あるさんのレビューblog

買ったものをレビューするページです。 読み物blogは「日常のblog」よりどうぞ。

カテゴリ: 商品購入レビュー

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運良く買えちった。

というわけで、新生?AKGの自信作、N5 Hybridです。
いやあ、久々のコンシューマー向け新作モデルということで、皆さんの期待も割と高めだったと思うんですけどね。

今回は、そんなN5 Hybridに関して、ビューをしたいと思います。書いていきましよう。

接続時のトラップ、ドングルか、Bluetoothか、
まず、これは僕一人だけ起きた事象だと思って書きますけど、最初、Bluetoothのペアリングが一切出来ない状態になりました。
左側のイヤホンを2回叩くとモード切り替えと書いてあったんですけど、実際にはANCのON/OFFだけで、このペアリングモードに行き着かない状態となりました。

それじゃあ、スマホにドングルを挿したらどうなる?というと、これでもドングルとペアリング出来ていない。つまり、イヤホン側はBluetoothモードであって、ドングル側はあまり関係ないのかなと思いました。が、ドングルにもボタンがあって、そこを2回押すとBluetoothモードに切り替わると書いてあるんですね。で、2回押してみたところ、ようやく新しいデバイスにN5 Hybridという文字が出てきました。ま、とりあえずはこれでいいのですが、ここでもう一つトラップ。なんか、通話は出来るけど、メディア音声は出せないという謎の現象。これに関しては、スマホ側を再起動したあとに、メディアの再生をONに出来るようになりました。

...2024年のモデルなんですよね。ペアリングすらこんなに面倒なモデル、1000円TWSイヤホンでもないと思う。


LDAC接続には専用アプリが必要、しかし、LDACの受信感度は...
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AKGのアプリがあります。僕はN400を持っていたので、そのまま使えてますけど、この中にあるミュージックの「ハイレゾオーディオ」をONにしないと、LDACでは使えません。これはSONYでもWF-1000XM4/5などでおなじみなので、特にこれといって問題になるようなことはないと思います。ちなみに、即ファームウェアのアップデートがありました。

で、肝心のLDAC受信感度ですが、例えばメルカリの通知があったときに、スマートバンドに電波を飛ばすと思うんですけど、そういうときに途切れ途切れになります。すでにノウハウのあるWF-1000XM5やSnapdragon Audioを流用したFiio FW5とは違い、ゼロベースでLDACにつなげてるという点では評価出来ますが、SOUNDPEATSのOpera05よりも接続性は悪い感じがします。チューニング不足なのか、それともそういう仕様なのか、まだ判断はしかねる状態ですね。


ちなみにドングル接続。こちらは、USB DAC扱いとなり、Android上の表示が有線ヘッドホンになるという珍現象が起こります。が、安定性という点においては圧倒的にこちらが上です。さらに、LC3plusで固定となるため、低遅延接続が可能となり、シャニソンで確認する限り、ほぼ1.0ぐらいのタイミング調節でプレイが十分可能という感じです。
ドングルで接続すると、なぜか出力される音が変わってくるという不思議な状況になります。これについては後述。

軸なしイヤーピースゆえの受難、純正で対応出来ない人には、ある程度やむなしな選択肢もあるが...
イヤーピースなんですけど、かなり耳の浅い部分までしか入らない、しかもスピーカーノズルが短く、純正イヤーピースだとLサイズでも、耳の穴にしっかりと入った感覚がないんですね。で、これはケースの問題なんですけど、純正イヤーピース以外の、いや、後述する問題で、そもそも純正イヤーピースでも、ケース内でイヤホン本体が浮く状態が起こるみたいなんですね。
そうなると、TWS向けイヤーピースでも、AirPods Proあたりで使えそうな、軸より傘のほうが長いタイプのイヤーピースじゃないと、ANCの効果すら得られない状態となります。
最初、SpinfitのCP1025のMLサイズあたりでごまかせるかと思ったんですけど、思った以上に耳にフィットしない。例えば、COREIRぐらいの軸の長さがあって、AKG N5005ぐらいのノズルの長さがあれば、耳の奥に入るので、Mサイズで問題ないのですが、N5 Hybridはそこんところがイヤホンユニットに直付けされてるんじゃないかってぐらいに近くて短い。だからMLじゃなくてLを買い直そうとも思ったんですけど、一か八か、OmniのXLサイズを買い、軸を2/3ぐらいに短くすれば、ケースに入るだろうと思って、やったのが下の写真。

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つまり、これぐらい傘が大きくないと、僕の耳では、ANCの効果が100%享受できないということなんです。
N5005もその人の耳の形で音が大きく変わると言われていましたが、今回も似たような問題が起きてます。それでも、あれはまだノズルが長かったから、イヤーピースでごまかせた感じはしますが、こちらは、本当に耳の形を調べて作ってる?って思うところがあります。ハーマンなのかAKGなのかSamsungなのかわかりませんけど、これ、真面目に形状テストしてますか?それぐらい違和感ありますね。

