGeekBenchを回した直後の温度はこんな感じ。
Z4に比べるとだいぶ改善しています。

ゲームの動作ですけど、
なんだろこれはCPU制御の問題だと思うんですが、クロックの上下が安定せず、例えばデレステなどでは突然フレーム落ちが始まった後に、一気に落ちたフレームを描画するような動作を行い、タイミングがズレるため致命傷になりかねないです。おそらく制御ソフトがゲーム中にCPUコアのチェンジを行い、そのせいで処理が一時的に止まるんだと思います。
なおプレイそのものには問題なく、熱ダレなども起こさないですが、上記理由によりZ4よりもゲームにならないという印象はあります。ぶっちゃけ3Dだろうが2Dだろうが起こるので、運次第なところもあります。

魔法科高校の劣等生LZに関しては特に問題なし。今となってはそこまで重くないのかという印象。当然ながらFF3やクレタクはバッチリです。


プレミアムなのは外装だけ?

さて、買う前に散々批判していたのが、このギラギラした感じ。いわゆる間違った高級感をどうやって面白い感じに昇華させていこうかという話でした。
df3014b1.jpg
結果。
正直なところ思いつかなかったんだけど、Chromeを買う以上は鏡面仕上げを何とか隠しつつギラギラさせたいというのがポイントでした。あと薄いパープルのケースはZ3への懺悔というかね。
個人的には気に入ってるんですが、山手線でマジで指差しながら笑われるということが結構あります。俺がオッサンというのもあるんですが、それにしたって万国の方々に笑われるセンスではないと思うんですよねえ。
ちなみにヨドバシの人にも言われたのですが、Z5 Premiumの鏡面ガラスは仕上げ精度が非常に低く、背面シートがデコボコしてしまうぐらいに空気が多少なりとも入ってしまうということです。ヨドバシの店員さんが1度失敗して、もう一度やってもらったんですけど、微妙にデコボコしてるところがあります。これがSONYのプレミアムらしいですよ。

気になることとしては、やはりボタンの配置かな。
右側に集約しているのは特に問題ないんですが、音量ボタンが割に押しにくい位置ではあります。これをなんとかしてほしいです。親指を曲げて押すというのは案外スマホを落としやすい動作ではあるので、そこを考慮して作って欲しい気はする。
Z4ってその辺が絶妙だったと思うんだよね。

指紋認証兼電源ボタンは非常に優秀かなと思うんだけど、指紋認証の宿命ともいうべき、表面積の小さい指では認識がうまくいかないということもあったり、逆にパスワード併用でありながらパスワードロックがかからずにスワイプで開いてしまったりと、中華ハイエンド機には見られないような動作をすることが多いです。
指紋認証センサーが無理なら無理でいいから本当に生体認証システムでのロックとか、そういうプレミアムな機能が欲しかったかなというのが本音です。

進化したのか、退化したのか、オーディオ機能

さて、今回のZ5シリーズでの大きなトピックとなった、ハイレゾ+NC機能ですけど、残念ながらMDR-NC750がエレコムのEHP-CH2000ぐらいのスペックにすらイヤホン性能では負けてしまっているため、ハイレゾを重視するならハイレゾ対応のイヤホンなりヘッドホンなりを買ったほうがいいといえばいいかもしれないです。

手軽なんだけど、音がSONYっぽくないのが問題点ではあります。せっかくのハイレゾ音源であっても、NCをONにすると解像度が低い感じになって、非常に気になります。多分慣れるとこんなもんなのだと思いますけど、それでもEHP-CH2000のが俺の中では相当好みではあります。少なくとも、このレベルならNC機能は捨てますね。

で、もう一つ気になったんだけど、ヘッドホン最適化の機能の位置が変わってるということ。
a30811fc.png
cf34f277.png
サウンドエフェクトの中にこっそり隠れてます。
で、DSEE-HXをONにするとCLEARAUDIO+とダイナミックノーマライザが使用出来なくなるという謎の仕様です。
さらにヘッドホン自動最適化も当然DSEE-HXがONでは使用不可という、疑問の尽きない変更点ではあります。
前々から言われてる通り、CLEARAUDIO+ではDSEE-HXは包括的に多分動作してるはずなので、どっちを起動していても問題ないはずなんだけど、それじゃあZ4のヘッドホン最適化かつDSEE-HX動作とCLEARAUDIO+の排他使用ではどうだったのか?という疑問は残ります。今となってはZ4が手元にないし、NW-ZX100がある以上この辺を調べる必要もないので、どうでもいいことではあるんですけどね。

