XPERIA XZを買ったよ。今回はキャリア版のSO-01Jを買いました。
スペック、筐体などに関して
Snapdragon 820 2.2+1.6GHz クアッドコア
メモリ 3GB LPDDR4
内蔵ストレージ 32GB eMMC
5.2インチFHD液晶
無線LAN 11acデュアルバンド対応、Bluetooth4.2
SONY製IMX300 カメラモジュール搭載2300万画素アウトカメラ
電源ボタン兼指紋認証センサー
USB type-Cポート
nanoSIMスロット/microSDカード
2900mAh内蔵バッテリー
146 × 72 × 8.1 mm 161g
気になるバンド対応は以下のとおり
SIMロック解除でB41が使えるあたり、他のキャリア版と外観以外にはそれほど違いはないのかもしれないですね。
常時4G+(LTE表示じゃなくなってるのね)になってるので、俺の行動範囲では、大体どこに行っても2バンド程度は掴んでしまうようです。
仕様変更なのかは知りませんが、XPERIA Z5世代まではどこにかけても基本LTEより通話するような疑似VoLTE状態でしたが、XZはきちんと3Gに落ちて通話する感じの動作をします。VoLTE対応のスマホやガラケーも増えてきたから、少しでも3G回線にまわして余裕を作るためなのでしょうかね。
とりあえず外観を3世代で比べてみるとこんな感じ
だからさあ、今風のXPERIA ZL出してくれよまじで。
しかし、サイズ的にデカさがそれほど目立たないですね。XPERIA XPよりサイズがコンパクトになった分、過去のZシリーズと大差なくなってきてます。
案外分厚さを感じない。XPERIA XPのホールド感より更に掴める感じがありますね。ギュッとできる感じ。手のひらに乗せて使うこともそれほど苦にならない感じです。
液晶サイズの問題なんだろうけど、5インチであればZUK Z2のように150gを切るぐらいがちょうどいいわけで、質感的には嫌いじゃなかったけど、XPERIA XPは長い時間使ってるとどうも重い感じはありましたね。
とはいえ、161gは完全に及第点。できればZ3の152gぐらいが理想ですが、あとどこを軽量化できるのかなと。
筐体はUSB type-Cに端子に変わっただけ基本的なボタン配置などは全く変わっていません。
指紋認証センサーの精度は毎回上がってるといいますけど、使ってるうちに絶対ダメになると思うんで、今のところの評価は避けておきます。
真のフラッグシップたる実力かな?
とりあえずベンチ結果
全体的な印象としてはXPERIA XPと大差ない感じはありますが、個人的にはLeMAX2のサクサク感に近いレベルかな。ホームUIなんかのチューニングや、筐体に余裕ができたのか安定して冷却されてる感じです。
ただ、依然としてメモリの少なさによるアプリの起動失敗や、自動タスクキルによる動作の不安定な状態は改善されていません。普通の方は気にするようなことではないですが、ことゲームをたくさんやっている方は短い時間で色々ゲームを起動することになると思いますので、その辺の余裕が少ないですね。
やってる範囲でのゲーム動作
デレステに関しては、疑う余地もなくハイエンド性能ですね。3D標準でガンガン遊んで問題ないです。長時間プレイにも全く問題ないので、耐久戦にも向いています。長期戦での安定性ではNexus6やMeizu Pro5、LeTV MAXなどとほぼ大差ない感じです。
XPERIAで言えばZ3以来の安定型ですかね。
魔法科高校の劣等生LZ、これも長期戦で支障なくうごきます。Unity3Dのパフォーマンスを十分に活かせるので、そういう点ではUnity3Dのゲームは全く問題なさそうですね。
その他、基本的に熱くならない。これは非常に大きい。
毎度毎度NFCやカメラ周りは通常使用ですら熱を持っていただけに、今回は冷却機構がうまく働いているということですね。
劇的に変わったバッテリー持ち
バッテリーはZ3以来となる、まる2日は安定して持つ感じになりました。
7:30に電源を抜き、割とゲームなどをガチガチやっても、22時台で50%程度残っており、ほぼ24時間しか持たないXPとは一線を画するレベルです。
あんまりゲームなどをやらず、LINEや音楽などがメインの方であれば3日も行けるんじゃないかと思います。