定期的な通信のせいで...無駄にbluetooth接続したままになるケース
そうして乗り越えた先に使い始めたわけですけど、どうも通話してると、通話出力がN5 Hybridって表示になっています。ケースに入れてるのに、N5 Hybridに接続されているという謎。そして、Qi充電をし始めると、突然接続される謎。多分Androidの機能で、Bluetoothデバイスと通信して、バッテリー残量を読む機能があるんですけど、そのトリガーになってるのが、デバイスの起動だったりするはずなので、これはケースの中で、マグネット式接続による給電ををしてるんですけど、このマグネットとしっかりくっついてても、イヤホン自体が起動している感じがします。これ、最初はイヤーピースを変えてたからかなと思ったんですけど、純正のSサイズで試しても、しょっちゅう、しかも充電せずとも接続してるという謎。もうわけがわからないよ。
というわけで、とりあえず対策したのが、下の写真。
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1mmの両面テープを微妙に重なるように貼って、完全にイヤホンを固定するようにしました。というか、これぐらいしか浮かばなくて、最初は3mmぐらいの耐震シールをカットして入れてみたんですけど、3mmだとフタが閉まらないんですよね。結局こうなったという感じです。イヤーピースを変えて、こうなっちゃったなら別にしょうがないかなと思うんですけど、純正のイヤーピースで同じ現象が起きてて、こうするとフタを開けない限りは起動しないようになった、ということは、これはそもそも不良なのか、それとも設計の時点で問題がわからなかったのか、良くわからないです。ただ、設計ミスだとしたら、なぜ気づかない?ってなるんですけどね。

LC3plusドングルの力で、音質がパワーアップ
とりあえず、アプリでイコライザはオフにした状態です。
これもなんか変な現象なんですけど、LDAC接続、音質重視の990kbpsで再生してても、AACで再生してても、妙に低音が強め。その割に高音が詰まってるような印象。N400では残っていたAKGっぽい味付けである、抜けるような高音と中音域の厚みみたいなのが、薄っぺらい感じです。スペックお化けのFW5やOpera05あたりに音で負けるのは仕方ない、でも同じ価格帯のWF-1000XM5に比べると、なんか物足りない。真似して失敗してる感じの味付けなんですよね。いや、流石に水準は高いので、1万ぐらいの8mmダイナミック1発とかよりは全然音はいいんだけど、迫力が足りない。最初ANCのせいかなとも思ったんですけど、特徴が変わるわけでもないので、イヤホン内蔵のBluetoothチップのDACがダメなのか、それともチューニングがまだ進んでいないのかなって思ってました。
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というわけで、このドングルの出番です。
これ自体は先程も書いた通り、USB DAC扱いとなり、LC3plusで固定となります。非常に煩わしいと評判ですけど、これをオーディオソース側に接続することで、今まで出てなかった高音域が急にキレイに鳴り出すんですよね。あと、ぼやけてた細かいリズムがしっかり聞こえてくる。ダイナミック1発でこんなに幅広く音が出せるのかとちょっと驚き。AKGらしさがようやく発揮される感じです。だから、イヤホン自体のポテンシャルは相当高いんです。LDACでは活かしきれてないけど、LC3plusでは最適化されたように本性を現す感じがします。とはいえ、モニタライクな感じではなく、やや低音域に加工の入った感じの音で、XM4(モニタライク)とXM5(やや低音寄り)のどっちに似てるかといえば、XM5になるかなと思います。LDACとLC3で、限りなく同じ傾向に出来てるXM5の完成度って、やっぱり高いんですね。
将来的に、イヤホン側でもLC3に対応するため、やや音質は落ちるものの、LC3対応のスマホとの接続が手軽に出来る環境なら、そっちでも接続の安定性は変わらないんじゃないかなと思っています。ドングルはハイレゾワイヤレスを安定して聞くためのギミックというところに落ち着いてしまうと思うのですが、LDAC信者としては、LC3plusがOSレベルで実装されたら、間違いなくこっちに移行するなって思わせるほどに、とにかく安定接続してるのはいいと思いますね。LDACが10年近く掛けて、ようやくそこそこの安定接続を得てきたのに、それを2年そこらの新興コーデックに並ばれてしまう、なんか、考えさせられますね。


ちなみにANCですけど、性能そのものはおそらく高いです。「おそらく」なのは、前述のイヤーピース問題で、ANCの効果が左右されるほど、イヤーピースに選択肢の幅が少ない。だけどサードパーティ製が増えると思えない。ゆえ、メーカーがMLサイズやXLサイズなどを用意する必要がある。純正イヤーピースで耳にフィットする人はいいですけど、そうじゃ無い人で、イヤーピース求道者じゃない限りは、ANCはそこそこの価格のNCレベルに落ち着いちゃうのかなと思います。
ガジェット側の人間としては、環境が整って、初めて効果を発揮する機能であれば、8割ぐらいの人間に合う環境を用意出来ないとダメじゃないかなと思うんですが、残念ながらN5 Hybridはマイナーもマイナーです。メーカーが環境を整えないとダメなほうです。そういうところでマイナスが付いちゃうのは、もったいないですね。

USB DAC認識ゆえに改善が必要な、曲間の音切れ
そうは言っても、USB DACなんです。DACドングルでは特有となっている、曲間の音切れは、当然のように起こります。知らない方のために説明すると、曲と曲の間に、信号が途切れる時間が僅かに出来るんですけど、そこで一度接続が途切れるため、次の曲の頭の1秒程度が鳴らないという問題があります。これの場合は、通信も入っているため、そのラグみたいなものも含まれるとは思うんですけど、これはなんとかならないかなっていう箇所です。毎回起きるし、その出だしの1秒って、曲を聞く上で、すごく重要なんですよ。
あと、ドングル特有の問題として、10曲ぐらいに1回、再生してるけど音が出ないで、頭戻しすると、再生し始めるという現象がしばしば起こります。この時は曲は頭から流れるんですけど、ドングル側もチューニング不足は否めないかなと思います。
ちなみにこれを書いている時点で、ドングルのアップデートが始まりました。(Ver.3.8)安定性の向上だそうです。

まとめ、粗が目立つが、LC3plusという現時点で唯一の武器をどう評価するか?
バッテリー消費は、LDAC、ANCで大体1時間で15%、ドングル、ANCで大体1時間12%ぐらい。ただ、ドングル側もスマホの電源供給が必要なので、その点のトレードオフなレベルだと思います。スペック上では、ドングル接続のほうが消費電力が大きいはずなんですけど、やっぱり1回じゃそこまで取りきれてないのかな。参考値としてください。

