あるさんのレビューblog

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カテゴリ: 商品購入レビュー

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小さいことが、正義となるのか?


今回は、楽天モバイルのMNO向けに先行リリースされている、Rakuten mini C330と、必ず通るであろうeSIMを使った楽天モバイルの回線に関して、実機レビューしたいと思います。

かんたんなスペック
Snapdragon 439 1.95GHz x4+1.45GHz x4
メインメモリー 3GB
ストレージ 32GB
3.6インチ HD(1280*720)TFT液晶
無線LAN 11ac(433Mbps対応)/Bluetooth5.0
1600万画素(リア)カメラ
USB type-C端子
モノラルスピーカー/aptX、SBC対応(イヤホン端子なし)
1250mAhバッテリー
防水IPX2、防塵IP5X
Felica(おサイフケータイ)/NFC対応
106.2 x 53.4 x 8.6(最厚部) mm 79g
Android 9.0/独自UI搭載

LTEバンドは、1,3,18,19,21,26,28,41に対応。eSIM書き込み型。
チップセットの上限となる下り150Mbps/上り75Mbpsとなる。楽天モバイルのみVoLTE対応。

価格:21,800円(税込、現在のところ料金1回目に合算の模様)



MNOなのにセカンドスマホ的な立ち位置を具体化したような、小さいスマホ

小さいw
このサイズが小型というけど、昔って本当にこのサイズだったのかなあって疑問に思ってしまいます。
液晶サイズが3.6インチのHD、これってiPhone4以前のサイズで、そういえば今風に形は整ってますけど、見た目もiPhone4っぽいです。
違いとしてはホームボタンがない程度なんですけど、この液晶の中にAndroidのソフトウェアボタンが入るので、現実はiPhone4より小さな液晶という錯覚を起こす感じなのでしょう。
結構チープ、というとアレなのですが、正直なところ、これはしっかりとスマホとして使おうとする筐体ではないです。本音を言えば、これを2万で売るのはやっぱりどうかと思う。
楽天MNOの他のラインナップを見る限り、OPPO A5 2020やAQUOS Sense3などがラインナップされていますが、スマホとしての完成度、精密機器として見ても、だいぶ劣って見えます。
でも、ちょっと落ち着いて見てみると、楽天MNOの立ち位置に、このスマホを据える意味合いがあるのだと思います。

一つはeSIM対応であること。契約即使用をオンライン上で手軽に行えるようにする。いちいち物理SIMで差し替えをぜすとも、複数のキャリアを切り替えて使えるというのは、MNO的な立ち位置では出てこないと思います。
もう一点は、最初からメインで使うスマホという発想を捨てていること。メインで使うスマホの定義が広範囲すぎるのですが、今や個人間のやり取りでは電話番号が重要視されるようなことはなく、もっぱらSNSでのやり取りが中心です。
スペックも控えめ、通信速度もそれなり、テザリングをホーム画面上にワンタッチで出来るという点も、基本的にセカンド端末として不自由ないレベルではあります。

一方で、現在の日本でも、電話番号はフォーマルな部分で必要となるので、通話にはVoLTEなどが対応していることが好ましいです。
Rakuten miniはそのような社内通話端末、法人向けとしても考えられていることもあって、個人所有のスマホとは別のものとして考えた結果、身に付けられるぐらい小型にしちゃえってことなのかな。

これが楽天のMNOの今の立ち位置そのもの、まず他のキャリアに比べて、入り込めるセカンドスマホ需要となるスキマをMNOで埋め、順次MVNOの回線をMNOにしていくような流れを作りたいんじゃないかなと思います。
多分、本運用後しばらくすれば、このRakuten miniは多分端っこに追いやられるんじゃないかと思うんですけど、最初のつかみでこれを売って、そのまま使ってくれる回線品質なら、物理SIM化してメインで使う層も一定はいるでしょう。


サクサク動く、サブスマホとしての性能はほぼ及第点だけど...

Snapdragon 439はIoT系のスマートスピーカーなどでも使われるようなSoCです。
過去にはSnapdragon 450搭載のAQUOS Sense2を割とブーブー言いましたけど、この439は更に下に位置づくはずなのですが、結構サクサク動きます。
解像度はHDサイズであることや、その割に3GBものメインメモリを搭載していることなどがいいんでしょう。また、この独特なUIも動作に貢献してる感じです。

さて、ゲームなんですけど、基本デレステしか入れてませんが、これはこれで思った以上動くという印象です。

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画像は3Dリッチなんですけど、エフェクトも分かる範囲できっちりかかるし、HDでしか動作しないという点がやはりデカイのか、コマ落ちもなく60fps動いちゃう感じです。

MVではそこまで違いないですけど、いざプレイすると、タッチ範囲の狭さというか、2個隣り合う譜面や長押しがうまく反応しないことがあります。
最初はタッチパネルの同時押しが2点タッチなのかなと思ったのですが、5点タッチまでは対応しているので、2方向のスライド譜面も問題ないはずなんですが、うまく反応してくれないです。
一応、タッチ間隔を広げてみましたけど、これでも変わらないので、多分同時押しに関する問題なのかとと思います。

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参考までに5点タッチの図。

言うに及ばず、画面が小さいということは、解像度以上に目には悪いです。
ブラウザはあくまで開けるというぐらい。せっかくの大容量通信プランを活かそうとAbemaTV見る分には、通信節約モードで十分すぎるサイズだなというw
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となると、やっぱり最終的にはテザリング機として使うのがベストなのかな。

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ここのテザリングアイコンをONにすると、

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右上にワンタッチのテザリングボタンが登場。

バッテリーは待受でだいたい2日ぐらい、テザリングでほぼ半日ぐらいでしょうか。テザリングし続けると発熱も結構あるので、常時テザリングも厳しいのかも。
小型軽量というのも売りの一つだと思うけど、テザリング起動で1日ぐらい持つようなバッテリー容量は欲しかった。

ドラクエウォークをやっていて気づいたんですけど、この機種はGPSをつかみにくいらしく、位置が300mぐらいずつずれている感じです。WiFiを接続すると、WiFiの位置情報なども加味して補正がかかるのですが、それにしてもGPSを使うゲームには不向きです。こうなると、いい加減本当にどうやってどのように利用するべきモノなのかわからなくなってくるアイテムではあります。


思ったより時間がかからない、けどオンライン申し込みをやってるだけのキャリアショップとは?

さて、eSIMモデルということもあり、オンライン申し込みでは出来ないということもあって、今回は池袋東口店で契約をしてきました。
2/1、15時ぐらいだったのですが、前日の時点で来店予約が取れず、予約状況を見るに、なんか土日どころか平日も結構埋まってて、最短で2/6あたりだったので、一か八か予約なしで来店してみることにしました。(あんまり好ましくない)
窓口は10ぐらいあったと思いますが、スタッフがかなり多く、10分待たずして案内されました。今はほぼ新規契約オンリーということで、そこまで待ち時間はないのでしょう。

基本はWebページからの登録で、楽天IDに住所やクレカ情報が登録されていれば、それを流用する形で契約となります。契約住所と楽天IDの住所が違う場合は、予備書類が必要です。
サクサクっとプランを選び、端末のIMEIを入力、eSIM用のページからQRコードを本体に読ませ、動作を確認して完了です。
おおよそ30分あれば手続きはおしまい。プランやオプションもWebページを見ながら選択していく感じなので、視覚的に分かるのがデカイです。

ただ、ほとんどの作業がWebページでやるので、果たしてこれをショップでやる必要があるのか?という気がします。
まあ、今回はイレギュラーなものなので、注意事項などの確認もあるんでしょうけど、ほぼWebページのみで完結しちゃうという点では、MVNOと大差ないです。

すでにソフトバンクが行っていますが、物理SIMもオンライン上の手続きのみで開通させて、端末に入れるだけで動作確認が出来ちゃう感じになってるんですよね。
今はSIM発行云々の料金の関係で少なくなっていますが、MVNOのパッケージにはSIMが入っていて、SIM番号を入れるだけで開通するようなMVNOもあるので、特に問題はないはずなんですよね。
当の楽天モバイルMVNOがそれをやっていないのは気になりますが、MNO化によるeSIM手続きと、その簡易化は、後発キャリアとしては大きな武器になると思います。

