今回は、1年越しの両画面スマホ、nubia Z20のご紹介。
(今回も致命的なバグがあるので、継続更新する見込みです)
まさかのグローバル版登場に心躍る
nubia Z20を話す上で、nubia Xの話は避けられないです。
カメラの高性能化と、液晶画面の巨大化が進み、上下にベゼルのあるモデルは少なくなり、だいたいがフロントカメラとの共存を模索し、ドロップ型、iPhoneのようなノッチ型、パンチホール型、さらにはポップアップ型なども登場しました。
様々な形がある中、nubiaが考えたのが「リアカメラをフロントカメラとして使えればいいんじゃね?」という考え方。カメラモジュールも1つにまとめられれば、コストの面でも有利ですが、そうなると画面をどうする?ということになるんでしょうけど、「だったら裏に画面をつければいいじゃん」と。
こうして、2018年11月に発表されたnubia Xは、背面に有機EL液晶、前面には普通のIPS液晶を搭載した、ややコストを抑えた仕様になっていました。バリエーションモデルにテストベッドであるnubia X 5G Editionというモデルも存在したと言われています。
しかしながら、nubia Xは中国国内でのみ販売されたモデルとなってしまい、入手は可能だったものの、いろいろなゴタゴタがあって、僕はこれを見送っています。(のちにRed Magic Marsへ続く話)
2019年に入り、nubia自体も販売チャネルを拡大したいという狙いもあって、先にRed Magicブランドから、メーカー直の通販サイトを持つようになります。Red Magic 3はその第一弾として登場しています。一方、nubiaブランドでも通販サイトを作り、nubia αという腕時計型スマホ?の販売を始めます。続く2製品目として選ばれたのが、nubia Z20となりました。
調べた限りでは、歴代nubiaのナンバリングモデルで、nubia Z11シリーズ、nubia Z17 mini、nubia Z17Sに続くグローバルモデル(一部地域)で、基本的にナンバリングモデルとその派生モデルは、中国国内での販売を目的として作られているため、割と特殊なモデルであるnubia Z20のグローバル展開には、正直驚きました。
というわけで、12/2にTwilight blueモデルを購入。549ドルです。
到着は12/9と5営業日。Red Magic 3のときも思いましたけど、DHLを使い、送料無料でこれだけの迅速さは、なかなか簡単にできるものではないと思います。
なおオマケのイヤホンがもらえるプロモコードが来たのが、注文から6時間以上経ったあとで、せめて発売開始と同時に送ってくれないかなって思ったりします。もらっても使わないとは思うけど。
これだけこだわってるのに、とっても惜しい点は底面に一つしかないモノラルスピーカー。ナンバリングモデルは歴代モノラルスピーカーなので、通例のコストダウンです。
Red Magic 3でやってるんだから、その気になれば前面/背面に通話用スピーカーがあるので、両方の画面でステレオにできたんじゃないかな。
なお、お約束どおり、今回もNFCはありません。
ハイエンドなりのベンチスコア、ゲームも動作良好だが...
これは、相応といった感じ。
Snapdragon 855+はコードであるSM8150-ACとされているように、801時代にあったMSM8974ABとMSM8974ACに近い感じで、Goldのコア(1コアのみ2.8GHz→2.96GHz)とAdrenoの高クロック化(585MHz→675MHz)以外には、ほぼ855との違いがありません。したがって、ファームの作り込みが進んでいるRed Magic3のほうが、CPUスコアのほうが高い現象も起きています。
と言っても、まあこのレベルで不自由を感じる方は、そもそもAndroid使えないでしょうね。
余談ですけど、XPERIA XZ2 Compactで不満だった、重さ以外のもう一つの不満は、メモリ4GBによるアプリの同時起動時の引っかかりがあったということなんですよね。ドラクエウォークをバックグラウンドに入れつつ、もうひとつゲームやアプリを起動するとわかると思いますが、ひとつひとつの動作がもたつくことが多かったんです。もちろん、これは一般に感じるものではなく、S855に、メモリ8GBを搭載したスマホを持っていて、常用していたからこそ感じる点だったんですので、普通に考えると「お前の感覚がおかしい」と言われてもしょうがないです。
OSそのものはAOSPに近く、最初の時点でgappsも導入されていて、バックアップからの復元も出来ました。当然ながらLINEなどの着信も出来ますし、ヤフオクアラートなどもしっかり来ます。
通常使用でもたつくことはほぼありません。ここは素直に褒めたいところ。
ゲーム。
動作そのものは、起動含めほぼRed Magic3と同じです。(アジア向けグローバルROM V.2.03)
ハイスクール・フリート ※Ver.1.1.22でプレイ可能
ポケモンGO
ドラゴンクエストウォーク
ラブプラス EVERY
Fate Grand Order ※Ver.2.5.1ではゲームプレイまで確認
アズールレーン(アプリ版) ※Ver.3.1.2ではゲームプレイまで確認
プリンセスコネクト Re:Dive ※Ver.3.1.5ではゲームプレイまで確認
スーパーロボット大戦DD
マリオカートツアー
買い切りでは
ロマンシングサガ3
ファイナルファンタジー3
クロノ・トリガー
KOF98
シュタインズ・ゲート
クレイジータクシーがいつの間にか日本からのインストールが不可になってるんですよね。買い切りで販売終了ではなく、日本だけ除外ってのはどういうことなんだろうか。
さて、ゲームプレイに関しては、疑問符が付きます。程よい曲面というのは、画面を犠牲にして得るものです。筐体左右に曲面を採用していると言いましたけど、曲がり始めている位置が赤いラインより左右となるんですね。意外と幅が広い。
もうちょい端っこだったらゲームプレイに支障をきたすレベルではないのですが、これぐらい左右に曲がっていると、ゲームによっては厳しいです。例えばデレステ。