あと、これも気になる点ですけど、アップデートはアプリ経由でしか出来ないんでしょうかね。今のところ、AKGのコンパニオンアプリでしか出来ないみたいで、WindowsやMacOSなどは考慮されていません。でも、マニュアルのドングル接続は、主にPCを主体としている。ドングルのアップデートプログラムぐらい用意してもいいと思います。


レビュー書いてる時に色々いじくってるわけですけど、iPhone15などのApple製品で、ハイレゾストリーミングや、低遅延ゲームなどをプレイする人には、かなりいい選択肢なのかな。Androidだと、そこにLDACという手軽なハイレゾコーデックがあるので、ドングルを挿してまでいい音、接続性を考慮するなら、別のLDAC対応TWSイヤホンのほうが、音的にもいいのではないかと思います。FW5を毎度手放しては、買ってしまうのは、TWSイヤホンだけど、同じ価格帯の有線イヤホンとほとんど変わらない音を、LDACで出力出来るから、という理由なんです。(4度目もありそう)
そこんところいくと、38500円にしては、完成度がまだまだ低い気がしますし、究極的にはLDACでもLC3plusでも同じ音が出るぐらいのチューニングをして欲しいんですよね。用途によって使い分けをするほどの必要性が出てくるなら、もうドングルつけっぱなしでもいいやと思ったりしちゃいます。LDACのチューニングを今後やるのかどうか。
この製品のウリは、LC3plus接続で、小型ドングルが付いていて、それを1ケースに収めて使える。でも、耳にイヤホンを入れて、スマホのUSB-Cにドングルを差すという、簡単だけど毎回やりたくない動作をどう考えるか。iPhone15ならMagSafeで解決出来る。けど、AndroidはすべてがQi対応ではない。ならばオーディオ分岐ケーブルにドングルを付けっぱにすればいいか、というと、今度は分岐ケーブルがちゃんと給電かつ充電出来るかって話になるんですよね。
禅問答みたいな状況になるから、最終的にはドングルを毎回付けることが許容範囲かどうかという感じですね。
書いてて思いましたけど、ハイレゾ対応のUSB DACって認識なら、理屈の上ではS835とかの時代の小型スマホを、ハイレゾプレーヤーとすることも可能ですよね。そういう可能性もあると考えれば、価値は出てくるのかな。

そうねぇ、ターゲットなぁ。WF-1000XM5とAirPods Proよりちょっと上のお客様なんでしょうけど、僕が体験したことを考えると、正直AKGの看板じゃなかったら即メルカリなレベルかなって思うんですよね。JBLの某モデルの流用というのも、あながち間違いじゃないと思うし、AKG側のチューニングに、最新のギミックを合わせて、いい音を聞いて欲しいって思いは伝わるんです。でも、つまらないところでマイナス面が多い。これに尽きます。今の段階で、ギミックに魅力を感じない限り、そしてギミックを使っていこうと思わない限り、SOUNDPEATSあたりのハイエンドTWSイヤホンのほうが満足度は高い。
残念だけど、僕が欲しかったのは、最新世代にブラッシュアップされたN400であって、N5 hybridは、その微妙な音のチューニングと、Bluetooth接続での音の平坦さが大多数の人には伝わってしまう。ドングルまで興味がない限り、真価は見えない。だから、もったいないと思います。ハーマンが各AVメディアにレビューを書いてもらった環境は、メーカーが設定しないと出てこない環境であり、そのレビューを少なからず読んで買った人が、Bluetoothでしか使わないのであれば、魅力が見えない。だから、いっそドングルをメインの使い方としてアピールすればよかったのになって思います。僕はLDAC対応だったから買いました。ドングルは嬉しい副産物でしたけど、それに気づくまで時間がかかった。それを、買って、最初に開けたときに体感したかった。これが結論です。

なんだろね、いい製品だけど、いいと気づくまで使わないとダメな製品ってのは、結果としてダメなんだろうという話でした。

----ここまでがぷちレビューの範囲----

結局、現時点(4.1)では、使えるポテンシャルまでファームが追いつかないという、かなりきつい現実を突きつけられる形で、売却となりました。
LDACでの接続は案外安定しているんですが、ドングルを使ったLC3plusの接続が、ファームアップでひどくなった気がしますね。例えば、イヤホンをBluetoothで接続した状態から、ドングルへ切り替えると、表示上ではドングル接続になるのですが、マイクの使用などの関係で、Bluetooth接続は維持されていて、ドングルで接続が切れると、突然そちらに音が流れる、もしくは本体スピーカーから音が出る。あとは、3.8で出来ていた、ドングルへの再接続が、4.1ではまず成功しなくなっていることも気になる点です。これはどうしてそうなるのか、全くわからないんですよね。でも表示上はドングル接続になっているんです。したがって、ドングルとイヤホンでの通信が出来ないということになるんですけど、出力をBluetoothに切り替えると、イヤホン側からLDAC接続が出来る。ドングルを差し直すと、やはりドングルへ接続しているんですけど、やはり切れたら復帰しない。これがトドメになりましたね。
ちなみに、Hiby MusicのUSB DACモードで使っていると、若干動作が変化するんですが、逆にドングルがささっている場合、そちらからしか音が出ないため、ドングル接続ができなくなったら最後。ドングルの差し直しが必要になります。とにかく、ドングルを使うことが不便。ちなみにN9ではこんなことが起こらない。これが更に拍車を掛けてますね。

