あるさんのレビューblog

買ったものをレビューするページです。 読み物blogは「日常のblog」よりどうぞ。

カテゴリ: XPERIAのレビュー

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結局初回の入荷には入らず、6月に入って送られてきました。
今回は待望となるXPERIA XZ Premium G8142の実機レビューをご紹介します。

かんたんなスペック

Snapdragon 835 2.45GHz x4+1.9GHz x4
メインメモリー 4GB(LPDDR4)
ストレージ 64GB(UFS2.1)
5.5インチ 4K液晶/2.5Dガラス
無線LAN 11ac(867Mbps対応)/Bluetooth4.2
1900万画素(リア、IMX400)/1300万画素(フロント)カメラ
指紋認証センサー付き電源ボタン
USB type-C端子
nanoSIMスロット x2(DSDS対応)/1スロットはmicroSD共用
3230mAhバッテリー
156 x 77 x 7.9 mm 195g
Android 7.1.1


スペックとしては2017年のハイエンドモデルそのものですね。

サイズ感の写真

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おおよそiPhone 6 Plusと同サイズのXPERIA XZと考えていただくとわかりやすいかな。

バンド対応は以下の通り。

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なお、CAにも対応しています。
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ベンチマーク、使い勝手など


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えと、なんでしょうね。
感覚の麻痺とはおかしなもので、一ヶ月前に買ったLePro 3と大差ない感じで、普通に動作させる分にはヌルヌル動きます。

が、ゲームとなるといかんせん面白いように挙動が変わります。
まずデレステ。S835のせいなのか、4K世代の問題なのか、Android7世代の問題なのか、S820世代の機種とは違い、そもそも音合わせ、譜面合わせでもタップズレが発生します。3D/2D問わず起こるので、おそらく機種固有の問題だと思われます。
とりあえずゲームコンフィグでエフェクトをオフ、あと本体そのものの画像補正を変更。

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初期状態はスタンダードなのですが、プロフェッショナルモードに変更。開発者向けオプションよりGPUレンダリングを使用。あとリズムアイコンを太鼓からtype3に変更することで、タップ遅延はかなり改善されます。目押しという点ではなんとかなりますが独特のタイミングが必要かと。プレイヤー側でタイミング補正をある程度しなければいけない点で、ちょっとデレステには向いていない機種ですね。
なお、MVに関しては全く問題ないです。初期状態ですでにフルオプション可能です。フロントステレオスピーカーの真価が発揮できます。

バンドリも似たような感じかなと思うんですが、こっちのほうが問題が少ないかな。目押しでも大丈夫。

基本的なAndroidの動作は非常にサクサクヌルヌルしていて、iOSと比べてももう変わりないですね。
UFS2.1を採用した効果か、一般的なアプリ起動などがワンテンポ早く、今までのnubia Z11やLePro 3とは若干ながらサクサク感が増しているとも感じます。

あと、初期メモリ残量が3.45GBと、システムに500MB程度割当がされています。それが問題となってアプリの起動が遅くなるということもないですね。

バッテリーはこんな感じ。朝8時ぐらいに充電ケーブル抜いてますけど、そこそこ持ちますね。

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やはりディスプレイの消費電力量が多いですね。
これはやむなしかな。


地味な変化ではありますが、MDR-1000XとLDACで繋いで使ってると、XZより音飛びや切れたりとかはしないですね。ヘッドホン自動最適化もいままでよりかなり早く認識するし、DACなくともオーディオ機能はさすがのSONYかなと。



実はこっそり変わったボタン配置、重い筐体

さて、気づいている人も多いとは思いますがXPERIA Z以降のソニーのスマホの右側のボタンでは、
上から電源ボタン、音量ボタン、シャッターボタンという組み合わせでした。XZ Premiumは上から音量ボタン、電源ボタン、シャッターボタンという組み合わせです。

なんでこの配置になったのか?と勝手に考えてみましたが、サイズが大きくなって、右手で持つ際に極力親指を曲げないように操作させるためではないかと。今まではサイズが大きくても、必ず親指を曲げることで音量を上げ下げしていて、本当に一時的ですがホールド感を失うことになります。ボタン配置をこうすることでホールド感を維持したまま、つまり端末が重いことを逆手に取り、ホールド感を安定させるためにした工夫の一つではないかと思っています。地味だが大きな変化ではあります。

しかし、195gねえ、一番の難点かな。正直なところ、160g前後のスマホを使っている、あるいは4070mAhと大容量バッテリーのLePro 3ですら175g。両面ガラスで高級感はあり、精密機器のカタマリの見本とも言うべき存在なんですけど、それが195gという重さで果たして許されるのか?という疑問はありますね。毎度のようにこの話になりますけど、XPERIA Z4のような最新のスペックと軽量化、デザインの両立ができてこそ、最高傑作と呼ばれるべきなんだと思うんですけどねえ。


最高傑作ではないが質感、性能ともに2017年ハイエンドにふさわしいけど...