まあ、これで問題が出るか?と言われちゃうと、自分の腕に疑問を持てってことなんですが、赤線より下が曲がっているということは、必然的に指が下にもっていかれてしまうんですよね。裏面もほぼ同様に曲がっているため、横にしてプレイするゲームでのハンドリングは、決していいとは言えません。
似た感じの幅で液晶に曲面ガラスを使ってたGALAXY S6 Edgeとかってどうだったんだろうかな。
裏側の有機ELは、この曲面の内側に入っています。多分、裏側の液晶のサイズありきで左右対称の曲面ガラスなんでしょうから、デザインとの兼ね合いでこうなったのかな。
前面の液晶リフレッシュレートは60Hzです。多分調達先がRedMagic3と同じなんでしょうけど、個人的にはこれぐらい味付けが薄い有機ELのほうが、好みです。
ちょっと脱線しますけど、久々に有機ELで写りがすごいなって思ったのがGALAXY Note 10で、値段さえ考えないでキャリアモノで好きなのをくれると言われたら、即GALAXY Note 10をもらっちゃいますね。
まあ、半分以下の価格ですから、そういうハイエンド有機EL液晶と比べてはいけないですが、少なくともOPPOあたりがミドルレンジで採用している程度の有機EL液晶相当にはなっていると思います。
---2020/03/04追記---
タッチパネルの件、ちょっと勘違いされている方もいるかもしれないので、念の為まとめておきたいと思います。
---2020/03/04ここまで---
現状は、セカンドスクリーンをミラーモード(後述)にしている場合、両面ともタッチパネルの同時押しが3点以上になると、タッチが無効になる不具合っぽいものがあります。
2点までは問題ないのですが、3点タッチをすると、0点タッチという認識に変わります。
これはRed Magic 3、およびZ20のデュアルスクリーンモード(これも後述)ではしっかり10点タッチできるんですよね。
おそらく、挙動を見る限り、「3点タッチのフリックにより、アプリを裏画面に送る」というデュアルスクリーンモードの機能を、ミラーモードで動作させないために、本来3点以上のタッチをカウントするところが、3点入力された時点で、0点にリセットしてる状態(=簡単にジャスチャー動作を動かないようにするため)になるファームになっているんじゃないかと思います。
極端な話、2点でもデレステには影響ないだろうと思われますが、コンボが続かないのは、瞬間的な3点タッチ(→ダブルスライドなど)を無効にされているためなのかなと思います。
これはnubiaが認識してるとは思えないんだよなあ。10点ではなく、せめて5点ぐらいでもできればかなり快適になるんだけどね。
今後のファームウェアのアップデートで修正されるかどうか。
裏面の液晶は、物理的ブルーライトカットフィルターのほかに、常時ブルーライトカットがされています。それもあって、基本的な状態でも黄色い感じは否めないです。まあ、こっちの画面をメインで使う場合はかなり限られると思うので、あくまでもサブディスプレイと割り切れば、といった程度です。
一応、こっちも挙動そのものはミラーモードじゃなければ10点タッチなので、デレステのプレイはできなくはないのですが、いかんせんカメラのあるほうの手が結構無茶になるので、そこに問題がないならどうぞと言ったところでしょうかね。
Game Space(Red Magic UI)は、ステータスバーの中に入っています。
一番右側のGってマークから起動します。
スライドスイッチがないので、ワンタッチではないというところがポイントですね。
あんまり違いはないですが、Performance modeをAutoにしておいたほうが、なぜかベンチスコアがいいですね。無駄にピーク性能のまま起動させておくのは良くないということでしょうか。
RedMagicのLRボタンに当たるものが、裏面の左右にそれぞれ割り当てられるようになっていますが、これが使い勝手がいいのかどうかは微妙なところです。
基本、重いゲームはやらないので、インジケータが全開まで上がることはないのですが、たまたま通知の来たヤフオクをゲーム中に開いたりすると、GPU:675MHz/CPU:2.96GHzになることがあります。
まあ、いろいろな問題もあって、ゲームプレイ向きの機能がありながら、現状はアクションや音ゲームには向かない機種になっているため、完全にこれ1台に移行させることが出来ないですね。まあ、購入目的が通話用という名目であったんで、そこまで求めてはいないといえばそのとおりなんですけど、後発ゆえモヤモヤする感じはあります。できれば、素のスペックが高いZ20側に色々ゲーム環境を移したいんですけどね。
カメラはメインに4800万画素のIMX586を据え、1600万画素の広角カメラ、さらに800万画素、光学3倍ズームの望遠カメラを揃えています。最大で30倍ズームまで可能ということで、ある意味コンデジ以上、一眼未満というようなレベルだと思います。カメラは色々好みがあると思うので、これは誰か他の人に頼みます。
イヤホンジャックはなく、外付けUSB type-Cアダプタで使えます。これはナンバリングモデルの伝統でしょうから、まあ仕方ない。USB結線式のアダプタだと雑音があったり。DAC付きをオススメ。
今回はBluetoothにちゃんとaptXがサポートされており、なんと箱の裏にもロゴを出しています。
(一応、FOSTEX TM2にてaptX接続を確認)
aptX HDに対応したイヤホンは、aptX HDで接続されます。
(WI-1000Xで接続確認。)
LDAC、AAC、SBCは従来どおり。これだけあれば、まず困ることはないはず。
優先順位で、aptX→LDACらしい。あと謎なのは、Bluetoothメニューで「HD オーディオ」を選択しないと、なぜかLDACで接続するという。LDACとは?w
裏面ディスプレイの使い方も書いておきましょうか。
まず、Always On Display機能。スリープ後に、設定時間分だけ裏面ディスプレイを表示させます。
大体は時計と動画、静止画などを表示出来ます。
こういうことです。
動画は最大15秒まで動かすことが出来ます。
分かる人には分かるであろう、西部警察IIIのOPの最初のパトカーが飛んでくる→ロゴのシーンだけ切り取って表示させています。本当は大門団長の鉄拳制裁まで入れたいんだけど、動かないと迫力がないので、ロゴでストップさせています。