プランはお試し用の100GBプラン、2020年3月までは使い切っても追加で1GBずつパケット追加が出来ます。(出来ましたとも書いておくかな。)
バンド3オンリーの楽天回線も、ユーザーが全くいない感じもあり、生活圏である北区、文京区、荒川区では全く問題なし。なんなら帰りの池袋あたりでも、遅いと感じません。
なんとなく通信不良になることがたまにありますが、基本は常時接続しています。VoLTE音質も悪くなく、とりあえず問題なし。MVNOのお粗末さから考えると、疑問しか浮かばないレベルです。

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自宅のあたりでこのぐらい。CAなしのキャリアでこの速度は十分だと思う。

まあ、個人的にものすごく期待値が低いところから始まっているのに加え、最大150Mbpsすら活かせないようなネットワーク網なのではないかと思うところはある。でも実測20Mbpsもあれば、AbemaTVも通信節約モードで見る必要はないよねと。
本サービス開始後にどれぐらい速度維持出来るかと、サービス提供(大容量低価格)が出来るかで、今後の評価はとてつもなく左右されると思います。

---2020/03/03追記---

色々試してみましたけど、自宅でも割と接続が出来なくなる時間があったり、特定ゲームの接続などで通信出来なくなるなどの問題がありますね。
具体的に、というと果たしてですが、まず普通に移動中に使う分には、それほど問題はないです。これが例えば側道に一本入ると、一気に速度が落ちる感じです。江戸川区でそんな感じです。まあ、北区も大差ないレベルなのでしょうけど、山手線の中と外では環境が大きく異なっているのではないかと思います。
その他、auローミングのエリアでは、au VoLTEの特性そのまま、異様に遅かったり、圏外になってみたりと、相変わらずまともに使える場所が限られる感じです。なんだろう、これはau批判になりそうだけど、思ったよりローミングしてないのではなく、ローミングしても自社ネットワークが弱いから結果的にそう見えるとも言えるんじゃないですかね。

通話、どうもワンテンポ遅れて聞こえるときがあるのと、これは単純にRakuten miniだからなんでしょうけど、小さいのでマイク感度を上げているので、雑音まで入ってしまうという難点はあります。通話品質という面では悪くないのですが、他社の3Gと大差ない気がしてしょうがないです。
3キャリアはともにVoLTEの相互接続をしていますけど、楽天に関してはその辺が出来ていないため、VoLTEの相互接続、あるいは楽天回線同士でVoLTEとなった場合に、多少は改善が見られるのかどうかというのは気になる点です。


まとめ、すべてがまだ様子見ムード。Rakuten miniが本領発揮されるにはもう少し時間が必要か

まず楽天のMNO、地上でなら十分使えると思います。まだ最大で25000ユーザーしかいないというところがありますけど、仮にMVNOから完全移行しちゃうと、今のままでは厳しくなるかなという感じはあります。どこまで基地局の仮想化で対応出来るのだろうか。
今後、秋葉原とか、弱いと言われている地下街などに行ってみようと思います。

無料トライアル、終了後に楽天ポイントでほぼ全額戻ってくるとはいえ、Rakuen miniが2万する端末か、というと、全くその価値はないです。基本性能は抑えていても、これはあまりにチープすぎる。
いい意味で使い勝手が悪くないことが悩ましいところなのですが、全体的な安物感というか、偽物感というか、そういうものが払拭出来ていない印象があります。保証サービスもあるんだけど、どんなに破損しても年3回まで6,000円で修理出来るというような、結構謎なサービスなので、言わずもがな。
とりあえず、サービス開始後の値段相応とはなると思いますが、トライアル中は最低限これで頑張ろうというレベルではあります。逆にそこにしか活かす価値がないし、本サービス後に解約する場合、どうしようという感じですよね。

回線云々は抜きにして、eSIM専用機という点では悪くない選択肢なんだけど、eSIM端末は日本じゃまだ早すぎる感じです。
せめてワンナンバーサービスとかでも使えるようにすれば、それはそれとして需要があるんだろうけど、あえて楽天オリジナルとしているので、わざわざ他社の子機使用にはしないだろうなあ。
例えば、IIJではなく、突然ドコモがeSIMにも対応しますとか言い始めれば、また大きく変わってくるんだろうけど、現状ではまだROM機の域なのかなと。

ただ、もう一回念押し。これは2万出して買う端末じゃない。eSIM専用端末に魅力を感じなければ、サービスインしても買ってはいけない。



おしまい

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今回は、2019年7月ぐらいからLenovoのオンラインで販売されている、ThinkPad P1 Gen2の実機レビューをご紹介します。

モバイルワークステーションという、奇妙で魅力的なThinkPad
このレビューにたどり着いてる人が大体考えてることは一緒だと思います。
「ちょっとしたゲーミングPCで、ThinkPadだから欲しい」の一点です。

今までのワークステーション系ThinkPadは、基本Xeon Eシリーズなんかも搭載しているのですが、P40系を除きほぼテンキーありというTシリーズやEシリーズに近いモデルです。上位モデルにはQuadro RTXシリーズという、GeForce RTXシリーズに当たるものを搭載し、代わりに冷却機構がゴツくなり、2.5キロ程度(P53)と、2019年現在において、重いノートPCという部類に入ってしまいます。
ただ、基本はデスクノートという扱い、省スペース化によるものであり、ほぼ固定して使うレベルのPCが中心となっています。まあ、この辺はどこのご家庭でも最後に行き着く先は大画面ノートという感じだろうかなと思います。
20年来のThinkPadユーザー、とりわけPという形式には、やはり特別なモデルという意味合いは強く、2桁ThinkPadシリーズの末尾にpがついたモデルは、DELLのPrecisionとともに、市販されているノートPCでも究極に近いスペックでした。僕はこの印象がとりわけ強い世代です。
かつてはQuadro FX3800を搭載したW701dsなどという大真面目なバカワークステーションノートPCを作っていたLenovoなら、アホみたいなThinkPadを作ってくれると信じていました。しかし、これが2012年を最後に、W700シリーズは一時的に途絶え、その後、世界初のXeon搭載ノートとしてP70が登場。スペックだけを考えれば今のP73がその末裔となるわけです。

しかし持ち運びを考慮すると、案外選択肢は少なくなります。
例えばThinkPad P40系、これはいわゆるThinkPad Tシリーズの上位モデルに当たるものですが、中位クラスのQuadroを搭載しており、GeForceで言うMX250ぐらいのモデルです。これはやがて第10世代Coreシリーズ版も登場するでしょうが、普通のモバイルPCのハイエンド程度ということにはなるかと思います。

そんなヌルいPCはいらない、ThinkPadというノートPC究極のレガシーを受け継ぎ、6コアのCore i7やある程度上位に近いGPUを搭載した、ゲーミングデバイスとして使えるというジレンマを抱えたPCは出ないものか?と。
2018年の6~7月頃、そんな中でThinkPad X1シリーズの更に上位モデルの存在が海外のサイトで噂となり、それがX1 Extreme 2018となるのですが、同時にそれをただQuadroに置き換えただけのP1というモデルも存在することが発覚し、日本ではP1が先に発表されます。
Core i7 Hシリーズ(45w)にGeForce GTX 1050Ti MAX-Q/Quadro P2000、15インチUHDでありながら、テンキーなしのキーボード(後述)。これだけでスペシャル感があるのに、たった1.8キロの重さの中に収めてしまうという暴挙。それまでMSIのGSシリーズ(と、これをベースにしたショップ系PC)一強だった、軽量15インチゲーミングノートの理想的な選択肢として登場しました。
基本的にPCって一括で買うものなんですけど、この時はローンを組んで24回ぐらいで買おうとか延々とblogに書いていました。問題は今どきのPCでありながら、20万強から始まる価格設定です。MSIなら15万でアップグレード用のメモリとSSDも買えるぐらいなのに、ベーシックモデルで24万程度。この付加価値をThinkPadへのお布施として出せるか?という点を、悩みに悩んでいました。

結局、X1 ExtremeもP1もGen1シリーズでは値下げということはなく(瞬間的な値引きはあったにせよ)、2019年7月にはGen2シリーズ、現在の9世代Coreシリーズが発売されるのですが…

