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カテゴリ: 商品購入レビュー

今回は、久々にPCです。Lenovo ThinkPad X1 Extreme Gen4のご紹介です。
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グラフィック性能か、ストレージ容量か、二者択一を迫るスペック構成
まずは購入の理由なんだけど、これは単純にもうThinkPad P1 Gen2が2年使って、分割支払いを完済したので、購入しました。今回は無理せず48回で買っています。OSが4年後に変わったとしても、まあ対応可能じゃないかなというのが、その大きな理由です。とはいえ、近年のPCのスペックの鈍化によって、P1 Gen2でも特に不満のないレベルで使えてしまうし、強いて言えば3Dゲームなんだけど、それもP1ではQuadro T1000(=GeForce GTX1650 MAX-Q相当)であり、軽いゲームなら問題ないレベル。特に買い換える必要性はあまりなかったとも言えます。
一応、i7-9750Hは6コア12スレット処理、一方のi7-11800Hは8コア16スレットと物理コア数で上回っていることもあり、これはこれで面白いです。めったにやらないんだけど、エンコードとかでは9750HはU系のCPUに比べると雲泥の差だっただけに、更にコア数が増えたこのPCでは、その辺は期待が持てます。

さて、このPCを買うに当たり、まずグラフィック性能を選ぶか、それともストレージ容量を選ぶかの二者択一を迫られるということになります。どういうことかというと、このPCはヒートシンク形状が3つあり、グラフィックなしのヒートシンク、RTX3050Tiのヒートシンクと、RTX3060以上のグラフィックチップ搭載型からのヒートシンクで形状が異なり、特に後者ではメーカー公称でSSDの2スロット目が使えないということも明記されています。買うのに最初に悩んだのはそこで、別にストレージ1TBで済ませることは可能だと思うけど、P1では1.5TB(システム500GB+データ1TB)搭載していたゆえ、今回も分けたいということもあり、そちらを重要点として捉えました。従って、構成はおそらくこれを購入するユーザーの中では、かなり大人しいスペックではあります。
とは言えど、SO-DIMMが2スロット、M.2が2スロットというP1からの構成をそのまま引き継げるので、最初からほぼメモリやストレージはほぼ上限に近い状態です。

簡単なスペック
CPU:Core i7-11800H
メモリ:8GB PC4-3200→64GB PC4-2666
SSD:256GB→システム1TB+データ1TB(合計2TB)
WQXGA(3840x2400)16インチ液晶/GeForce RTX 3050Ti(4GB/735MHz)
Windows 10 Home→Pro(既存シリアルを転用)
重量 1.8Kg

結局のところ、サーマルスロットリングがどこで掛かるか分からないので、WQXGA構成で、CPUやグラフィックは必要最低限という選択肢をとり、その代わりにメモリとストレージに割り振った形で、高いレベルでバランスの整ったいいPCに仕上げています。
なお、恒例の純正メモリはハイニックス、SSDはキオクシアとなっていました。

メモリはCPUスペック上128GBまで。もっとも、1モジュールで64GBというのは見たことがないので、まだ先の話か、あるいはECC付きしかなさそうです。あとゲーミングPCだったら、メモリクロックを気にする必要もあるんだろうけど、P1の流用なので、こんなところに落ち着きました。(ちなみに2020年の年末あたり、アマゾンで一時期32GBのSO-DIMMはジャスト1万円ぐらいまで落ちたことがあったので、そこで2枚買ってます)パフォーマンス低下はあるんでしょうけど、まあ、その辺は実用レベルで問題ないので、特に変えることもないと思います。SSDに関してはもっと大容量のモデルが徐々に下がる感じでしょうか。2TBが15Kぐらいになると、ようやくまとめられる感じはするんですけどね。

今回より有線LANのオプションがありません。素直にUSBで拡張する形です。ポートは左にTB4兼用のtype-Cが2ポート、右にUSB-Aが2ポート。それだけでも十分拡張性はあります。更にフルサイズのSDカードリーダー、HDMIなどがポートに並びます。
ACアダプターは専用となっていて、基本的には170Wを使用するということになります。個人的には135Wでもそれほど問題にはならないという感じはします。CPUが45W、GPUが45W、システムに45W割り当てても問題はないと思うのですが、多分、ピーク時の電力供給の担保の観点で、170Wが採用されているようです。

ちなみに、グラフィックチップなし、Intel UHDオンリーという、ハイエンドPCにしてはなかなか挑戦的な構成も可能で、そちらは135WのACアダプターを採用しているとのことです。
また、最上位となるi9-11950H+RTX3080を選択すると、230Wという小型のデスクトップPCより消費電力が大きそうなPCが登場します。ノートにする意味も考えちゃいますけどね。