動画の惜しい点は、これをループするわけじゃないという点ですね。なんで、西部警察のロゴが出たままです。
セカンドスクリーン機能は、ひっくり返すと自動的に画面が切り替わるAutoモードと、任意のボタンをタッチすると切り替わるモードの2つあり、常に画面上に出しておくこともできる他、ステータスバーのメニュー内に入れておくことも出来ます。
また、画面を切り替えたくない場合、表示されている画面でロックすることも出来ます。こっちはステータスバーにのみロックボタンがあります。
表示も結構面白く、裏表の両方で別々のアプリを起動するデュアルスクリーンモード、それと同じ画面を表示させるミラースクリーンモードがあります。
ただ、デュアルスクリーンモードは、マルチタスクではなく、表示されているほうのアプリが動作しているという感じで、例えば表でポケモンGO、裏でドラクエウォークとした場合、ひっくり返すたびにバックグラウンドから表示されるような切替を行っています。
このため、表できらファンを放置プレイしながら、裏でマギレコを放置プレイするようなことは、今のところ出来ません。これができると凄まじく捗るけど、それやるならLG G8X ThinQ買えって話なんでしょうね。
3点スライドによるジャスチャーで、タスクを裏面の画面に送るという機能がありますが、上記のとおり、バックグラウンドに移ってしまうため、現状はQRコード支払いなどを出すためなどといった、タスクを切り替えても、即アクティブ化して使えるようなものを常駐させるなどで使うぐらいしか、逆に使い道に乏しいです。XPERIAとか見てると、結構マルチタスクを簡単にできると思うんですけど、そもそもAndroidのマルチタスクってそれぐらい簡単じゃないのかね?
なお、同じアプリを同時に開けば、疑似ミラーモードになるのかなって思ったりしたんですが、さすがにそうはならなかったです。動作としては正しいですね。
あとはバグなのかな。デュアルスクリーンモードで画面をひっくり返すと、アプリ検索が表示されるんですよね。アプリ検索できるショートカットが割り振られてるんでしょうけど、その配慮はあんまりいらない気がする。
画面切替はAutoモードでは切り替わりがワンテンポ遅く、ひっくり返す前のアプリからタスク切換えをする様子が表示されるんですよね。これが割と気になる人がいると思う。
nubiaは2つアプリが同時に起動できるようになったらもう1台買ってしまってもいいレベルで嬉しいので、頑張ってほしいです。
そのほか、セカンドスクリーン機能をAutoモードにしておくと、通知があるときに画面表示が一瞬で消えてしまったり、背面側の画面が消えると同時にメインスクリーンの画面が一瞬付いたりと、この機能そのものがまだ改善の余地ありだと思われます。(ただ、一向にファームが更新されない)
で、結局背面モニタはどう使うの?
色々試してみた結果、2つぐらい使っています。
1.QR/バーコード系決済を常駐ソフトとして起動しておく
どう考えてもこれが一番合理的な使い方だと思う。ひっくり返す、あるいは背面液晶で起動するだけで表示されるので、レジ前でのレスポンスもいいです。逐次更新するので、通信出来る環境があるのが条件ですけど、1日1回程度使うのであれば、便利だと思います。
2.ドラクエウォークのWalkモードを起動しておく
背面液晶はタスクの切り替えであるという仕組みを利用したもの。ひっくり返すとバックグラウンドで起動していますので、モンスターと戦ったりとかは出来ないです。
メイン液晶よりはバッテリー消費も少ないので、ガッツリドラクエやってます的な人は背面液晶でそのままプレイしても問題ないサイズです。
こんぐらい?
正直LINEとか頻繁にやり取りする場面とかないけど、メッセージのやり取りしながら調べごとをするときとか、SNS系を背面液晶に起動させておくのはありなのかも。
あとは、起動に時間がかかるゲームをタスク切換えすることなく常駐させておきたいとか、そういう使い方も出来ます。が、やっぱりオートで放置出来ないのが一番難点なんだよなあ。
派手なイルミネーションという点ではかなり優れているんですけど、
まとめ:一石を投じる使い方、しかし現状はソフトウェア作り込みの甘さが目立つ
(今後まとめタイトルは変わるかもしれない)
値段を考えると文句は言えないし、Red Magic 3SRed Magic 5Gがラインナップされている以上は、多少無理しても、そっちを買ってゲームやれって話だとは思います。僕もそれをオススメします。(ファームの作り込みは甘いらしいがw)
499ドルでS855+、メモリ8GBのスマホが買えるというのは非常に大きいのですが、こと日本においてLG G8X ThinQの価格がアタマ悪い価格、またサイズを気にしなければゲーム向けのBlackShark2も6GBモデルをまだ売るらしいので、そうなると、「nubia Z20が欲しい」と思う人にしかオススメが出来ない。もっと言えば、今の時点では、499ドルで黒でも良かったかなって思わせちゃうぐらいです。
弁護しておくと、本当に美しい筐体、表裏に有機EL液晶を搭載しているというギミックなどは、一石を投じる使い方を考えられると思うんです。思うんですけど、今の時点では単なる1画面スマホにサブディスプレイを付けましたというような感じになっているんですよね。
インカメラをつけないスマホは個人的に悪くないんですけど、やっぱり流行らないですよね。
デュアルスクリーンモードで、裏表両方ともアプリが動くとか、2画面とも表示させたままにすることが出来たり、同時表示で裏側にもミラーリング表示出来たりするとか、そういうバッテリーを無視したような使い方も考慮出来たはずなんです。現にLGやASUSはできちゃってるし、過去にMを作ったZTEが親会社なのだから、十分実績もあるんですよね。
専用アプリじゃないだけマシと見るか、2画面あるのに2画面使えないと見るか。普通は後者で考えちゃうよね。
作り込みの甘さ、特にデュアルスクリーンモードとミラーリングモード。
ジャスチャーを使えるモードではタッチ制限せず、片側しかフルに使わないであろうミラーリングモードでタッチ制限があるのは、正直文句しか出ない。せめてモードが逆でタッチ制限だったら多少は理解出来ましたけど、どう作ったらこうなるんですかね?