どうしてもX1 Extremeが欲しい、からたどり着いたP1
Gen2は、ThinkPadの2世代目でありながら、大幅にパワーアップしたことが印象的でした。9世代のCore i7 Hシリーズに、なんとGeForce GTX 1650 Max-Qを搭載したのです。1世代目は、当時でも随分枯れたGeForce GTX 1050Ti Max-Qを搭載していました。
丁度いい選択肢がなかったといえばそれまでですが、調べてみると2017年の6月頃にMax-Qデザインがリリース。通常版は2017年の1月頃に発表されています。2年近くの間、nVIDIAのノート向けGPUは停滞したままだったのですが、今年になり、RTXシリーズをリリースし、ようやく世代交代をしたということになります。実は、2018年のGen1リリースの時点で、GeForceのモデルチェンジの話は出ていて、これが2019年の早い段階になるはずという予測が立っていました。Gen1を躊躇した理由は、枯れた1050Tiよりは、不具合込で性能向上した2000シリーズを待つほうが懸命ではないか?ということも大きかったわけです。
結果として、2000シリーズの1650 Max-Qを搭載したので、躊躇する理由はなくなりました。

が、やはり問題はその価格です。
上記の通り、今日日15万でこのクラスのゲーミングノートは購入可能なのです。それでも初動から20万そこそこ、交換できるメモリとSSDには最低限の選択肢が可能で、かつUHD液晶を搭載となると、どんなに頑張っても25万をわずかに切るという状態。ここに追加のメモリとSSDとなると、30万近い出費です。まあ、拡張するメモリやSSDはどうとでもなるんですが、本体はどうすることも出来ないので、これをどうにかして安く上げる方法を色々考えたわけです。
ふと、X1 ExtremeとP1のカタログスペックを見てたときに、Quadro T1000という文字を発見しました。Quadroの素性ははっきりとわからないのですが、Lenovoおなじみの同コアBIOS認識による性能制限版ではないかと仮設を立ててみました。性能としては、Quadro T2000>GeForce GTX 1650 Max-Q>Quadro T1000で、GPUコア含め全く同じ構成。ただGPUコアクロックだけをBIOSレベルで調整しているのではないかと思いました。この考え方、昔W500を買って、CPUを入れ替えたことがあったんですけど、その時に搭載されていたのが、本来のMobility-FireGL V5000でなく、RADEON HD 3650だったという経験より考えたものです。
本当は、Quadro T2000はCUDAが1024コア、T1000は768コアと3/4。更にGPUDirect for Videoという機能が削除されているらしいのですが、この点を考慮した場合、やっぱり無駄にT2000であるべきだったなという若干の後悔はあります。他にコアクロックも1650には及ばないなど、若干の無理くり感はあります。

しかし、購入前にベンチマークスコアだけ見てると、Max-Qデザインの3製品に関しては、5%程度の差ぐらいで収まるぐらいのスコア変動だったので、ならばとばかりにT1000で同じ構成をした場合、おおよそ3万円近い差が出たわけで、よし買おうってことになりました。

もちろんそんなに一気にお金を出すわけにも行かず、結局24回の分割で購入、そこにメモリとSSDは総取替ということで、やっぱり最終的には25万そこそこになってしまうのでした。

思った以上に軽い、1.7キロの衝撃
というわけで、今回買ったのは以下の通り
Intel Core i7 9750H(6コア、定格2.6GHz)
メモリ DDR4-2666 8GB→32GB(16GBx2)
SSD 256GB(Intel 660p)→512GB(Silicon Power P34A80)+1TB(Intel 660p)
UHD(4K) 15インチIPS液晶/Quadro T1000
その他、有線LANアダプターなし(ありで+5,400円)
Windows 10 Home→Pro(既存IDの流用)

なんか購入直後から大規模変更をしたPCなんですが、ここ1年周期ぐらいで2世代遅れぐらいのThinkPadを中古なりジャンクなりで買って、普通に治して使っていた感じなので、新品のPCというのは、多分SONYが出したVAIO Fit 15A(i7-4500U/3Kタッチパネル液晶)まで遡る感じです。
(ちなみに中華のA8やJumper X1も新品だったけど、前者はほぼ自作状態、後者は使わず売却というw)

ぶっちゃけ、過剰です。けど、2年後もハイエンド仕様にする場合、不自由なくしようと無駄に考えています。
メモリは正直32GBもいらないのですが、前に使ってたThinkPad Yoga 370は16GB1枚だったので、2枚入るなら2枚買ってしまえという判断。その半月後ぐらいに32GB1モジュールが1枚2万程度で出回ってきたので、さらに拡張するかちょっと悩むところ。同じく512GBのSSDと、空いたスロットに当初収まるべきだった1TBのSSD(Transcend E110S)がチップ両面実装タイプで、片面実装タイプしか入らないということもあって、素直にIntel 660pをデータ用に再購入しました。これもシステム用とは別に、2TBなり4TBなりの片面実装タイプM.2が普及帯になったら、交換はしたいです。
メインのP34A80は、スピードも4Xの最大値に近く、発熱が非常に小さいので、かなり満足です。一方、データ用とはいえ、Intel 660pはたまに熱暴走を起こし、PCがフリーズする現象があります。個体差もあるとは思いますが、それにしても660pがこんなに不安定なのかと疑問。600pは凄まじく安定していたぞw
余談ですけど、今回Lenovo純正パーツの中で、SSDはIntel 660pの256GBが付いていました。出荷タイミングなどの問題もありますが、モバイルワークステーションを冠しているモデルに、QLCのSSDをメインストレージに実装しちゃうのは、あまり褒められたものではないですね。
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(参考にP34A80のベンチ結果、書き込み速度おかしいw)

有線LANコネクターですが、前にもどっかで書きましたけど、ThinkPad X1 Carbonなどと同じ、専用ピンによるコネクタです。X1 Carbon Gen3用に買ったコネクターで問題なく動作したので、これはこれで別にいいです。ちなみ今でも3300円でした。なせ標準メニューで入っていて、外すと5000円引かれるのかわからない。これに関しては、今後Thunderbolt3などで、10GbpsのLANコネクタなどが普通に出回り、家庭内で10Gbpsとか使えるようになれば、それもまたいいかな。あと無線LANはIntel WiFi6 AX200が標準。11ac Wave2を一足飛びした感じです。APがないので当面は11ac 866Mbps止まりですね。(とはいえ、Wave2対応の9260 HT160のYoga370もあるんだが)

パーツ交換前提で買った場合、非常に気をつけないといけないのが、パーツそのものの厚みです。ヒートシンク付きは基本NG、SSDに関しては片面実装タイプのみ対応です。(2敗)
メモリもDDR4-2666クラスならヒートシンクはいらないでしょうが、案外大容量メモリってゲーミングタイプのほうが安いんだよね。この辺下調べなしに買ったのが良くなかった。


なんかこのサイズで、これだけ軽くて、中身が詰まってると、FF3の学者の本みたくブンブン振り回したくなります。おそらく8ヒットぐらいはできるはずw
膝上でだいたい使ってるのですが、そこそこ熱くなります。そこそこFANもうるさいですが、最低限のCPU/GPUのおかげか、ファン全開でもTVつけてればそれほど気にならないレベル。どちらかというと、タイピングの音のほうが響いちゃう人なので、そのへんは感じ方にもよります。正直、ピーク時を保てるのであれば、このFANは必要として考えるべきじゃないかと思います。
あと、i7-9850Hではサーマルスロットリンクが起きるような情報もありましたが、i7-9750Hでそうなることは実質的にほぼない感じです。BIOS更新でそうなったのか、それともほんの少しのクロックで上限に達してしまうのかはわからないところですね。