LDAC接続は、非常に優秀なんです。でも、それだと一番使いたいギミックが全く使えないってことになり、意味がないんですね。真面目な話、毎度出てくるFiioのFW5のほうが、よほど接続性が高くて、音もいいんです。
思うに、TWSっていうのは、もうリケーブルも出来ないし、アンプを通すことも出来ないから、いかに作り込むかという点に当たると思うんです。EarFunとかSOUNDPEATSとかは、開発ラインがいくつもあって、インフルエンサーにばらまける体力がある。その反響を受けて、また開発ラインが別のものを開発する。良く言えば好循環。悪く言えば、フィードバックによるデバック作業を繰り返しているようなものです。

ハーマンがSamsung傘下になっても、AKG製品の味付けが変わらないというのは当たり前であるけど、ハーマンのブランドにはJBLもある。AKGは業務用、JBLはコンシューマ用と明確なラインがあり、Samsungが使うAKGという言葉は、AKGチューニングであって、AKGは開発にはかかわらない。だから、JBLの某モデルのAKG版という見方をされてしまっても、それはしょうがないし、何より開発する体力が、ハーマングループにはほとんどない。だから、業務用のAKGは、粛々とバージョンアップを繰り返すしかない。結果、このAKG N5 Hybridは、TWSイヤホンでは話題にはあげられるけど、ギミックの面白さを考えると、本当はもっと売れてもいいはずなんです。先にも書きましたけど、販路を縮めて、「ほらやっぱり売れなかったでしょ?」っていう答えありきで作ってる気がしますけどね。

結局、手放した大きな理由は、LC3+に大きなアドバンテージがあったはずなのに、1回のファーム更新でそれが猛烈に不安定になってしまったこと、それと、多分ファームの作り込みをもうしないだろうという考え方の問題ですね。ファームのアップデートで、イヤホン接続精度の落ちるイヤホンなんて、大真面目に大手のメーカーがやることではない。それを、売りにしているLC3+のほうだけ。LDACはむしろ上がっている。じゃあ、Hibridではなく、N5単体で売ればいいのにとも思います。

JBL Live Beam 3が発売されて、そこそこ好評です。これをベースにした後継機が出ることを期待したいところではあるんですが、もうないと思ってます。

最後はちょっとネガティブでしたけど、素性やギミックはいいものなんです。それをモノに出来ない開発側が、ユーザーに最高の環境を提供出来ない、この点が、AKG N5 Hybridの残念な点だと思います。


おしまい

SONY XPERIA 5 III XQ-BQ42の実機レビューです。
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現時点で、最後の1シリーズのコンパクトモデル
購入した理由に関しては、XPERIA 5シリーズで、1シリーズとほぼ同等のスペックを持ったモデルの最終版。このあとのIVやVは、1シリーズとはカメラの構成が異なっているので、厳密にハイエンドタイプの5はこのIIIまでとなる見込みです。物理SIM2枚も、このモデルまでですね。
あとは、借り物だったので今までレビューしてこなかったんですけど、SB版のXPERIA 5 IIIの返却期限が1年を切っているため、それも見越しての購入です。ゲームが大容量化するにつれて、128GBではゲーム容量に完全に圧迫されることもあります。いずれにしても、SB版残価が68000円に対して、税込み49500円で新品が買えるのも、大きな後押しになったかなとも思います。

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かんたんなスペック
Snapdragon 888 
メインメモリー 8GB
ストレージ 256GB
6.1インチ AMOLED FHD+(2520*1080)液晶/リフレッシュレート最大120Hz
無線LAN 11ax(2404Mbps対応)/Bluetooth5.2
1220万画素(超広角レンズ)/1220万画素(広角レンズ)/1220万画素(望遠レンズ)/800万画素(画面側フロントレンズ)
電源ボタン兼指紋認証センサー、USB type-C端子
NFC搭載(Type-A/B/F)、Felica対応
ステレオスピーカー/LDAC、aptX Adaptive対応/イヤホンジャックあり
nanoSIMスロット x2(DSDV可能)
microSDスロット
防水(IPX5/IPX8)、防塵(IP6X)
4500mAhバッテリー
157x 68 x 8.2 mm 168g
Android 13

5G
n3,n28,n77,n78,n79
4G
Band1,3,4,5,7,8,12,13,17,18,19,21,26,28,38,39,40,41,42
3G
Band1,5,6,8,19
(バンドに関しては公式より転載しています。)

世代的には、公開時点で2世代前となるものの、S888を搭載、かつAndroidのバージョンも13まで上がっているので、実用ベースではまったく問題ないです。


サイズ感、使用感など

まずゲームですが、以下の動作は確認済みです
(2024/03/24現在・インストールおよび動作確認用垢にて起動まで確認)
アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージ
アイドルマスターシャイニーカラーズ(enza版/アプリ版)
アイドルマスターシャイニーカラーズ Song for Prism
マギアレコード
プリンセスコネクト Re:Dive
IDOLY PRIDE
ウマ娘 プリティーダービー
ときめきアイドル(オフライン版)

S888なので、余裕はあります。もっとも、この中で一番スペックを要求されるシャニソンに関しては、MVで微妙にカクカクする場面もあります。まあ、やむなし。
現状、XPERIA 1 Vがメインスマホであるため、このスマホでのゲームプレイは、ごく一部にとどまります。それでも、上記のゲームだけで40GB程度の消費はどうなのかと思いますけどね。

動作に関しては、まずもっさりする場面がないです。2世代前でもハイエンド。例えば、Xiaomi 13Tのようなスペック上、同等モデルとされるものと比較しても、見劣りはしないです。加えて、ほぼピュアAndroidのため、仮想メモリなどでごまかしをしない姿勢は評価出来ます。で、Android 13でサポートが止まってしまう可能性が高い。非公式ではあるものの、14へのアップデートも予定されているらしい、ぐらいの話しか聞かないので、果たしてどうなることやら。とりあえず、Android 13でもXPERIA 1 Vとソフトウェア上の使い勝手はほぼ変わらないので、その点では、SBのXPERIA 5 IIIよりはいいとも思えます。