あとは、個人的には懐かしいと感じるキーボード横のスピーカー。うーん、個人的にはP1のほうが好み。一応Dolby Atmosのロゴまで筐体に入っているんですけどね。悪くないけどいいと思えるほどでもないというのが正直な感想です。

重さは前回のP1より若干重い1.8Kgですが、重さはそこまで感じないです。

ファンの音ですけど、これはP1比較で5割増しぐらいうるさいです。TVの音を付けていてうるさいと感じるレベルです。ピーク時はこれが凄まじい音で回ります。まあ、ゲーミングPCと考えると、そこまでの問題ではないんでしょうけど、たしかにThinkPadでこれじゃあ台無しと感じるユーザーは多いかもしれません。
極端にファンが全開になることが少ないので、そこでプラマイゼロにはなると思いますけど、P1では聞いたことのないような轟音、自作PCでもなかなかここまで音が出ることはないだろうなと思います。

GPU
グラフィックはGeForce RTX 3050Ti(Laptop)。GPUクロックを見る限り、45W版だと思うんですけど、もう普通にやってるゲームは全く不自由はないですね。

今回もキーボードには違和感。しかし、進化は見える。
ハイエンドThinkPadらしく、キーボードはやはり重要な点であります。
P1 Gen2と違うなと感じたのは、限りなくX1 Carbonに近い打ち心地であり、いわゆるバチバチと打てるEシリーズやXシリーズと違い、X1 Carbonの低騒音タイプになった感じはします。これは個人的に進歩かなと思います。ただ、明らかにキーストロークが短い感じはする。
ただ、個人的なうち心地をは、2年の慣れもあり、P1のほうが好みかなと思いつつ、仕事ではX1 Carbon(6th)を使っているので、ほぼ変わらない打ち心地になっているかなとは思います。気分が上がってくるのは、意外にX1 Extremeかもしれない。

ThinkPadはその世代によって結構変わってくるので、案外古いほうがいいときのほうが多いと思うんですけど、それでも悪くないと感じてしまうのは、いつの時代であっても、ThinkPadのキーボードへのこだわりからなのかなと思いますね。

燃費は劇的改善?意外と持つバッテリー駆動
バッテリーに関しては、液晶明るさ60%、GPU使用なしで5~6時間は平気で持ちます。モバイルワークステーションの類いは、ACありきで作られてる感じがありますけど、そんなことはなく、ちょっとしたワーキングPCとしても使うことは多分出来ると思います。
今回はi5という選択肢がなかったゆえ、i7の一番グレードの低い11800Hを選んでいますけど、UHD Graphics 750なら、普通の使用ならまず負荷なく使っていられるものになっていると思います。ここで結構バッテリー駆動時間が稼げているのかなと思います。


まとめ、カタログスペック上はGT-Rにもちょい乗りスカイラインにもなる幅広い構成
ThinkPad現ラインナップで間違いなくスリムワークステーションの最高峰

サーマルスロットリングのことを考えなければ、i9-11950H+RTX3080+メモリ64GB+2TBSSD+WQXGA液晶なんて構成も組めます。しかし、価格は驚きの67万と、RTX3080搭載モデルとしては異常な価格となります。
現状で一番安いとされる11850H+UHDですら、20万以上します。あまり現実的ではない構成なので、その点では、僕の買った11800H+RTX3050Tiがベーシックモデルとなります。48回で月5000円ぐらいと考えてください。更に結果的には流用出来たものの、メモリ64GBとSSD1TBが2枚を別換算すると、安く仕上げるだけでも、普通に30万近くになります。
1筐体でグラフィックチップが5種類も選べるPCというのは、あまり類を見ないですが、その分、必要なスペックを選ぶことで、GT-Rにもスカイラインにもなる、懐の深さのあるPCであると思います。

ゲーミングノートとして見れば、明らかに高い価格ではあります。MSIとかASUSあたりなら、おそらく10万は安く仕上げることも出来ると思います。(開封しちゃうので保証はどうなるか)

じゃあ、なんでこんな高いPCを買ったの?って話になると、やっぱりThinkPadが好きであるのと、無理をして入手をすることで、得られる経験をP1で知ってしまったこと、快適に使える環境をそのまま移行するには、このPCしか選択肢がなかったことなど、様々な要因があります。
せめて好きなデバイスぐらい好きなモノを使おうぜ的なノリなだけで、そういう意味でこれは向こう4年の主力を担うべきPCかなって思っています。まあ、もっともP1も手元に残す気満々なので、似たようなPCが2台ある状況にはなるのかなとは思います。