あと、ハイエンドモデルは出さないんでしょうか。
スペックには8GB/128GBの1モデルという扱い、Twilight Blueがプレミアムモデルだと思いますが、現状黒と値段が変わらない点はちょっと気になります。
同様に、フィルムはまだいいけど、ケースが純正のTPUケース以外にほぼ選択肢がなく、一応2個付いてくるとはいえ、全く同じものが2個、しかも再購入するのに問い合わせがいるというのはどうかと思います。
今は本体を中に入れて、マグネットで止めるケースに入れて使ってますけど、こういうケースはタッチパネルとの接地部分に傷がつくと、画面傷が付いているようで、非常に気持ち悪くなるんですよね。単にnubia XのようにTPUで、裏面液晶だけくり抜いてあるようなケースが欲しいです。せめてもっと簡単にTPUケース買えれば、自分でくり抜いちゃうんだけどね。
くり抜いてみたけど、TPUフィルムだけならバーコードをしっかり読み込むので、オススメ。
TPUフィルム+バンパーも試してみたんだけど、持ちにくくなるし、バンパーの隙間がガタガタするので、ケース問題は結局TPUケースになってしまいますね。
暫定的な評価であれば、買わないでください。まだ早い。
ただギミックや将来の伸びしろなどを考えると、それ込みで良くなる余地が豊富にある。それ以前に、もっとスマホとして完成度が高められないと、少なくともnubiaそのものがこういう面白いモデルを出せなくなってしまうんじゃないかと思いますね。話題を提供するだけならどんな弱小メーカーでもできるんで、そこで終わるようなモデルじゃないと思う期待だけはかけておきます。
ただ、僕の知っている事実として、nubiaがナンバリングモデルで、グローバル展開されたモデルは、安定版ROMをあまり更新したがらないということも付け加えておきます。ここが万人受けしないメーカーだと思うところ。
おしまい
(今回も致命的なバグがあるので、継続更新する見込みです)
まさかのグローバル版登場に心躍る
nubia Z20を話す上で、nubia Xの話は避けられないです。
カメラの高性能化と、液晶画面の巨大化が進み、上下にベゼルのあるモデルは少なくなり、だいたいがフロントカメラとの共存を模索し、ドロップ型、iPhoneのようなノッチ型、パンチホール型、さらにはポップアップ型なども登場しました。
様々な形がある中、nubiaが考えたのが「リアカメラをフロントカメラとして使えればいいんじゃね?」という考え方。カメラモジュールも1つにまとめられれば、コストの面でも有利ですが、そうなると画面をどうする?ということになるんでしょうけど、「だったら裏に画面をつければいいじゃん」と。
こうして、2018年11月に発表されたnubia Xは、背面に有機EL液晶、前面には普通のIPS液晶を搭載した、ややコストを抑えた仕様になっていました。バリエーションモデルにテストベッドであるnubia X 5G Editionというモデルも存在したと言われています。
しかしながら、nubia Xは中国国内でのみ販売されたモデルとなってしまい、入手は可能だったものの、いろいろなゴタゴタがあって、僕はこれを見送っています。(のちにRed Magic Marsへ続く話)
2019年に入り、nubia自体も販売チャネルを拡大したいという狙いもあって、先にRed Magicブランドから、メーカー直の通販サイトを持つようになります。Red Magic 3はその第一弾として登場しています。一方、nubiaブランドでも通販サイトを作り、nubia αという腕時計型スマホ?の販売を始めます。続く2製品目として選ばれたのが、nubia Z20となりました。
調べた限りでは、歴代nubiaのナンバリングモデルで、nubia Z11シリーズ、nubia Z17 mini、nubia Z17Sに続くグローバルモデル(一部地域)で、基本的にナンバリングモデルとその派生モデルは、中国国内での販売を目的として作られているため、割と特殊なモデルであるnubia Z20のグローバル展開には、正直驚きました。
というわけで、12/2にTwilight blueモデルを購入。549ドルです。
到着は12/9と5営業日。Red Magic 3のときも思いましたけど、DHLを使い、送料無料でこれだけの迅速さは、なかなか簡単にできるものではないと思います。
なおオマケのイヤホンがもらえるプロモコードが来たのが、注文から6時間以上経ったあとで、せめて発売開始と同時に送ってくれないかなって思ったりします。もらっても使わないとは思うけど。
かんたんなスペック
Snapdragon 855+ 2.96GHz x1+2.4GHz x3+1.8GHz x4
メインメモリー 8GB
ストレージ 128GB
前面6.42インチ FHD+(2340*1080)AMOLED液晶(曲面ガラス採用)
背面5.1インチ HD+(1520*720)AMOLED液晶(ブルーライトカット加工)
背面5.1インチ HD+(1520*720)AMOLED液晶(ブルーライトカット加工)
無線LAN 11ac(867Mbps対応)/Bluetooth5.1
4800万画素(メイン)/1600万画素(広角レンズ)/800万画素(望遠レンズ)
指紋認証センサー、USB type-C端子
モノラルスピーカー/LDAC、aptX、AAC、SBC対応
モノラルスピーカー/LDAC、aptX、AAC、SBC対応
nanoSIMスロット x2(DSDV対応)
4000mAhバッテリー
158.6 x 75.3 x 9(最厚部) mm 186g
Android 9.0/nubia UI 7(※グローバルROM)
LTEバンド対応は公式によると、
1/2/3/4/5/7/8/18/19/20/26/34/38/39/40/41
確認する限りでは、ドコモ、auではVoLTEでの通話が可能です。
DSDVは手持ちではドコモ+ドコモで可能。(はじめて4G LTEって表示が出るのを見た)
