今回は、去年欲しかったものリストに入れたZTEのnubia Z11(NX531J)をレビューします。

箱、付属品など

プラスチックのしっかりしたケース
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 開封

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付属品

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やり残した2016年の宿題

去年の7/2のエントリーにて選択肢に入ったまま、結局あのときはLeMAX 2を買ったわけですが、LeMAX2はその後1ヶ月程度で液晶が割れ、8月の末にはもうなくなりました。まあ、仮に壊れてなかった場合、現状でも快適に使えてたというのは間違いないと思います。

そのあと、ZUK Z2、XPERIA XZと来て、いよいよサイズの大きいS820/821搭載スマホが欲しいと思い、思案するも結果としてLePro 3かOnePlus3シリーズ、mi5s Plusぐらいしか選択肢になく、なんか他にねえのかよ?って探した末、思い出したのがnubia Z11という選択肢。
いや、まあmi MIXあるじゃんと言われるとそりゃそうなんですけど、うすうすLeECOの大画面モデルが出ると考えると、個人的にはそっちのがいいんですよね。なんやかんやでLeMAX今でも使ってるしね。

個人的にAXON 7は興味あったものの、あのデザインが嫌いで敬遠してました。Zenfone3 DeluxeやMoto Zは値段的にどうなのかなという話でして、海外版でも5万レベルを突っ込むには勇気がいる機種ではあるんです。

と、そこで年末あたりから検討しはじめるも、正直なところいつも利用している中華ガジェット系のお店では一切扱っておらず、唯一OPPO Martだけが送料込みで430ドル程度という、まあ、しょうがないよね的な感じではあります。
そこで、今回は危険を承知の上、AliExpressに出店しているHongKong Plumeria MobileGlobal Storeというお店から購入しました。送料込み363.83ドルでしたが、実際は年始割引クーポンなどがあったので、360ドルほどで済んでいます。

1月2日に注文、1月7日に出荷、1月18日に到着です。送料無料だったので、シンガポール・ポスト経由の国際書留小包で届きました。DHLを利用しても良かったかもしれませんね。


欲を言えば、6GB+64GBのブラックゴールドが欲しかったんだけど、注文したときにはたまたま在庫がなくて、その後配送と同時に在庫復活してるんよね。悔やまれるが、まあしょうがないね。


スペックの妙、サイズの妙が創り出す"ほぼAXON 7"の別バージョン 

スペック
Snapdragon820 2.15GHz+1.6GHz クアッドコア
メインメモリ4GB
64GBストレージ(約52GB程度使用可能)
5.5インチFHD Super AMOLED液晶 側面2.5Dガラス採用
無線LAN 11acデュアルバンド対応、Bluetooth4.1
1600万画素アウトカメラ(IMX298)/800万画素インカメラ
AK4376 HiFi DAC/ヘッドホンアンプ搭載/Dolby Atmos
指紋認証センサー
USB type-Cポート(QC3.0対応)
nanoSIMスロットx2(デュアルスタンバイ可能/うち1スロットはmicroSD兼用)
3000mhA内蔵バッテリー
151.8 × 72.3 × 7.7 mm 162g
FD-LTE B1/3/TD-LTE B41 CA対応(未確認ながらがB8使用可能?)
nubia UI 4.0(NX531J_ENCcommon_V1.15 アップデート可能)日本語対応済み


絶対的なハイエンドではないところに注目すべきです。
 カメラも1600万画素、液晶もFHDと、廉価版っぽいスペック感はあります。AXON 7のような絶対王者感はスペック上では読み取ることが出来ません。
 
が、じゃあなんでこれが欲しいと思ったのか?その答えが以下の写真。

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ね、思うほど大きくないんですよ。
並んでいるXPERIA XZのサイズを書いておくと、
146 × 72 × 8.1 mm 161g
 対してもう一度nubia Z11のサイズ
151.8 × 72.3 × 7.7 mm 162g

液晶が大きくなっているのに横幅は大差なく、薄くなっていると。
ここにポイントがあります。いわゆるスペック上では漠然としていてわからないけど、実機を見たときの凄さです。

筐体デザインは中華スマホとiPhoneを折半したようなデザインですが、狭額縁デザインと2.5Dガラスを採用して、本当に側面はギリギリまで液晶にしています。
さらに、下部ベゼルにセンサーボタンを採用しているため、5.5インチすべてが表示画面として利用できるという利点もあります。
今回こだわった理由はサイズ感だったので、そういう意味では、LeMAX2やmi5とはまた別格。実にミドルハイでありながら、本当にちょうどいいサイズ感を演出していると思います。

考え方としては、AXON 7に対するXPERIA XZ、対してnubia Z11はXPERIA X  Performanceに近いんだと思います。nubia Z11は、S820さえ搭載していなければ、下手するとミドルエンドとも言えてしまうようなスペックです。
コンセプトが5インチサイズの筐体でで5.5インチ液晶を搭載すること、これがZTE本体とnubia Technology間にある競争意識とか、ニーズの違いとか、あるいは魅せ方の違いを追求した結果なのかもしれません。

つくづく、これをグローバル展開せず、ほぼアジア圏の一部地域のみで限定して販売しているのが惜しいです。


 ベンチとか使用感とか

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良くも悪くもS820なので驚きはないですね。
4Gamerのレギュレーションが変わるらしいんだけど、S820を使ってるとその判断は間違いじゃないよなあと思えてくるから不思議ですな。

デレステに関しては申し分ありません。
もちろん空きメモリがあったほうが嬉しいレベルですが、4GBでも現状足りないということはないので、まあ問題ないでしょう。強いて言えば、狭額縁のせいで、やや持つ位置が普通のスマホより若干下目になること、どちらかにセンサーボタンが来るため、誤操作は回避できないことなどでしょうか。