カタログスペック通りの性能。4Kディスプレイというアドバンテージもありますが、目立つようなところは少なく、よくできた質実剛健なXPERIAなのは間違いないです。これが偽りなきフラッグシップ。Z5 Premiumにあった儚さみたいなものというか、どこか夢のあった瞬発的なスマホとは違い、スマホとしての基本性能を究極まで作りきったものが、XZ Premiumとして形になったんじゃないかと思います。ベースとなるXZがあってこその良さ、延長線上としてのPremium。Z5 Premiumと大きく違う点は、この実用的であることに果たして価値を見いだせるのかどうか。

怖いのは、これだけ傑作なスマホが出た現状なのにもかかわらず、GALAXY S8+やnubia Z17、mi6などそれぞれに魅力のあるS835スマホが出てきた中で、大きな武器がXPERIAである点しかないこと。5.5インチが主流となり、160g前後が中心です。やはり195gという重さは、実用的な重さではないと思うんですよね。ホールド感をいくら上げても、これだけ重いとやっぱり躊躇するレベルなんですよね。


一つ、これは俺自身の問題を述べるとすると、XPERIA XZ、nubia Z11、LG V20 Pro、LePro 3を使ってしまっている人間にとって、驚きもなにもないのですよ。本当にすごいXPERIAなのはわかるんですが、それぞれに特徴がある機種だっただけに、このXPERIA XZ Premiumは本当にスタンダードなスマホにしか思えないんですよね。極めて高いバランスで成り立っていて、まるで不安がないというのがいいスマホの条件なのかな。果たしてどこまでこの思いは伝わるでしょうかね。


結論としては、十分検討には値するスマホではありますが、なんでも1台で済ませたいという機種はいくらでもありますので、GALAXY S8シリーズやAQUOS R、HTC U11などとモックのホールド感、重さを十分確認すべきだと思います。その上で、我慢できるならどうぞお買上げください。どう贔屓目に見ても、この重さはXPERIA好きでも看過できるレベルじゃないです。以前、買うことがSONY好きの踏み絵として書いたことがありましたが、決して間違ってないかなと、買って改めて思いましたとさ。







おしまい

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もう、遅いよね。

XPERIA XZを買ったよ。今回はキャリア版のSO-01Jを買いました。


スペック、筐体などに関して

Snapdragon 820 2.2+1.6GHz クアッドコア
メモリ 3GB LPDDR4
内蔵ストレージ 32GB eMMC
5.2インチFHD液晶
無線LAN 11acデュアルバンド対応、Bluetooth4.2
SONY製IMX300 カメラモジュール搭載2300万画素アウトカメラ
電源ボタン兼指紋認証センサー
USB type-Cポート
nanoSIMスロット/microSDカード
2900mAh内蔵バッテリー
146 × 72 × 8.1 mm 161g

気になるバンド対応は以下のとおり
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CAはB1-21、B1-3、B1-19、B3-19、B19-21、B1-3-19、B1-19-21となっている模様で、意外にもB28絡みが一切ないという結果。
SIMロック解除でB41が使えるあたり、他のキャリア版と外観以外にはそれほど違いはないのかもしれないですね。

常時4G+(LTE表示じゃなくなってるのね)になってるので、俺の行動範囲では、大体どこに行っても2バンド程度は掴んでしまうようです。

仕様変更なのかは知りませんが、XPERIA Z5世代まではどこにかけても基本LTEより通話するような疑似VoLTE状態でしたが、XZはきちんと3Gに落ちて通話する感じの動作をします。VoLTE対応のスマホやガラケーも増えてきたから、少しでも3G回線にまわして余裕を作るためなのでしょうかね。


とりあえず外観を3世代で比べてみるとこんな感じ

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だからさあ、今風のXPERIA ZL出してくれよまじで。
しかし、サイズ的にデカさがそれほど目立たないですね。XPERIA XPよりサイズがコンパクトになった分、過去のZシリーズと大差なくなってきてます。

案外分厚さを感じない。XPERIA XPのホールド感より更に掴める感じがありますね。ギュッとできる感じ。手のひらに乗せて使うこともそれほど苦にならない感じです。
液晶サイズの問題なんだろうけど、5インチであればZUK Z2のように150gを切るぐらいがちょうどいいわけで、質感的には嫌いじゃなかったけど、XPERIA XPは長い時間使ってるとどうも重い感じはありましたね。
とはいえ、161gは完全に及第点。できればZ3の152gぐらいが理想ですが、あとどこを軽量化できるのかなと。

筐体はUSB type-Cに端子に変わっただけ基本的なボタン配置などは全く変わっていません。
指紋認証センサーの精度は毎回上がってるといいますけど、使ってるうちに絶対ダメになると思うんで、今のところの評価は避けておきます。


真のフラッグシップたる実力かな?