テストする分にはSIM1に音声、SIM2にデータのSIMを入れておくと、音声側はVoLTEで使える可能性が高そうです。高そう、と書いたのは、auのSIMで通話出来ないことが何回かあり、原因が掴みきれないためです。
某日本代理店のHPに書いてあるAPN自動設定の件ですが、MVNOのAPNはあれど、基本的にMNOのメインAPNは入っていませんでした。(ドコモのSPモード、auのLTE NET、ソフトバンクはAPNがありすぎて不明)
追加すれば使えるので、その点はそれほど問題ありません。
到着したら、ファームを確認することをオススメします。
なぜか今回北米版のROMが入ってきて、DSDVが最初出来なかったのですが、アジア向けのROMに入れ替えてWipeすることで、DSDVになりました。
nubia Z17から続く、Twilight Blueの美しい筐体
2016年頃から、nubiaの作るスマートフォンは、非常にスタンダードでありながら、ボディカラーにインパクトの強いカラーを採用するメーカーと変わっています。
例えば、nubia Z9の時代は白黒しかなかったと思いますが、nubia Z11ではシルバー、グレー、ブラックに加え、コーヒーゴールドという光沢ブラウンみたいなもの、さらにC・ロナウドとのコラボモデル及び中国国内でのハイエンドにブラックゴールドという、フレームをゴールドにしたものもあります。
続くZ17では、シルバー、ゴールド、レッド、ゴールドブラック、そしてプレミアムモデルに今のTwilight Blueにあたる、メタリックブルーが登場します。
普通は背面の蓋だけ色違いにするのが基本なのですが、さすがのプレミアムモデルだけあって、なんと全面メタリックブルーという、非常に派手なモデルとなりました。
以降、Z17Sのハイエンド、Z18のStary Night(ゴッホ)モデルと、ハイエンドには青を基調としたモデルになり、nubia XにはTwilight Blue、更にブルーライトカットの加工をするという、道具としての効果を付与するようになりました。見た目と機能を兼ね備えた美しさ。Z20ではカメラやフラッシュモジュールなども左右対称となったこともあり、更に整った美しさとなりました。
見よ、この背面の美しさよ。(すげえAppleマークが反射してるがwww)
非常に見た目もよく、両面とも左右対称、両側とも指紋認証センサー付き電源ボタンがあり、左右どちらの手でも同じ使い勝手が得られます。ここまで来ると、音量ボタンが右側にあるのが惜しい
サイズも近年のモデルとしては、かなり頑張ったほうです。強いて言えば、幅が75mmあるものの、左右の曲面が前面/背面ともほどよく曲がっており、しっかり掴むことが出来ます。
DSDVは手持ちではドコモ+ドコモで可能。(はじめて4G LTEって表示が出るのを見た)
テストする分にはSIM1に音声、SIM2にデータのSIMを入れておくと、音声側はVoLTEで使える可能性が高そうです。高そう、と書いたのは、auのSIMで通話出来ないことが何回かあり、原因が掴みきれないためです。
某日本代理店のHPに書いてあるAPN自動設定の件ですが、MVNOのAPNはあれど、基本的にMNOのメインAPNは入っていませんでした。(ドコモのSPモード、auのLTE NET、ソフトバンクはAPNがありすぎて不明)
追加すれば使えるので、その点はそれほど問題ありません。
到着したら、ファームを確認することをオススメします。
なぜか今回北米版のROMが入ってきて、DSDVが最初出来なかったのですが、アジア向けのROMに入れ替えてWipeすることで、DSDVになりました。
nubia Z17から続く、Twilight Blueの美しい筐体
2016年頃から、nubiaの作るスマートフォンは、非常にスタンダードでありながら、ボディカラーにインパクトの強いカラーを採用するメーカーと変わっています。
例えば、nubia Z9の時代は白黒しかなかったと思いますが、nubia Z11ではシルバー、グレー、ブラックに加え、コーヒーゴールドという光沢ブラウンみたいなもの、さらにC・ロナウドとのコラボモデル及び中国国内でのハイエンドにブラックゴールドという、フレームをゴールドにしたものもあります。
続くZ17では、シルバー、ゴールド、レッド、ゴールドブラック、そしてプレミアムモデルに今のTwilight Blueにあたる、メタリックブルーが登場します。
普通は背面の蓋だけ色違いにするのが基本なのですが、さすがのプレミアムモデルだけあって、なんと全面メタリックブルーという、非常に派手なモデルとなりました。
以降、Z17Sのハイエンド、Z18のStary Night(ゴッホ)モデルと、ハイエンドには青を基調としたモデルになり、nubia XにはTwilight Blue、更にブルーライトカットの加工をするという、道具としての効果を付与するようになりました。見た目と機能を兼ね備えた美しさ。Z20ではカメラやフラッシュモジュールなども左右対称となったこともあり、更に整った美しさとなりました。
見よ、この背面の美しさよ。(すげえAppleマークが反射してるがwww)
非常に見た目もよく、両面とも左右対称、両側とも指紋認証センサー付き電源ボタンがあり、左右どちらの手でも同じ使い勝手が得られます。ここまで来ると、音量ボタンが右側にあるのが惜しい
サイズも近年のモデルとしては、かなり頑張ったほうです。強いて言えば、幅が75mmあるものの、左右の曲面が前面/背面ともほどよく曲がっており、しっかり掴むことが出来ます。
これだけこだわってるのに、とっても惜しい点は底面に一つしかないモノラルスピーカー。ナンバリングモデルは歴代モノラルスピーカーなので、通例のコストダウンです。
Red Magic 3でやってるんだから、その気になれば前面/背面に通話用スピーカーがあるので、両方の画面でステレオにできたんじゃないかな。
なお、お約束どおり、今回もNFCはありません。
ハイエンドなりのベンチスコア、ゲームも動作良好だが...