物理SIMが2枚入るラストモデルになっていて、PovoとLinksmateの2枚挿し。Linksmateは常時ゲームをプレイするには、不自由がない程度の回線速度なので、何らかの形でPovoを使う場合にのみ切り替えとしています。ただ、その構成であっても、基本はXPERIA 1 Vに対してのバックアップであり、遠出するようなときに持ち歩くレベルなので、困ることはないです。それでも、SB版XPERIA  5 IIIよりは自由が利くようになってます。キャリア版はこの世代まで、キャリアバンドのみをサポートしていただけなので、SB版でPovoを使うには結構不自由があったんですけど、SIMフリー版はその辺をひっくるめて解決出来るのが大きいですね。

そして、サイズ感。こればっかりは、1より5のほうが好みではあるんですけど、1の情報量が若干過剰、5だとやや不足という感じが否めないです。液晶比率が21:9という点は、メリットでもあり、デメリットでもある。ゆえ、買ったあとに、Libero 5G IIIを買い直そうか迷うところです。(19.5:9の6.67インチは非常に快適だった。)それでも、6.1インチあるため、使うに不便はないはずです。
加えて、168gとハイエンドモデルとしては比較的軽いこともあるので、通話での負担がかなり軽い点もいい感じがします。もっとも、通話だけに関して言えば、確実にガラケーのほうが楽なので、ヘビーな通話をする人は、別途ガラケーを用意したほうがいいと思います。
XPERIA 5 IIIはボディが、かつてのCompact系に迫る横幅のため、ホールド感がいいことがポイントです。ホールド感がいいけど、ちょっと危ない感じがする。XPERIA 5 IVで通話したときにしっかり握れるのが重要だと思ってましたけど、こっちは丸みがあって、それがいいと思えるか、それともかくばったほうがいいのか。こればっかりは好みですね。


まとめ、新品なら満足感は高いが...Android OSのアップデートはどこまで行けるか

XPERIA 1シリーズがハイエンドの塊であり、SONYの技術の結晶ならば、XPERIA 5シリーズはどこかハイエンドだけどカジュアルさを捨ててないところが、良さであり悪さという感じでした。ただ、IIIまでは筐体が異なるだけで、ハイエンドをそのまま凝縮した感じだったわけで、そこを実用ベースに舵を切り、IVやVのような、スペックはハイエンドだけど、やや犠牲にするものが増えていくモデルへと変わっていっています。噂レベルでは、5の後継モデルはないかもと言われていますが、本当のところ、このモデルをなくすと、著しくスペックが落ちる10シリーズの強化、まあ、当初は1と10しかラインナップになかったし、日本市場にはACEシリーズも投入しているので、それも出来るとは思います。10 IVを使ってから5 IVに切り替えた人間としては、10 IVのサイズで5 IVの性能だったらとも思ったこともあり、いずれ5シリーズはネタ切れになるだろうとも思っています。現に5 Vはコストダウンを狙ったが、SoCやカメラに対してのこだわりがあったため、コスト高になってしまった悪い例だと思います。

で、そんなことを色々書いていますけど、性能としては十分であることは変わりないので、その点を考慮すると、5 IVや5 Vなんかも価格が下がりきったあとに購入するというのはありです。5 IVはちょっとどうかなとは思いますけど、5 Vは開き直れば、検討してもいい気はします。
じゃあ、今回買った5 IIIはどうなの?というと、正直なところ賞味期限はギリギリですが、コンパクトハイエンドの生き残りで、物理SIMが2枚入るところに、検討する余地はあると思います。あとは、49500円という価格のインパクトが強かったですね。5 IIの時も最終的に6万ぐらいしてましたから、5 IIIの新品が49500円は、異様なほど破格です。その値段だから購入するという理由付けで、満足出来る性能はあります。S695、S778Gだから、5万はちょっと手を出しにくいという人にはオススメ出来ます。ゲームプレイが多いけど、5万しか予算がないし、回線をMNPしたくないとか、よほど条件を絞ってるひとなら、まず満足出来るかな。
あとは、Androidのアップデートが13までなのか?という点。13だから悪いわけでもなく、14になって変わったか?と言われると、そういうことはないのですが、スペック上可能なアップデートが途中で打ち切られるのは、あまりいいことではないと思っています。ただ、SONYが5 IIIを捨て値に近い価格で売っているということは、そういうことでしょ?って考えるのが妥当です。自分としては問題ないが、いざ人に進められるかというのは、ちょっと考えるところです。とはいえ、適切じゃないかもしれないですけど、Androidのアップデートが云々なんて騒ぐようなギーグ層と違って、個々のメーカーについているファンは、そこを気にするような人は少ないのかなとも。

ちなみに、中古市場でもまだ4万弱ぐらいでの取引がされているようで、ショップによっては、新品SIMフリー版より高い値段で売られているところもあります。個人的にキャリア版を安価で買う場合、5 IV以降のモデルじゃないとeSIMに対応せず、SIM1スロットでどうにかなる人向けです。あと、どうしても5 IIIは各キャリアバンドのみサポートというのが、一つ問題になるかなとも思います。買うなとはいいませんが、買うならSIMフリー版を探して、入手が出来ないなら別の端末を検討したほうがいいです。高負荷かからない程度のハイエンドを使いたいなら、5 IVのほうが実用ベースで使えます。

正直なところ、思い入れが強くない限り、ハイエンドとはいえ2世代前のスマホを新品で買って喜ぶというのは、僕も貴重な経験したなって思います。良くも悪くも、これがロマンの塊感ですね。