最大の問題点は、これを見られる家電量販店が存在しないため、どうしてもWebの情報だけに頼る必要があることです。かつて置いてあったアキバヨドバシのLenovo派遣さんに聞いたところ、Gen1が梅田ヨドバシにあるらしいという情報は1月時点で聞いていますが、Gen4は展示予定すらないとのこと。
P1Gen2を買ったときはまだ実機があったのでなんとなくインスピレーションは掴めたんですけど、今はそれも出来ないということになります。まして筐体を一新したわけなので、どこかで展示してもらえないだろうかと思うばかりです。

特に尖ったところもない、いうなればただ高いだけのThinkPadです。でも、スペックがスペシャルな1台に仕立ててしまっています。きっと、価値に見合うだけの体験が色々出来ると思うし、何より所有欲が半端なく満たされるのは、こういう業界にいるととても嬉しくなります。ぜひ、清水の舞台から飛び降りる覚悟で、注文してみてはいかがでしょうか。(この辺に自重を混ぜておく)





おしまい

今回は、1年落ちでは初めてかもしれない、XPERIA 5 II SO-52Aの実機レビューをご紹介。

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いつか来る「XPERIA 1 II」との、上手な別れ方を考える
さて、本題に入る前に、ごく短い時期を除いて、XPERIA 1 IIとの付き合いもそろそろ長くなってきました。去年の6月から9月までのSO-51A、11月から現在に至るXQ-AT42と、延べ2回の年越しを経験したスマホは、実は主力機器ではありません。あのiPhoneですら12miniを一度売りながら、結局12を買う戻してしまうほどでしたので、それはそれで良いと思うものの、両方とも1度の年越しになっています。(12は気に入っているので、8以来の長期使用にはなりそう)
本来の年であれば、この当たりでRed Magic 6Rがメインのスマホとなり、XPERIA 1 IIはもう手元から消えている状態であると思うのですが、今年はどうしてもそれが出来なかった感じです。かんたんなことで、XPERIA 1 IIが単純に好きなんですよね。S865搭載、メインメモリ12GBというスペシャル仕様に256GBのストレージは、ある意味本気の証拠とも言えます。伊達に高い値段をして買ったわけではないですが、それでもここまで気に入って使い続けているスマホは、ここ数年ではちょっと見つからないです。
ただ、そんなXPERIA 1 IIも、バッテリー残量はピーク時比で約85%と低下しており、デュアルSIMであることもあってか、随分とバッテリー消費が激しいです。おそらくバッテリー交換はするつもりはまずないと思うので、そうなると代替機を準備すべきではないかと考えました。
タイミングもありますが、XPERIA 5 IIを買うことで、XPERIA 1 IIとの上手な別れ方を考え、思考するために買った、という側面もあります。

そうは言っても、結局は物欲だ
結局、物欲には勝てないと言うもの。SIMフリーで99,000円のモデルを、キャリア縛りとはいえ、66,000円で売ってしまうドコモも問題ではあります。1の系統を使ってきた人間として、5の系統を使ってみたいという気持ちは結構前からありましたし、あるいは半年待ってでもSIMフリーモデルを買うべきかなとも考えた時に、比較材料が欲しかったのも決めてでした。24回で66,000円、ポイントでだいたい60,000円です。割と屈辱ではありますが、24回で支払うと決めた以上は仕方ないから払い続けて行こうと思っています。ちなみに、ドコモの端末で月サポなし分割購入は、iPad Pro 12.9ですでにやっているので、抵抗はなし。メイン回線は5Gでありながら、未だにGALAXY A20という状態だったため、ようやく5Gへ本格移行したということになります。(ただし、すべての回線で5GはLinksmateのデータ利用のため、ドコモでのデータ利用はよほどのことがない限りありえない)

かんたんなスペック
Snapdragon 865 2.8GHz(1コア)+2.4GHz(3コア)+1.8GHz(4コア) +X55 modem
(Kyro585 Gold 4コア+Kyro585 Silver 4コア/Adreno 650)
メインメモリー 8GB
ストレージ 128GB(UFS3.0)
前面6.1インチ HDR10対応OLED FHD+液晶(120Hz駆動)
無線LAN WiFi6 (11ax、1200Mbps対応)/Bluetooth5.1
1200万画素/24mm(メイン)/1200万画素/16mm(広角レンズ)/1200万画素/70mm(望遠レンズ)
800万画素インカメラ
電源ボタン兼指紋認証センサー、USB type-C端子
ステレオスピーカー/3.5mmイヤホンジャック
DSEE Ultimate/LDAC、aptX HDコーデック/TWS Plus/aptX Adaptive対応
ダイナミックヴァイブレーション搭載(まだ付けるのw)
nanoSIMスロット x1/microSDカードスロット x1
4000mAhバッテリー
NFC/おサイフケータイ搭載
防水(IPX5/IPX8)/防塵(IP6X)
158 x 68 x 8 mm 163g
Android 11(アップグレード済み)