Snapdragon 855+はコードであるSM8150-ACとされているように、801時代にあったMSM8974ABとMSM8974ACに近い感じで、Goldのコア(1コアのみ2.8GHz→2.96GHz)とAdrenoの高クロック化(585MHz→675MHz)以外には、ほぼ855との違いがありません。したがって、ファームの作り込みが進んでいるRed Magic3のほうが、CPUスコアのほうが高い現象も起きています。
と言っても、まあこのレベルで不自由を感じる方は、そもそもAndroid使えないでしょうね。
余談ですけど、XPERIA XZ2 Compactで不満だった、重さ以外のもう一つの不満は、メモリ4GBによるアプリの同時起動時の引っかかりがあったということなんですよね。ドラクエウォークをバックグラウンドに入れつつ、もうひとつゲームやアプリを起動するとわかると思いますが、ひとつひとつの動作がもたつくことが多かったんです。もちろん、これは一般に感じるものではなく、S855に、メモリ8GBを搭載したスマホを持っていて、常用していたからこそ感じる点だったんですので、普通に考えると「お前の感覚がおかしい」と言われてもしょうがないです。
OSそのものはAOSPに近く、最初の時点でgappsも導入されていて、バックアップからの復元も出来ました。当然ながらLINEなどの着信も出来ますし、ヤフオクアラートなどもしっかり来ます。
通常使用でもたつくことはほぼありません。ここは素直に褒めたいところ。
ゲーム。
動作そのものは、起動含めほぼRed Magic3と同じです。(アジア向けグローバルROM V.2.03)
(2019/12/13現在・インストールおよび動作確認用垢にて起動まで確認)
ラブライブ スクールアイドルフェスティバル
バンドリ ガールズバンドパーティ
アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージ
アイドルマスターシャイニーカラーズ(enza版)
魔法科高校の劣等生 LOST ZERO(6.0 ローカル版)
刀使ノ巫女 刻みし一閃の灯火
ときめきアイドル(2.0 ローカル版)
マギアレコード
きららファンタジア
ポケモンGO
ドラゴンクエストウォーク
ラブプラス EVERY
Fate Grand Order ※Ver.2.5.1ではゲームプレイまで確認
アズールレーン(アプリ版) ※Ver.3.1.2ではゲームプレイまで確認
プリンセスコネクト Re:Dive ※Ver.3.1.5ではゲームプレイまで確認
スーパーロボット大戦DD
マリオカートツアー
買い切りでは
ロマンシングサガ3
ファイナルファンタジー3
クロノ・トリガー
KOF98
シュタインズ・ゲート
クレイジータクシーがいつの間にか日本からのインストールが不可になってるんですよね。買い切りで販売終了ではなく、日本だけ除外ってのはどういうことなんだろうか。
さて、ゲームプレイに関しては、疑問符が付きます。程よい曲面というのは、画面を犠牲にして得るものです。筐体左右に曲面を採用していると言いましたけど、曲がり始めている位置が赤いラインより左右となるんですね。意外と幅が広い。
もうちょい端っこだったらゲームプレイに支障をきたすレベルではないのですが、これぐらい左右に曲がっていると、ゲームによっては厳しいです。例えばデレステ。
まあ、これで問題が出るか?と言われちゃうと、自分の腕に疑問を持てってことなんですが、赤線より下が曲がっているということは、必然的に指が下にもっていかれてしまうんですよね。裏面もほぼ同様に曲がっているため、横にしてプレイするゲームでのハンドリングは、決していいとは言えません。
似た感じの幅で液晶に曲面ガラスを使ってたGALAXY S6 Edgeとかってどうだったんだろうかな。
裏側の有機ELは、この曲面の内側に入っています。多分、裏側の液晶のサイズありきで左右対称の曲面ガラスなんでしょうから、デザインとの兼ね合いでこうなったのかな。
前面の液晶リフレッシュレートは60Hzです。多分調達先がRedMagic3と同じなんでしょうけど、個人的にはこれぐらい味付けが薄い有機ELのほうが、好みです。
ちょっと脱線しますけど、久々に有機ELで写りがすごいなって思ったのがGALAXY Note 10で、値段さえ考えないでキャリアモノで好きなのをくれると言われたら、即GALAXY Note 10をもらっちゃいますね。
まあ、半分以下の価格ですから、そういうハイエンド有機EL液晶と比べてはいけないですが、少なくともOPPOあたりがミドルレンジで採用している程度の有機EL液晶相当にはなっていると思います。
---2020/03/04追記---
タッチパネルの件、ちょっと勘違いされている方もいるかもしれないので、念の為まとめておきたいと思います。
- デュアルスクリーンモード…10点タッチ可能、スライドジャスチャーをカットすれば、デレステをプレイすることは可能。(Stage bye Stageぐらいのmasterでフルコンする分には問題ない)
- ミラースクリーンモード…2点タッチまでしか出来ない、音ゲーは無理。
---2020/03/04ここまで---
現状は、セカンドスクリーンをミラーモード(後述)にしている場合、両面ともタッチパネルの同時押しが3点以上になると、タッチが無効になる不具合っぽいものがあります。
2点までは問題ないのですが、3点タッチをすると、0点タッチという認識に変わります。
これはRed Magic 3、およびZ20のデュアルスクリーンモード(これも後述)ではしっかり10点タッチできるんですよね。
おそらく、挙動を見る限り、「3点タッチのフリックにより、アプリを裏画面に送る」というデュアルスクリーンモードの機能を、ミラーモードで動作させないために、本来3点以上のタッチをカウントするところが、3点入力された時点で、0点にリセットしてる状態(=簡単にジャスチャー動作を動かないようにするため)になるファームになっているんじゃないかと思います。