おしまい

今回は、謎に買ってしまったドコモ向けのガラケーである、KY-42Cのご紹介。

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2012年ぐらいのオタクのガラケーって感じですけど、紛れもなく今使ってるガラケーです。

かんたんな動機
発端は、ちょい前に買ったF-03Lを使い始めたことにあります。それまでガラケーといえば、僕の中ではSimplyだけしか使ってなかったのですが、ついに天寿を全うしたようで、壊れました。そういうわけでヤフオクで2000円ぐらいで利用制限△のを1台買ったんですけど、ぶっちゃけmicroUSBであり、そこに防水のフタがついていること、ややもっさりな動作、そして音質の悪さに驚きました。
それもそのはず、最近のスマホって、基本VoLTE(HD+)が搭載されていて、よほどのことがない限りかなりの音質で通話が出来るんです。F-03Lは過渡期のガラケーだったこともあり、良く出来てたのですが、その通話音質の悪さがどうにも気に入らなかったというわけです。
ちなみに、Simplyも実はもう1台買ってるんですけど、WiFiがないということで、バックでなにか通信をしていた場合に、パケット代金が変に上がるんじゃないかと思ったのと、男子が赤いガラケーを使ってるのはどうなのよ?別に3倍音が良く聞こえるわけでもないのにと思ったので、もういいや感です。というか、メルカリで捨て値過ぎて買ってしまっただけで、使う予定は多分ないと思います。

で、調べていくうちに、KY-42Cの存在に行き着くんですが、単純に安価で手に入るガラケーの最終進化型として、買ってしまおうと思ったわけです。鬼の36回白ロム購入。まあ、結局元が18000円弱なので、どっかで一括支払いをするということでいいのかなと思っています。
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USBポートは最近流行りのマグネット接着式の充電ケーブルでやっています。あんまりカバーを傷つけるのはなんとなく嫌なので、こうしてます。
最初、Qiのアダプタを入れられないか?と考えたんですけど、ケーブルを折り曲げてしまうことに怖さを感じて断念しました。

海外では出ているけど...MediaTek製SoC搭載のガラケー
まあ、今回はVoLTE(HD+)が絶対条件だったので、これになったのですが、F-41Cも比較対象に上げていた一台ではありました。理由は言わずもがな、USB type-Cでの充電です。ただ、大きな問題として、カバーをわざわざ開けて充電するということにどうしてもめんどくささを感じるのと、対応クレードルがヤフオクやメルカリで万するというところで、もう諦めてしまったんですよね。
ちなみにKY-42Cにもクレードルの存在はありますが、そちらは単純にUSB type-Cポートがついてるだけなので、わざわざ買うほどのものでもないかなと思いました。
個人的に気になっているのは+メッセージの通知がないことです。これって結構重要なこと、というか、強制的に+メッセージを使っていることがわからない人が多すぎて、SMSなのか+メッセージなのかで送受信が出来ないということが結構あったりします。だからこんなわけわからんガラパゴス規格を作る必要なかったのにと心から思いますね。(ちなみに、+メッセージは他の端末に自分の電話番号を登録しておくと、受信だけ出来るようになるという謎仕様)

スペック表を見てまず度肝を抜かれたのが、Helio P22搭載であることです。4コアのうち、3コアを使っているということですが、2GHzのガラケーというとんでもないスペックだなと思いました。実際、Andorid 10にアップデートされているものの、かなりサクサク操作できるという点で、悪くはないと思います。ブラウザがサクサク開くのは、なんか感動すら覚えますね。メモリ1GBにストレージ8GBは、どうせアプリなんぞ入れないのでいいですし、microSDカードも、最大でHCの32GBまでに押さえられています。多分XCでも読むとは思うんですが、ガラケーにそんな容量のSDカードはいらないだろと思って、電話帳のインポートと自作着うたのデータディスクに使っています。MP3が着メロに出来るガラケーが出るとは思ってませんでしたね。

必要かどうかはわかりませんけど、WiFi搭載。そしてテザリング機能もあります。さらにBluetoothも搭載。こっちはマイク需要もあり、VoLTE(HD+)と合わせて結構使えそうです。またワイドFM対応のFMチューナーを搭載。ケーブルをアンテナ代わりにするということで、基本はイヤホンケーブルとのセットで使う感じになるのかなと思います。ちなみに、本体スピーカーで、普通のUSBケーブルを挿して聞くことも出来ます。カメラは810万画素。メモ程度にどうぞ。

バッテリーですが、大容量とは行かないまでも、1500mAhあるんで、大体月曜の朝に100%で、金曜の夜に42%でした。ここは、死ぬほど電池のもつSimplyに負けるところです。あれは20日ぐらい電池切れなかったですからね。
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マゼンタにDIGNOロゴはちょっとおもしろい。

で、肝心の音質はどうなのよ?
通話音質に関しては、VoLTE(HD+)同士ではかなりクリアな会話が出来ます。案外、相手がVoLTEでも十分にキレイに聞こえる印象がありますね。F-03LのVoLTEとは何だったのか。
僕のSIMは、ドコモの5Gギガホのため、4G以下に落ちることはないのですが、それがいい方向に向いている感じがしますね。irumoとかでも、多分5G/4Gとかで使えるため、問題はなさそうです。
ちなみに、ケータイプランを進められたのですが、SIMの交換と、4G/3Gでの通信に戻ってしまうため、今回は白ロムで買ってます。というより、昔と違ってガラケーは、バラマキ対象外になってしまっているので、どうしようもない感じがしますね。まあ、そのための機能制限と安価なんでしょうけどね。