5G、LTEバンド、3G対応は公式によると、
5G n78/79
LTE 1/3/19/21/28/42
3G 2100MHz/800MHz

より、他社バンドへの縛りが強くなっている感じがします。

注目すべきポイントは、ほぼXPERIA 1 IIで網羅出来ていた機能の大部分をそのまま搭載しながら、わずか163gという超軽量に仕上げたことにあります。これにより、完全に握ることが出来るサイズでありながらハイエンドスマホとして仕上がったという、近年では珍しいタイプのスタンダードハイエンドモデルとなっています。ちなみに 5 IIIも出ていますが、5g重いようです。

1にあって、5にないものとしては、4Kディスプレイ、それとQi充電、カメラの3D iToFセンサーです。4Kディスプレイはともかく、Qi充電と3D iToFセンサーは行けたのではないかとも思えますが、そこはウルトラハイエンドと、スタンダードハイエンドの違いとも言えます。困ることはないんですけど、特にQi充電は5 IIIでも搭載はされなかったため、やはりハイエンドの特権なのかなと思います。

一方で、液晶のリフレッシュレートの高速化と、解像度の低減、それに伴うバッテリー耐久時間の延長、軽量化などが大きなポイントで、ゲーミングスマホとして5を選ぶというのは、比較的自然な流れとも言えます。このハンドリングの良さはなんなんだろうと思ってしまいます。

ちなみにサイズ感
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実は、そんなに大きな差があるわけでもないんです。この数ミリ、そして横幅が大きく効いています。1は持つタイプのスマホなら、5は握るタイプのスマホと称しても過言ではないと思います。


ただのダウンサイジングではない、イチから組み上げたであろう1台
さて、XPERIA 1 IIはどちらかと言うとソリッドというか、高性能の塊感では、それまでのXPERIAとは一線を画する感じがありました。XPERIA 1がプロトタイプであれば、XPERIA 1 IIはマスプロタイプ、XPERIA 1 IIIはリミテッドタイプ。もし1 IVがでれば、さらなるリミテッドモデルへの進化となるでしょう。とはいえ、XPERIA PROという別ラインがあり、こっちはまごうことなきプロフェッショナルタイプという扱いへと進化しています。
対して、持って使ってみるとわかるのですが、XPERIA 5 IIは丸みを帯びたボディもあってか、どこかポピュラータイプへの諦めを捨ててない感じがあります。徹底的に棲み分けしている感じもあり、1 IIと同時発表だった10 IIに比べても、丸さが際立つ感じがあります。(10 IIIはまたサイドに丸みを持たせた)

考え方によっては、廉価版のボディにハイエンドのスペックを詰め込んだとも、このボディからは感じさせます。ソニーが考えるミドルレンジはあくまで10シリーズと言っているものの、本来置きたいのは5シリーズのボディに10シリーズのスペックで、1相当の機能を搭載したいと思うんですよね。
ただ、それに機能が追いつかない、そうなると無条件でハイエンドパーツを搭載する方向になり、結果としてSnapdragon 8シリーズを大量購入、1と5に搭載しているという流れなのかと思います。

技術の結集が1シリーズ、その廉価版が10シリーズだとすれば、5シリーズは10シリーズのコンパクトさの中に、極力1シリーズのスペックを詰め込み、足りない部分は1シリーズに負けないパーツで補う。こうして、単なるダウンサイジングではない、別のハイエンドと呼べるモデルをわざわざ毎回作っているのだろうと思います。


使い勝手など
色々書きましたけど、慣れのレベルもありますが、単純に片手操作がしやすいのが大きなポイントで、1 IIで強引に片手操作する場合、届かない範囲や持ち方への工夫などが必要でしたが、それを考える必要がないです。加えて20g程度軽くなっているため、ゲームの耐久戦などではなかなか有効だと思います。軽さで言えば、似たような軽さのMi 11 Lite 5Gを持っていますが、こちらは液晶が大きい分薄いというのがポイントで、思ってたより軽いけど、使い勝手は6.5インチのスマホと大差ない持ち方に終始してしまいます。
ちょっと驚くのは、幅68mmというサイズ、実は歴代ZシリーズやXZシリーズは無論のこと、Compact系が死守していた幅65mmに迫るものがあります。iPhone 13 miniでも64.2mmほどありますから、いわば現代のCompactシリーズとも取れるわけです。片手で操作出来る範囲にすべて収まるというのは、それだけでサイズ感、ひいては使い勝手に直結してきますので、この点でのアドバンテージはやはり大きいものではないかと思います。