しかし、環境的にXPERIA XPとほぼおんなじ環境、22時には30%を切るような状況だったのに比べ、ここまで違うというのはドコモ最適化を差し引いても劇的としか言いようがないと思いますね。
その他、気づいた点など
無意味に液晶がキレイですね。輝度を落としても発色が変わらないです。ただエフェクトを外しても鮮やかすぎるきらいはありますね。IPSとは言え薄味の色味が好みの方にはちょっとキツイかもしれない。
画面周りでいうと、液晶の自動輝度設定も、一番いいと思っていたZ4以上によく、頻繁に輝度変化しないのは、やはり設定からくるものなのでしょうかね。
音量ボタンを長押しし続けると、バイブの次に完全消音というモードになるのですが、このモード、通知内の設定パネルのボタンとかにできなかったんでしょうかね。XPERIA XPでも同じだった気がするんですが、たまに間違えて押したまま、気づかないと延々そのモードに入ってしまうので、できれば改善してほしいところですね。
ヘッドホン最適化モードが「音と通知」のアクセサリー設定に固定されたようですが、相変わらずむやみやたらに最適化しようとします。悪いことではないのですが、差すごとに微妙に味付けを変えるのが気になりますね。
あとはそうだな、タスクボタンを押したときの「全アプリ終了」がタスクの一番下に行かずとも表示されるようになったのは改善点ですね。ただ、これもタスクを全部表示したあとに出てくるので、若干のタイムラグがあることは否めないです。
完成度は今年のXPERIAではNO.1、更に価格も安くてオススメできる
まず、Z2以降のZシリーズの方は、買い替えしていい機種がやっと登場したと思います。ぶっちゃけ、買い替えしなくていいのはXPERIA Z5 Premiumだけです。正直なところXPERIA X Performanceからの買い替えも十分検討に値するレベルです。
Z2以降のZシリーズは、画面解像度などでほぼ変わらないものの、S820で搭載で今風になったZシリーズと考えると良いと思います。
XPREIA XPはスペックが同じなのですが、サイズ的に5インチなのに5.2インチサイズで重い感じがあったので、それを考慮してもいいのかなと思ったりします。
そして、今回一番のポイントとなるのが、一括価格の安さです。
SIMフリー版も概ね8万程度から始まっていますが、au版が73440円、ドコモ版が81648円、ソフトバンク版のみいつも通りの93120円です。これを見る限りドコモとau版であれば、SIMフリー版とそうそう変わらない金額となりますので、悪くはないと思います。最も、F8332はストレージ64GBで、DSDS対応ということを考えると、どっちがいいかと言うのは結構悩ましいところではあります。VoLTEの恩恵が受けられる環境かどうかということと、ガラスマ機能に魅力を感じるかどうかで、キャリア版とSIMフリー版の意見は分かれると思いますので、その辺に魅力を感じればどうぞといったところでしょう。
まあ、海外から輸入するなら言わずもがな3万出せばもっとスペックのいいS820搭載スマホは買えるし、8万ともなれば国内でもAXON7やZenfone3 Deluxe、Moto Zなんかが視野に入るレベルです。
前回XPERIA XPに対して質感は戻ってきたが、中身が伴わないという話を書いたと思います。実際、やっぱりメモリ3GBはかなりギリギリではあり、どうもハイエンドモデルかというとそうではない判断となってしまうのですよね。
質感は間違いなくいいし、何よりサイズ感もXPより上がっています。あとは本当にスペックだけ惜しい感じなんですよね。ストレージは64GB搭載可能なんだろうから、メモリをせめて4GB(あわよくばコスト度返しで6GB)にしてくれると、今後のリッチコンテンツに対する伸びしろはあると思うんですけどねえ。
スペック云々で考えると割高かもしれませんが、カメラやオーディオ、ガラスマ機能などを高いバランスでよくまとめており、さらに発熱も少なく、バッテリー持ちも悪くないため、なんでもかんでも1台で済ませるにはいいと思います。ハイエンドスマホを万人向けというのはどうかと思いますが、何をやろうとしても及第点以上にはこなせるので、選択肢としては悪くないと思います。
しかし、ドコモのXPERIAのハイエンドモデルが8万ちょいというのは、やはり戦略機種なんだろうと思いますけどね。大体目に見えて年末に端末購入サポート入りしそうで怖いなあと思いつつ。
おしまい