極端な話、2点でもデレステには影響ないだろうと思われますが、コンボが続かないのは、瞬間的な3点タッチ(→ダブルスライドなど)を無効にされているためなのかなと思います。
これはnubiaが認識してるとは思えないんだよなあ。10点ではなく、せめて5点ぐらいでもできればかなり快適になるんだけどね。
裏面の液晶は、物理的ブルーライトカットフィルターのほかに、常時ブルーライトカットがされています。それもあって、基本的な状態でも黄色い感じは否めないです。まあ、こっちの画面をメインで使う場合はかなり限られると思うので、あくまでもサブディスプレイと割り切れば、といった程度です。
一応、こっちも挙動そのものはミラーモードじゃなければ10点タッチなので、デレステのプレイはできなくはないのですが、いかんせんカメラのあるほうの手が結構無茶になるので、そこに問題がないならどうぞと言ったところでしょうかね。
Game Space(Red Magic UI)は、ステータスバーの中に入っています。
一番右側のGってマークから起動します。
スライドスイッチがないので、ワンタッチではないというところがポイントですね。
あんまり違いはないですが、Performance modeをAutoにしておいたほうが、なぜかベンチスコアがいいですね。無駄にピーク性能のまま起動させておくのは良くないということでしょうか。
RedMagicのLRボタンに当たるものが、裏面の左右にそれぞれ割り当てられるようになっていますが、これが使い勝手がいいのかどうかは微妙なところです。
基本、重いゲームはやらないので、インジケータが全開まで上がることはないのですが、たまたま通知の来たヤフオクをゲーム中に開いたりすると、GPU:675MHz/CPU:2.96GHzになることがあります。
まあ、いろいろな問題もあって、ゲームプレイ向きの機能がありながら、現状はアクションや音ゲームには向かない機種になっているため、完全にこれ1台に移行させることが出来ないですね。まあ、購入目的が通話用という名目であったんで、そこまで求めてはいないといえばそのとおりなんですけど、後発ゆえモヤモヤする感じはあります。できれば、素のスペックが高いZ20側に色々ゲーム環境を移したいんですけどね。
カメラはメインに4800万画素のIMX586を据え、1600万画素の広角カメラ、さらに800万画素、光学3倍ズームの望遠カメラを揃えています。最大で30倍ズームまで可能ということで、ある意味コンデジ以上、一眼未満というようなレベルだと思います。カメラは色々好みがあると思うので、これは誰か他の人に頼みます。
イヤホンジャックはなく、外付けUSB type-Cアダプタで使えます。これはナンバリングモデルの伝統でしょうから、まあ仕方ない。USB結線式のアダプタだと雑音があったり。DAC付きをオススメ。
今回はBluetoothにちゃんとaptXがサポートされており、なんと箱の裏にもロゴを出しています。
(一応、FOSTEX TM2にてaptX接続を確認)
aptX HDに対応したイヤホンは、aptX HDで接続されます。
(WI-1000Xで接続確認。)
LDAC、AAC、SBCは従来どおり。これだけあれば、まず困ることはないはず。
優先順位で、aptX→LDACらしい。あと謎なのは、Bluetoothメニューで「HD オーディオ」を選択しないと、なぜかLDACで接続するという。LDACとは?w
裏面ディスプレイの使い方も書いておきましょうか。
まず、Always On Display機能。スリープ後に、設定時間分だけ裏面ディスプレイを表示させます。
大体は時計と動画、静止画などを表示出来ます。
こういうことです。
動画は最大15秒まで動かすことが出来ます。
分かる人には分かるであろう、西部警察IIIのOPの最初のパトカーが飛んでくる→ロゴのシーンだけ切り取って表示させています。本当は大門団長の鉄拳制裁まで入れたいんだけど、動かないと迫力がないので、ロゴでストップさせています。
動画の惜しい点は、これをループするわけじゃないという点ですね。なんで、西部警察のロゴが出たままです。
セカンドスクリーン機能は、ひっくり返すと自動的に画面が切り替わるAutoモードと、任意のボタンをタッチすると切り替わるモードの2つあり、常に画面上に出しておくこともできる他、ステータスバーのメニュー内に入れておくことも出来ます。
また、画面を切り替えたくない場合、表示されている画面でロックすることも出来ます。こっちはステータスバーにのみロックボタンがあります。
表示も結構面白く、裏表の両方で別々のアプリを起動するデュアルスクリーンモード、それと同じ画面を表示させるミラースクリーンモードがあります。
ただ、デュアルスクリーンモードは、マルチタスクではなく、表示されているほうのアプリが動作しているという感じで、例えば表でポケモンGO、裏でドラクエウォークとした場合、ひっくり返すたびにバックグラウンドから表示されるような切替を行っています。
このため、表できらファンを放置プレイしながら、裏でマギレコを放置プレイするようなことは、今のところ出来ません。これができると凄まじく捗るけど、それやるならLG G8X ThinQ買えって話なんでしょうね。
3点スライドによるジャスチャーで、タスクを裏面の画面に送るという機能がありますが、上記のとおり、バックグラウンドに移ってしまうため、現状はQRコード支払いなどを出すためなどといった、タスクを切り替えても、即アクティブ化して使えるようなものを常駐させるなどで使うぐらいしか、逆に使い道に乏しいです。XPERIAとか見てると、結構マルチタスクを簡単にできると思うんですけど、そもそもAndroidのマルチタスクってそれぐらい簡単じゃないのかね?