ちなみに、以前のレビューで書いていますが、NW-ZX100やZ4とMDR-NC750を組み合わせると、特に変な感じはしなく、CH2000相当とも思えるので、Z5側の単なるプロファイルの味付けに問題がありそうですけどね。

その他、気になる点

どうも、画面描画が追いついてないで動作が若干もたつくことや、解像度切り替えに失敗してプチフリを起こしてしまったりとかが結構あります。こちとら別にそこまでを求めてないのでいいんですが、これ1台でなんでもやろうという方も大勢いますから、そういう意味で本当に2K相当に落としてまで動作させる4Kディスプレイの弊害はなかったのか?という疑問もあります。
電池持ちも悪いですね。Z3やZ4も基本36時間程度は待受は可能だったはずなんですけど、Z5 Premiumでは18時間で約70%の電力消費と、24時間ギリギリ持つかどうかというレベルです。(液晶の明るさを自動調節、輝度最大にした上で、基本的にNFC以外のデバイスをONにしている状態です)ゲームをガチガチやるのは他の2機種に任せてますが、基本的に情報端末としてメインを張るモデルですから、バッテリー容量を考えてももうちょい頑張って欲しいかなと思います。


満足感は高い...けどまだまだ不満が多いPremium

スマホの所有欲とかそういうのは文句なく満たしてくれる機種ですし、5.5インチの液晶とボディサイズは可もなく不可もなく。課題だった重さも、まあ許容範囲かなと感じます。

が、これがXPERIAじゃなかったら買ってないです。
理由はいろいろあるけど、高級感に裏打ちされる完成度が伴ってないのが一番問題として挙げるべきかなと感じます。
Z4もZ3の後継機として、高級感と完成度は高かったと思うんです。S810さえ使ってなければ、もうちょい評価してもいいと思う機種ではあるんです。逆に言えば熱暴走さえなければ取り立てて文句のない機種でしたからね。
これの場合、結構いろいろ書いていますが、「だから私はXPERIA」ではなく「私はXPERIAだから」という理由で買う方が大多数だと思うんです。
ズルトラの後継機はおそらくなし、メインストリームは5.2型、そんな中に5.5インチとは言えハイエンド機を登場させれば、ズルトラレスなユーザーや、大画面XPERIAが欲しいユーザーは自ずとこれに来るしかないんですね。
正直なところ、C5 Ultraの登場によって、6インチ2Kぐらいの機種をこれでもかと期待してたユーザーはいたと思うんですよ。それが5.5インチ4Kとか、どんだけ斜め上を行ってるのSONYって話ですよね。
鏡面ガラスの件、指紋認証センサーの件、4Kディスプレイの件、やりたいことはものすごく伝わってくるけど、それに伴う完成度が70%ぐらいな気がする。所有欲は満たせるならiPhoneでも変わらないし、そういう代替品と比較できてしまうほど没個性化しすぎているんじゃないかと思うんですよね。技術の凄さなんて、本当に見えてこない限り、体感できないかぎりは、ないものと一緒ですからね。

現実的なところ、やはりZ1以前のユーザーの機種変更や、GALAXY Note系のEdge以降の後継機が日本では販売されてないので、そういった方には一応機種変更の余地はあるのかなあと思います。
GALAXY S4ぐらいのツートップ戦略の機種変更がベストっぽい気がする。それだと流石に違いが分かるはず。(もっとも、XPERIA Aの人はZ3ぐらいに行ってると思う)
Z4からあえてZ5 Premiumにするのは、間違った選択だと思いますので絶対にやらないほうがいいです。もっと言えばZ3でもZ2でもしなくていいです。
Z Ultraからだと流石にバッテリー持ちやゲームの動作などで違いがわかるとは思うんですが、1インチ近い画面サイズの縮小に結構がっかりします。やっぱりアノサイズって代えがたいサイズなんですよね。LeTV MAXを持ってなかったら俺は相当なズルトラレスに陥ってたかもしれない。

やっぱりZ1までと、5.0アップデートしたZ2以降が分水嶺なんだよね。XPERIAはそれぐらい進化に乏しいと歴代XPERIAを使い続けて思うことです。


結論として、どう説明をつけても、俺がXPERIAへの偏屈した愛を持っていることがよくわかった1台だったなと思います。XPERIAもいよいよブランドの一つに昇華出来たことは良かったんじゃないかと思います。もっとも、iPhoneですらiOSのアップデートでボロボロとメッキが剥がれてきてるし、完成度が伴ってのブランド力ですから、その辺は気が抜けないとは思います。

決して、買ってよかった、という1台ではないです。期待値が低ければ低いほどまあいいやで済めるので、あまりに所有欲とかにかられないかぎりは、スルーしてもいいんじゃないかなあとは思います。(仮にZ5だったらどうだっただろうか)