強いて言えばGoogleアシスタントボタンかなあ。シャッターと間違えるので、無効にしたいと考えますけど、それが無理かなとは思います。

ゲーム用途に使うことは将来的にはあるかもしれませんが、今のところ
  • アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージ
  • ウマ娘プリティーダービー
  • プリンセスコネクト Re:Dive
  • IDOLY PRIDE
  • ときめきアイドル(オフライン版)
以上の動作を確認しています。S865のパワーを活かして、基本的に快適に遊べます。冬ということを差し引いても、非常に熱がこもりにくい感じがあります。1 IIはこの辺に不安があったりしましたけど、その点も5 IIが勝っている部分なのかなと思います。


まとめ:ニッチすぎるサイズはいつまで続くのか?少なくとも1 IIからは十分乗り換え出来る
こうなると、5シリーズの行く末を心配してしまいます。おそらく、次に買うであろうXPERIAは、間違いなく5シリーズになると思います。それだけサイズ感がいいです。

昔からGALAXYシリーズにおいて、ノーマルタイプと少し画面の大きいPlusシリーズを用意していた理由が何となくわかります。GALAXYは同時に発表することで、下半期のnoteシリーズも用意出来たわけですけど、XPERIAはこれを5と1という2台で、特に2021年は同時発表となったことから、今後も同時発表されるケースは十分考えられると思います。
手の全体を使って持つ感じのXPERIA 1 IIに比べ、指が逆サイドに届いてしまうほど細いXPERIA 5 II。スマートフォンの進化を常に一線で感じられる1シリーズに比べると、5シリーズは握れるハイエンドという微妙でニッチな立ち位置となります。iPhoneでいうノーマルとminiというサイズ感に近いですし、6.1インチは案外小さくないサイズではあります。このミスマッチ。いわゆる廉価帯であるスマートフォンのサイズはおおよそ6インチ程度ですが、その層にはベストマッチするハイエンドモデルとなります。最近だとASUSがZenfone8で5.9インチというサイズにしましたし、GALAXY S21もやや大きめではありますが、6.2インチとなかなかに小型です。
いわゆるコンパクトハイエンドという需要は世の中に一定数いて、そのアンサーがiPhone miniにあたると思うのですが、それとは違い、Androidはその画面の大きさをそのままカスタマイズ出来るという点で、多少なりともサイズが大きいほうがいいとは思います。そういった需要をうまく取り込むために、敢えて毎年作り続けているという感じはあります。

あとは、これを言ったらおしまいですけど、50インチぐらいならともかく、6.5インチで4K を搭載するというのは、やっぱりナンセンスな気がします。OSレベルで解像度の問題ではないにせよ、無理くり感があるし、そこはプロフェッショナルモデルだけに搭載する方向でもいいような気がします。ただ、4K液晶を搭載しているというのは、1シリーズの大きなアイデンティティではあるんですよね。そこを考慮すると、やっぱり引けないなとは思います。

理想を言えば5シリーズにも4Kでしょうけど、2K相当でも何ら困ることはないですし、スペックだけで考えれば、当時の他社のハイエンドモデルとほぼ似通ったスペックです。強いて言えば8GBメモリーですけど、これはどのメーカーでもこのクラスでは8GB+2K液晶でグラフィックメモリを確保出来ると考えられるので、特に悪いわけではないと思います。ただ、流石に次のSnapdragon 8 Gen1世代では、もう少しメインメモリを搭載してほしいなあと思う次第ではあります。

まあ、仮に5 IVが出たとして、SIMフリー版は2023年の4月頃でしょう。ちょうどSoCのサイクルで2周遅れになるとは思いますけど、それでもいいのかなとは思っています。
当面はXPERIA 1 IIの控えで、オーディオプレイヤーとゲームがメインとなりそうですが、いざメインを張ることになっても十分戦えるポテンシャルを持っているというのはよくわかりました。今後も構成を変えるようなことがなければ、とりあえずサブの1台として使っていこうかなと思っています。