なお、同じアプリを同時に開けば、疑似ミラーモードになるのかなって思ったりしたんですが、さすがにそうはならなかったです。動作としては正しいですね。
あとはバグなのかな。デュアルスクリーンモードで画面をひっくり返すと、アプリ検索が表示されるんですよね。アプリ検索できるショートカットが割り振られてるんでしょうけど、その配慮はあんまりいらない気がする。
画面切替はAutoモードでは切り替わりがワンテンポ遅く、ひっくり返す前のアプリからタスク切換えをする様子が表示されるんですよね。これが割と気になる人がいると思う。
nubiaは2つアプリが同時に起動できるようになったらもう1台買ってしまってもいいレベルで嬉しいので、頑張ってほしいです。
そのほか、セカンドスクリーン機能をAutoモードにしておくと、通知があるときに画面表示が一瞬で消えてしまったり、背面側の画面が消えると同時にメインスクリーンの画面が一瞬付いたりと、この機能そのものがまだ改善の余地ありだと思われます。(ただ、一向にファームが更新されない)
で、結局背面モニタはどう使うの?
色々試してみた結果、2つぐらい使っています。
1.QR/バーコード系決済を常駐ソフトとして起動しておく
どう考えてもこれが一番合理的な使い方だと思う。ひっくり返す、あるいは背面液晶で起動するだけで表示されるので、レジ前でのレスポンスもいいです。逐次更新するので、通信出来る環境があるのが条件ですけど、1日1回程度使うのであれば、便利だと思います。
2.ドラクエウォークのWalkモードを起動しておく
背面液晶はタスクの切り替えであるという仕組みを利用したもの。ひっくり返すとバックグラウンドで起動していますので、モンスターと戦ったりとかは出来ないです。
メイン液晶よりはバッテリー消費も少ないので、ガッツリドラクエやってます的な人は背面液晶でそのままプレイしても問題ないサイズです。
こんぐらい?
正直LINEとか頻繁にやり取りする場面とかないけど、メッセージのやり取りしながら調べごとをするときとか、SNS系を背面液晶に起動させておくのはありなのかも。
あとは、起動に時間がかかるゲームをタスク切換えすることなく常駐させておきたいとか、そういう使い方も出来ます。が、やっぱりオートで放置出来ないのが一番難点なんだよなあ。
派手なイルミネーションという点ではかなり優れているんですけど、
まとめ:一石を投じる使い方、しかし現状はソフトウェア作り込みの甘さが目立つ
(今後まとめタイトルは変わるかもしれない)
値段を考えると文句は言えないし、
499ドルでS855+、メモリ8GBのスマホが買えるというのは非常に大きいのですが、こと日本においてLG G8X ThinQの価格がアタマ悪い価格、またサイズを気にしなければゲーム向けのBlackShark2も6GBモデルをまだ売るらしいので、そうなると、「nubia Z20が欲しい」と思う人にしかオススメが出来ない。
弁護しておくと、本当に美しい筐体、表裏に有機EL液晶を搭載しているというギミックなどは、一石を投じる使い方を考えられると思うんです。思うんですけど、今の時点では単なる1画面スマホにサブディスプレイを付けましたというような感じになっているんですよね。
インカメラをつけないスマホは個人的に悪くないんですけど、やっぱり流行らないですよね。
デュアルスクリーンモードで、裏表両方ともアプリが動くとか、2画面とも表示させたままにすることが出来たり、同時表示で裏側にもミラーリング表示出来たりするとか、そういうバッテリーを無視したような使い方も考慮出来たはずなんです。現にLGやASUSはできちゃってるし、過去にMを作ったZTEが親会社なのだから、十分実績もあるんですよね。
専用アプリじゃないだけマシと見るか、2画面あるのに2画面使えないと見るか。普通は後者で考えちゃうよね。
作り込みの甘さ、特にデュアルスクリーンモードとミラーリングモード。
ジャスチャーを使えるモードではタッチ制限せず、片側しかフルに使わないであろうミラーリングモードでタッチ制限があるのは、正直文句しか出ない。せめてモードが逆でタッチ制限だったら多少は理解出来ましたけど、どう作ったらこうなるんですかね?
あと、ハイエンドモデルは出さないんでしょうか。
スペックには8GB/128GBの1モデルという扱い、Twilight Blueがプレミアムモデルだと思いますが、現状黒と値段が変わらない点はちょっと気になります。
同様に、フィルムはまだいいけど、ケースが純正のTPUケース以外にほぼ選択肢がなく、一応2個付いてくるとはいえ、全く同じものが2個、しかも再購入するのに問い合わせがいるというのはどうかと思います。
くり抜いてみたけど、TPUフィルムだけならバーコードをしっかり読み込むので、オススメ。
TPUフィルム+バンパーも試してみたんだけど、持ちにくくなるし、バンパーの隙間がガタガタするので、ケース問題は結局TPUケースになってしまいますね。
暫定的な評価であれば、買わないでください。
ただギミックや将来の伸びしろなどを考えると、それ込みで良くなる余地が豊富にある。それ以前に、もっとスマホとして完成度が高められないと、少なくともnubiaそのものがこういう面白いモデルを出せなくなってしまうんじゃないかと思いますね。話題を提供するだけならどんな弱小メーカーでもできるんで、そこで終わるようなモデルじゃないと思う期待だけはかけておきます。
ただ、僕の知っている事実として、nubiaがナンバリングモデルで、グローバル展開されたモデルは、安定版ROMをあまり更新したがらないということも付け加えておきます。ここが万人受けしないメーカーだと思うところ。
おしまい