とりあえずベンチ結果
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全体的な印象としてはXPERIA XPと大差ない感じはありますが、個人的にはLeMAX2のサクサク感に近いレベルかな。ホームUIなんかのチューニングや、筐体に余裕ができたのか安定して冷却されてる感じです。
ただ、依然としてメモリの少なさによるアプリの起動失敗や、自動タスクキルによる動作の不安定な状態は改善されていません。普通の方は気にするようなことではないですが、ことゲームをたくさんやっている方は短い時間で色々ゲームを起動することになると思いますので、その辺の余裕が少ないですね。

やってる範囲でのゲーム動作
デレステに関しては、疑う余地もなくハイエンド性能ですね。3D標準でガンガン遊んで問題ないです。長時間プレイにも全く問題ないので、耐久戦にも向いています。長期戦での安定性ではNexus6やMeizu Pro5、LeTV MAXなどとほぼ大差ない感じです。
XPERIAで言えばZ3以来の安定型ですかね。

魔法科高校の劣等生LZ、これも長期戦で支障なくうごきます。Unity3Dのパフォーマンスを十分に活かせるので、そういう点ではUnity3Dのゲームは全く問題なさそうですね。

その他、基本的に熱くならない。これは非常に大きい。
毎度毎度NFCやカメラ周りは通常使用ですら熱を持っていただけに、今回は冷却機構がうまく働いているということですね。


劇的に変わったバッテリー持ち

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バッテリーはZ3以来となる、まる2日は安定して持つ感じになりました。
7:30に電源を抜き、割とゲームなどをガチガチやっても、22時台で50%程度残っており、ほぼ24時間しか持たないXPとは一線を画するレベルです。
あんまりゲームなどをやらず、LINEや音楽などがメインの方であれば3日も行けるんじゃないかと思います。

しかし、環境的にXPERIA XPとほぼおんなじ環境、22時には30%を切るような状況だったのに比べ、ここまで違うというのはドコモ最適化を差し引いても劇的としか言いようがないと思いますね。


その他、気づいた点など

無意味に液晶がキレイですね。輝度を落としても発色が変わらないです。ただエフェクトを外しても鮮やかすぎるきらいはありますね。IPSとは言え薄味の色味が好みの方にはちょっとキツイかもしれない。
画面周りでいうと、液晶の自動輝度設定も、一番いいと思っていたZ4以上によく、頻繁に輝度変化しないのは、やはり設定からくるものなのでしょうかね。

音量ボタンを長押しし続けると、バイブの次に完全消音というモードになるのですが、このモード、通知内の設定パネルのボタンとかにできなかったんでしょうかね。XPERIA XPでも同じだった気がするんですが、たまに間違えて押したまま、気づかないと延々そのモードに入ってしまうので、できれば改善してほしいところですね。

ヘッドホン最適化モードが「音と通知」のアクセサリー設定に固定されたようですが、相変わらずむやみやたらに最適化しようとします。悪いことではないのですが、差すごとに微妙に味付けを変えるのが気になりますね。

あとはそうだな、タスクボタンを押したときの「全アプリ終了」がタスクの一番下に行かずとも表示されるようになったのは改善点ですね。ただ、これもタスクを全部表示したあとに出てくるので、若干のタイムラグがあることは否めないです。


完成度は今年のXPERIAではNO.1、更に価格も安くてオススメできる

まず、Z2以降のZシリーズの方は、買い替えしていい機種がやっと登場したと思います。ぶっちゃけ、買い替えしなくていいのはXPERIA Z5 Premiumだけです。正直なところXPERIA X Performanceからの買い替えも十分検討に値するレベルです。
Z2以降のZシリーズは、画面解像度などでほぼ変わらないものの、S820で搭載で今風になったZシリーズと考えると良いと思います。
XPREIA XPはスペックが同じなのですが、サイズ的に5インチなのに5.2インチサイズで重い感じがあったので、それを考慮してもいいのかなと思ったりします。