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ちょっと見えにくいですが、天板はカーボン柄が入っており、スペシャル感を出しています。
UHD(4K)液晶は、Adobe RGBカバー率100%のIPS液晶となっています。HDR10にも対応してるらしいです。写真ではそんなに変わらないように見えるとは思います。10年近く前に買ったVAIO ZのFHD Adobe RGBカバー率96%液晶にも驚きましたが、ハッキリ言ってこれを使ってしまうと、普通のIPS液晶では満足できなくなるぐらい、発色がいいです。めちゃくちゃいいです。出来ればこれでUHD BDとかを鑑賞するのがいいんでしょうけど、ドライブ1台で1万はちょっと躊躇する。
今はかなり数が少ないと思いますが、OLEDのタッチパネルUHD液晶も選択可能です。据え置きで使う、あるいは特にタッチパネル用途が多くないのであれば、IPS液晶で十分満足が行くと思います。
それとともに、底面のスピーカーの音もいい。ちょっと低音方向が強いですが、これもThinkPadとしては、破格の扱いだと思います。左右両サイドの傾斜にすっぽりハマるように大型スピーカーを配置できたことで、地味に効果がある。過去、ここまでThinkPadでスピーカーがいいと思ったのは、X2*シリーズのウルトラベースについてるもの以来かなって気がします。
そうはいったものの、HPだのDELLだののマルティメディアPCなどに比べれば、いいとは言い難いでしょう。ThinkPadの中ではいいですよってだけなのも注記しておきます。

全身をピーチスキン加工されたカーボンボディは、さすがに手の脂が乗ってくる年齢になってきた今では、ちょっと汚れが目立ちますけど、道具としての味がしっかり付いてくるという点で、案外いいのかもしれません。ただ、個人的には、パームレストなどよく汚れが付きやすいところは、Xシリーズのような、単なる黒塗りのプラボディやカーボンボディのほうが、道具として扱いやすいと思っています。
合わせて思ったのは、ボディ全体を使っているであろう排熱機構。全体的に熱くなる傾向があり、特にバッテリー稼働時でのパームレスト付近と、排熱口付近では、それほど大差ないレベルの熱さになっています。これを嫌う人もいるとは思いますが、そこでピーチスキン加工が生きてくるのかなと。


QuadroT1000って結構イケてるGPUなのでは?
Quadro T1000の実装されているモノは以下の通り。
シェーダーはなぜか896、コアクロックも750MHzとなります。Turing世代、TU117コアを使用しているため、ピーク時のはさらにクロックが上がります。

しかし、CUDAが896コア、TMUsが56と、本来のカタログスペックとは違い、若干性能が高い感じがあり、標準である1650シリーズとあまり差がみられないようです。ドライバーの最適化の差はあれど、1650 Max-Q程度と考えてもそれほど問題ないスペックじゃないかなと。
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ちなみに大したゲームはやっていませんが、普通にA列車で行こう9はゴリゴリ動きます。
4Kで動作させるにはパワー不足は否めないですが、FHDぐらいに落としてあげれば、標準品質でも安定して60fpsぐらいにはなります。
安くなったらSAO:FBでも買ってやってみようかなって感じです。(NEWガンブレとは?w)


違和感を感じるキーボードのタイピング感覚
15インチには珍しい、テンキーなしのキーボード。これはテンキー付きノートPCが嫌いで、14インチ以下のノートPCを選んでいた僕の中で大きなこだわりがあり、そこに則った形です。(ちなみに選択肢は非常に少ない)この筐体でUシリーズのモデルがあれば、もしかするとそれだけで解決しそうな気もしないですが、まあ、スペック的に納得はしないですよね。

前述したとおり、ThinkPadはノートPC最大のレガシーであると思うのですが、一度だけアイデンティティを捨てて、他のノートPCへの歩み寄りをしたことがありました。世間一般で評判の悪かった、Haswell世代、Coreシリーズ4世代目のモデルです。
トラックポイントはあるけど、物理ボタンを実装せず、タッチパッドの該当箇所でその用途を果たすというものでした。時代の流れを考えれば仕方ないとも思えたのですが、この構成はこの一世代のみとなり、以後のThinkPadで採用されることはありませんでした。特にWシリーズではW540の次にあたるモデルにW550とは別の、W541という物理トラックポイントボタン搭載モデルが出たぐらい、重要な購買要素だったのだと思われます。

実は忘れがちですが、その1世代前の時代、6列のアイソレーションキーボードへの変更があり、この時代も賛否が出たモデルですが、他社がほぼ6列化してた時代、7列キーボードへのこだわりはそれほどなく、個人的にはそこまで目くじらを立てるようなことはありませんでした。
ただ、キーボードの作り、いわゆる叩き心地は、ある意味X201世代ぐらいをピークに、徐々に違和感なく悪くなってる気がしてならないのですね。
もちろん、Lenovoがキーボードを重要視し、そこにファンがたくさんいるのは当然として、じゃあ、他のメーカーのキーボードはダメか?というと、全体的にレベルが上がってきてるのではないかと思うんですよね。だから今は本当に叩き心地が悪いノートPCのキーボードって、2in1でやむなくギミックを搭載してるようなタブレット分離型のものぐらいじゃないかと思うんですよね。(この辺、いろいろなPCを使っている弊害なのかもしれない)

で、よくよく思い出してみたのですが、個人的感覚として、X1 Carbon(使っていた2014/2015/2016)はベストではなくベターな感じ、X250やYoga370はベストに近い感じ。この微妙な差が、なかなか払拭出来ないんですよね。
この点、P1はX1 Carbonのキーボードを流用していると言われていますが、これはこれでいいけど、Yoga370では「打ち込んでる」感が自分で感じられるけど、P1では「打つのに余計な力が入る」感を感じてしまうんです。この違和感の正体こそ、X1シリーズとX200シリーズの大きな違いだと思っています。X201s時代にあった、「打ってて気持ちがアガる」感覚に近いのは、Yoga370なんです。
P1だけに限ってみると、X1 Carbonとは違う打ち心地。多分、キーボードを押す力を受け止めるだけの剛性が、X1 Carbonでは足りなく感じてしまっていたんじゃないかと。薄型軽量モデルだからこその微妙な感じ方が違和感になってて、それがP1ぐらいのサイズになると解消できそうというのは、ハッキリ言って個人の好みとしか言いようがないのかもしれないですね。

ただ、この理論で行くと、Eシリーズなんかの据え置き前提モデルでは、より「打ち込んでる」感が出るんじゃないかと思います。普及モデルほど打ち心地がいい理論というのもおかしいけど、この辺は好みによりますね。

電源供給が追いつかない、135WのACアダプターしかダメ
付属は135WのACアダプター。ワークステーションなので、135Wなのは仕方ないとは思いますが、なんとなく90W程度でも問題なく行けるんじゃないかって気がしないでもないです。
...まあ、半分正解で半分ハズレで、いわゆるオフィス用途だけを考えた場合、というよりQuadro T1000に仕事をさせるかどうかで、90Wでは足りない状況が出てしまうということなんですね。かんたんな方法として、BIOSでIntel UHD 630を切って、Quadroオンリーで動かしてみた場合、90Wは充電が出来ず、本当に電源供給だけを行っているようです。ゲームなんか始めようものならば、バッテリーから電力供給を始めてしまうので、結果的にガス欠しちゃって終わりです。当然ながら45Wは認識するものの供給量が追いつかないレベル、65WでならQuadroをしなければ電源供給できると言った程度です。
これがわかったあと、結局純正の135Wを2個買い足して、実家と出張先で使う用として使っています。
あと、当然といえば当然なんですけど、Thunderbolt3での電源供給は、65Wでも出来ないようです。カタログなどを見ると、純正パワーバンクで充電可能ということは書いてあるんですが、多分無理だと思います。

燃費...カタログスペックはどういう基準なんだろう?
カタログスペック上、最大10時間程度は持つと考えられていますが、実用的な液晶の明るさ(約60%程度)、上記スペックでは、ほぼ3~4時間程度です。もともと前提が持ち運び考慮ってレベルなので、やむなしと言ったところなのかなって気がするものの、実働時間との差が大きすぎるので、もう少しなんとかならんのか?というのはあります。
多分液晶などは消費電力は大差ないと思うので、そうなるとi5-9400Hが最大16時間、i7-9750Hで最大10時間という謎消費電力。コア数が2つ違うとして、TB込でも6時間も差が出てくるとは思えないんですよね。
あとはSSDが2枚入ってるからなのか、SSDのスペックがもっと省電力なモデルなのか、案外色々な条件が必要なんだろうかなって気がしますね。