おしまい

(9/26後継機問題に修正)

さてね、なんかずっと持ち続けていたXPERIA Z Ultraを手放す決心をしました。
勝手にいろいろ書きなぐっていこうと思います。
852fbb7f.jpg
(SHT22とZ Ultra。縦はほぼ一緒。)

「ファブレット」というジャンルの先駆者、S800搭載スマホの先駆者。

もはや死語となりつつありますが、5.5インチ以上の通話できるスマホのことを、ファブレットと言っていた時代がありました。
古くはDELL StreakやGALAXY Noteあたりがそのはしりだったと思うのですが、おそらく本格的にファブレットという言葉を聞くようになったのは、Z Ultra以降のような気がします。
現在でこそ、5.5インチは普通、6インチに迫ろうかというスマホ市場ではありますが、発売当時はまだ5インチに行かないモデルも数多く、4.5インチが当たり前な時代、(注:ズルトラの発売は2013年9月頃)ぎりぎりジャケットの内ポケットに入る大きさのスマホとして登場したのが、XPERIA Z Ultraでした。
6.4インチのフルHD・IPS液晶にSnapdragon 800を搭載し、厚さ6.5mm、212g、3050mhAもの大容量バッテリを搭載。当時はS600やS4 Proが主流の中、S800を搭載したことが、現在に至るまでの評価を得ることになったのだと思います。が、あくまでマニアのためのスマホというもので、その後登場したSOL24は半年足らずしてMNP一括0円になってしまい、その辺りから裾野が広がったともいえます。
その価格、当時699米ドル。日本でも初物を入手するには9万弱。が、当時はそれでも惜しくないハイエンドかつ唯一無二の存在でした。毎度言いますけど、手にした時の薄さとなんとか片手で操作出来るギリギリのサイズ、それと完成度の高いS800を搭載したというバランスの良さ、これがこのスマホの最大の特徴にして最大の弱点です。人によってはサイズが大きすぎる(大抵は両手で操作すると思うけど)ので、このサイズを持つぐらいならiPad miniを持つでしょう。しかしながら内ポケットに入れられるサイズとしては最大級なため、可搬性に優れるという点が非常に大きかったと思います。

まあ、ちなみにだ。
ここだけの話、SH-08Eを買った直後だったのですが、SH-08Eでも内ポケットには入る大きさではあったんです。
大きさ云々だけで言ってしまえば、実はSH-08Eでも特に問題はなかったんだと思うんですね。ただ、10mm、289gは重かった。なにせ普通に缶コーヒーを内ポケットに入れてるようなものですから、毎日は耐えられなかったと思いますし、実際に耐えられずに備え付けTVになってしまったわけです。この80g弱の重さと薄さがどうしても耐えられなかった。
5cde0a3c.jpg
(写真はSHT22とズルトラの幅比較)

もうすぐ2年...それでも後継機が出ない理由は?

さて、そうは思っても、もう2年。実に3台のズルトラを使い続けて来ましたが、さすがに今のリッチコンテンツには厳しいスペックとなってしまった感じは否めないです。思った以上にハードの進歩にソフト側がついていってしまったことと、それとAndroid5.0はS800と2GB RAMを持ってしてもキビキビ動かない感じがします。まあ、5.0にはS805を搭載したNexus6を別に用意しているあたりに、OSアップデートはするけどそんなにサクサクしないよという意志が働いているとは思います。(加えて、S805はS801ベースなので、現状S810より有利に動くアプリも数多いと思わます。)
この間、Tシリーズが用意されましたが、日本では発売されることもなく、S400にWXGA解像度ではズルトラユーザーが満足することもなかったはずです。(中国市場向けの廉価版だったためスペックは低め)

じゃあ、なぜここまでズルトラの後継機が登場しないのか、という仮説を立ててみました。

1.ファブレット市場が徐々に飽和してきていること
最もな理由ですが、最初に書いたとおりです。Ascend Mate 7などを始めとして、6インチ程度のスマホがあまりに増えすぎた上、iPhone6 Plusという巨大なライバルが登場してしまいました。Ascend P8 maxに至っては6.8インチ液晶。さらにアジア市場では6.5インチのスマホは結構出てきてしまっているため、スペックやXPERIAを指定しなければ、実は現在でもこのサイズの置換えは可能です。(まあ、とはいえMTKのLTE対応モデルだけど)
より筐体サイズを小さく、液晶サイズを大きくしようと考えた時、競合する機種が多すぎて、開発が後回しになってしまっている可能性は十分に考えられます。