そして、今回一番のポイントとなるのが、一括価格の安さです。
SIMフリー版も概ね8万程度から始まっていますが、au版が73440円、ドコモ版が81648円、ソフトバンク版のみいつも通りの93120円です。これを見る限りドコモとau版であれば、SIMフリー版とそうそう変わらない金額となりますので、悪くはないと思います。最も、F8332はストレージ64GBで、DSDS対応ということを考えると、どっちがいいかと言うのは結構悩ましいところではあります。VoLTEの恩恵が受けられる環境かどうかということと、ガラスマ機能に魅力を感じるかどうかで、キャリア版とSIMフリー版の意見は分かれると思いますので、その辺に魅力を感じればどうぞといったところでしょう。
まあ、海外から輸入するなら言わずもがな3万出せばもっとスペックのいいS820搭載スマホは買えるし、8万ともなれば国内でもAXON7やZenfone3 Deluxe、Moto Zなんかが視野に入るレベルです。

前回XPERIA XPに対して質感は戻ってきたが、中身が伴わないという話を書いたと思います。実際、やっぱりメモリ3GBはかなりギリギリではあり、どうもハイエンドモデルかというとそうではない判断となってしまうのですよね。
質感は間違いなくいいし、何よりサイズ感もXPより上がっています。あとは本当にスペックだけ惜しい感じなんですよね。ストレージは64GB搭載可能なんだろうから、メモリをせめて4GB(あわよくばコスト度返しで6GB)にしてくれると、今後のリッチコンテンツに対する伸びしろはあると思うんですけどねえ。

スペック云々で考えると割高かもしれませんが、カメラやオーディオ、ガラスマ機能などを高いバランスでよくまとめており、さらに発熱も少なく、バッテリー持ちも悪くないため、なんでもかんでも1台で済ませるにはいいと思います。ハイエンドスマホを万人向けというのはどうかと思いますが、何をやろうとしても及第点以上にはこなせるので、選択肢としては悪くないと思います。

しかし、ドコモのXPERIAのハイエンドモデルが8万ちょいというのは、やはり戦略機種なんだろうと思いますけどね。大体目に見えて年末に端末購入サポート入りしそうで怖いなあと思いつつ。




おしまい

俺氏は、一体何を目指しているのだろうとw

2台めのXPERIA Z3+が不良返品になってしまい、そのまま延々とXPERIA ZL、そしてXPERIA XPと使ってきましたが、なんとなくな不満がたまるたまる。

というよくわからないが、満足度が低いとか、お金になるとか、なんかそういう理由で、またもXPERIA Z3+を買いました。
...まあ、ちなみにこれ、前ユーザーを結構口説き落として入手した時に、たまたまタイミングがHTV31と重なったので、結構痛い出費です。でも大真面目に好きなんですよね。

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今回は都合によりカッパーが手に入りましたので、このために残しておいた水玉フィルムを装着してみましょう。

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やっぱりモザイク柄とかのがいい気がするけど、これはこれでいいや。

Android6.0はbig.LITTLEコアの夢を叶えるOSか?

まあ、今年は数機種書いてますけど、実際のところほぼAndroid6.0というのは、Nexus6を除いてほぼ使ってなかったんですよね。(EUIとかMIUIとかごく短期間のZ3+のAndroid6.0)
ちょい前の俺には分からなかったことなんですけど、実際に数週間使い始めてみると、この上なく快適なんですよね。
理由は6.0化によるS810のパフォーマンス最適化が大きいんじゃないかと思います。未だに6.0化したZ3なんかは手に入らないのですが、Nexus6PにS810が搭載された以上は、OSレベルでパフォーマンスの最適化がされてる可能性は非常に高いわけですよね。
結果、熱いのは熱いですけどゲーム中とかにいきなりコア切り替えをしたりとか、機械的制御はあまりなくなって、ピーク時のみコア変化やクロックが上がるとか、受動的制御方法に変わってるんじゃないかという感じはあります。
正直なところ、当然冷却方法などが確立されていれば5.0ベースでも真価を発揮するS810が、OSレベルのアップグレードでかなり変わったのは非常にいい対応だと思います。
ただ残念なお知らせとして、使い勝手はもともといいし、そんなにこの機種に不満を持っていたわけでもないので、(というか、そもそも論としてZ4はZ3 Compactの代替として買ったことを本人が忘れていた)個人的に大きく改善された感じを受けない。むしろS810搭載機をしばらくいじらず、この前HTV31なんていう面白端末を触ってるから、それとの比較が大きいのかと。