あとは、こまけえこたぁいいんだよ状態だと思います。もう持て余す感はちょっと異常かなあと。
アプリそのものに重い感じはないのですが、割とタスクキルが下手なのかなあ、放っておくとメモリ使用率が80%以上になってて、あれアプリ立ち上がらないなとか、レスポンス無性に悪いなとか。体感的にはLeMAX2(6GB)は言わずもがな、ZUK Z2やXPERIA XZよりその起こる率みたいなのは多いかなと思ったりします。
大勢に影響はないとはいえ、一応言っておくと、本当に引っかかるといった程度なので、その辺は個人のレスポンス体感に委ねる感じだと思います。

日本語メニュー可能です。この辺は日本市場でもちゃんとスマホ出してるZTEらしいですね。


音楽、ヘッドホンアンプを搭載しているせいか、解像度の高いXBA-300やMDR-100ABNなどでも音の作りが分かります。128Kbps程度のビットレートの低いMP3などはノイズなどがわかってしまうレベルだし、やっぱりある種の気持ち悪さを感じたりしますね。
本来ならばサウンドエフェクトをあまりONにすることはないのですが、Dolby Atmosをオンにすることでエフェクトをかける音域におかしなぐらい強調されて、なんとなくいい感じにまとまる感じですね。というか好みにもよりますが、全体的にZX100に近い感じで、ケーブルで聞く分には、XPERIA XZよりお上品に聞こえる感じです。
デレステはイヤホンでやると、ノイズもなんとなくのりますので、高音質でやることを推奨したいです。
割とどうでもいいですが、BluetoothでaptX対応の機器に接続した場合、相性でSBCに固定されているモノもあったりするので、有線イヤホン推奨ですね。

なお、スピーカーは音量半分でも音が割れるので、使うなんてとんでもない。

筐体はまんまiPhoneにならった感じですが、ボタンなどの配列はかなり変わっています。中華スマホと同じく筐体右側上より音量ボタンと電源ボタン、背面カメラの下に指紋センサー、対して筐体左にはSIMスロット/microSDスロットしかなく、下部には中央がUSB type-Cと左マイク、右スピーカーというこの配列は素直にiPhone従ってるんですね。
液晶面は見た感じわかるように、中央にホームボタンっぽいもの、左と右は赤い点が光る感じです。左右を入れ替えることも出来ますが、基本的に左がメニュー、右が戻るボタンです。タスク切り替えは右ボタンを長押しで出来ます。タスクキルは中国仕様なので、根こそぎ切る感じですね。

ハンドリングは通常の5インチぐらいのモデルとほぼ違いがないレベルですが、とにかく端から端まで液晶。しかも2.5Dの妙で、サイズ以上に大きい画面のような感じなので、錯覚的に両手で使ってしまったり、



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おっと、偽造した画像を貼ってしまった。
DSDS対応、ドコモとワイモバでは問題なく使えますね。ドコモは画像のようにCA対応のようです。
多分カテ6とかだからB1-3じゃないかな と。ゆるい感じのAXGPもつながってるようです。
中華スマホ独特の変なバンド切り替え、エリア切り替えなどの失敗は全く起きないあたり、ZTEならではなんでしょうかね。地下鉄や室内などでも通信不能や切り替えへの無通信時間がなく、LeMAX2やZUK Z2に比べてとにかく安定しているのは、そうとう強みな気がします。
VoLTEには非対応ですが、SoftBank黒SIMのVoLTEがLeMAX2で使える状況もあったので、あるいはという可能性も否定しません。まあ、今となってはどうでもいいですね。


まとめ

1600万画素とやや控えめなカメラを除けばハイエンドモデルと言っても過言ではないですが、やはりこの機種は狭額縁デザインというのが最大のポイントですね。
4万5000円程度となると、中華スマホではmi5sやLe Pro 3などが買えるので、そう考えると、LeMAX2のベース2.5万にデザイン代とオーディオアンプ、ZTE税で2万ぐらいの価値があるかなあと思いますね。

本音を言うと、満足度は高いものの、機械のスペックになると最先端ではないという若干の劣等感は感じますね。これがS821、6GBメモリだったら良かったなあというのと、あと色かな。どうしてもブラックゴールド欲しかったんだよなあ。

というわけで、サイズがXPERIA XZ程度、それでもって端から端まで液晶という唯一無二の強みがnubia Z11の大きな武器です。音楽スマホとしても十分いい音出るし、1台で大画面スマホが欲しいという人が買うと、買ってよかった感がありますね。で、これ以上大きな画面となると、多分mi MIXなんだろうかなあという気はします。

現状、入手は困難な感じですが、まだAliExpressで購入可能です。
380ドル程度と若干上がっていますので、値段の下がってきたAXON 7との差が少なく、LTEバンドなどを考えると輸入してまで買うのが果たしていいのかどうか、正直わからないですね。
はっきり言って用途を考えればS820御三家のほうがコスト的にはいいでしょうし、スペックならOnePlus3Tなんかを買ったほうがいい。言い訳と言うか、付加価値としてコストを見いだせるかどうか?が、これを購入するためには必要だと思います。

ただ、俺はXPERIA XZよりこっちのほうが使いやすいし、サイズがそんなに変わらないから当然画面がでかい方がいいに決まってるんですよね。
ZTEというメーカーブランドを結構甘く見てたところもあり、その反省もありますね。ZUKやらXiaomiなんかとは一線を画す感、日本の品質でも十分通用するレベルにあり、買って良かったかなと思います。買うだけの価値は十分あったかな。





 
おしまい