まとめ:現代のスカイライン400RがPCになったら、おそらくこうなる
Lenovoが本気で軽さと性能を追求した、現代版ThinkPadの集大成

言うに及ばず、まず10万で4コアの実用的なPCが買えるご時世、ましてやゲーミングギアでもない、モバイルワークステーションがP1なら、X1 Xtremeはよく出来た高いだけのコンシューマーPCという扱いを受けてしまいます。これと言った特徴がないけど過剰なスペックのPCは、時代に合ってないないと思われてもしょうがないんでしょうね。
ちょうど同じ頃、日産が新スカイラインを発表したのですが、スカイラインとは奥の深い車で、下のクラスはちょっと高い大衆車、片や400Rのようにニスモチューンみたいなものまで販売されるんです。会社がごたついて元気がないとは思えない。日産は走りの楽しみを伝える上で、振り幅の大きい「スカイライン」でクーペやライトスポーツの世界を席巻したいって思惑もあるでしょうね。

なんども言うけど、ThinkPadはノートPC業界では究極のレガシーとして今も進化しつつ、こうあるべきと伝えていく。シンボルともアイコンとも思えるこれですが、それを脈々と受け継ぎ、守りながら新機能を搭載していくあたり、常に発展途上と言ったところでしょうかね。
余談ですけど、個人的にThinkPadへの苦言をするなら、種類が多すぎるのは問題じゃないかと思います。例えば14インチだけでも、dGPUを搭載したT400シリーズ(Intel/AMD)と、薄型軽量モデルX1 Carbon、そこにX1派生モデル、E14とE490、さらにLシリーズもありますね。自分に適したモデルを選べるとはいえ、上から下までの差がほぼない状況で、ここから違いを読み取って、適したモデルを選べというのは少々酷な話じゃないかと思いますけどね。それぐらい今のThinkPadは煩雑。LenovoシリーズやThinkBookみたいにもっとラインナップを絞って、X1 Carbon、T400、E400ぐらいでいいと思います。

25万のPCだからといって、スゴイ点はまずないです。ThinkPadでこれを作ったことがスゴイ点なので、そこにお金を惜しみなく費やせる人はいい選択肢だと思います。
よくMacBook Proを使ってたような方がX1 Extremeを買ってますけど、これはAppleのプロダクトじゃないんです。Apple好きならAppleにこだわって欲しいし、そういう方はThinkPadの良し悪しを、MacBookとの比較でしかわからない。少なくとも、同じ土俵に立つことが出来ないのに、立たせたがるAppleユーザーには、良し悪しはわからないはず。
本当にThinkPadが好きじゃないと、この金額のモノはダメな点も含めて、買って納得行かない。それぐらいの次元のモデルです。ゲームやるなら素直に25万のゲーミングノートでも買ったほうが環境的にいい。オフィス用途であれば、X1 CarbonにWWAN入れて連れ回すのもいい。E15やらE595なんかは据え置きで気分良くキーボードを叩ける環境にあってほしい。ラインナップを絞れと言いつつ、適材適所に置けるラインナップの広さも、またThinkPadだから出来てることなんでしょうね。

そして、P1は本職の画像処理や映像処理などを出先で行う必要がある方がメインターゲットだと思います。でも、僕の中では「打倒MBP」と高らかに叫びたいぐらいのモデルだと思います。OSが違えど、ソフトウェア環境が違えど、開発者はそこを無意識に考えて作っているはず。変化がわかりにくくても、ThinkPadという看板を背負う以上、下手なものは作れない、総じてハイレベル、粗探ししても、キーボードぐらいで、そのキーボードですら、普通に考えたらメンタルな部分なのでしょう。その他が全く身に余るレベルであり、非常に高い技術を使った、ハイエンドPCのお手本かつ、フラッグシップのThinkPadはこうあるべきと道を示したモデルでしょうね。ただ、今後これがラインナップに残るようなモデルかというと、ちょっと危ないだろうなって思います。

長年のThinkPadユーザーならわかってくれる、20年の移り変わりの中でThinkPadを使い続けて、やっぱりこうあるべきというのをしっかり維持できているからこそのレベル、出来だと思います。
最大の難点は、そもそも実物を見ることが出来ないことですかね。とにかく未だに山手線より外でこのPCを触れる店に入ったことがない。多分ヨドバシやビックの旗艦店にひっそりおいてあるぐらいなんじゃないかと思います。






おしまい

【2020/03/03、最終的に手放す可能性が高いため、現在の記事が最終版となります】

今回は、Nubiaのゲームデバイス3世代目、Red Magic 3 NX629Jをご紹介します。

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かんたんなスペック
Snapdragon 855 2.8GHz x1+2.4GHz x3+1.8GHz x4
メインメモリー 8GB
ストレージ 128GB
6.65インチ FHD+(2340*1080)AMOLED液晶(90Hz駆動)/2.5Dガラス
無線LAN 11ac(867Mbps対応)/Bluetooth5.0
4800万画素(IMX586、リア)/1600万画素(フロント)カメラ
指紋認証センサー、USB type-C端子、イヤホンジャック
nanoSIMスロット x2(DSDV対応)
5000mAhバッテリー
171.7 x 78.5 x 9.65(最厚部) mm 215g
Android 9.0/Redmagic OS 2.0(※グローバルROMのため先代同様、一部機能に制限あり)

LTEバンド対応は公式によると、
1/2/3/4/5/7/8/12/17/18/19/20/25/26/28/34/38/39/40/41/66
日本では多分対応しませんが、CAT20により、最大2Gbpsのダウンロード対応しています。

確認する限りでは、ドコモ、auではVoLTEでの通話が可能です。
DSDVは手持ちではドコモ+ドコモで可能。おそらくは同じキャリア同士ならOKなのではないかと思いますが、ドコモ+auやドコモ+ソフトバンク、au+ソフトバンクなどは使えませんでした。
また、前モデルと同じく、SIM1に通話SIMを入れないと、なぜか通話ができません。(なんか方法はあるのかもしれない)

急遽回ってきた代役の必要性
5月末。出張先で突然画面が乱れ、映らなくなってしまったRed Magic Mars。とりあえずしのいで、そのあとは結局nubia Z17SとXPERIA XZ2 Compactの2台持ちに戻ってしまいました。
壊れる前の時点では、適当なロードマップの中で、como(12GB/256GB)を買おうと思っていたのですが、壊れてしまうと流石に代役の必要性にかられてしまうのと、思った以上にXPERIA XZ2 Compactに満足できなかったことが問題だったのですね。
5インチコンパクトながら、163g。重さの割に画面サイズが小さいこと。そして見た目ほどにグリップ感が悪いのが、ボディブローのように効いてくる感じです。
Red Magic Marsは画面を取り寄せて一応修理することにしたのですが、そうこうしているうちに公式ショップよりRedが発売されるということで、nubia Z17Sの置き換えとして買ってしまおうという話になり、あれよあれよと到着したというわけです。

で、今に至ると。結果的にほぼ同時にRed Magic Marsの替え液晶が来たため、結局のところRed Magicが2台揃ってしまったという。こうなりゃ初代も買おうか迷うな。

価格は479ドル。ここに税金と諸経費が3480円。先行したmi9に比べるとやや高めですが、それでも10万オーバーになるS855搭載スマホに比べれば、かなり安価です。

RedMagic.gg(公式ショップ)の迅速さに驚く
今回は、予め公式ショップでの日本配送が予告されており、AliExpressでの転売ショップに比べると30ドル前後(公開時はおおよそ510ドル程度)高く、さらにひたすら時間のかかるePacketなどで配送されるため、仮に最速だったとしても、14日程度はかかってしまいます。
そこのところ、公式ショップは送料無料でDHLを利用するため、在庫さえあれば(DHL配送範囲であれば)約3日で手元に届く感じです。
6/19に香港より発送。DHLの航空便で翌日の早朝には成田。関税を通り、夕方には都内の営業所、そして20日の夜には到着と、異様な速度でやってきました。香港発というのが功を奏した形ですね。
ギアべなどの中華ガジェットショップに比べても速く、そういう点では周辺機器などを買う場合でも、公式ショップを使ってみようかなと思いますね。