バッテリー持ちがなぜかXPERIA X Performanceより良い理由

すでにXPERIA XPのところでも書いたんだけど、俺がかなり気にしたのがバッテリー持ちの悪さ。最近の端末にしては新品でこれほど持たない機種は珍しいなと思うぐらいで、それでも運用で十分カバー出来ていたというわけです。

んで、俺は気づいたんですけど、Z3+にしてから大体会社に行って帰ってくるまでに30%ぐらいの消費で済んでいる(まあ、何をやっているかにもよりますが)というお話です。
ここ3ヶ月結構特殊な生活を送っていたとはいえ、10時間で50%近い消費があったXPERIA XPと違い、何故かまともなレベルに収まっています。(ちなみにXPERIA XPはシングルSIMで使用していました)
なんかね、S820って思ったより燃費が悪いのか、それとも単純にバッテリー容量200mAhの差がこれを生み出してるのか、どうも俺には理解できないんですよね。それなら比較にXPERIA Xとかを買うのがベストなんだろうけど、今更ながらXPERIA XZを買うと決めた以上はXPERIA XCを買う気にはどうしてもなれないのですよね。

こればっかりは体感なのかもしれないし、多少なりともOSアップグレードの効果と思っていい気がしますね。

ダメをダメと認める、その上で理想であるZ3+の在り方

というわけで、案外ネガな部分を潰して来てるOSアップグレードのおかげですっかり性能的には問題なくなったXPERIA Z3+ですが、やはりS810搭載スマホ、それにもかかわらずZシリーズ最薄最軽量というそもそもの在り方に矛盾を感じるのは仕方ない部分です。
ただ、ダメで結構。俺はこの機種のウリはそれしかないと思っているから、ダメと承知のその上で、理想に溺れて溺死してるこの機種が好きなんですよね。
だって、真面目な話Z3とZ4が並んでたらZ3だし、Z4とZ5が並んでたらZ5だもん。スマホの選び方としてそれ以上間違ってるとは言えないわけですよね。

XPERIA ZLが未だにSONYのスマホでは最高傑作だと思ってる人ですから、やっぱり無駄に最薄最軽量でハイエンドっていう無理難題をやろうとした心粋だけで俺は無条件に好きになれる機種なんですよね。少なくとも発売1年と3ヶ月ほどで2回も買い戻そうと思った機種ってこれまでなかったわけですから、(しかしながらLeTV MAXは所持してもう1年になるけど)その点だけでも十分この機種が好きなんだろうなとしか思えないですね。

まあ、アレだ。
遍歴を振り返ると
Z3 Compact→Z4→Z5 Premium→Z5→Z3+→XP→Z3+→XZとなるわけですけど、今度こそ我慢してZ4を持ち出すような事態を起こす機種にはならないで欲しいです。我慢して使うにしろ、できればキャリア版はそこそこ長く使いたいので、そこは我慢できる機種になっていて欲しいところではあります。





今回も同じこと書いてるけど、おしまい。

2016/6/26、一週間使ってみてのあらかたのレビューを更新しました。
2016/8/21、2ヶ月使って見て気づいた点を付け加えました。


結果としてLeMAX2より先にこっちが来る事態になってしまったが...
今回は久々の最新型XPERIAのハイエンドモデル、XPERIA X Performanceの海外モデル、F8132をレビューします。

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新品を買ったので開封の儀

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今回は主力スマホがこぞって実家に戻ってしまってるので、簡易的にHTC Oneと並べてみた。


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価格はEXPANSYSで72200円、10ドル割引きですが送料が1600円、そこに税金が3300円ほどかかりました。
明らかに国内版より安いですね。


新シリーズの旗艦モデルでも日本ではこれ以外に選択肢はなく...

ご存知のとおり、XPERIA Zシリーズの後継モデルを担うのが、今回のXPERIA X Perfomanceです。
防水仕様な上、S820を搭載したハイエンドモデルではありますが、スペックが若干ちぐはぐです。

Snapdragon 820 2.2+1.6GHz クアッドコア
メモリ 3GB LPDDR4
内蔵ストレージ 64GB eMMC
5インチFHD液晶
無線LAN 11acデュアルバンド対応、Bluetooth4.2
SONY製IMX230カメラモジュール搭載2300万画素アウトカメラ
電源ボタン兼指紋認証センサー
microUSBポート
nanoSIMスロット/nanoSIM兼microSDカード
2700mAh内蔵バッテリー
144 × 76 × 8.7 mm 165g
FD-LTE B1/3/7/8/17/19/21/28
TD-LTE B41
(日本国内で利用できそうなLTEバンドのみ上げています)

まあ、いつものことですけど、そろそろメモリ4GBにしてほしいという気持ちはありますね。


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64GBあってもシステムに15GBも使っちゃってるスマホがあるんですよね。
どうなんこれ。猛烈に疑問なんだけど。