メインで使うときにはやっぱりデュアルSIMのほうがいいんだけどなあ。




おしまい



今回は、ZTEがワイモバイル向けに製作している、Libero 5Gの実機レビューをします。

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意外にワイモバイル初の5Gスマホだったコストパフォーマンスの塊
発売は2021年4月、ワイモバイルの5G対応に合わせて発売されたモデルです。
ソフトバング系では、この前にXiaomi Redmi Note 9Tが発売されており、そちらもDimensity 800Uを搭載しながら、約2万円というおもちゃのような価格であり、その意味で5Gを普及させるためのモデルが湧いて来たような形となっています。
全体的に面白いのは、5Gモデムを搭載しているゆえに、スペックはどうしてもハイエンドのLite Editionになりがちなところで、Dimensity系も800をベースに700シリーズを作っていますが、対するQualcommは、おそらくコア選別方式によるクロッククラス分けを行っており、S480、S690、S750のカタログスペックはほぼ同一で、クロックテストにより、出荷製品が変わるという方式を採用しているのではないかと思われます。故に、この機種は当初S750搭載とSoC-Lなんかでは表示されてしまったようで、言い切ってしまえば、もしかすると当たりはS750、ハズレはS480というようなブレがあっても全くおかしくない類のモデルだと考えられます。

さて、この機種の価格は発売当初より格安とも言える31,680円。その後すぐに価格改定があったせいか、2万円後半、現在では在庫限りと言わんばかりに新規4,980円。お店によっては新規回線契約で1円になるなど、S690搭載のスマホとしてはずば抜けて安いです。Dimensityの未知感に比べると、1万プラスしてSnapdragonの安心感を求めるユーザーも多いでしょうし、何より、トリプルレンズカメラ、IP57の防水・防塵に加えて、Felicaにも対応するという、全部入りに近い構成でこの価格は、当時でも、現在でもコストパフォーマンスに優れた1台だと考えられます。


かんたんなスペック
Snapdragon690 (2GHzx4、1.7GHzx4)
メインメモリー 4GB
ストレージ 64GB
前面6.5インチ FHD+(2400*1080)液晶
無線LAN 11ac(866Mbps対応)/Bluetooth5.1
1600万画素(メイン)/800万画素(広角レンズ)/200万画素(マクロレンズ)
紋認証センサー、USB type-C端子
NFC搭載、Felica/おサイフケータイ対応
モノラルスピーカー/LDAC、AAC、SBC対応
nanoSIMスロット x1
microSDスロット x1
3900mAhバッテリー
162x 77 x 9.2 mm 201g
Android 11

5G
NR:n3/n28/n77
4G
1/2/3/8/28/40/41
3G
1/2/4/8

見事なまでのソフトバンク縛りとも言える機種で、今後基地局転換を見据えた5Gバンド構成になっているのは、ちょっと驚いたかな。

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なお、主要APNに関しては、他のキャリアでもMVNOは入っていたりするなどもあって、かんたん。
SIMロック解除して楽天SIMを挿したところ、普通にAPNが入ってました。
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全体的な使用感など
まず、遅くはないです。ストレージもUFS接続なのか、eMMC接続で感じるもたつき感があまり感じられないです。そのためか、普通にWebを見るなどのデバイスでなら、特に不自由することはないと思います。
判断が難しいのが、ゲーム系で、S690のスペック侮りがたし。割と、デレステやウマ娘なんかが標準グラフィックでも違和感なく遊べてしまうという凄さです。S780をS845相当のグラフィック程度と前に紹介したと思いますが、ギリギリS835程度のグラフィック性能があってもおかしくないと思います。このクラスでベンチマークはバカバカしいので省略しますが、ポテンシャルそのものは相当高く、価格によって、S765G、S690、Dimensity 800U、S480と4者とも非常に悩ましいスペックではあります。このへんは後述するとして、ちょっとしたゲームはもちろん、プリコネ程度のゲームでも十分遊べるだろうと思います。

背面指紋認証センサーにも仕掛けがあり、触った指に応じてアプリが起動するなど、なかなか凝った機能となっています。
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ぶっちゃけ、これぐらいダイレクトにアプリが起動すると、ちょっと頑張れる気がする。

その他、イヤホンジャックがないので、別途変換アダプターが必要なぐらい。
個人的には、見た目に反して重いという感覚があります。鮮やかなカラーリングゆえ、どうしても手の感覚では持ち上げた時に、「おっ」っという重さを感じますし、残念ながらボディもツルツルなので、個人的にはケースは必須じゃないかなと思います。(ジャンクで買ったので、傷がすごい)


まとめ:堅実であり、遊び心もある、低価格帯には珍しいスマホかも
重さ、チープ感など、一通り残念なところはありますが、それ以外は全く問題ないレベルのミドルエンドモデルとなっており、一昔前のミドルエンドモデルを普段使ってる人であれば、S630あたりからでも十分にその変化に気づくはずです。S665あたりと比べると変化は小さいですが、ゲームをプレイするのであれば、断然3D性能の高いS690のほうが向いています。

