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久々にdocomo。SC-04D GALAXY NEXUSをレビューします。

・購入の経緯
21,000円の時に4.0スマホが欲しくて買いました。
ちなみにこの時点でもそこそこ売れていたのですが、後に機種変10,080円になったのは周知のとおり。何気に絶望するw
とはいえ現状をもってしてハイエンド端末ですし、レビューを書いている現状でこそTegra3やらSnapdragonS4搭載機が出てきていますけど、Ti OMAP4460搭載は一応最新世代ということで納得はしています。

・スペック
前述の通り、TiのOMAP 4460 1.2GHzです。ARROWS Zの兄弟CPUです。
ハイエンドで、内蔵GPUのスペックがいいのがポイントです。(知らなかったんだが、PowerVR系の流れなのね。)
1GBメモリに16GBの保存メモリを搭載。ペンタイルながらWXGAの曲面有機EL液晶を備えたNexus第4世代リファレンスモデルです。
(HT-03A→NEXUS ONE→NEXUS S→GALAXY NEXUSの流れ)
同一ブランドでHTCからSamsungにメーカーが変わるという展開を経ていますので、実質的には2世代目ともとれます。
前モデルNEXUS SがGALAXY Sをベースにしたハイエンドモデルであったのに比べ、今回は専用ハードに近いモデルです。

なお、日本人が好む外部ストレージがないという大きな弱点があり、(そんなに使うことがないと思うにしても)内蔵の保存メモリにすべてを収める必要があるのは要注意です。外付けのカードリーダーとかで対処出来るのかどうかは謎すぎるけどね。

・体感速度
体感速度は本当にサクサク。ARROWS Zも4.0にアップデートした日にはこうなって欲しいレベル。
また、4.0専用ブラウザになっているGoogle Chromeとも併せて、Web閲覧端末では最速レベルだと思います。
Chrome Mobileはメーカーが手を入れられる?こともあって、特色もあり、処理速度にも甲乙付いてしまっていたのですが、リファレンスモデルでこの速度を実装出来たことが素直にほめられる点です。

・液晶の表示、動画再生機能など
有機EL液晶。1280x800(疑似)4.65インチHD液晶。GALAXY NOTEとStreakを除けば、スマホサイズでは最大級の液晶を実装しています。
鮮やかすぎる気がしてしょうがない。あまり綺麗に表示されるのも問題なのかなと思いますが、IPS系統の自然な発色には割と近づいてきている感じはあります。どうもS2ぐらいまであったやや青みがかった感じが薄れているのは高評価ですね。
動画に関しては、HD解像度のmp4(X264)でコマ落ちがないです。FHDはさすがに無理。NitroHDより優秀な感じはしますね。
Need for Speed Shiftをインストールしてやってみましたけど、これもヌルヌル。

・タッチパネルの感度、操作性
Andorid4系になり、3系と同じく基本的にハードウェアキーを必要としないように、基本UIではドック下に左より「戻る」「ホーム」「メニュー」があります。なぜかXperiaと同じ配列です。
この辺までハード・ソフトともリファレンスモデルとしてしっかり作られているため、そんなに心配は入りません。端っこでも全く問題なく反応します。いや、これが商品上普通なはずなんですけどね。いかんせん日本独自モデルではよくあるんで、普通にそう感じてしまうのが切ないところです。

・オリジナルUIの使い勝手
これは4のUIなのでしょうかね。まあ、軽快ですし不自由はしないんですよね。
今まで3系のUIがタブレット専用のものだったこともあり、2系と3系が統合されたイメージといわれますが、個人的には使いやすくなった3系のイメージという印象。使いやすく?というと、まだまだ2系になれてしまっているので、判断しかねる部分ではあります。
これは国産メーカーでもデフォルトで搭載すべきじゃないかなあと思いますけど、特色が出ないですからね。

・筐体の特徴(ボタンやスピーカーなど)
左側にボリュームボタン。右側に電源ボタン。筐体下にmicroUSBとイヤホンジャックが付いてます。スピーカーは背面です。
歴代のGALAXYシリーズとは違う配列です。オペレーションボタンがソフトウェア処理されるため、このあたりのボタンがない分すっきりしてると見るか、それとも使い勝手に物足りなさを感じるか。その辺をどう見るかですね。
新型のGALAXY S3なんかもそうですが、総じて4.5インチ以上のスマホはこのように持ちやすさを考慮した作りになる分、形も結構バリエーションに富むかもしれません。そういう点では、画面サイズの拡大も歓迎すべきではないかと思います。

・電池の持ち
1750mAhと割に大容量です。当然電池の持ちも十分です。
個人的にGALAXYシリーズ(これはリードデバイスだけど)は電池持ちが優秀だと思っています。
これも回線使用(SPモード)でほぼ2日持つことを考えると、初代GALAXY Sにも負けないレベルだと思われます。
性能的には飛躍的な上昇を遂げていることを考えると、これはAndroid4の恩恵が少なからずあるのかなあと思います。

・その他
重量は135g(公称)。だいたい最近のスマホが目指すべき重量。まあ、概ねこのへん許容できます。
実機を手にしている方も多いと思いますが、そのサイズの割に軽く感じてしまうような錯覚を起こします。
湾曲したボディは結構人によるんじゃないかなあと思ったりします。僕の手はサイズが結構大きいのでまず問題ないのですが、女性では厳しいサイズのため、ホールド感を良くするためにこういったボディにしたのかなあと。(まあ、当然見栄え良く見せるためというのもあるでしょうけど)
あと着信ランプの位置。これはどうにかならなかったかなあと。Xperia rayのように工夫してボタンにランプを埋め込む機種があるというのに、露骨に取って付けたような液晶下部へのボタン配置には、かなり気になる点です。

・総評(点数とその理由)
「現世代のスタンダードゆえの受難」
なにせこのレビューでは、基本的に安いモデルは評価を上げるか下げるか半々です。今後書くと思いますが、その最たる例がWillcom D4です。

正直な話、安くなってしまうということは、何かよほどのことがない限り、見積もりを見誤ったということになります。結果ドコモはスマホを投げ売りすることになるのですがね。
この機種は万人受けしないことぐらい、普通のひとなら分かると思うんですよ。1台目としては最大のネックである外部メモリースロットがないから致命的に売れず、だからといってサブ端末にわざわざこれだけハイエンドなスマホを持とうとすることは、僕みたいな頭のイカレタおっさんぐらいじゃないかと。これを本気で売れると踏んでいたドコモのおめでたいことこの上ないですね。

それを抜きにして、スマホとしては可もなく不可もなくなスペックではあるものの、Android4という最大の売りがネックになってしまっている感は否めません。大まじめにメリットはChromeぐらいですよ。言い換えればそれぐらいとんがったところがないのです。
夏モデルが出た時にはほとんどがAndroid4になると思いますけど、これを使っていれば移行も苦じゃないとか、ど安定すぎるので誰かに4.0を使ってもらいたい人がぶつける向けとか、そんなもんしかないと思います。
安定して本当にクセがないので、4系を使ってみたいなあ、なひとにオススメします。

点数ですが、甘めにつけると100店取ってしまうので、90点ぐらいにしておきます。
減点対象がやっぱり着信ランプと筐体サイズかなあ。まあ、自分ではGALAXY NOTEぐらい味付けがない限り4.5インチ以上の必然性が見いだせないこと、あと日本市場にはニーズが合っていないこと。最後のひとつ以外は僕の都合です。そんなところにしておきたいと思います。