SDカードの相性が凄まじく、東芝の赤色EXCERIAの64GBだけしか認識出来ず。なぜか64GBが2枚、32GBが1枚再起不能になってしまいました。安くなったとはいえ泣けます。
ちなみにXPERIA Z5で使っていたデータが全部吹っ飛んでますので、SDカードの流用前にはバックアップをオススメします。


アンテナ表記を見て分かる通り、3G(ドコモ)+4G(ワイモバイル)/4G+3Gのデュアルスタンバイを確認。
普通に両方の番号で電話が受けられます。


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バンド的にはドコモかSB系で使うのが良さそうですね。
CAに関しては、自宅でLe2がCAしている時と速度が変わらないのを見る限り、おそらくはB1-B3のサポートはしてそう。
au系に関しては今回SIMがないので、確認していません。


いい忘れてましたが、技適は通ってません。


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ベンチマーク、ゲームやアプリ動作感など


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数値を見る限り、S820の中では割と低い方です。
とはいえ不自由するレベルではなく、S810にはあった変な引っ掛かりなども起こってないですね。

デレステはGALAXY S7 Edgeのおかげで到着時点ではS820に対応済みとなっており、3DMVでエフェクトをフルにしても問題なく見ることが出来ます。

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プラシーボレベルだと思ってたんですけど、Le2やNexus6、LeMAXなどとくらべて、データロードの速度が若干上がっている感じはあります。XPをメインにしてから、事務所以外ではNow Loading...の表示が揺れるのを1回以上見たことがないかもしれない。

長時間プレイ(2時間程度)すると、3曲に1曲ぐらいの割合で譜面落ちが起こったりと、XPERIA Z4以降で起こったような急な処理落ちのようなものが起こります。
極論としてZ4以降のモデルとは動作は変わらないのですが、処理落ちまでの時間は非常に長くなったのは幸いといったところ。相変わらず長時間プレイにはZ3が最適だったりするのかな。

魔法科高校の劣等生LZ Ver3.2.5。動作が若干軽くなったかなという気がする。

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とはいえ、3D表示はあまり多くないので、あまりスクロールで引っかかるようなことも実感がなく。
ハードのスペックに合わせてゲームエンジンが最適化されてるような感じなので、おそらくはそんなにどれでも違いのない感じ。Le2よりは明らかに動きが良いのはわかります。

体感の問題が続いて申し訳ないですが、本当に色々なアプリのスクロールの引っ掛かりやアプリ起動などでの「間」がほぼないというのが大きな違いだと思います。S810でも実感できるような「間」がある感じはそこまでないんですが、Z4やZ5などであった0.5秒程度の間がほとんどないです。これだけで快適だと思えてしまう。

スモールアプリとかはまあなくなってもやむなしの使用率だったんでそんなに支障ないんですが、気になったのはこれ。


タスクの削除ボタンが、アプリを完全に下までスクロールしないと出てこない点。これはどうしてこうなったんだろう。
結構地味なんだけどよく使ってた機能だったんで、これが改悪されてるのが結構不満です。


バッテリー消費に関して

前代未聞の約1割減(2700mAh)で、本当にZ3(3100mAh)やZ5(2900mAh)並にバッテリーが持つのかどうかというのは結構気になるところ。S820、5インチディスプレイを考慮すると、確かに1割減でも問題ない可能性はあります。

以下が実機の実測。

ディスプレイ輝度50%、WiFi/BT/Android Wear接続/GPSがON、21時頃デレステを延々とやってる以外はほぼ何もやってない状態。

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3日後のバッテリー消費量
同じ条件で7時より動作、8時ぐらいにデレステを10分やったあとはずっと待ち受け。


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さらに5日目、この日も朝にデレステ10分やっただけでこんな感じ。


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さて、この状態を考えると何が問題かって、劣化はしにくくても、基本的に容量の分をカバーできていないあたりに大きな問題を抱えているのが明白です。
キャリア版は更に少ない2570mAh(SB版は非公開だがおそらく同じ)で、通信最適化しているものの、CAなどでFDDとTDDの両方を掴む場合は消費電力量も増えることが予想されます。

5日目の予測値からするとおおよそ60時間程度は待受が可能だと思いますが、3日目のようにセルスタンバイの消費が半端ない日があることも考慮すると、48時間程度が安心して利用できる時間かなと考えられます。