現在、ヤフオクで落札出来る代表的なモデルを書いた時期で見てみると
  • S765G Xiaomi Mi 10 Lite 5G(au) 約1.5万程度
  • S690 ZTE Libero 5G(ワイモバイル) 約1万程度
  • Dimensity 800U Xiaomi Redmi Note 9T(SB) 約1.2万程度
案外、性能相応で小刻みに価格が入っており、なかなかに迷いどころではあります。
5,000円上乗せできればS765G搭載スマホは視野に入るのですが、いかんせんそこまで出せないとしても、1万程度で購入可能なこのスマホでも満足出来るぐらいかなとは思います。

今回、これを買ってみて思ったのは、低価格帯でもここ1年ぐらいのモデルであれば、普段使いの勝手はほぼハイエンドスマホと変わらないレベルまで来たなと感じました。
まあ、ゲームをプレイする、それをバックグラウンドで録画するなどを行うとなかなか厳しいところはありますが、そこまですることがなければ、おそらく満足するんじゃないかと。ただ、この境地に行けるのは、なかなか台数を触っていないとわからない感覚であるとは思います。

個人的な意見となりますが、ちょっと古いiPhone8ぐらいのモデルとの2台持ちなどで、最近のゲームプレイなどに使うのに、コストパフォーマンスがいいんじゃないかなとは思います。10万のiPhone13を買うか、1万のLibero 5Gを買って2台持ちするか、これは相当悩むところではあります。


少なくとも、性能面では、安かろう悪かろうな感じはしませんでしたので、あとはチープな外観さえ許容できれば問題ないかと思います。




おしまい

今回は、執筆時には日本未登場となります、FiioのUTWS5をご紹介。

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Aliで買ったせいで、箱がやや潰れてました。これで145ドルするんだぜw
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というわけで、アダプタ経由でAKG N5005を装着。

第二世代のMMCXアダプタのスタンダードか、さすがの完成度
まず、QCC5141ですが、TWS MirroringやaptX Adaptiveに対応した、第2世代のQCCシリーズです。これにより、24bit/96Hzまでの転送が可能になります。まあ、実際にはローエンドのQCC3040でもそこまで変わらないのでしょうけど、BT5.2まで対応していたり、ANCにも対応できるチップであり、今後、採用例も増えていくか、あるいは一足飛びで次の世代へ行くか、微妙なところではあります。
そこに、旭化成のAK4332を両方に搭載。片方ずつ、モノラルDACを搭載することで、QCC内蔵のDACよりクリアな音が期待できます。さらに、UTWS3で搭載されていたTPA6140A2に比べ、もともとTWS向けに開発されているせいか、消費電力がかなり抑えられたことで、よりTWS化に向いた仕様に変化しました。
すでに完成度の高かったUTWS3が「枯れた技術の最終世代」なら、UTWS5は「これからのスタンダードとしてベンチマークとなる世代」と呼ぶにふさわしい完成度だと思います。

やはり今回も気になる接続性、しかし圧巻の音質
今回は、前回から機材が若干変わっています。
接続元は相変わらずXPERIA 1 II、AKG N5005。
今回は前回のUTWS3がもう手元にないものの、以下のモデルで比べてみました。
  • UTWS5(QCC5141) aptX Adaptive接続
  • BT-50 Pro(QCC5125) LDAC接続
  • WF-1000XM4(MT2822S) LDAC接続
  • TM2(QCC3026) aptX TWS+接続
いずれも甲乙つけがたいものの、TM2は少々古い世代、リケーブルという点を加味して、一応ラインナップには入れてあります。
相変わらずのダークホースというべきBT-50 Pro。QCC5125を搭載しながら、LDACで接続出来てしまう謎の仕様(もちろん、24bit/48HzのaptX Adaptiveにも対応)により、DSEE Ultimateの仕様を享受できる環境が整っているという点で、後はAK4332がどれぐらいの味付けをしてくれるか、という点にかかっていると思います。ちなみにFiio Controlはまだイコライザー未対応のため、音量以外いじれないのは注意かもしれません。
あとは、参考でWF-1000XM4。今後LDAC接続できるTWSが増えてくるだろうと言うことで、MT2822Sを搭載したモデルとの比較も行いました。(自宅でやってます)

なお、一応言っておくと、LDAC接続は、今でもCSR8645あたりがベストな接続性だと思います。

音は非常にクリアで、多ドラのイヤホンでも十分にスペックを活かし切るだけの性能はありそうな感じです。それでもって、どんなイヤホンでも無理やり引き上げる感じのあったUTWS3に比べると、圧倒的にイヤホンのスペックが高ければ高いほど、いい音になるという感じです。ただ、個人的にはややドンシャリ寄りになるかなと思ってはいます。キャラクターは似せていますけど、特性までは似ていないのが、ざっと聞いた感想です。

