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本当はこうだったはずなんだよ。

今回はnubiaが現在のところ中国国内でのみ販売をしている、Z17(NX563J)のレビューをご紹介。

開封の儀



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今回は紙の箱に入っていました。


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すぐスマホなのはいつもの通りですね。

かんたんなスペック

Snapdragon 835 2.45GHz x4+1.9GHz x4
メインメモリー 6GB(LPDDR4X)
ストレージ 64GB(UFS2.1)
5.5インチ FHD液晶(IPS)/2.5Dガラス
無線LAN 11ac(867Mbps対応)/Bluetooth4.1
1200万画素+2300万画素(リア)/1600万画素(フロント)カメラ
指紋認証センサー、生活防水対応
USB type-C端子、イヤホンジャックなし(アダプター付き)
nanoSIMスロット x2(DSDS対応)
3200mAhバッテリー
152.6 x 72.3 x 7.6 mm 173g
Android 7.1.1(nubia UI 5.0)

一応LTEバンド対応は以下の通り
B1/B3/B8/B41
中国国内のVoLTE対応、CAにより最大600Mbpsまで対応とも。
日本国内ではおそらくB1+3やB41+41などで200Mbps超ぐらいまでは対応しそう。

ちなみにドコモでは4G+が頻繁に出るので、B1+3かB1+1なんかも使えてるのかもしれませんね。

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背面、マッドな質感が実にシンプルでいいですね。総アルミです。


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サイズ比較、左がiPhone6 Plus、右がXPRIA XZ Premiumです。
液晶の底辺を合わせてますが、やっぱり一回り小さい感じですね。


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厚さ
これはそれほど変わらない感じかもしれない。3台ともギリギリ8mmに収まっています。

ハンドリングはXPERIA XZに近いですね。先代のnubia Z11より重いけど、10グラムぐらいは誤差なんだろうかなあ。
個人的には30gぐらいずつ(120/150/180/210)ぐらいが体感での重さ軽さを左右している感じなので、nubia Z11やLePro 3、XPERIA XZと同じカテゴリと考えても悪くないと思います。

まあ、あと左右ベゼルレスデザイン。遡って数年前の302SHのEDGESTを模したようなデザインのスマホが中国では流行っているのですが、個人的にはこのデザインが好みです。スマホを握ったときままで左上なり右上なりに指が届くかどうかってなると、サイズがある程度小型(5インチぐらい)で、5.2インチぐらいの液晶サイズぐらいが限界だと思うんですよね。302SHはそこにすっぽり埋まった機種だったわけで。
デザイン的にもそうですが、上下に液晶以外の部分があるとなんか万が一落としても安心するってのはあると思う。


めんどくさいけど今回やったいろいろなこと。

なんか2日ぐらいかかったんだけど、結局方法は簡単だったのでちょっと追記しておきます。
このモデル、グローバル(インド/ロシアなど)向けは2017年8~9月に発売されると言われています。なんで、taobaoやAliExpressなどで売られている商品はGoogle Playが使えません。
で、ショップが気を利かせてショップROMを突っ込んでくれたらしいのですが、例にもれずsystem updateが封印されている上に、直近にアップデートがあったため、めんどくせえ純正ROM入れてしまえと言わんばかりにリカバリーモードに入ったんだけど、こんどはroot領域が見られないとかいうわけわからんパーミッション設定だったんで、USBメモリを使ってOTG接続でリカバリイメージを上書き、そのうえで、adbよりfastbootに再起動させ、TWRPをリカバリーモードにぶっこみ、最後にイメージとgappsを突っ込むという大掛かりな工事を行いました。

実質的にここ数ヶ月でグローバルROMが登場するので、この方法でやるのは今回1回だと思うんですけど、ショップ側には「純正ROMで大丈夫」と頼んでおいただけに、腹立たしいですね。

ちなみに、純正ROMでも日本語は入っていました。なぜだ。



ベンチとか使用感とか

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これが真のS835スマホの実力ともいわんばかりのスコア。
補足しておくと、この機種はなんかしらんけどPower Savingが常時働いてるっていう困った機種でして、100%回すにはPerformance modeにアプリを登録しておかなきゃいけないです。
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デレステ。
どうにもやっぱり反応がズレる時があるんだけど、何故かbluetoothでaptX接続することによりタイミング合わせをすると、自然と合うというかw
まあ、それでも素の状態でXPERIA XZ Premiumよりはタップミスが少ないということもあって、かなりマシになったという印象。
MVは3Dリッチで見てても全然コマ落ちとかはしないですね。エフェクトも全部使えるし、高画質モードでドットバイドットでも全く問題ないです。
ただ、電池の消費量は半端ないのをどう見るか。まだS821/6GBメモリ/Android6世代が一番快適でバランスの取れた環境ではないかと思いますね。

困ったことにスクフェスやバンドリでは音ズレはほぼ起きていないのですよね。

動作はサクサクしているものの、やはりメモリ使用率が高いのはちょっと気になるところ。システムに常時40%ぐらいは使われていて、これがAndroid7.1のせいなのか?よくわからないですね。調べてみたらXZ Premiumでも常時50%ぐらいは使ってるのね。


筐体ですが、イヤホンジャックが消えました。そこまでiPhoneを真似されてもとは思いますが。そして相変わらずのモノラルスピーカー。まあ、その辺はしょうがないのかな。
あとはmicroSD非対応なのがかなりマイナスな気がしますね。そのおかげでUSB OTGに対応してるんでしょうけど、その辺は甲乙付け難い部分ではあります。
DACも搭載はしていないですが、aptXでbluetooth接続が可能ですし、type-Cの変換アダプター経由でDolby ATMOSも対応しているので、そこそこ音はいいです。結構プチプチとノイズが乗るので、これはどうなんだろうなあ。
ただ好みがあるとはいえ、視聴する限りではZ11のほうがいい音出てる感じですね。

バッテリーは気持ちXZ Premiumより悪い感じがします。バッテリー容量とかも大して変わらないし、確かにOS上では4日ぐらい持つという感じになってるのですが、常時Power Savingだとあんまり意味がない気がしますね。使ってるとギリギリ48時間ぐらいだと思います。


まとめ

性能も申し分なし、Z11と比較すると若干重くなって、DACの搭載なしやmicroSD非対応というマイナスはありますが、サイズを大きく変えずに基本性能をアップ出来たことは大きいですね。
上記理由で甲乙付け難い部分はありますが、個人的には許容範囲かな。

価格は大体460ドルぐらいから購入出来ますが、まだグローバル版が出てない現状では一部カラーや8GBモデルなども入手困難となっています。まさに赤が買えなかったので、ある意味8GBモデルの買い直しも考えていいかなと思うぐらい、使い勝手はいいと思います。

S835搭載スマホがまだかなり少ない中で、この価格、完成度とスペックは称賛されてもいいとは思います。今後供給量が増えて、ZenfoneやLeMAXなどに搭載機種が増えたりとか、大画面サイズのモデル(あわよくばXZ Ultra)が出たりすると、昨今の没個性化から抜け出せるかなと。

個人的には今XPERIA Z3やZ5など、5.2インチモデルを使ってるユーザーのアップグレードパスとしてオススメしたいです。サイズによるグリップ感がほぼ変わらず、その割に画面が大きくなる感覚は代えがたいと思います。
とはいえ、前述の理由もあるので、まあグローバルモデルが出てからでも遅くはないと思います。





おしまい