そう考えるとZシリーズと大差ない感じはしますけど、根本的にZ2あたりからほぼ稼働時間が伸びてない感じや、Le2(3000mAh)のように3日目でもほぼ安心なバッテリー持ちとそこそこのパフォーマンスを発揮するモデルがあることを考えると、やはりハイエンドモデルはその辺りのバランスが難しいと考えさせられます。


質感、サイズなど

サイズは上下左右はそれほどZ5と変わらないですが、8.6mmという厚さ、165gが気になる方も多いと思います。

Z4の時に散々書いた気がしますが、サイズと厚さ、重さの関係は、筐体のバランスや手の負担に関わってきます。Z4のサイズが俺にはよくて、Z5のサイズが受け付けなかったのは、これまでのレビューの通り。
現実問題として、液晶が5インチになったことによる幅7.1mmと、2.5Dガラスによる効果か、思った以上に左右の額縁を感じさせない気がしますね。それでもって、全体的な筐体の丸さとメタルボディの質感で、ホールド感もよくて重さをそこまで感じさせないです。速報で出てきたカラーリングや、実際のモックを持った時には「これはどうかなあ」という感じがあったんですが、いざ使い始めてみると、これはZ5 Premiumの系統に十分値するハイエンドの質感があります。Z4まであった、中身が詰まってる感じですね。
背面ガラスを廃してまでメタルボディにしただけのことはあるんですが、シリーズが変わったんだからこれぐらい目に見えた変更しても文句無しです。
やっぱりZ5が相当な折半デザインにしすぎたんだろうなあと、そこで質感を落としたイメージを覆すには、Xシリーズのようなデザインにするしかなかったんだろうなと、いい方に解釈すればそうなるかな。
まあ、あとは嫌味とすれば、世界的にメタルボディが流行ってるからというのもあったんだろうけどね。


その他、気になる点

やはり、というか大体予想はしていましたが、高負荷時はカメラの右側あたりがかなり熱くなります。メタルボディだからといって排熱処理がうまくいくなんていう虫のいい話はないですね。

指紋認証の精度がよくなった、そして電源ボタンがどうも押しやすい感じなのは好印象。今のところSmart Lockと合わせて、ロックが解除できなかったこともなかったですし、若干省電力につながってるのかな。
Z5は精度があんまり良くなかったのと、電源ボタンが筐体に対して若干めり込んでいる感じだったので、そこはきっちりと修正してきたのでしょう。

結構色んな所で話題になってるけど、2.5Dガラスの弊害。個人的にはMeizu Pro5で同じ目にあってるし、まあ、iPhoneが採用してるだけあって、デザイン性を重視するあまり、利用者心理がわからないというかね。画面を保護する目的以外にも、外観をキレイなまま保ちたいという心理から保護フィルムやガラスフィルムは付けたくなるものなので、割と迷惑を被る気がします。
一方で、この2.5Dに対応した前面保護ガラスとフィルムのハイブリッド型も登場してるのですが、これも前面のSONYロゴが消えてしまうので、悩ましいですね。
純正フルウィンドウ付きカバーケースなんてものも出てるぐらいなので、メーカーとしてはケースをつけて保護して欲しいというスタンスなんだろうなと思います。

もう一点、イヤホンの自動最適化が購入時にはOFFになっている点は気になるかな。設定が「音と通知」の「アクセサリー設定」にあり、Z4から続けて3回も設定配置が変わることになります。いい加減固定できないものかと思いますね。


まとめ、買ってもいいけど国内版が素直にいいかわからない?

ドコモにしろauにしろ、ツートップ戦略が図らずとも実証されてしまったラインナップで、結局SamsungかSONYか。シャープも頑張ってるんだけど、ハイエンドモデルではこの2機種に勝るモデルが今の日本では非常に少ないと思いますね。
まあ、だからといって擁護できるものでもなく、GALAXYもS6 Edgeほどのインパクトはないし、XPERIAも現段階ではZ3以上のモデルが出てないと個人的には思います。ただ選択肢として出されたらその2つしか選べる機種がないという状態だから、同じブランドを買い続けようという受動型ユーザーも多いはずです。

もうすぐ2年ですし、ようやくZ2世代からの買い替えも検討できるモデルかなと思う一方で、Zシリーズから大きく変更されたデザインや材質など、抵抗感を持つユーザーもおそらくいらっしゃるでしょう。
それよりもメモリ3GBだったり、ストレージの初期使用量がやたら大きいことに対して日本モデルは32GBしかないこと、アプリや設定など細かいレベルで変更されていることなど、そっちのほうが気になります。メモリは特にAndroid 6.0では3GBでも苦しい場面があったり、ストレージ使用量は今後のアップデートで更に逼迫するでしょうし、せっかく高いお金を出すのだから、今後のアップデートにも多少なり考慮したスペックにすべきかなあと思います。世代遅れでないが、スマホは2年ぐらい使うことを考慮すると、必要最低限でコストダウンを図る必要はないはず。
今まではあまり苦言を呈することはなかったんですが、さすがにハイエンドのメインメモリとストレージが2年も変わらないのはいかがなものかと思います。

