今回は、日本で売ってないほうのRedmi Note 9である、Xiaomi Redmi Note 9(Helio G85)の紹介です。
20200826_135014
ごめんなさい、もうヤフオクに出しています。今回はその画像を利用しています。

かんたんなスペック
Helio G85 2.0GHz(Cortex-A75) x2+1.8GHz(Cortex-A55) x6
メインメモリー 4GB(上位版)
ストレージ 128GB(上位版)
前面6.53インチ FHD+(2340*1080)液晶
無線LAN 11ac(433Mbps対応)/Bluetooth5.0
4800万画素(メイン)/800万画素(広角レンズ)/200万画素(深度レンズ)/200万画素(マクロレンズ)
指紋認証センサー、USB type-C端子
モノラルスピーカー/LHDC、AAC、SBC対応
nanoSIMスロット x2(DSDV対応)/microSDカードスロットx1(トリプルスロット)
5020mAhバッテリー
162.3x 77.2 x 8.9 mm 199g
Android 10.0/MIUI 11(※グローバルROM、購入時)

LTEバンド対応は公式によると、
1/2/3/4/5/7/8/20/28/38/40/41

20200826_134253

Screenshot_2020-08-09-23-40-46-974_com.miui.home~2 (1)

ちなみに背面はこんな感じ。
20200826_135051



果たして、廉価帯スマホはどれぐらいの性能なのか
ぶっちゃけ、これと言って特徴はない上、日本国内ではSnapdragon 720Gを搭載したRedmi Note 9Sが発売されています。24,800円で得られる性能としてはそっちのほうが上です。
では、なぜ9無印を買ったか、というのは、非常にかんたんで、Helio G85を搭載しているスマホだったからと、2万という予算内、アマゾンで翌日配達で買えたからです。いい加減、日本でもMediaTek製SoCが採用される可能性も出てくるだろうし、1台ぐらいは使っておきたかった。
Screenshot_2020-08-09-20-55-55-567
Screenshot_2020-08-09-20-36-43-010Screenshot_2020-08-09-20-42-22-994

ベンチスコアは、もうよくわからないですけど、CPUの構成が割と面白いのに、GeekBenchのスコアがS855の半分のスコアが出てしまうことに驚きです。GPU、3D性能は、まあ見えてたことですけどやむなしと言ったところ。
現状でS855はラインナップされていないのでなんともなのですが、それにしても、値段半分で性能半分という感じではないのだと知らされます。もちろん、1万円以内とかならまた話は別になるんでしょうけど、この2万円クラスでも如何に性能面の底上げされてるか、よく分かる感じです。

実際、本当にWebを見るとか、動画見るとか、そういう用途で困ることはまずなかったです。キビキビ動いてくれてましたし、特に不自由しないレベル。強いて言えば、ハイエンドに対してのリードタイム比は体感できるレベルではありますが、S835、Android9.0ぐらいの世代の感覚に近い感じの速度ぐらいにはなっていると思います。とりあえず急場しのぎとか、ログボ継続とかであれば、頑張れる程度です。

Screenshot_2020-08-09-21-10-08-413

ちゃんとゲームモードもあります。今のトレンドを押さえているあたりは、さすがにXiaomiの主力だなと思います。

まあ、とはいえ。
正直なところ、これでゲームを頑張ろうと思えるかというと、まず無理だと思います。ロード時間もそうですけど、例えばプリコネRが快適にプレイできないぐらいならまだ諦めは付くんですけど、マギレコぐらいでも演出でガクつく感じは否めないので、本当に苦肉の策でログボ継続として使おうというのであれば、しのげると思います。必要最低限の日課があるガチャゲーにおいて、この日課の時間を如何にして効率よくこなしていくかというのは、もうみんな分かっていることだと思いますけど、AQUOS Sense2のときにも思いましたけど、さすがにこのクラスでは非効率になってきますね。
また、Mali-G52にゲーム側が対応しきっていないという可能性も否定できないですし、今後とも期待があまりできないので、その点はちょっと差し引いておかないといけないですね。結局のところ、9と9Sの大きな差は、Snapdragonではないこと、ということに尽きるのでしょう。

いい点:パンチホールカメラ内蔵のディスプレイと、圧倒的な電池持ち
じゃあ、全くいい点がないのかというと、そうでもないのがこの機種の特徴で、Xiaomiの中ではRedmi K30、Mi 10 5Gに続く、パンチホール式のカメラを内蔵したディスプレイを採用している点。個人的にあのノッチ型は大嫌いで、ディスプレイの上の中央に配置されているフロントカメラもデザイン的に嫌いです。ベゼルで覆ってしまったほうが、サイズは大きくなっても画面全体が使えていいと思うんですよね。もっとポップアップ式とか、あるいはリアカメラ兼用にしてしまうとかで解決できないものかと思っています。
カメラ周辺の輝度が上がりにくいせいか、白い背景だと黒っぽく目立つのですが、比較的自然にカメラが気にならない位置に来るというのが、パンチホール式の利点だと思います。 

