今回は、なんとなくネタに乏しくて、回線契約のためだけにもらってしまった、MOTOROLAのmoto g8の実機レビューです。

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まあ、半年遅いって話ですけど、前回のRedmi Note9へのリベンジも兼ねて、今回こそはまっとうにレビューしようと思います。

かんたんなスペック
Snapdragon 665 2.0GHz(Kyro260 Gold) x4+1.8GHz(Kyro260 Silver) x4
メインメモリー 4GB
ストレージ 64GB
前面6.4インチ HD+(1560*720)液晶
無線LAN 11n(300Mbps対応)/Bluetooth5.0
1600万画素(メイン)/800万画素(広角レンズ)/800万画素(広角レンズ)/200万画素(マクロレンズ)
指紋認証センサー、USB type-C端子
モノラルスピーカー/LDAC・aptX・AAC対応
nanoSIMスロット x2(DSDV対応)/microSDカードスロットx1(nanoSIMと排他式)
4000mAhバッテリー
161.3x 75.8 x 8.95 mm 188g
Android 10.0(購入時よりアップデート済みだった)

LTEバンド対応は公式によると、
1/2/3/4/5/7/8/18/19/20/26/28/38/40/41


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裏はこんな感じ。モトローラのマークが指紋認証センサーです。

一応、OCNモバイルの音声契約必須ですが、1円セールで買っています。
長いモバイル製品所持の歴史の中で、201M以来のモトローラ製品となります。

メーカー希望価格は23,800円(microSD128GB付き)。アマゾンでは21,000円程度、そしてMVNOでは投げ売りをしているモデルです。


Snapdragon 665は割と快適?2020年の廉価版スマホの実力
今回はRedmi Note9と違い、廉価帯のSnapdragon665を搭載しています。
代表的なモデルといえば、XPERIA 10 IIやOPPO A5 2020、Reno3 A、TCLの数モデルなどになりますが、moto g8かなり後発にあたるモデルです。とはいえ、XPERIA 10 IIと同時期に近い感じで、圧倒的に軽いXPERIA 10 IIに比べると、いわゆる没個性的な普通のスマホという感じになっています。
サイズもそれなり。重さもそれなり。188gは立派だと思いますけど、それでもXPERIA 10 IIの151gには遠く及ばないです。その分が2万以上もの差となっています。

まず気になる点ですが、この世代で珍しく、無線LANが2.4GHz帯しか使えないという点です。さすがにもう433Mbpsでいいので、11acに対応してほしいという希望はあります。
素のAndroid 10の割に、ややもっさり感があります。これは基本的にUFS2.1を使わず、eMMCでストレージ接続がされているからではないかと思うんですが、例えば耐えられないほどもっさりしているわけではなく、なんとなくもっさりしているというレベルです。でもAQUOS Sense2やRakuten miniといったSnapdragon 400系に比べると雲泥の差はあり、無茶苦茶遅いって感じでもないです。
うーん、なんか、一般的なWeb閲覧とか、Abema見るとか、そういうのはHelio G85のがキビキビ動いてた感じがします。
最初からファームのアップデートが入る関係で、起動してから3回ぐらい再起動するまでは、まともに設定が出来なかったりします。なんでAndroidの設定を3回とも最後までやらせたのか?

一方で、ゲームはさすがのスナドラという感じで、ゲーム最適化はある程度済んでいるようです。デレステも普通に解像度が合っています。なぜかHD+しか解像度ないのに、普通に3Dの高解像モードも選べてしまうあたりには謎を感じます。あとはストレージ周りの部分で、ロード時間の長さはどうにもならないですけど、プリコネやとじともぐらいでも、そこそこ動いてしまう点はやはり強いです。ただ、毎度このクラスのときには言いますけど、緊急事態のログボ程度に出来るというレベルで、普通にゲームやろうという人は、Snapdragon 835クラスの中古でも別途用意したほうがよほど快適なレベルです。


いい点:やっぱりパンチホールカメラとバッテリー持ちがよい、そしてハンドリングの良さ
正直なところ、ゲームをやらないからという理由も少しは含んでいるのかもしれませんけど、3日ぐらいは充電しなくても問題ないレベルです。単に解像度の低いHD+のディスプレイだからとか、無駄に無線LANを11acにしてないからとかありますけど、それが結果的に功を奏する形となっています。
さらに、そのディスプレイも、パンチホール式のフロントカメラなので、ノッチ式に比べるとやっぱり違和感なく使えます。AQUOS Zero2種を使ってて、やっぱりその辺に納得が行かないというのはありますけど、パンチホールカメラが僕の視野には合ってるんだと思います。

そして、141gのAQUOS Zero2よりも、ハンドリングがいいというのも一つ大きなポイントです。サイズはほぼ同等なんですけど、いわゆるZero2特有の脆さ(儚さ)みたいなものがなく、しっかり詰め込まれてる感じがして、指紋センサーありきでの持ち方になるので、持ってて違和感もそれほどないというのも強いです。重さが40g違うので、流石に同じような使い方は出来ないですけど、Redmi Note9の198gはやっぱり重い感じがしていたのに比べ、こちらはある種の最適解として出された188gとサイズなのかもしれないですね。


まとめ:手堅くまとめてしまっている故、確かに鉄板の1台にはなりうる存在
消極的な考えで言ってしまうと、実に手堅く作られていて、無線LANと画面解像度に問題を感じなければ、これ以上の1台は、もっと高価なReno Aとか、XPERIA 10 IIとかになってしまうのは否めないです。確かに、これは2万のスマホと考えれば、しっくり来ると言っても過言ではないと思います。
直接的なライバルで行くとOPPO A5 2020あたりになるんでしょうけど、こっちは素のAndroid 10というところが圧倒的に強く、値段的には数千円の上乗せにはなるものの、同価格帯にはRedmi Note 9Sというモンスターがいる以上、現実的に、定価でこれを買おうと思うのは厳しいだろうとは思います。ただ使ってみて、音声回線契約というリスクはあるものの、それでも半年前に買って即売ったR17 Neoに比べても、完成度はこちらのほうが高いと思える出来です。1円なら迷わず買っていい機種だと思います。ただ、2万は出したくないです。1万なら出してもいい出来かな。
意外だったのは、Helioで感じたキビキビ感よりはもっさりしているのに、そこまで違和感なく使えるあたり、素のAndroidが効いている感じがします。OSそのものも軽いから、アプリがある程度もっさりしても違和感が少ないんじゃないかと思いますね。
あとは、どこのキャリア、MVNOでもほぼ対応しきれるバンドの豊富さと、さらにVoLTE対応までカバー出来ているという点では、かなり好印象です。AQUOS Zero2よりバンド対応も多く、予備の電話機としても、十分役に立つ1台になりそうです。

惜しむらくは、これらも、結局はすべて1台のスマホによって駆逐されてしまうことなんですよね。あと10日でXPERIA 1 IIが来れば、またこれを予備機として使う日々になりそうです。






おしまい