まとめ
通話するには最高の環境になるが、受話器需要にしか応えられないもどかしさ

ちょっと見直したというか、面白い発見だったのですが、たしかに音声通話って、ビジネス用途か、実家への連絡ぐらいしかしないんですよね。だから、それ相応に音が良ければ、それでいいというのがあります。で、妹に連絡するときはスマホでLINE通話してるんだから、世話ないって話です。
使っていて思ったのは、ガラケーってまだ可能性があるんじゃないかと思うところです。いや、もちろんフリップ型スマホでもいいんでしょうけど、物理ボタンの安心感が絶対的に違いますよね。このあたりが、今のスマホにはない良さなんでしょうね。テルルの折りたたみスマホが売れてるっていう話も分かる気がします。
強いて言えば、Gmailアプリの標準搭載をお願いしたいところかなと思います。僕みたいにキャリアメールとGmailで使い分けをしている人で、今回PCメールにGmailを割り当てることが出来なかったんですね。もうその辺は、キャリアメールもGmailも使えるようにしておくべきじゃないかと思ったりします。
あとはバッテリーですかね。ガラケーのピーク時は、たしかに20日ぐらい持つ端末があったわけですけど、バランスを考えると、これ以上重く出来ないというのは、理解出来るので、う~ん、どうしたものかと言ったところです。
究極的には、Simplyの新型を作って、2500mAhぐらいのバッテリーを積めば、あるいはという可能性ですね。行けるでしょとも思うんですけどね。150gぐらいになっちゃうんだろうなぁ。

とりあえず、通話端末として非常に優秀なので、これで十分な人もいると思います。機能を分散させることで、既存の使い方にも変化が出てくると思うので、その辺を面白いと捉えることができれば、いいかもしれないです。値段もそこそこなので、通話メインの人にはぜひオススメしたい1台です。


おしまい



今回は、UQ mobileが2023/12/26まで投げ売りしているであろう、Xiaomi 13Tをレビューします。

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初日から分割だけど9840円。ミドルエンドとしては性能破格...か?
う~ん、なんでしょうねこれ。返却じゃなくて分割強制で購入です。
個人的には、過去のXiaomi 11Tあたりがやたら売れ残ってたこともあり、あとは27日のスマホ割引規制改正によるものを考えると、少しでも在庫が減らしたいという側面、それと、定価が74,800円であり、44,000円引きだと微妙に高い?こともあり、今後目玉に出来ないのかなと考えたのではないかと思われます。(特別値引的な適当な理由付けの値引きは無理なのかな?)
なお、若干価格は高かったものの、14,800円でGALAXY S22がやはり分割ながら売られていたことも考えると、今後、UQでは純粋な新型機が登場せず、auの売れ残り機と廉価帯モデルだけになってしまう可能性もあり、あとは、個人的に高いSBの料金を少しでも削りたいので、UQに乗り換えという感じですね。SBはおそらくブラックになってると思います。

この機種の最大の特徴は、ミドルエンドでありながら、S8Gen1並のAntutuスコアを出すというMediaTekのDimensity 8200-Ultraを搭載していることにあります。総合的にスコアが高いため、快適な動作は約束されていますが、一方で3Dは、S8Gen1対比で約半分のスコアしか出ないというところに、今後ビッグタイトルが出た時の動作に不安が残る気がしています。
しかし、メモリ8GB、ストレージ256GBなんて数字を普通に見られるようになったのは、ちょっと感慨深いです。お前はXPERIA 5系で見てるだろうと言われそうですけど、ハイエンドモデルなので低いぐらいなんですよね。だけど、これはミドルエンド。あくまでもガンダムに対するジムである存在です。その世界で、このスペックは頭がいい意味でおかしいとも捉えられます。

かんたんなスペック
Dimensity 8200 Ultra(3.1GHzx1、3.0GHzx3、2.0GHzx4)
メインメモリー 8GB(LPDDR5)※仮想メモリ5GBまで拡張可能
ストレージ 256GB UFS3.1
6.7インチ AMOLED (2712×1,220) 液晶/リフレッシュレート最大144Hz(可変のため固定不可)
無線LAN 11ax(2404Mbps対応)/Bluetooth5.4
5000万画素(メイン)/1200万画素(超広角レンズ)/5000万画素(望遠)/2000万画素(フロントレンズ)
液晶画面内指紋認証センサー、USB type-C端子
NFC搭載(Felicaが利用可能)
ステレオスピーカー/LDAC、LHDC、AAC、SBC対応/イヤホンジャックあり
nanoSIMスロット x1、eSIM x1(DSDV、5G対応)
防水、防塵(IP68)
5000mAhバッテリー(67W 急速充電)
162x 76 x 8.7 mm 197g
Android 13/MIUI 14

5G
n3, n5, n28, n41, n77, n78
4G
Band 1, 3, 4, 5, 7, 8, 12, 13, 17, 18, 19, 21, 26, 28, 38, 39, 40, 41, 42
3G
Band 1, 2, 4, 5, 6, 8, 19
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裏面が結構かっこいいです。カメラが異常にデカい気がしますけど、それ以外はスッキリしてますね。

今回から特筆すべき点を赤太文字にしています。
まず、リフレッシュレートが最大144Hzであること。
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デフォルトとカスタムの違いが僕には良くわかりません。
UIレベルで144Hz必要なときに駆動させてくれるのか?それとも維持するのかが、これではハッキリとしない。大体、60Hzと144Hzしか選べないってのも、なんか怪しいんですよね。

画面内指紋センサーの実装。GALAXYとかではもう実装されてる機能ですね。
まあ、別にあってもなくても、と思いますけど、ちょっと驚いたのはその精度の高さで、某Pixel6みたいに酷くないのが本当に楽。Pixcel6は3回やっても読み取れないとか普通にありましたからね。