さて、好みかどうかという点で、今回はQudelix-5Kに外れてもらったこともあり、細かい音の作りまでを考えると、UTWS5がトップになります。あくまで出力でなら、という条件付きではありますが、好みの音になっていないのが残念なところ、早くイコライザーを付けてください。
次点では、TM2です。やっぱり、力強く、ストレートにイヤホンの性能を出しているという点で、強みがあります。リケーブル済みなので、その点も加味して、この評価かなと思います。
ハイレベルな争いで、BT-50 ProもLDAC接続なら負けていないです。QCCのアンプが強力になったのか、DSEE Ultimateでアップスケーリングした音をちゃんと聞かせるだけの性能を持っています。中華だからと侮りがたしではあるけど、そもそも5,000円以上してるし、当たり前でしょう。

参考までに、ハード側でもDSEE Ultimateに対応しているWF-1000XM4ですけど、LDAC接続だと本当に細かい音が出ていないだけで、十分すぎる音域の広さはあります。粗探しをしたいなら、N5005を使えばいいけど、普段電車の中とかで使う分には、WF-1000XM4のほうが、音楽に没頭しなくて済む感じはあります。いつかSONYの多ドラTWSイヤホンを期待してしまうんですけど、それが出たら完全にSONYのイヤホンチームは解散させられてしまいそうです。

次に接続性、これは意外とBT-50 ProがLDAC接続で一番健闘していると言っていいでしょう。変な音の乱れもないし、距離が離れると接続が切れるのはともかくとして、範囲が一番短いが、接続性が良いという評価です。次はTWS+のTM2、これは本当に途切れないけど、音の乱れがちょいちょいあるので、この評価としました。前回も2位でしたけど、やっぱり時間経過による新製品にはかなわない感じです。そして、最後がUTWS5となります。これはひとえに96Hzにせず、48Hzだったらもしかすると問題ないのかもしれませんが、一応仮想敵はLDACなわけですから、そこのところは負けてほしくなかったかなという感じです。意外と壁を通すと弱いのねaptX Adaptive。

参考までに、WF-1000XM4も壁を通すと弱いです。BT-50 Proが問題ない壁で、音飛びなどが起こります。この辺は小型故の問題がありそうな気がしますけど、まあ、実用レベルでは困ることはないと思います。

待望のLDAC対応(2023/07/17追記)
ついに、LDAC対応しました。Snapdragon Sound対応のスマホで、最大990Kbpsまで使うことが出来ます。うーん、色々考えることがあるんですけど、aptX Adaptiveとの大きな違いは、ベストエフォートにしたときに、突然音質が変わるaptX Adaptiveに比べて、それを感じさせないけど音は途切れる頻度が高くなるLDACといったところです。有線並とまでは行かないまでも、やっぱり上下の音域ではなんとなく切れている感じがするaptX AdaptiveよりLDACのほうが、音はいいのかなと思ったりします。(DSEE Ultimate込)
あと、FW5でもそうでしたけど、一度音飛びすると、接続し直さないと、延々と音飛びが続く現象、それと、これも前からなような気がするけど、片方のレシーバーのバッテリーが充電されない不具合みたいなもの(どうもペアリングカットされた時点で電源が入ったままになっている感じ)


まとめ、マニアックに満足できる一品。
技適は取ってあるみたいですが、シールが付いていないため、日本では違法電波と扱われます。申請してテスト用途で使うということになりますが、そのへんはこの際無視です。
リケーブルで音の変化を探っていくのが面白い人には、マストアイテムと言っても過言ではないと思います。リケーブル+BTアダプターのほうが当然いい音になるでしょうけど、そこはTWS化できるメリットを十分に享受でき、しかもAKMのDAC入りという点を考慮しても、BTアダプターとも競合できるだけのスペックはあるんじゃないかとは思います。(ただBTアダプタも基本はDACを左右デュアルにしちゃってる感じあるんで、DACの味付け次第にはなると思います)

個人的にはUTWS3を捨てて買うだけの価値はあったなと思います。傾向が似ているだけで、実際の中身は相当違いますから、これはこれで別の流れにある最新モデルと解釈するべきでしょう。もし、使っているスマホがaptX Adaptiveに対応していて、家に眠ってる多ドラのMMCX/2pinイヤホンがある方は、久々にそのパフォーマンスを受けてみるのもいいかもしれません。



おしまい

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