2.タブレットのサイズ/重量がスマホに近づいていること
SONY自身もXPERIA Z3 Tablet Compactを登場させているように、8インチながら270g、6.4mmという軽さ薄さを実現しており、そういった意味ではこのサイズはそれらに十分成り代わるモデルとも言えます。
ただ、内ポケットに入るサイズではないことを考えると、やはりタブレットという範疇になってしまいます。
国内向けではSH-05Gも登場。これがほぼズルトラと同じ重量にして7インチ、3900mhAを実現しています。全体的にサイズが大きいものの、十分内ポケット入り、通話が可能な点からファブレットと呼べる範疇であり、現実的にはこれを超えるタブレットはしばらく出ないのではないかと思われます。

3.SONYそのものに作る体力がないこと
現在、SONYではラインナップの集中を図っている最中であり、今年はタブレットを別とすれば、E4、M4、C4、Z3+しかラインナップがされていません。(ローカライズモデルであるZ4vやA4は除く)
まだ不明なモデルもあるのですが現実的にはこれらの後継機であるナンバリングの5モデル(Z5など)である可能性が非常に高いです。(海外ではS70などといった存在もありますが、これもローカライズモデルの一部ではないかと思われます)
さらにSONY自身のモバイル市場の不振もあり、未だに市場在庫が残るズルトラの後継機を果たして作るだけの体力があるかどうかというと、個人的にはもう残ってないんじゃないかと思っています。


「E6833」は果たして何なのか?
さて、後のズルトラ(C6833)がPOSTELを通過したのは2013/5/17のことらしいです。調べる限り、この情報が最初だったと思います。それから2年ほど経ち、E6833というモデルが4月にPOSTELを通過しています。
ところが、Z3+以降はC4(E53**)、Z4vと該当するモデルは登場していません。

今後未発表ながらその存在が確認されているのがE5706とE55**というモデル。このうちE55**はXPERIA C5 Ultraとして登場します。両方共5.8インチ6インチ液晶を搭載しており、サイズはかなり縮小されているものの、ズルトラの後継機として見ることが出来ます。
ただし、C5 Ultraは主に中国・アジア市場向けであり、XPERIAはミドルハイを担うわけですから、あながち5.8インチ6インチと言ってもそれほど大きいモデルではないです。
一方のE5706はS808を搭載したモデルと言われています。正直なところ、これはグローバルモデルではなく、案外ローカライズモデルの可能性が高いのではないかと思います。仮に登場すれば、C5 Ultraの上位版となるわけですが、やはり未発表のXPERIA S70=E57**、XPERIA S60=XPERIA C5 Ultra E55**といったような関係性になると思われます。XPERIA S70+=XPERIA Z5 Ultra、XPERIA S70=XPERIA Z5、XPERIA S60=XPERIA Z5 Compactという話らしいですが、どうでしょう。推測の域を脱していないけど、今後はZ4とZ3+のような日本市場とアジア・南米・アフリカ市場、欧州市場、アメリカ市場向けにそれぞれネーミングの異なる同一機種を登場させる可能性があるのかもしれないですね。

壮大な前フリを書いたところで、これらはスマホの域です。6.4インチというモデルを置き換えるには若干小さく、またS808はともかくとして、MTK6752ではミドルハイには不足かもしれないです。(MTK6795なら十分ミドルハイになると思う)
そうした中、E6833はズルトラの正統後継機として登場する可能性は、まだまだありうるとは思っています。今風に行けばXPERIA Z5 Ultraです。
Z5のスペックがリークされた限りを考えると、やはりZ5、Z5 Compactと同時に登場し、これらと大差ないスペックである(液晶がWQHDなのかぐらい)と思います。


唯一無二だから、これで終わり?
というわけで、後継機の話なんかも延々としながら、悲観半分、期待半分といった感じでE6833を待つことになります。
最後にXPERIA Z Ultraが現在に至るまで唯一無二にあり続ける理由ですが、結局行き着く先はXPERIAのこのサイズだからなんですよね。
個人的にはLG、Samsung、HTCなどがこの分野でもラインナップを出すと面白いと思うのですが、LGは5.5インチを主戦場とし、SamsungはGALAXY Noteのサイズを大きくするという考えはなさそうです。
ちなみに、今回検索できる範囲で一番ズルトラっぽい機種を調べた所、ZTE Nubia X6がサイズやスペックなどで、正統後継機に一番近い感じですが、それも1年前ですので、そろそろ何かしらどこかのメーカーがウルトラハイエンドモデルを投入して欲しいですね。


あ、ちなみに、XPERIA Z5 Ultraは出たら即買おうと思ってます。金に糸目はつけないですので、今回も10万飛ばす感じで考えています。







おしまい


↑このページのトップヘ