派手すぎな外装にふさわしい中身へ進化したRed Magic
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フロントもバックもほぼ前モデルを踏襲した形です。シンボリックな形ですね。
大型化したものの、ほぼデザインは同じ。指紋認証センサーが若干下になり、カメラとの間に吸気スリットになっています。上下4箇所のスリットも若干大きくなり、無理なく排熱させるための工夫も見えます。
前モデルと同じく、スピーカーは通話スピーカーと底面スピーカーの2つでステレオ対応しています。気のせいか、3のほうが音がこもったような感じがします。音量は申し分ないですね。
上部には3.5mmのイヤホンジャックがあり、ヘッドホンを使う場合はこっちを使えば問題はありません。

その他、左側にはRed Magic UIの起動スイッチ、右側には音量ボタンと電源ボタン。音量ボタンの上部側に排熱スリットがあります。

背面カメラはシングルながら、4800万画素を誇るIMX586を搭載。前面カメラも1600万画素と、この辺も進歩しています。一方で、QRコード決済の進んでいる中国モデルだけあって、NFCは今回もありません。

異常とも思える強力なパフォーマンス

※現状、Ver.2.07以降ではオーバークロック無効となるため、それ以前の参考記録です。
とりあえずベンチスコア。
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Screenshot_20190621-233923

Screenshot_20190621-233500

こうやって見るとシングルコア単体の性能も上がってるんですね。


ゲーム。すでに動作確認で行っていますが、参考までにデレステ「Trust me」のMVでのパフォーマンスは以下の通り。



ゲームはとりあえずグローバルROMで以下のゲームが動いています。
(2019/11/28現在・インストールおよび動作確認用垢にて起動まで確認)
ラブライブ スクールアイドルフェスティバル※
バンドリ ガールズバンドパーティ※
アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージ
アイドルマスターシャイニーカラーズ(enza版/アプリ版)
魔法科高校の劣等生 LOST ZERO(6.0 ローカル版)
刀使ノ巫女 刻みし一閃の灯火
ときめきアイドル(2.0 ローカル版)
マギアレコード※
きららファンタジア※
ハイスクール・フリート※Ver.1.2.1以降でホワイトリストの撤廃があった模様
ドクターマリオワールド※現行1.1.2ではインストール/プレイ可能になってる模様
ガンダムブレイカーモバイル※モデリング系の問題はあるものの、動作は問題なし
Fate Grand Order※現在のVer.2.5ではチュートリアルまでは可能
アズールレーン(アプリ版)※Ver.3.1.2ではチュートリアルまでは可能
プリンセスコネクト Re:Dive※Ver.3.1.5ではチュートリアルまでは可能
スーパーロボット大戦DD
マリオカートツアー

※は国内外問わず、端末情報やroot化により動作しないことがあるゲームです。
コピペです。というか、動いちゃったんだからしょうがないね。
とはいえ、ZTE絡みの関係で、今後は対応外になるゲームもあるとは思います。海外スマホの宿命か。
ドロップ型やiPhone型ではない、上下ベゼルタイプです。僕のこだわりとして、画面にかかるカメラ配置は選びたくないですね。将来的にはポップアップ型とかnubia Xみたいなのかな。

ちょっとおもしろいのは、ときドルやとじともをリフレッシュレート90Hz固定で動作させると、60Hzのときよりヌルっと動くんですよね。両方共90Hzのサポートに関しては言及されていない(ましてとじともに関してはヌルヌル動いても大して意味はない)ので、果たしてどうなのかはわからないです。
ときドル...時代が追いついてなかったのかな...。

Red magic OSのバージョンが2.0になったせいか、ホーム画面やドロアーの横が5マスに拡張されています。個人的にはこれがスマホの使い勝手を向上させています。これだけ巨大で、有機EL搭載となると、DTCP-IP周りもこれで済ませたいと思っちゃいます。
とはいえ、液晶サイズが6.65インチともなると、サイズが大きすぎて液晶上部には届かない。サイズが大きすぎてポケットに入らない。サイズが大きすぎてTPUケースだけでは不安になる。完全にファブレットしちゃってるんですよね。
重いって感じはそれほどないんですけど、iPad miniとかd-02Kのような、見た目ほど軽いという感じもないです。でも片手で使うには不安になるサイズです。今はPS Vitaのカバーにとりあえず入れて、カバンの中に入れています。それゆえ、どうやって運用しようかというのは模索しています。持ち運びできないけどポケットに入れられないというのは、スマホとして運用する上でどうなんだろうと。
余談ですけど、GALAXY S10ぐらいのサイズのS855搭載スマホが少なすぎる気がするんですよね。あながちXPERIAのCompactシリーズをしっかり作れれば、XPERIA XZ1 Compactぐらい...いやあんなに作ったら駄目だよなあ。コンパクトハイエンドは絶対に必要だと思うんですよね。

Game Modeもちょっと解説しておきましょうか。
Screenshot_20190621-010121
グローバル版Marsに比べて、まずインジケーターが出せるようになったのはかなりの進歩です。
クーリングファンの回転やリフレッシュレートの変更はこのモードでしかできません。というより、ファンはこのモードでしか作動しないです。更にいうと、GPUオーバークロックモード...ってこれ果たしてAntutuとか3DMarkとか、PUBGとか、予めライブラリーに入っているアプリしか動作しないのかな。デレステで瞬時に810MHzになることはあれど、常時585MHz以上にはならないんですよね。ゆえ、多分舐めプという感じは強いですね。
LRボタンもこのモード専用で、任意にタッチ位置を割り当てることができます。これもFPSならなんとなく使えそうな感じですけど、音ゲーとかでは結構無茶があるのかな。
ファンの音ですが、かなりの高回転となるため、シューっという音がちょっとうるさい感じはあります。

Bluetoothですが、WI-1000XでのLDAC接続が可能でした。aptXまでの周辺機器はAACかSBCで接続するような感じです。(FOSTER TM2、MUC-M1BT1で接続した際)
まあ、イヤホンジャックがあるので、アクティビティ関係の機器やゲームコントローラーでもない限りは、接続することはあまりないとは思います。

---不具合あり(2019/06/27)---
Ver.2.07にて、スタンバイ中(スクリーンオフ)に再起動し、結構な頻度で再起動を繰り返すような不具合が発生しています。また、この間動作が散漫になったり、フリーズするような感じになります。
解消法としては、一度電源を切り、再度電源を入れると、ファームウェアアップデートのような画面が出てきて、終了後は普通の起動時と同じロック画面になります。
原因は詳しく分かりませんが、PCでクリーンアップしている時に似た感じなので、なんとなくUIに関するソフトがバックグラウンドで動作しているのかもしれません。
---2019/6/27、ここまで---
→2019/07/04、Ver.2.09へのアップデートで、この現象は再現しないようになりました。

---さらに不具合あり(2019/07/10)---
Ver.2.09以降、以下の不具合?が起こっていたりします。
  • 顔認証を設定した場合で、ケースなどに入れておいた状態が続くと、指紋認証センサーが認識しなくなり、以降は指紋認証センサーでアンロックできなくなる。(リストアすると使える)
  • 一部ゲーム(現状ではハイスクール・フリート、ドクターマリオワールドが該当)でGoogle Playよりインストールできないバージョンが出たりする。(同様にリストアすると使える)
  • Game Modeにしたときに使えるLRトリガが、Game Modeじゃなくてもセンサーとして認識するため、このセンサーを触れていると、タッチパネルが効かなくなる。(同様にリストアすると問題なくなる)
OSレベルで動作がおかしくなるのはちょっと気になる点です。アップデートするごとに不安定になるとか、近年ではあまり当たったことはないんだよなあ。
これから買う人はある程度不具合を許容するか、アップデートごとにリストアする作業をするか、その辺を予め考慮する必要があります。
---2019/07/10ここまで---

---待望の?Screen recording実装、Ver.2.10(2019/08/10)---
今回のアップデートは割とChina ROMにまた一歩近づいた感じ。
  • RedMagic TimeおよびScreen recordingの追加
  • GPUのオーバークロックの無効化、および常時ピーク性能への最適化
まずはVer.8.0.1にアップデートされたAntutuのスコア
Screenshot_20190807-222716