う~ん、万人向けにまとまっていて、質感も悪く無い。ある意味ハイエンドの質感が戻ってきたのに、今度はスペックが残念でオススメできないところがあって、非常にもどかしい。
なんか今のSONYの限界が見えてきそうな端末なのが、名実共に考えちゃいますね。


買うな、とはいいませんが、正直なところ俺は国内モデルに限れば、GALAXY S7 EdgeでもAQUOSでも浮気してもしょうがないかなと思うモデルかな。
海外スマホなら言うに及ばず、いくらでもスペックや質感がいいものが多いので、選択肢は多いはずです。
アドバンテージがあるとすれば防水防塵仕様なぐらいなので、ここに価値を見出して追加でお金を払えるかどうかにかかってくると思います。



まあ、でもこれだけ最後にボロボロ文句を言ってますけど、個人的には割と気に入っているモデルです。長く付き合えるかどうかはともかく、半年ぐらいはこれでも十分だなとは思わせてくれるので、その点はいい買い物だったかなと思います。



ーーーーーー2ヶ月使って気づいた点ーーーーーー

というわけで、あっという間に2ヶ月。
LeMAX2の画面不良なんかもあって、結局これ以降のスマホを何にも買ってないです。やはりそこそこ安定してるんだけど、気になる点はあるので、ちょっと書いておきます。

1.バッテリーが本当に持たない。
別に普通の使い方だと思うんだよなあ。WiFi/BT/GPSがON、壁紙をほぼ真っ黒の物に変えて、基本ドコモのSIMで運用してるんだけど、どうも同じ条件で夕方には50%を切るような状況が結構続いています。
涙ぐましい努力で開発者モードでアニメーションをカットしたりとかもしたり、スタミナモードもONにしたりするんだけど、結局それほど違いがないんだよね。
まあ、2日持つと言われているけど、毎日充電してるのはXPERIAシリーズでもふつうのコトなので、そんなに問題ないです。

2.明るさ調整がうまく働かない。
これも誤差程度、と思ったんだけど明らかにXPERIA Z4に比べ、Z5あたりから改悪していると思う。
例えば屋内でやたら明るくなってたり、かたや屋外で真っ暗になってたり、諦めて手動で調節し始めるとバックライトが途端に明るくなったりする感じ。バックライトが選択出来るよりも暗くなるのは結構なのだけど、それが晴れてる屋外で起こってしまうのはどうなのかなと。Z4はこのあたりを評価してたはずなんだけど、OS側のバグなのか、それともSONYのソフト作りの甘さなのか。

3.充電時のタッチパネルの誤タッチが非常に多い。
主にデレステ、時々ポケモンgo。
充電した時に起こるとわかったのはポケモンgo遠征をした時で、モバイルバッテリーで充電した時です。その後家で充電しながらデレステをやり始めて起こったんだけど、どうもQC2.0対応の充電器で充電しながらだと問題なくて、ここまで気づいてなかっただけですね。

症状としてはスライドが正確に反応しない、1タップが長押しになったりする、長押しが途中で切れてしまうなどです。

バッテリー動作ではなぜか起こらないし、充電でも2A安定しない条件だけな気がする。
もう少し条件を詰めたいけど、寝るときに充電するから、これもそこまで困ってない感じです。




ということで、総じて不自由なく使える感じではあるんですが、フリーズする頻度や、SmartLockと指紋認証が変に競合してうまくロック解除できないなど、変な癖があるのがちょっとした謎ではあります。
あとがデレステの動作確認なんかでもわかったけど、メモリ3GBだとS820の性能は生かし切れないのかなというのが素直な感想。とはいえ手元にまともに動作するS820端末はこれしかないのと、比較がLeMAX2だったのが、よりがっかり感を際立たせたのかなあ。

XPERIA XZと呼ばれてる次期モデルのスペックでもメモリ3GBな感じなので、このまま次のモデルも買うべきではないのかなあと思いつつ、カラーリングだけで言えば欲しいというのがかなりジレンマですな。
まあ、しばらくお付き合いするXPERIA XPをもう少し自分でチューニングするしかないか。


キャリア版は当然おすすめしません。素直にGALAXY S7 Edgeのがいいと思うよ。




おしまい。

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