そして67W急速充電。正確には33.5Wを内部分配して、2500mAhのバッテリーを並列充電しているという感じに考えられています。したがって、適当な65Wの充電器を使えば、急速充電になってくれるはずです。実際、ウチで適当な80W充電器につないで充電を始めると、急速充電モードに入ってくれます。なお、ピーク時に67Wであって、バッテリー容量が溜まってくると徐々にワット数が落ちてきます。



使用感、その他など

とりあえずゲームに関しては、以下の通り
(2023/12/15現在・インストールおよび動作確認用垢にて起動まで確認)
アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージ
アイドルマスターシャイニーカラーズ(enza版/アプリ版)
アイドルマスターシャイニーカラーズ Song for Prism
プリンセスコネクト Re:Dive
IDOLY PRIDE
ウマ娘 プリティーダービー
ときめきアイドル(オフライン版)

ときドルやれやw
純粋にリフレッシュレートとパワーでヌルヌル動くのを手軽に体感するには、ときドルは一番ありかなと思います。
もっとも、デレステも問題なしなレベルですので、そこは安心。
審議になるのが、ウマ娘、アイプラで、ややカクカクや、リフレッシュレートが60Hzを下回ることもかなり多い感じ。シャニソンは、ライブという名のなにか違うMVを見せられているぐらいガクガクです。動作するだけマシなのかな。
正直、これがSnapdragon系に対する、一番のハンデなんですよね。ゲーム最適化されたS778Gと最適化されてないけどパワーで引っ張るD8200-Ultraの違いですよね。

これは、MIUIの問題なのですが、操作系統がiOSのパクリなんです。例えば画面真ん中辺りをスライドすると、端末の操作ボタン(WiFiとか音量とか)が出てきて、左端をスライドすると、通知にたどり着くという感じです。これが本当にストレス。で、MIUIだと通常のAndroid動作は旧バージョンの操作と定義されているため、これを変更するためにメニューをいじるのが、またストレス。さらに画面下の3ボタンがAndroid 2系統ぐらいの一番右が戻るボタンになっていて、正直通常のAndroidと違い、また設定を探して直す。極めつけは、仮想メモリの割当が最初から3GBされていること。まあ、目くじらを立てて怒るところではないんですが、UFS3.1を仮に使っていても、LPDDR5のメモリ速度には遠く及ばないんです。マルチタスクを駆使するにしても、フルパフォーマンスの出ない設定というのは、やっぱり気分が良くないです。ちなみに、これを切ると、なんとなくゲームがサクサク動く感じになるという。

さて、文句を延々と書きましたけど、その他は非常にスタンダードなAndroid機となっており、一般的な動作はリフレッシュレートもあってヌルヌル動くのが嬉しいですね。細かい設定さえ出来てしまえば、それほど不満なく使える。画面サイズの大きさもあって、XPERIA 5系統ではやや細かいかなと思う文章も、普通に読めるのはデカい。Kindleを使うときには、お気に入りのedge 20とどっちがいいか結構悩む感じですね。(タブレット買えって言われそうだけど)


まとめ
独特のUIとDimensityにアレルギーが出なければ、おそらく今年1番のコスパ機になる

とはいえ、SBのXPERIA 5 IVがこれを書いているときに一括1円らしいんですよね。そしてGALAXY S22もあるし、前世代のSnapdragonのハイエンドがその値段で出されてしまうと、パフォーマンスでは絶対劣るこちらは不利になってしまうよね、ってことは覚悟してください。(S8Gen1の発熱でチャラに出来るとは思うけど)それぐらい、日本はDimensityにきびしい世界です。

というわけで、個人的には気に入るまでのところまでは行きません。MIUIの細かいバグなんかが足を引っ張ってるとしか思えないんですよね。カメラの性能もかなりいいし、XPERIA 5 IV並の写真は普通に取れるんです。これが定価で74,800円です。XPERIA 5 IVって13万からスタートしてる機種ですからね。コストパフォーマンスの良さは理解して頂けるかなと思います。
これのAOSP版が出たら、すごく快適だと思います。というか、MIUIがあまりにiOSを意識しすぎてること、仮想メモリを初期設定していることなど、つまらないところで減点になる行動が多すぎるんですよね。いちいち目くじらを立てない人ならいいんでしょうけど、基本的にはAOSPに近い端末しか使ってないので、もうイライラしちゃうというのがあります。
日本のアプリ開発会社にお願いしたいのは、Dimensityへのハードウェア最適化ですね。それだけでも、結構変わってくるアプリはあると思うんです。なまじ、原神なんかを見てると、その辺のフォローもちゃんと出来てるので、その辺は押さえて欲しいポイントですね。

個人的には、S865ぐらいからの買い替えも全然ありかなと思っていたりします。何より、思った以上にDimensity 8200-Ultraがパワフルです。というか、Dimensityって、Snapdragonのローエンドが苦手としてるヌルヌル動作が普通にDimensity 700でできちゃうあたり、自力はあるんだと思います。
なので、個人的には、Snapdragon 6シリーズとDimensity 8200で迷った場合は、Dimensityを選ぶかなと思います。直接的なライバルはAQUOS sense 8とかでしょうから、そこら辺には圧勝です。
あとはReno10 Proですけど、あれはSoCが2年前のモデルなので、AQUOSを含めても多分選んじゃいけない端末かなって気がします。逆に、OPPOはどうやってAndroidのアップデートをするんでしょうかね。
ストック切れが予想されますけど、S8Gen1搭載スマホとは、ちょっと悩みます。ゲームやるならS8Gen1スマホ。一般的な使い方をするなら13Tを買うと思います。

弱点を知った上で、ハイエンドに近い性能を選ぶなら、Xiaomi 13Tはいい選択肢になると思います。ただ、Pixelと同じで主流のスマホになりきれないところが、後々ひびいてくるかもしれません。



おしまい

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