ちなみに、V2.09でも大差ない数値となるため、もうそろそろS855の限界まで到達した感じです。
傾向として、GPUクロックの低下による3Dスコアの低下はあるものの、全体的に最適化されたスコアといった感じになっているのでしょうかね。
Screenshot_20190810-215415
やっぱりCPU側を最適化しているんじゃないかと思わせる結果。
Screenshot_20190810-221617
オーバークロック出来ないとスコアが落ちる感じは否めないです。


今回の目玉というか、もしかすると重宝する機能がScreen Recording。
Screenshot_20190807-222757
わかりやすい感じでRedMagicOS側には出てきますが、普通のAndroidの設定の中にも項目は追加されています。
Screenshot (2019_08_10 21_24_49)
システムのワンタッチボタンにも組み込めるのは便利。
音声の内部取り込みが出来る反面、解像度はSD(1040x480)、もしくはHD(1560x720)で、ビットレートもかなり制限されるため、なんとなく微妙なんですよね。


まあ、こんな感じでそこそこと言ったところです。
やっぱり音が綺麗なので、バランスを考えるとこれはかなり機能だと思います。

ちなみに不具合報告として、
  • アップデート前、アップデートファイルのダウンロードが50%を超えたあたりで、急に強制再起動がかかり、しばらくの間使用不能、ログインが不可となる。
  • アップデート後、指紋認証機能がすべてリセットされる。
  • 常駐する一部のアプリで、主にデータ通信の不具合によるアプリの連続再起動が続き、アンイストール→インストールで元に戻る。(ただしアカウントは削除される、ヤフオクなど)
指紋認証センサー系のトラブルが非常に多いです。
機能自体を諦めて顔認証+PINコードにしていますが、ストレスは少ないですね。
---2019/08/10ここまで---

---2019/09/03追記---
その後、指紋認証センサーが使えなくなる不具合に関して色々再現してみたところ、指紋認証センサーが認識しない状況では、PINコードも受け付けず、なぜか顔認証だけが認識します。もちろん再起動すればOKなんですけど、これが重度の問題になると、指紋認証センサーが一切使えなくなるという問題になります。
ポイントなのは、端末のセキュリティをPIN+指紋認証センサー+顔認証をすべて使っている点で、想像するにこの順番で端末ロックがかかるのかな?と思われます。(経験則)
  1. ポケットの中で間違えて電源ボタンを押す。
  2. 顔認証が起動するが、当然顔認証できないために指紋認証、あるいはPINコードを要求する。
  3. もちろん解除できる状況にないため、そこにロックがかかる。
  4. 結果、その後は顔認証できるが、指紋認証とPINコードは使用不可となる。
  5. 使っている当人はそんなことを知ることもなく、指紋認証が使えなくなると焦る。
こんな感じじゃないかと思うんですよね。Androidではプライオリティが高いのが顔→指紋→PINであれば成立する理屈なんですけど、PINコードはGoogleアカウントに紐付いてるレベルだしなあ。
ただ、実際に再起動しても、設定画面より指紋認証センサーが消えるという状況は起こってしまい、初期化することでもとに戻ることを考えると、やはりRMのソフトウェアに問題があるのは否めないです。
---2019/09/03ここまで---

---2019/10/18更新---
Ver.2.15アップデート
Screenshot_20191016-200655
内容はこんな感じなのですが、Game Space起動時に撮ったスクリーンショットは、別フォルダにアプリごとで入るようになっているのが実用での大きな変化です。
壁紙の追加、多分3Sに入ってるであろう壁紙なのかな。それと、指紋認証の修正が入ったようです。
今のところ、指紋認証に問題が起きないですが、これが修正によって改善したのかはわからないです。顔認証の認識が若干悪くなってるのか、アップデート後は一発で開かないことが多いです。
DTS云々って書いてあるんだけど、エフェクトアプリがない。本体スピーカーが基本的に底面側のほうが音が抜ける感じで音量バランスが悪い感じだったんだけど、これがちゃんとステレオスピーカーっぽく動作するようになりました。DTSの件は一度初期化するとハッキリしそうですけど、今のところそうする必要がないので、ちょっとスルーしています。
公式HPのROMを見る限り、3SのVer.2.03と同じ構成のROMらしいです。そうなると単にS855+しかSoC周りは変わらない可能性が高いです。(UFSは2.1→3.0になってるけど接続が違うわけじゃないのだろうと思われ)
やはり、というか多分毎回のようにアップデートに失敗することがあるようです。
最悪リカバリーモードよりUSBメモリにROMを入れた上で、初期化すれば大丈夫なんでしょうけど、こうアップデートで問題が起こるというのは、いい加減修正出来ないものなんでしょうかね。

---2019/10/18ここまで---

まとめ:ゲーミングスマホであって、スマホではない
正直なところ、スマホの巨大化が進んでいるので、Red Magicシリーズのこの進化は決して間違えていないとは思います。ただ、スマホなのか?と言われると、もうこれはスマホという名のゲーミングデバイスと言ったほうがふさわしいような気がします。
あながち、スマホの成功がSwitchの成功を生み、そしてゲーミングスマホへの道筋へと続くような進化なら、強引だけどある意味正常進化しているんだろうなと納得はしています。

honor 8X MAXの時も思ったんですけど、超大型スマホというのはどっちつかずなんですよね。6インチ190gぐらいがその分水嶺で、それ以上だと片手で操作が難しい使い勝手の悪い何かになってしまいます。正直ポケットに入れるのも戸惑う感じですし、手帳型ケースにしてもゲームでの煩わしさが出て、結局のところTPUケースに入れて、ポーチにでもくるんで、かばんの中に入れておく感じになってしまいます。これじゃタブレットと大して変わらないですよね。
そこのところ考えると、やっぱりRed Magic Marsのスマホとしての完成度は非常に高かったが、大型化することでそのバランスが崩れてしまった感じです。やっぱり電話じゃないんです。
絶対的な性能だけを求めるなら3、スマホとしてすべてを網羅してるならMarsといった感じになってしまうのかなあ。mi9やOnePlus 7 Pro、欲を言えばXPERIA 1なんかだったらここまで不満はなかったのかもしれないですが、まあ値段と絶対的な性能を考えればねと。
コストパフォーマンスという点においてはかなり上位に入るので、多少なり重くてサイズがデカイスマホでもいいと言うのであれば、悪くない選択肢だと思います。


ということで、僕は仕方なく2台構成に戻して、XPERIA XZ2 Compact+Red Magic 3に戻しました。
ポケットに入れられるようなサイズだったら何ら問題ないのですが、そこはXZ2 Compactが広範囲にカバーできるので、ほぼ問題ないレベルです。そこは腐ってもハイエンドですからね。
どうにか1台で済ませるということであれば、Bluetoothヘッドセットなどである程度ごまかすような方法もありますけど、それはスマートじゃないよね。
手帳型カバーが届く、もしくは他にカバーできるいいグッズが見つかったら、1台運用にしてみようと思います。
少なくとも1台持ちには結構な覚悟は必要で、2台持ちで、かつゲームやWebを見るなどの用途だけを考えれば、コストの上では有力な選択肢になるんじゃないかなと思います。






おしまい

まあ、今更感が非常に高いですけど。
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今回は、もう生産終了となっている、中国Hibyの唯一となる、2.5mmバランス端子+Android搭載+ESS DAC搭載の、Hiby R6の実機レビューです。

Hiby R3のイライラを解決するところから始まった、R6購入記
まず、根本的な話をすると、「ほしかったからかった」という元も子もない話になってしまうので、それとなく雑記で悩んでいたことを延々と見直し。
Hiby R3はめちゃくちゃ出来のいいオーディオプレーヤーで、バランス接続が出来て、3万そこそこという価格もあり、飛ぶように売れたというのは、入手の難しさから感じました。とはいえ、使ってるとだんだん見えてくる問題点が色々ありました。
簡単に書くと、
  • SONYのアプリによるANC機能が専用機ゆえ使えないこと
  • Bluetooth周りがアップデートするごとに改悪していること
  • Hiby Linkの接続の不安定、Bluetooth接続ごとにON/OFFしなければいけないこと
まあ、1番は完全なお門違いではあるんですが、もともとの発端なので書いておきました。Headphones Connectの恩恵を受ける機種が2つあり、これらを使う場合はスマホで使う必要があったことがまず第一にあります。
そうなると、microSDなどの問題も出てきて、同一のデータをクローンのように入れておく必要があり、R3側のmicroSDが200GBに対して、スマホ側が128GBで、データがあふれてしまっていたことが結構不満だったという話です。管理が非常にめんどい。