あと、待受のバッテリー持ちがすごくいいですね。
Screenshot_2020-08-26-13-10-56-497_jp.smapho.battery_mix

8/20にコネクタを抜いて、MVNO(ドコモ系のLinksmate)を入れたまま、ちょいちょい使う感じで約6日で80%の消費。単純に半分だとしても3日持ってしまうというのは、久々にスゴいなと思いました。こういうバッテリー持ちって、基本はKirin系が強いんですけど、Helio系もその辺は着実に進歩しているところです。逆に考えると、3000mAh程度のバッテリーでも待受は3日以上持つことになるわけですから、小型軽量モデルなんかも設計しやすいようになってる気はするんですけど、コンセプトに反するんでしょうかね。
まあ、一応198gと、9Sに比べて多少軽くはなっていますけど、この重さはもうちょっとなんとかならないものかとは思います。とにかく、画面を大きくして、比例してバッテリーを大きくするという昨今の流れ、重さが価格とのトレードオフになる現状は、やっぱり受け入れがたいです。

Bluetoothは、LDACやaptXは当然サポートすることもなく、代わりにLHDCには対応しているようです。HWAはイマイチ浸透していないのですが、実はXiaomiがLHDC対応のTWSイヤホンを出していたり、Fiioにもちょこちょこ対応したオーディオ機器が出てきています。LDACのTWSコーデック関係がまだ開発中であることを考慮すると、HWAは抜きにしても、LHDCはあっという間に浸透することも考えられそうです。

あとMIUIですけど、使い勝手も選べるようになってて、通常のAndroid UIのようなスタイルにすることも一応可能にはなっています。ただ、やっぱりアプリ通知は任意で細かく設定していかないと、ちゃんと受信表示が出来ないなどの問題は残ったままです。OPPOもそうですけど、せっかくAndroid Go準拠のモデルを出せているメーカーなのに、誰もがiPhoneライクなUIを求めちゃいないということを、グローバル化することで理解できないものなのでしょうかね。この点は残念でならないです。


まとめ:価格を考えれば非常に良い出来。でも非力さは痛感する。
2万か。正直新品2万として考えれば、ある意味この程度でも仕方がないと諦めきれるところはあります。日本市場向けに9Sを他の国とほぼ同価格帯で出しているのは、前述にも関連して、Qualcomm搭載スマホのほうが、キャリアの相互接続試験をパスしやすいというのもあるのでしょう。
OPPOのように、日本市場向けに特化した、Felica互換モジュール搭載のモデルを作ることで、キャリア採用まで3年とかからなかったメーカーもありますけど、Xiaomiも今年からauのラインナップに入ることや、9Sが様々なMVNOでも採用されていることを考慮すると、もうワンセグだったり、おさいふケータイだったりのこだわりが日本でもなくなりつつあるのかなという気がしています。
そういう点では、さらなる廉価帯モデルを投入するという選択肢も、Xiaomiにはあるんじゃないかと思うんですよね。Note 9は無理でも、Redmi 9シリーズのような、途上国向けのエントリーモデルを1機種でも投入すると、それだけでUMIDIGIとか、OUKITELとかのような、本機で値段相応のモデルのシェアをかっさらうことはできるんじゃないかとも思います。

立ち返って、電池持ちもかなり頑張っているほう、普段の通話やメール、SNSぐらいならたしかに十分すぎる性能、これを考慮すると、2万に見合うだけのポテンシャルはあります。
あるんだけど、そのポテンシャルじゃ、もう俺は戦えないんですよね。これは単純に常時ハイエンドモデルを使っている弊害ではあるんですが、ハイエンドを使っている人間が、何らかの形でローエンドに変えざるを得ないなら、旧世代のハイエンド機のほうが、まだよほど快適であるということが理解できました。OPPO R15 Neoのときもそうでしたけど、ミドルエンドが丁度いいのは、ミドルエンドしか体感してない人の丁度いい性能なんですよね。日本人がiPhoneから抜け出せないのも、ある意味ハイエンドモデルによる弊害とも考えられますね。

結論としては、中途半端に2万程度のスマホを買うぐらいなら、やっぱり無理してでもハイエンドSoC搭載のスマホを買うべきなんだなということが分かったことということで、締めておきたいと思います。無理してでもPoco F2 Proだったかな。







おしまい