2番目と3番目、単純に色々できるようになったのは嬉しいかもしれませんが、基本的なBluetoothの接続などがうまく動かず、BluetoothイヤホンをONにした場合に自動接続が出来ないことが多く、自動接続が出来ない場合は手動接続しなきゃいけないのですが、その場合にHiby LinkをOFFにしないとBluetoothの手動接続が出来ないという、一見不思議な仕様になってしまいました。これはいつからなのかよく分かってないのですが、ある日突然アップデートしたことでこういう感じになったので、最初からじゃないと思うのです。(この辺はR3のレビューも参照)

で、後継モデルというと、R5がシーラス・ロジックのDACということ、そして4.4mmバランス端子ということで、早々に選択肢から外しました。
Hibyで選択するとなると、R6かR6 Proということになるのですが、音の面で、若干味付けが異なっているというのが、結構色々なところで書かれていたので、そこはR3と同時期のモデルのほうが、耳馴染みがいいんじゃないかということ、そして2.5mmバランス端子が決め手となるわけですね。


まあいいんです。子供の頃欲しかったBB戦士やミニ四駆を大人になったら衝動買いするのと大差ないです。R3を買ったあのとき、俺はR6が欲しかったんです。多分それだけなんだと思います。


わがままニーズを満たした、完璧なオーディオプレーヤー
俺得なニーズを満たすR6ですが、なぜ、そんなにいいと思ったのか?という話です。
  • Android、およびGoogle Play導入済みで、ストリーミング再生や他社アプリが使える
  • LDACやaptXはもちろん、Hiby musicを使えばUATやHWAなどもサポートするBluetooth
  • 2.5mmバランス端子、DACにESSのES9028Q2Mを左右1基ずつ搭載
  • SoCにSnapdragon 425を搭載し、QC3.0に対応
いや、じゃあスマホでいいじゃんのレベルなんですよねこれw
2.5mmバランス端子搭載で、AbemaTVだろうがYoutubeだろうがRadikoだろうが、スタンドアロンでバランス出力できちゃうって話です。スタンドアロンというのがポイントなんです。
どうしても1回Bluetooth、もしくはUSBを介することの煩わしさにイライラしちゃうタイプなので、それができるというのは、(意味もなく)非常に気分がいい。
標準でLDACに対応しているので、Headphones ConnectでLDAC接続しつつ、ANC機能も使える。これも気分がいい。(端末のセンサーなどの都合上、アダプティブサウンドコントロールの詳細設定が出来ないのは問題だが。)

そして、なんやかんやで一番気分がいいのは、Hiby Musicを使わず、他社の音楽プレーヤーを利用できるという点です。無論、2.5mm接続ではHiby Musicを使うのがベストな環境なのですが、このアプリの根本的問題として、中華アプリらしく日本語の対応がうまく出来ず、曲の並び順などがめちゃくちゃになっていることと、シャッフル再生がだんだんと規則性を帯びてくることなんです。
言ってることがわけわからないでしょうけど、A~Fの曲があったとして、シャッフルのAから始まる曲順と、Fから始まる曲順が、途中から全く同じ選曲になってくるんです。
ACDFBEの順で曲が流れるとして、Fから始まればFBEACDの順で流れるという感じです。まあ、シャッフル使ってると同じ並びの時があるなあと思いますが、R6では結構な確率でそれを感じてしまうところに問題があります。
そこらへんは一日の長があるSONYやONKYOのプレーヤーのほうが、日本向けカスタマイズが進んでいるので、気分がいい。

Androidが入っていることで生まれる利点は他にもあり、ほとんどのUSB DACを接続して使うことができるのが大きいです。
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Hiby R6にiBasso DC01を接続している図です。
ある意味、言っていることとやっていることが全く違うのですが、こういうことも普通にできるうえ、最近はヘッドホンアンプなども専用のアプリがリリースされているため、専用機以上に好みを反映しやすいです。たまにAK4493の出る音が聞きたくなるときに、これだけで済んでしまうのは気分がいい。

そして、何より使い慣れたAndroidで、普通の端末として扱えるという点も、中途半端と言われる反面、使い勝手で大きなメリットなのかなと思います。

要注意点として、WiFiのAPに対して、凄まじい相性があることが気になります。総じてNECのルーターは駄目だし、11acでの接続もバッファロー以外のメーカーではなんとなく出来ない感じがあり、これをどう見るかという点があります。もっとも、2.4GHz帯の11nでもストリーミング再生レベルでは問題ないと思いますので、素直にそれを使うほうがいいでしょう。
それに関連して、BluetoothとWiFiの同時接続で、猛烈に動作が不安定になるという問題点もあります。LDACだけの問題なのかなと思ってたんですけど、aptXでもAACでもSBCでも起こるのが解せない。ましてQualcommのSoC使っててこうなる理由がよくわからないです。
LDACに限ってはさらに音質重視の990Kbpsが全く使い物にならないレベルで、660Kbpsでは安定します。この辺はSONY製品じゃないのでしょうがないのかな。

バッテリーはハッキリ言ってものすごく持ちが悪い。性能面で問題ないのに、おそらくメディアプレーヤーとして使えない最大の問題点はこれなんだと思います。バランス端子側だけで、音楽を聞いてると4~5時間でアウトです。まあ、スプリントレース向きですね。
ならば充電しながらという方法もあるにはあるんですが、有線ならともかく、Bluetoothではしょっちゅう切れるようになるため、モバイルバッテリー併用での運用も結構厳しいんじゃないかなと思います。

どうでもいいですけど、3.5mmイヤホンジャックはヘッドホンで使うことを推奨したいです。プラシーボレベルではあるんですが、2.5mmバランス端子で出るイヤホンの音に対して、3.5mm側は力で押し出している感じがあり、結果としてイヤホンでは力不足を感じるのかなと思います。
R3で3.5mmがスカスカという話を書いたと思うんですけど、もしかすると単純にでっかい出口で出してなかったからという可能性もさもありなん。


まとめ:あえて今、R6を買う必要性はあるのか?
ずらずらと俺的メリットを書いておきましたけど、ぶっちゃけ2.5mmバランス端子か、4.4mmバランス端子にするのか、という点でR6 ProとR6を天秤に掛けるというのが本当はいいんだと思いますが、R6 Proはアンプ部のチップが違うため、味付けが微妙に違う感じです。
それならそれでAK4493搭載、2.5mm&4.4mm出力可能なFiio M11あたりを買ってしまうというのもいいんでしょうけど、そこはHibyのR5を押しておこうかなw
旭化成もシーラス・ロジックも音の傾向は同じ方向なので、いわゆるキレイ系に鳴らす音が好きなら、1年の年月分、そっちのほうがDAPとして完成度は高いです。ましてAndroidじゃなくてもいいなら、iBasso DX160なんかも、このレンジのコスト面では有利ですね
さらに言えば、上位のHiby R8なんかも出ます。これは普通にS625搭載のスマホ、通話まで出来れば、今風のGRANBEATと考えられるので、面白いのかなと思います。値段が10万ぐらいしそう。

結局のところ、メリットで上げた点以上のセールスポイントがないです。
多分、使えば使うほどアラが見えるとは思いますし、Hiby R3からのアップグレードとしての選択だったので、利便性を考えればそこまで悪くはないです。
5万そこそこで今はミドルエンドのDAPもラインナップが増えてきていますので、今他の人にすすめるという点で見た場合、本当にあえてR6をすすめるのは、ちょっと気が引けるかな。
ESSのDACを搭載して、2.5mmバランス端子があって、BluetoothでLDAC接続までサポートして、素のAndroidが入っているDAPが欲しいのであれば、ピンポイントで刺さるんじゃないかなと思います。




おしまい

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